"好きじゃないのに"
最初は『こいつの声、なんか良いなぁ』とか『こいつが近くにいる時の匂い落ち着くなぁ』くらいで《好き》って言う程じゃなかったのに。
いつしか近くにいないと心がソワソワと落ち着かなくなって、近くにいると嬉しいけど照れるようになった。
それが《好き》という感情だと気付くのに時間がかかったし、向こうから告げられるまで気付かなかった。
いや、『気付かなかった』んじゃなくて『知らなかった』。
これまで誰かを気に入ったり好きになったりした事がなかったから、名前がある感情だと知るのに時間がかかった。だから年下に言わせてしまった。それに便乗するような言い方で告げてしまった。
ホント情けないしかっこ悪い。
何年経っても引き摺ってる。
3/25/2024, 1:59:10 PM