『子供のままで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「子供のままで」
子供のままいられたら
なんでも言えたかもしれない...
子供のままでいていいの
大人にならなくていいの
あなたより必ず長生きして
最初から最後まで
責任をもって面倒を見ます
ぜったいの約束
そんなふうに
猫のひにんやらきょせいやら
したわけです
子どもが好きで、子どもと接する仕事をしたくて保育士に就いた。毎日子どもの面倒を見ているうちに、いつしか自分の子どもを育てたいという願望が芽生えた。
保育士としてある程度経験を積んだところで、長年恋人だった彼と結婚をした。彼も子どもが好きで子だくさんな家庭がいいと何度も話していた。
その期待通り、結婚してから間もなくして子どもに恵まれた。旦那のサポートや職場の理解もあって、無事に子どもを産むことができた。人生の中で一番幸せな瞬間だったかもしれない。
環境に恵まれたおかげで子育てにそこまで苦労しなかった。
目の前で子どもが成長していく様子を見ていくのは楽しかった。保育士である時間では立ち会うことのできない成長の瞬間をたくさん見届けた。無邪気な顔をしてママと呼ばれるのが、どれだけ愛おしかったか。
だけど、そんな時間は長く続かなかった。中学生になる頃にはママともお母さんとも呼ばれることはなくなった。喧嘩が増えてクソババァと言われる度に心が耐えきれなくて泣き崩れた。どうして、前までそんなこと言う子じゃなかったのに。自分の子育てが失敗したんじゃないかと思ったけど、どこで間違えたのかもわからない。この頃から生まれたモヤモヤの正体が分からなくて苦しい時間が続いた。
一度できた溝はなかなか埋めることができなくて、ろくに会話をしないまま数年経った。成人式に親として見届けに参加した。目の前で多くの友人と今までの思い出話や、恋人とのこと、将来のことで盛り上がっているのを見て吐き気がした。
「お母さん、ここまで育てくれてありがとう。なかなか素直になれなくてごめんね」
もう、目の前に立っているのは私がいないと生きていけない子どもじゃなかった。もう、自立して一人で生活できるだけの力を持った大人だった。
「お母さん泣かないでよ」
旦那と子どもに背中を撫でられて、今までのモヤモヤがなんだったのかがわかった。
私、自分の子どもに成長なんてしてほしくなかったのだ。ずっと、私の手を借りて生きる、なにもできない子どものままでいて欲しかったのだと。
こんな感情を知らずに子供のままでいられたらいいのに…
君が欲しい。君に想われたい。君に触れたい。君を手に入れたい。君に好きだと伝えたい。
ドス黒い感情が腹の底からポコポコと湧いてくる。憎しみのような妬みのような殺気のある感情ではないことはわかる。それでもポコポコと湧いて湧いて徐々に溜まって…これは一体いつになったら破裂するんだろう?授業中。
CO2とH2Oと……君に好かれたい。
また1つポコッ。どれだけ止めようとしても湧き出てくる。
ところがベッドへ潜り込むと一気に崩れ始めた。胸の辺りが少しずつ寒くなってきて人肌が恋しくなる。誰かに抱きしめられたい。ん、待てよ。こんな感情幼馴染くんのあのことがあってからだ。そもそも君があんな女子たちと話してなければ…笑ってなければこんな思いをせずに済んだんじゃ?なんでこういつまでも振り回されなきゃならないの?あのアホたれ。
子供のままで
あの頃に戻れるならば、今すぐにでも戻りたい。
そう常日頃から思ってしまっている。
大人になるにつれて、自分は異常だとわかってしまったからなのか、それとも過去に犯した失敗を無かったことにしたい。
そう思っているからなのかはわからない。
しかし、きっと大人に近づいている今より
子供の頃の方が断然 、気軽に生きていたんだと
思い知らされた。
だれこれ構わず共に遊んで、時には怒られて、笑って泣いて……たくさんの経験をしてきた
あの子供の頃が今ではどんどんモヤがかかっていくようにして忘れてきている。
忘れたくない思い出すらも、そんな出来事なんて
無かったかのように忘れていく。
それが今では嫌で嫌で仕方がない。
でも、このモヤは自分の意思では止められない。
だけど、心は何一つとして変わらない。
濮の心の奥底には、幼少期の好奇心などが沢山眠っているから。
例え、あの日に戻ることが出来なくたって、
心は何ら変わりない。
濮の心は今も昔も変わらず、子供のまま
今を生きている。
昔も今も何も変わらない。
濮は、永遠に子供なのだ。
歳をいくつ重ねても、身長が高くなっても、
心は変わらない。
子供の頃の好奇心は今でも生きている。
それは、とても______
____________ 素敵なことなんだ
いつまでも、
心が子供のままで、生きてきたかもしれない。
本当は、今も。
#子供のままで
子供のままで
子供の頃は、仮面ライダーになるやら、プリキュアななるとか夢語っていたけど。
大人になると、現実ばかりを見せられる。
辛いな、昔みたいに。
無駄な話して、遊ぶだけで幸せだったあの生活に戻りたいな。
倒れた瞬間。
そう思った。
子供のままでいられたら
淀む世界を見ずにすんだのだろうか
無邪気に純粋に世界は綺麗だと
思えただろうか
子供だった頃何にも縛られない瞬間は
あったと思う
でも自由ではなかった
早く大人になりたいと望み
大人になれば憤りを感じ
どうしたって色んな物がつきまとう
子供のままでいても大人になっても
人生は難しいものだ
子どものままの気持ちでいたい。
大人になっていくつれ、世間体が気になっていく。
うまく歌うとか、うまく絵を描くとか、うまく話すとか、でも子どもの頃はそんなことなど考えず自由だった。
子どもの気持ちを忘れずに正解も不正解もない世界で生きていけばもっと羽ばたける。
君、僕が生きている人間だと思うかい?
僕の墓を掘り返さないでくれ。中は汚い蛇や虫でいっぱいだろうから。恥ずかしくてとても見せられない。純粋な君のことだから、その意味に気づかないだろうけれど、それでもやっぱり嫌なんだ。
教会の裏の森の奥に、小さな小屋があるだろう。そこには植物を育てて暮らしている夫婦がいる。もうすぐ子供が生まれるだろう。その子と仲良くしてやってくれないかな。僕と遊んだ時みたいに。
15になったらその子と僕の墓の前においで。君はいつだってやり直せる。ずっと綺麗なままでいようね。
子供のままでいてほしい。
成長を願う裏側で、どこかそんな風に考えてしまう私。
クエスト
限界は次の冒険への切符であり、
それは太陽の下で輝いていた。
日が暮れて暗くなった今、
それは月を見つけ出す手掛かりとなった。
※子供のままで
賢さが、頭脳が人を幸せにするとは限りません
わたしは、まっすぐに伸びた縄の端っこを持っている。あなたは、もうひとつの端っこを持っている。もしあなたが誰かをこの縄でぶったならわたしも同じ罪を背負う。あなたがわたしをぶつのならわたしはその痛みを受け入れる。もしあなたが自身の首にその縄をからめて泣くのなら、わたしはあなたの命の果てるさまを想像して、さもあなたと同じ痛みを抱えているようなそぶりをして、いっしょに泣いてあげる。
子供は大人の何百倍も笑うんだって聞いた時ショックだったなぁ。大人の自分が過ごしてる今がすごくつまらないものに思えて。
いやでも、きっとそんなことないよね?
私は私、成長したからって別に生まれ変わったわけでもない。
楽しいことがあれば大いに笑えばいいのよ。
…まぁそれがなかなか難しいんだけどさ笑
「子供のままで」
ある古い書物の一節にて。
ある少年は大罪を犯し、女性魔法使いに呪いを掛けられた。
それは「子供のまま」の姿でいる呪い。
彼が犯した大罪は世界を闇に変えてしまうほど、脅かすことをした。
これ以上はと考え、政府は1人の女性魔法使いに力を借りた。
女性魔法使いはその男とは面識はない。
その脅かす力を無くすために女性魔法使いは「子供まま」でいる呪いを施したのだ。たちまち魔法使いはいなくなった。
その後、少年は自分に呪いを掛けた女性を探しすことにした。
だが、未だに見つかってはいない。魔法使いはどこへ消えたのか。
ー オリジナル小説・ドゥコ作中の書物ノン・ドゥカ・ドゥコから ー
お題 子供のままで
昔は早く大人になりたがってたのに
今は過去を振り返る時が多くて
胸に抱えた思い出にずっと浸っている
子供のままで時間が流れたら
明日という日をもっと大切にするのに
そのままでいられたら、おじいちゃんともっと話ができただろうか
そのままでいられたら、おばあちゃんにもっと作品を見せることができただろうか
そのままでいられたら、おとうさんともっとドライブにいけただろうか
そのままでいられたら、おかあさんにもっと相談することができただろうか
そのままでいられたら。
子供のままでいられたらなんて、そんなの戯言だ。
僕らは歳を重ねる毎に何かを識り、無知や無垢なんてものから遠ざかって行く。
そのまま成長することなんて出来ない。
変わらずにいることなんて、出来ない。
それでも僕らが過去を羨むのは。
帰りたいと願ってしまうほどの幸福が、確かにそこにあったから。
『子供のままで』
子供のままでいたいと願った あの子は
子供のままが 幸せ と
ずっと思っていたのです
あるとき素敵な男性が
素敵な箱を持って
あの子の元へやってきました
「きみが大人になったら開けてごらん」
子供のままでいたいと願った あの子は
大人にはなれません
仕方ないので
子供のままで 箱を開けました
手紙と 止まったままの時計と
宝石のついた指輪が入っています
── 時を進めよ 愛しの人よ ──
手紙を読むと
時計がぐるぐる回りだしました
あの子は素敵な男性に
恋をしていたのです
子供のままでは いられなくなり
2人は婚約したのでした
めでたし めでたし
(珍しく創作してみました…)
「子供のままで」って、見た瞬間、
ピーターパン症候群 が浮かんだけど、
これ書くと、皮肉にしかならないから
創作に走りました。