海老body

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「明日、必ず提出します」
「今日、ちょっと家にわすれてきちゃって……」

ただただ保身のために募る言葉。
相手の目から伝わる諦めにはもう慣れてる。
まあ、あれだ。俺の時間を大切にするがあまり、宿題をする時間が無くなってしまったってだけだ。
自分の時間を大切にすることが出来たんだから、なんの後悔もない。
呆れられたり、怒られたり……
期待が諦めに変わる瞬間なんて何度も見てきた。
周りからの視線なんて、気にすることない。
ない、ないはず、だったんだ。

なんで俺、傷ついちゃってんの?
宿題を後回しにするっていう行動に、それ相応の結果がついてきただけなのに。
なんで、なんで目潤んでるんだろ。
後悔するくらいだったら、宿題やればよかったのにな。
母親からの冷たい言葉だって、そうだ。自分が周りと同じことを出来ていないからこその言葉であって。
別に、皆と同じ様に出来てればこんなこと、言われなかった。
先生に怒られんのも当然だし?友達に呆れられんのも当然だし?父親に殴られのも当然だし。
……前にも同じことした気がする。
あれ、これ何回目?
俺、自分の時間大切にしたんだよな。
それで満足したよな。
結果、俺傷ついてるよな。
何度も何度も繰り返して、

ってあれ、俺の大切が大切にしてたものって何だったんだ?

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『二流の終わり方』


4/2/2023, 5:46:21 PM