『好きじゃないのに』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
好きじゃないのに
みんなに合わせてデザートを食べる。
甘いものなんて好きじゃないのに。
みんなに合わせて猫カフェに行く。
動物なんて好きじゃないのに。
そんなふうに自分を隠して、
そんな生き方、つまらないと思わない?
"好きじゃないのに"
最初は『こいつの声、なんか良いなぁ』とか『こいつが近くにいる時の匂い落ち着くなぁ』くらいで《好き》って言う程じゃなかったのに。
いつしか近くにいないと心がソワソワと落ち着かなくなって、近くにいると嬉しいけど照れるようになった。
それが《好き》という感情だと気付くのに時間がかかったし、向こうから告げられるまで気付かなかった。
いや、『気付かなかった』んじゃなくて『知らなかった』。
これまで誰かを気に入ったり好きになったりした事がなかったから、名前がある感情だと知るのに時間がかかった。だから年下に言わせてしまった。それに便乗するような言い方で告げてしまった。
ホント情けないしかっこ悪い。
何年経っても引き摺ってる。
私は私のことなんて好きじゃない。
だけど大好きな君がこんな私を好きだと言ってくれるから、私も私を好きになってしまうんだ。
最初は何処にでもいる様な
至って普通の人だと思ってた
でも、それは初対面だからであって
本当は、かなりの個性派なあの人
顔はぶっちゃけ好みじゃないし
世間受けするような性格でもないし
個性の主張激しすぎるくらいの変わり者なのに
ただの、少し変わった
1人の人ぐらいにしか思ってなかったのに
気が付いたら
貴方のことばかり考えてるのはなぜ?
好きじゃないのに
好きじゃないのに
なんでか、いつも視線の先にいる
なんでか、やけに胸がゾワゾワする
「あ、𓏸𓏸ちゃんと話してる、
好きなのかな」
あれ、
わたし、
彼のこと 好きじゃないのに、
まるで恋してるみたい
あの娘に彼氏ができたらしい。
あの娘はいつもより輝いている。
そのこと、僕には言ってくれなかったよね。
まあ、それでいいのかな。
あの娘は彼氏と笑っていた。
帰り道、相合い傘。
声は聞き取れなかった。
見たことのない、僕の前では見せてくれない。
とても綺麗な笑顔。なんて幸せな笑顔なんだろう。
ただ、涙なんて出ない。なんでか、動けなくなる。
優しい顔、怒った顔、朝の眠そうな顔。
好きじゃない。好きなんかじゃない。絶対に。
ただ 見ていた。あの娘の綺麗な顔。軽い足取り。
あの娘が幸せなんだからそれでいい。
なんて、空っぽの頭では考えられなかった。
『好きじゃないのに』
「好き」にもいろんな感情があるから好きじゃないってことはないんじゃない?
「君と味覚を共有したい」
本当は、甘いモノってあまり好きじゃない。
あんこもチョコも、クリームも。
だけど、君があまりにも美味しそうに食べるから、どんな味なんだろうって、気になって。
だから、君が食べたいと思ったものと同じものを注文するようにしたんだ。
そうしたら、意外と美味しかった。
俺が食わず嫌いしていたのか、それとも君と一緒だからか。
あんこたっぷりのどら焼き。
ホイップクリーム入りのあんぱん。
タヌキケーキ。
モンブランクレープ。
君は幸せそうに食べる。
それを見るだけで、こちらまで幸せになる。美味しく感じる。
────好きじゃないのに
悶々といろんな人々を思い出して
勝手に鬱になってるんですけど
それを相談したときに、必ず
みんな口を揃えて
そんな奴らのために悩む時間が
もったいないよって言うけど
好きで悩んでるわけじゃないんですよ
あいつらのためじゃないしさ
いやアドバイスする側としては
そう言うしかないと思うし、
わたしも軽率にそう言ってしまうと
思うんだけどさ
簡単にやめれたらどれほど
良いか
これね傷じゃなくてもう『痕』ですから
消えないんですよ
憎しみでも恨みでもない
ただただ、嫌悪
世の中には好きじゃないのにやらないことが多すぎる。
勉強やバイト・仕事、家事育児など好きじゃないのは人さまざまだと思う。
私が思うに好きじゃないのにと思うのはやらなきゃいけないという義務が生じていることが多いと考える。
信用した人の影響を受けやすい。
先輩がハマっていたお菓子、幼なじみがよく聞くバンド、同じクラスだった人気者のあの子の口癖、考え方。
自分に自信がなかったし、否定されるのが怖かった私は、誰かが良しとしたものを良いと言える感性が欲しかった。
だから好きな人の好きな物はすぐ好きになっちゃうの。
私の好きなあなたの好きな物は、良いものに決まってるから。
未だに口ずさんでしまう曲、よく買うスイーツ、口癖やナイトルーティーン、全部あなたの影響。
今ちょうどぶつかって壊れてしまったコレも、最初に壊したのはふざけて飛び乗ったあの人だなぁ、と色んな記憶が蘇ってきた。
もう終わってるのにね。もうあんなやつ一生信じられないのに。
誰の影響も受けずになんとなく好きになったものを、これからはちゃんと大事にしていきたいな〜と思った22:48
【好きじゃないのに】
好きじゃないのに気になるのなら、
その心根は、
真逆のものを抱えている可能性がある。
「好き」の反対は「嫌い」ではない。
好きの反対は無関心。
存在していることすら気にならないことなのだから。
可愛いねと君が私の頬を撫でる。
それに曖昧に笑う私。
君の言う可愛いは私の顔なのだろう。
好きな相手にこう言われて多くの場合、嬉しくなるのだろう。だけど私の心は少しも靡かない。
私の顔は母親譲りの顔だった。
母は学生時代恋多き人で今でも外に出ると注目を浴びる。
そして私にこう言うのだ。
その顔で産んだ私に感謝しなさい、と。
なんて傲慢な物言いだろうか。
それから私はこの顔がすっかり嫌いになってしまった。
だけど君はこの顔を好きだと言う。私の好きじゃない顔を。
好きじゃないのに。
君のことなんて好きじゃないよ
もう君が知ってる私じゃないの
だからいい加減私の頭の中から出ていってよ
もう君のことなんか好きじゃないんだから
「好きじゃないのに」
私は嫌いな人がいる。
その嫌いな人は、ニコニコしながら私に話しかけてくる。やめてほしい。
「私の事好き?」と聞いてくる。
私は「うん」と言うしかない。
好きじゃないのになぁ。
人間関係は難しい。
別に好きじゃないのに
毎日のように会ってたときはなんも思ってなかったのにな
いなくなるってわかると悲しくて涙が止まらない
ここまで別れが辛いのは初めてで
最後にすごい大事なことを教えてくれた。
私の別に好きじゃない先生
面白いことは滅多に起きないから、
大丈夫。
2024/03/25㈪
好きじゃないのにやらないといけない。それが仕事である。家族、自分の生活を守るためにも金が必要であり、それを得る手段が仕事である。
ただ、金を得るためだけの手段としてしまうのは悲しい。生活の大半は働いており、その時間が有意義なものであれば人生は豊かになるのではないか。それを意識することで、自己研鑽も嫌じゃなくなり自発的にやり始める。不思議である。
何でも疑って複雑に考えてしまう私のひねくれた性格がたまに嫌になる。そしてそれを隠して何も考えていないように装ってしまう。
心が動くことはあるけれど、もっとたくさん純粋に感動したり、驚いたり、喜んだりしたい。それなのに、どこか遠くから物事を見つめている自分がいる。
なにか綺麗なものを目にした時、その綺麗さだけに集中したい。過去や未来のことをその瞬間だけは忘れていたい。
いつまでこの美しさを覚えていられるだろうか。昔ならどう感じただろうか。きっとあの頃の感じ方からは変わってしまっただろう。そんなふうに思考が邪魔をして、純粋な感動を自分で台無しにしてしまう。体はたしかに今を生きているはずなのに心は今を生きていない。過去や未来に囚われている。
対照的に、私の友人は今を生きているように見える。
楽しい時、嬉しい時、すぐに口に出して知らせてくれる。怒っている時にその不満を聞くと、今何を思っているか少し口が悪いけれど教えてくれる。しかしその分、とても素直だと思う。私なら周りの目を気にして、自分の負の部分は隠したいと思ってしまうから。純粋なその瞬間の感情。それを隠すこともなく、私に見せてくれる。
ある時、その人が私を褒めてくれた。自分の話を飽きずに聞いてくれて、いつも物事を慎重に考えていて、きっと自分には想像もつかない事まで考えているでしょう、と。そんなところが好きだと。その言葉を受け取って、凄く嬉しかった。自然と笑顔になった。好きじゃなかったはずの自分の性格が少し好きになれた。
ここでふと不思議に思った。私は何でもひねくれて捉えるんじゃなかっただろうか。褒められてこんなに喜ぶくらい単純だったんだ。私の単純な部分に気がつけてさらに嬉しかった。この感情は過去にも未来にもない、今この瞬間だけのものなんだとはっきり分かった。
”好きじゃないのに”
好きじゃないのに、やらなければいけない事って沢山ある。
大人になればなるほど、増えてくる。
嫌いなことも、やらなければいけない。
でも、嫌いを超えた先に、好きがあったら。
好きじゃないのに、やらなければいけない事も、愛せるかも。