喧嘩の始まりはいつも、至極些細なことだった。
自分より多く取ったとか、正しいと思うものが違うとか。
譲り合う気持ちと認め合う気持ちがをあれば、喧嘩なんかしなくてもよかったのに。
にんげんだもの、いつも同じ方角を見ていられるとは限らない。
世界は、たくさんの思惑で成り立っている。
それを受け入れれば、和解する道もきっと残されているはず。
その、ミサイルの発射ボタンを押す前に、着弾地点にいるのは自分と同じ人間だということを思い出して。
家族がいて、泣いたり笑ったり、恋をしたり喧嘩したり、大切な命を守り続けている人間だということを。
始まりはいつも、すべてが終わる可能性を秘めているから。
10/20/2024, 11:27:40 AM