『大切なもの』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
先週、野球しただろ?
そうそう、3対2で勝った。そうなの、俺のヒットからの逆転。違う違う、その話じゃないのよ。
で、帰るだろ? そしたらよ、プラモ捨てられてたの。
「遊んで無いから」
いやいやいやいや、この歳で戦わないでしょ。
バーンとかしないでしょ。
それで、ケンカよ。
まーーじでむかついて。
「もうええ、お前のもんも捨ててやる!」
よ
そしたらな、家中探してもアイツの趣味のもの無いのな。必要なものと子供の物ばっか。
俺思ったのよ。
割と自由にさせてもらってたんやなって。
何? ノロケ?
違う違う。
来週、野球休むって話
トリシアは病気の祖母の見舞いに森を歩いていた。
すると少し開けた所に茶会のテーブルセットがあった。こんな所で何処の貴族がいるのだろうかと面倒には巻き込まれないように周囲を見渡してみると声が聞こえた。
「そんなに急いで何処へ行くの?」
誰だろうかとふと気になり茶会のテーブルを見ると1人の淑女がお茶を楽しんでいた。
トリシアは自分に話しかけられたのではないと歩き出そうとすると
「お見舞いにいくのね。」
と周りにはトリシアしかいないので
「祖母の見舞いに。」
と返答すると
「契約をしましょうか?おばあさんの病気を治すために必ず治る薬を差し上げましょう。」
トリシアは魅力的な申し出ではあるが淑女が誰だか分からないので
「あなたのお名前を伺っても?」
「私は北の魔女、メリンダよ。」
祖母から聞いたお伽話に出てくるような魔女と遭遇して驚いたが魔女の契約には代償が必要なことを祖母から聞いていたので
「何と引き換えなの?」
「祖母との思い出はどうかしら?」
「他に良い条件があるかもしれないから少し考えさせてください。」
とその場を離れた。
また少し歩いていくと今度はリンゴが落ちて来たので上を見ると女の子が枝に座っていた。
リンゴを拾って渡そうとすると
「私は東の魔女のベティ、リンゴを拾って貰ったお礼に契約をしましょうか?」
「契約の条件は?」
「おばあさんの病気を治すために必要な最高の医師を用意しましょう。引き換えにあなたの勇気を。」
「他に良い条件があるかもしれないから少し考えさせてください。」
とまた歩き出した。
坂道を登りきると岩の上に座り鍋を見ている老婆がいた。
通り過ぎようとすると
「そこの嬢ちゃん、待ちな。おまえさん魔女にあっただろう?南の魔女クレアがお前の困りごとを解決してやろう。」
「契約の条件は?」
「おばあさんの病気を治すために必要な大金を用意してやろう。代償はお前の若さを。」
「他に良い条件があるかもしれないから少し考えさせてください。」
南の魔女をやり過ごしもう少しでおばあさんの家という所でトリシアと同じ年頃の少女がいた。
「こんにちは。私は西の魔女のシンシア。私が相談に乗るわよ。」
トリシアは今までの魔女の契約の話をした。
「契約を結ばなかったのは懸命ね。魔女は嘘はつかないけれどわざと隠していることはあるかもね。」
「そうなんだ。」
「私と友だちになりましょう。そしたら助けてあげるわ。」
「これは契約なの?友だちが出来るのは嬉しいけれど契約を結んだ代償はなに?」
「契約というか交渉ではあるけれどある意味、契約になってしまうかもね。私の代償はあなたと遊ぶ時間がほしいわ。」
トリシアは長い事考えて答えた。
「シンシアは何歳なのかしら?」
「レディに年齢を聞くなんてね。まぁいいわ、魔女としては若いほうだけど756歳よ。」
トリシアは困った顔をして
「シンシアと流れる時間が違うから残念だけど友だちにはなれないわ。いろいろとありがとう。」
と言っておばあさんの家に向かいました。
家に着いておばあさんに魔女と出会ったことを話しました。
「お祖母様、ごめんなさい。魔女の薬は飲んだら病気が治っても副作用が怖くて貰えなかったの。
お医者様は信じられるけど私が勇気を無くしたら私ではなくなってしまう気がして。お金はあってもお祖母様の病気が治るか分からないし私の若さをあげてしまったら元気になったお祖母様に会えなくなるのが辛かったの。最後の魔女はお友だちにって言われて少し嬉しかったのだけれど魔女の一日は人間に換算したら何年になってしまうか分からなかったから・・」
お祖母様は優しくこう言いました。
「良いのよ、トリシア。あなたが自分で選択して勇気を持って決断したことはあなたがあなたであること。それが1番『大切なもの』なのよ。それが出来たトリシアが誇らしいわ。」
そう言ってお祖母様はトリシアの手を包みました。
『大切なもの』
大切なもの、
俺は本気で大切にしたいものは無いけど
嬉しいな、残したいなって思うものは
ぜーんぶ宝物入れに閉まっておくんだ!
そうすると今を思い出せるから
こんなこと言ってたな、でも
本当に大切なものは自分では気づけなくて失ってから気づく
あたりまえに一緒に居たのに今はもう居なくなっちゃった
あぁ、また会いたい帰ってきて欲しい
アリとキリギリス、どっちがいい?
先生に聞かれたので答えるとバツをもらった。
クラスの全員が花丸をもらった。
その時、バカらしいと心底思い、それから他人を信じなくなった。
アリとキリギリス、どっちがいい?
生まれて死ぬまで働き詰めで、死んだらボットン便所みたいな墓穴に投げ捨てられるアリと。
ひと夏の命、常に捕食者から逃げ回る日々だが、自分の血を残すことができるキリギリス。
よかったね、みんなののぞんだせかいになったよ。
テーマ「大切なもの」
「明日、必ず提出します」
「今日、ちょっと家にわすれてきちゃって……」
ただただ保身のために募る言葉。
相手の目から伝わる諦めにはもう慣れてる。
まあ、あれだ。俺の時間を大切にするがあまり、宿題をする時間が無くなってしまったってだけだ。
自分の時間を大切にすることが出来たんだから、なんの後悔もない。
呆れられたり、怒られたり……
期待が諦めに変わる瞬間なんて何度も見てきた。
周りからの視線なんて、気にすることない。
ない、ないはず、だったんだ。
なんで俺、傷ついちゃってんの?
宿題を後回しにするっていう行動に、それ相応の結果がついてきただけなのに。
なんで、なんで目潤んでるんだろ。
後悔するくらいだったら、宿題やればよかったのにな。
母親からの冷たい言葉だって、そうだ。自分が周りと同じことを出来ていないからこその言葉であって。
別に、皆と同じ様に出来てればこんなこと、言われなかった。
先生に怒られんのも当然だし?友達に呆れられんのも当然だし?父親に殴られのも当然だし。
……前にも同じことした気がする。
あれ、これ何回目?
俺、自分の時間大切にしたんだよな。
それで満足したよな。
結果、俺傷ついてるよな。
何度も何度も繰り返して、
ってあれ、俺の大切が大切にしてたものって何だったんだ?
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『二流の終わり方』
手を離したら二度と戻らないもの。
かけてしまったら、治らないもの。
あるというだけで意味が見えるもの。
「ある」ことにすら気がつけないほど、
私の中で当たり前になっていた事実を
どうして今更、不在の形で確かめさせるの。
赤信号で
3歳くらいの男の子と母親が
嬉しそうにハグしてるのを見た時
熱いものが込み上げて来たんだ
忘れてはいけない
近くて遠い日
あの頃は確かに幸せで
あっという間に過ぎて行った日々
今も変わらない
大切な大切な思い
愛することを教えてくれた
かけがえのない宝物
瑕疵などつけず、手のうちではなく、やわらかな綿を敷いた箱に納めて守りたい。
誰かに見せるのも嫌。
誰かに触れさせるのも嫌。
自分だけがただ見つめていたい。
小箱を開けて、眺めるように。
触れずに、ほんのりと光にあてながら見つめていたい。
どうしてそれを許してくれないのか。
#大切なもの
『大切なもの』
大切だからこそ、綺麗に箱に詰めて取っておきたい
大切だからこそ、いつも肌身離さず持っておきたい
大切だからこそ、いつでも一番積極的に使い続けたい
どれも、本当の気持ち
どれも、大切に思う気持ち
“大切なもの”が“物”なら、そうだろうな
でも、かたちのない“大切なもの”もきっと、
たくさんあるだろう
ふとした時に思う
何かを大切に思えるのは
命に限りがあるからだと
私にとって、“大切なもの”は
限りある命である、この時間
近すぎるからこそ、憎たらしくも感じてしまう
大好きな家族との
限りあるこの時間よりも、
今の私にとって、大切なものなんて
一体どこにあるのだろうか
そして、自分らしく悔いのない未来をつくるために、
今、できることに精一杯、逃げずに向き合う
素直で誠実な時間を、1秒でも多くつくること
この時間こそが、今の私にとっての
“大切なもの“
なのだと思う
心で見なければ物事はよく見えないってこと。
大切なことは目に見えないんだよ。
サン=テグジュペリ「星の王子様」より
大切なもの。
小さな箱に詰めて
綺麗な鍵で閉じ込めて
大事に大事に
腕の中に抱えておきたい。
と思うもの。
大切なものは
ずっと側に置いておきたい。
重たくて嫌ですね。
自分で思います。
大切なもの
中学生の時は成績が悪かった。
授業も分かりにくくて、何を言っているのかさっぱり分からない。
先生からは「もっと勉強しろ」「もっと頑張れ」
「このままだと大学なんて行けないぞ」と否定的な言葉ばかりかけられていた。
自分なりには頑張っているつもりだった。
怠けているのではなく、勉強のやり方が分からないだけなのに....
モチベーションは下がるばかりで、自分にはいくら頑張ってもできないのだと思っていた。
自分の学力でも行けると言われた高校を受験し、入学。
高校でも成績は悪いのだろう、どうせまた否定的な言葉ばかりかけられるのだろうと思っていた。
入学して初めての授業を受けて驚いた。
授業の内容がスルスルと頭に入っていった。
こんなに分かりやすい授業は初めてだった。
「これならいけるかもしれない」と希望の光が見えた気がした。
初めての試験で学年10位以内にランクイン。
気付けば常に上位を争う位置にいた。
先生方からも「頑張ってるね」「このまま頑張って行こうね」などと温かい言葉を沢山かけてもらった。
点数が悪い教科にたいしても「全然大丈夫だよ!これから頑張っていこう」とモチベーションが下がらないようにしてくれた。
3年間の中で先生方に否定的な言葉は1度も言われなかった。
いつでも「大丈夫!できるよ!」と声をかけてくれた。
「もっと上を目指そう」と常に向上心を持って勉強できたのは間違いなく先生方のおかげだ。
友達も沢山できた。
他人のことを自分のことのように思いやることのできる、優しい子たちばかりだ。
沢山の素敵な出会いのおかげで、こんなにも楽しい高校生活を送ることができた。
頑張れば誰かが必ず見てくれていることを知った。
学ぶことの楽しさを知った。
この3年間は間違いなく人生の中で1番大切なものになった。
Miho
自分にとって大切なものって
相手も同じぐらい大切なものかもって思っても
そうじゃないときもある。
大切なものって一つに絞ろうって思っても難しい…
でも、たくさん出てくるってことは
大切なものがいっぱいある証拠なんだなあ。
今日も大切なもので溢れた世界で
幸せを感じられますように。
言うこと聞かないと物を捨てられる環境で生きていたので、例えば何百時間頑張ったゲームデータさえ次の瞬間では消せてしまう性格に育った。知識を詰め込むくらいしかない。大事なものは隠す習性があるし、うっかり無くしたって、あーあ。で結局諦めは早い。
そのかわりテリトリーと決めたところに入ろうとする輩は親兄弟さえ許せないんだわ。いや、親兄弟だからこそ許さねーんだけど。だから他人も許容出来ないんだな。幼少の恨みって永遠だぞざまーみろ。孫の顔なんて見れると思うな。
吾輩の人生の教訓だわ。自分の頭の中以外に、形あるものになど意義を見出してはならないわけだ。
あなたの大切なものは何ですか?
断捨離をしていると、何でこんなものを買ったんだ?てものが出てくる。
今はなんでこんなもん?っておもうけど。
当時は大切なものだったんだ。と過去の思い出が蘇る。
その走馬灯に少し心が揺らぐけど、今日は心を鬼にして昔の思い出と向き合う。
思い出させてくれてありがとね。
でも当時は当時、今はもっと大切なものがあるはずだから。
私は今から余計なものはこそぎ落として
スーパー大切なものばかり人間になるんだ!
そう考えつつくだらないなあって微笑む。ふふ。
そんなこと言いながらも、明日から新生活。
頑張らなくちゃね。
無くさないように大事に大事に
しまい込んで
いつの間にか無くしてしまった
ふと思い出して探しているのだが
出てこない
確か何か箱に入れた筈なんだ
鍵がついた木製の箱だ
そんなに小さい物じゃないのに
全然姿形も見当たらない
昔から大事にしたいと思ったものを
何かに入れてしまうのだが入れ物ごと
見失ってしまうのだ
木の実を埋めて忘れる栗鼠みたいに
それは…
おまえだよ…
おまえ…
おまえだけ…
おまえさえいれば…
それでいい…
それでいいよ…
おまえだけ…
幼き日より好んでいた作曲家の、新曲がもう二度と聴けないのだと分かった時。
その言葉にし難い、悲嘆の心。
生きてゆく上で、避けること叶わないもの。
その痛みは、わたしがまだ死んでいない証だ。
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大切なもの
私は絵描きだ、私は作曲者だ、私は物書きだ
私は動画編集者だ、私は演奏者だ。
全て私の趣味だ。
全て、やってみたくて始めたものである。
何も知識が無いので、あまり良いものでは
無いかもしれないし、誰も見ないかもしれない。
それでもそれが好きでやっていた。
どれも楽しんでやっている。
他にも色々な事に興味があり
沢山のものに手をのばした。
全て好奇心から始めていた。
時が経ち、私は様々な人と関わり始めた。
少しづつ、沢山の人が私の作品を
みて、きいた。
正直嬉しかった、もっと応えようと思った。
それと同時に、色々な事も考える様になった。
こうすればもっと良いだろうか
こうした方がもっと喜んでもらえるだろうか
他人の事を、考える様になった。
また少し、時が経った。
私は、沢山の人を見た。
皆、とても輝いていた。
悩んだ。
どうすればもっと良くなるのだろうか
どうすれば称賛してもらえるのだろうか
どうすれば、もっと
私 を
見てもらえるだろうか。
こうすれば人気が出るだろうか
こうした方がもっと万人受けして
注目してもらえるだろうか。
そうやってぐちゃぐちゃ、ぐちゃぐちゃと
考え続けて私は、ただただ
人の目ばかり見るようになった。
いつからか、大切なものを忘れてしまったようだ。
私は、私だけの大切な作品達を
承認欲求の為だけに
利用するようになってしまったんだ。
時と共に変化する大切は
お気に入りのおもちゃや
飼っていた手乗り文鳥
綺麗に磨いたエナメルの靴
初めて自分で買った口紅
彼氏に貰った指輪
等などの物中心だった
歳を重ねるごとに
パートナーや子供達
そして両親
いつの間にやら人物に変化していることに
改めて気付いた
やっと一人前の人になった気分
振り返るとなかなか
興味深い