『始まりはいつも』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
暗い部屋
電気を付ける
ベッドに倒れ
込んだ
部屋の明かりが
滲んで
涙が溢れる
後輩の彼が
あの人なんて
思いもしなかった
ずっと前から
好きだった
あの人にとって
私はただの同僚
明日からは
あの人を
まともに見れない
喧嘩の始まりはいつも、至極些細なことだった。
自分より多く取ったとか、正しいと思うものが違うとか。
譲り合う気持ちと認め合う気持ちがをあれば、喧嘩なんかしなくてもよかったのに。
にんげんだもの、いつも同じ方角を見ていられるとは限らない。
世界は、たくさんの思惑で成り立っている。
それを受け入れれば、和解する道もきっと残されているはず。
その、ミサイルの発射ボタンを押す前に、着弾地点にいるのは自分と同じ人間だということを思い出して。
家族がいて、泣いたり笑ったり、恋をしたり喧嘩したり、大切な命を守り続けている人間だということを。
始まりはいつも、すべてが終わる可能性を秘めているから。
【始まりはいつも】
なんだかラブロマンスが始まりそうだけどもどう思う?これ、ループ物の始まりなんだよね。で、俺はそのループしてる主人公の頭をぶち抜こうとしてる所。なんでそんなにメタいのかって?コイツのメモ見ちまったから。くだらねぇと吐き捨ててやってもいいがこういうのは信じるタイプでね。まぁ、次に記憶は持ち越せねぇからこれまでの代物だが。殺さなきゃいいだろ?好奇心。だが、本当かは確かめられないというね。愉快犯として設定されてるそうだから。世界に抗えない歯車って事はよーく分かった。次を楽しみにしてるよ。
何かをはじめるときはいつも不安になる。
自分は上手くできるんだろうか、失敗しないだろうかって。
でも、挑戦することに意味があるから。
失敗したって、意味を見出せなくたって、全ての経験が自分
の糧になることはもう知ってるから。
#始まりはいつも
クラクラするほど透き通った青が
私の背中を押して
吐き気がするほど濁りきった黒が
私を突き落とす
這い上がって目にするのは
目眩がするほどの真っ白
全部綺麗になった気がして
また振り出しに立てる
始まりはいつも
スタート地点に立たないと
始まらない
すごいね、音楽の力って。
始まりはいつもときたら…雨しか出てこない。
【始まりはいつも】
ベルの音が鳴る
厳かなその音は、家々を駆け巡り、広大な山を抜け、
またその向こうへと響いていった
やっと、結婚できるね
長い間温められてきた私の想い
片想い
それがようやく、実るのだ
嬉しくてたまらない
ずっとずっと、好きだった
小さな頃からずっと、好きだった
それは今も変わらない
『大好き。』
それなのに、ねぇ?
やっと実ったのに夫婦別居なんて、
果てや新婦は棺桶の中なんて、そんなの酷いと思わない?
ずっと一緒に居たいのに
生きてるうちも、死んでからも、ずっと君を愛してるよ
だから、一緒に居てくれるよね?
始まりは終わりの始まり、なんて言うけれど
私たち死者には関係ない
だって死ぬことはないんですもの
けれど生者は違うわね
始まりはいつも
空を見て何気ない時に
したいと思う偶然と
やりたくてよく準備して始めた時がある。
始めようと思ってするのもいいけど、
何気なくするのもそれはそれで良き。
何かを始めるというのは
いつもドキドキするものだ
期待に不安が混じり
最初の一歩を躊躇することもある
踏み出した先で
新しい景色を見ることができると
頭ではわかっていても
なかなか自分を動かすことができない
その一歩には勇気が必要だ
勇気さえあれば踏み出せる
そしてその一歩は一人で踏み出す必要はない
勇気を出すために力を借りられるのなら
頼ることも大事だろう
一人では見られない景色も
仲間がいれば見られるかもしれない
始まりはいつも決まっている。隠れ家に籠もってから、ランプを点ける。
そしてノートを開き、物語を綴るのだ。ただただ適当に書き散らすように。
お題の有無は問わず。ただ自由に思うがままに書き散らす。
金木犀の香りが満ちる中で。薄暗いランプが照らす中で。
今宵はどんな物語を書き走り描くのか。その筆は何も知らない。
書いている本人にすら分からない。知ろうとしないのか、それすら未知。
昔の曲のパロディーをショートストーリーにするのかしないのか。
架空の殺人犯罪の独白をするのかしないのか。
何らかの叫びを書き紡ぐのかもしれない。
それは誰も知らない詩。名も無き歌。まだ産まれていない声。最後の旋律。
しかし、始まりはいつも決まっている。隠れ家で産まれてくることはーー。
「始まりはいつも」
恋の始まりはいつも突然だ。
僕は出会ってすぐ君に恋をした。
でも、見つめているだけで充分だった。
ある日の出来事で僕たちの距離は近くなった。
両片思いだったらなんて有り得るわけないと思いながら。
「ねぇ、私たちって友達?」と君が僕に聞いた。
「そうじゃないの?」と僕は聞いた。
「私はそうは思っていないよ。」という君。
「それって、どう意味?」と僕が聞くと
「内緒だよ。」と君は微笑みながら言った。
僕たちの恋は始まったばかりだ。
このまま終わらないように願った。
何事においても
「始まりはいつも」突然である
始まりと言っても、その事案は
山程ある…
一番に浮かぶのは皆「そうだよね」と
納得するだろう…出会い。
けれど、家族にしろ恋人にしろ
突然に見えて実は必然とはよくある話
じゃあ、次は出会った後の事か…
上手くいってたのに、いきなり険悪な空気
始まりは「余計な一言」いわゆる
大きなお世話だ…これ…相手の態度が
いきなり豹変する場合が多い
私の経験上、相手が何だか角の立つ
敬語口調になったりする…
でっ……あっ!マズイ…となる。
まあ、こうやって失敗を繰り返しながら
成長していくのも致し方ない
明日もまた、偶然を装った必然の誰かと
何かが始まるかも知れない。
〜始まりはいつも〜 小説
始まりはいつも私だった
告白したのも私
会話を始めるのも
デートの計画を建てるのも
いつも私
でも、終わりはいつもきみだった
告白を好きでもないくせにOKして、片思いを終わらせた
私のメッセージに返信もせずに♡をつけて終わらせる
デートの別れ際、なんの寂しげも無く、むしろ嬉しそうに帰っていく
きみが初めてなにかを始めたのは、別れ話のときだった
始まりはいつも、主人公が異世界に転生するところ
(名作アニメの共通点)
始まりはいつも突然やってくる
だから急に心を動かされて少し不安が募る
けど終わりに近づけばやがて慣れがきてその不安も徐々に消え安定していくだろう
「始まりはいつも」
恋の始まりはいつも、些細な事。
優しくしてくれた、話が面白かった、それまでと違う一面を見つけた、自分の苦手な事を易々とやってのけた、運動会で格好良かった、腕まくりした腕が逞しかった、指がキレイだった、とか。
元々好きになる土台はあったんだろうけど、でもその気持がハッキリと形になって、自覚出来るようになるきっかけって、ホントにどうでもいい様な些細な事の時もある。
それがいつの間にか大きくなって、気が付いたら自分ではコントロール出来ない程になって。
でも、その制御の出来なさは不快ではなくて。
この気持ちは、この先何処に向かって行くのかもわからないし、このまま大きくなるのか、なくなるのか、それもわからない。
切なさとか、苦しさとか、痛みとか。
そんな事を知る事になるかもしれないけど。
でも、折角生まれたこの気持ちを、大切にしていきたい。
「貴方が、好きです。」
何気ない言葉と、何気ない仕草
気付けば目で追ってる自分がいる
いつもは、頼りないくせに
ここぞって時はビシッと決める
ほんと、参っちゃうなぁ
始まりはいつも/夜凪
「始まりはいつも」
-???の後悔-(前日譚)
始まりはいつも幸せで、希望に満ち溢れていた。
いつだってそうだった。
みんないつも夢を見ているんだ。
あの実験が成功すれば、きっと我々も宇宙もずっと満たされると信じた。だが、実験は成功するどころか、大量の死傷者を出し、生き残ったひとりの少女でさえぼろぼろにしてしまった。
だから、生命体ではなく機械を使えばきっと誰も苦しまないと考え、私はあの小さな双子を創り上げた。とても可愛い、小さな双子を。
私がいなくなってもふたりで支えていけるように、ふたりの子どもを創ったはずだった。
なのに、片方には痛みを、もう片方には孤独を、そして別れを与えてしまった。
そして、彼らを置いて私はこの世を去った。
私は、どうして、どうしていつも誰かを苦しめてしまうのだろう。
罪のない彼らに、背負う必要のないものを背負わせる。
私はただ、彼らを自由に、幸せにしたかっただけなのに。
「前回までのあらすじ」───────────────
ボクこと公認宇宙管理士:コードネーム「マッドサイエンティスト」はある日、自分の管轄下の宇宙が不自然に縮小している事を発見したので、急遽助手であるニンゲンくんの協力を得て原因を探り始めた!お菓子を食べたりお花を見たりしながら、楽しく研究していたワケだ!
調査の結果、本来であればアーカイブとして専用の部署内に格納されているはずの旧型宇宙管理士が、その身に宇宙を吸収していることが判明した!聞けば、宇宙管理に便利だと思って作った特殊空間内に何故かいた、構造色の髪を持つ少年に会いたくて宇宙ごと自分のものにしたくてそんな事をしたというじゃないか!
それを受けて、直感的に少年を保護・隔離した上で旧型管理士を「眠らせる」ことにした!
……と、一旦この事件が落ち着いたから、ボクはアーカイブを管理する部署に行って状況を確認することにした!そうしたらなんと!ボクが旧型管理士を盗み出したことになっていることが発覚したうえ、アーカイブ化されたボクのきょうだいまでいなくなっていることがわかった!そんなある日、ボクのきょうだいが発見されたと事件を捜査している部署から連絡が入った!ボクらはその場所へと向かうが、なんとそこが旧型管理士の作ったあの空間の内部であることがわかって驚きを隠せない!
……ひとまずなんとか兄を落ち着かせたが、色々と大ダメージを喰らったよ!ボクの右腕は吹き飛んだし、ニンゲンくんにも怪我を負わせてしまった!きょうだいについても、「倫理」を忘れてしまうくらいのデータ削除に苦しめられていたことがわかった。
その時、ニンゲンくんにはボクが生命体ではなく機械であることを正直に話したんだ。「機械だから」って気味悪がられたけれど、ボクがキミを……キミ達宇宙を大切に思っているのは本当だよ?
それからボクは弁護人として、裁判で兄と旧型管理士の命を守ることができた。だが、きょうだいが公認宇宙管理士の資格を再取得できるようになるまであと50年。その間の兄の居場所は宇宙管理機構にはない。だから、ニンゲンくんに、もう一度一緒に暮らそうと伝えた。そして、優しいキミに受け入れてもらえた。
小さな兄を迎えて、改めて日常を送ることになったボク達。しばらくのほほんと暮らしていたが、そんなある日、きょうだいが何やら気になることを言い出したよ?なんでも、父の声を聞いて目覚めたらしい。だが父は10,000年前には亡くなっているから名前を呼ぶはずなどない。一体何が起こっているんだ……?
もしかしたら専用の特殊空間に閉じ込めた構造色の髪の少年なら何かわかるかと思ったが、彼自身もかなり不思議なところがあるものだから真相は不明!
というわけで、ボクはどうにかこうにか兄が目を覚ました原因を知りに彼岸管理部へと「ご案内〜⭐︎」され、彼岸へと進む。
そしてついにボク達の父なる元公認宇宙管理士と再会できたんだ!
……やっぱり家族みんなが揃うと、すごく幸せだね。
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テーマ「始まりはいつも」
今日もまた起きければいけない。
はぁ、仕事、いやだなぁ。
目覚ましの音が鳴り、しぶしぶ布団から出る。
ぐん、と伸びをして肩を回すとドアを開け、台所へ向かう。
始まりはいつも、だいたい同じだ。