『夜明け前』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
鮮やかな海の色
空には無数の星
1日の最初の幸せな瞬間
見れなくたってもいいじゃないか
明日、明後日見ればいいじゃないか
こんなにも綺麗なんだから
遅くたって見てほしい
オレンジ色の空
ちょっと暗いところもあるけれど
いつもとは違って見えた
夜明け前
「夜明け前」
よく「明けない夜はない」って言うよね。
確かに必ず夜は明けるし、又夜も来る。
雨も降れば風も吹くし、晴れる日もあれば雪の日もある。
良くも悪くも時間は過ぎて、良い事も悪い事も飲み込んでゆく。
でも、今現在辛い時に、そんな事言われても、わかっているけど慰めにもならない。
みんなわかってるの。辛い事も一生続くわけじゃないし、いい事があるって事もわかってる。
ただ、今が、この瞬間が辛いの。苦しいの。どうしようもないの。
わかってるけど、この気持ちを持て余して。
慰めにも八つ当たりして。
どうすれば良いかわからなくて。
怒りが爆発して暴れたい時もあれば、何もしたくなくて虚無的になる時もある。
でも、その嵐の時間や沈んだ時間が過ぎると、結局は「明けない夜はない」って言葉に縋ってる。
今は夜明け前。だから今からは······って思える。思いたい。
陽が昇るように、希望が、喜びが現れると信じたい。
書きもの No.2「夜明け前」
東京の夜明け前がすき。
ほとんどの人が深い眠りについている中、
ちかちかと規則的に光る信号を見ていると安心する。
これから仕事に行くのか帰るのか、
はたまたどこかに遊びに行くのか
静かな街をぶーんと走り去っていく車の音も好き。
実家はほどよく田舎だから、虫の鳴く声しか聞こえない。
でも東京は、昼も夜もどこかで人が生きている気配がする。
時々ひとりが淋しくなる夜中、
眠れない日に迎える夜明け前の時間は
なんてことない生活音や、少しずつ街を明るくしていく空が孤独感から救ってくれる。
私、ちゃんと生きてる。
ちゃんと東京で生きていけてる。
大丈夫、大丈夫。
ひとりだけど、独りじゃない
そんな私の夜明け前。
夜明け前
それまでの自分を否定するわけじゃない。
ただ、夜明けを待つだけじゃ、明日は来ないから。
何も取り柄がないから怖くて、周りの言葉が怖くて、自分の選択が間違っていないか怖くて。
でも、どうしてか、一歩踏み出して見たい。
今が悪いわけじゃない。ただ、もう少し、自分に期待してみたくなったんだ。
夜明け前、特に何も感じることはない。
あぁ、またいつもどおりの日常が始まる。
少しの希望と憂鬱を抱えて今日もまた準備のために体を起こす。
今日は何が起こるかな、わかりきってることなのに期待することをやめられない。
つまらないな、嫌だな、でも死にたくないな。
生きていたい、みんな大切な人を失わずに楽しい時のままを生きたいな。
結構日が短くなってきたので、朝方も明るくなるのが遅くなった、とは母の主張。
6時過ぎに目が覚める時があるが、その頃はもう明るいので、まだ夏の名残りがあるなぁと、ぼんやりと考えている。
この時期、夜明け前ってどんな暗さなんだろう。
睡眠中に目が覚めるのは嫌。だから空模様なんて知りたくない。
「夜明け前」
ビンテージのボタンを買った。硝子に細かな装飾がされていて、中央の膨らんだ部分を囲むように等間隔に並ぶみっつのピンクの花がとてもかわいい。ドイツの蚤の市にあったものらしい。眠れない夜にみるものが増えた。
夜明け前
悩んで眠れず迎えた夜明け
貴方と共に迎えた夜明け
わくわくして迎えた夜明け
許せない思いで迎えた夜明け
お別れを迎える夜明け
出発を誓った夜明け
一生のうちに迎える夜明けはどれくらいあるんだろう
泣いていても、笑っていても
夜明けはゆっくり
照らしてくれる
end
夜明け前 9/13 (金)
中学生になってからだろうか。
夜更かしをして自室でゲーム機をいじる
背徳感に浸る日が増えたのは。
家族が寝静まった、淋しく、喜ばしく、
世界に1人しかいないような感覚と共に見る映像やゲームの世界は一段とキラキラとしている。
ゲームをいじってればいつの間にか
朝がやってくるので 外の景色なんか
気にも留めていなかったけど、
大事な青春の夜を、今だけの夜を
ゲーム機器に溶かすのはな、と思い
カーテンを開くことにした。
エアコンに映っている時刻は4時56分。
カーテンをざっと開くと
紺碧色の空と、向こうに絵の具が滲んだような
ホイート色が見えて、思わず心がどき、とした。
空を見るなんて久々。
夜明け前の空気の味を咀嚼して、
軽くなった心臓のままベッドに寝転んだ。
次起きた時の私は
前の私よりも 世界を美しく思えている気がした。
夜明け前
夜明け前のこと。ミルは早くに目が覚めて、中庭に来ていた。
(うーん……今日は何も無いのに、早くに目が覚めちゃったな……)
あくびを噛み殺して、中庭のベンチに腰掛ける。秋が深まるこの季節の夜明け前はかなり冷え込むようになっていた。着ていたカーディガンを引っ張り、身を縮こめてミルは空を見上げる。薄く明るくなっていく空には白い星が淡い光を放っていた。
(……綺麗、だな)
「!」
ふと、気配を感じて振り返る。少し離れたところに白い服の男が立っていた。静かに微笑んでミルを見つめている。
「おや、私に気づくとは流石だね。それだけあの子が気にかけている……少し、妬けてしまうな。あの子が私に向けるのはいつも痛々しいくらいの殺意と憎悪だというのに」
(……エミール執行官)
「うん?だんまりかい?耳が聞こえていないのか……それとも、話す口が無いのかな?」
微笑みながら話すエミール。ミルは「……いえ、失礼いたしました」と頭を下げる。
「少し……驚いただけです。エミール執行官」
「そうかい。まぁ、いい。とりあえず、お前にあるものを渡したくてね」
そう言ってエミールは赤い封筒をミルに差し出す。
「これは?」
「今度、ヴァシリーと一緒に北の支部へおいで。そこで茶会をしよう。師弟関係を結んだお前たちのことを私は知りたいんだ」
「……茶会を?」
「ああ。私はヴァシリーの育て親ではあるが、あれには尊敬の念を抱かれたことは一度もなくてね。もちろん、私もあれに大事な弟子と思ったことは無いが」
微笑みながら淡々とエミールは言う。それに対してミルは背筋が凍り、今にも震えそうになったが必死に耐えた。
(……普通、じゃない。どうして拾った子供に対してそんなことを)
「ん?どうした?青い顔をして」
「……いえ、何でもございません。ただ、私の師は気まぐれな性格ですから、エミール執行官の招待に応じるかは確約しかねますが」
「ああ、別に構わないさ。お前だけでも来てくれたら私は歓迎するよ。あれがどうしてお前に目をかけるようになったのか、私は知りたい」
口元こそ笑っているが、その目は氷のように冷えている。ミルに向けられたその微笑みは厚意ではなく、殺意そのもの。
エミールは音も無くミルに近づくと、無遠慮にその顎を掴んで視線を合わせる。
「見た感じはただの小娘だというのにな」
「……何のつもりですか?」
「ふうん。ついさっきまで青い顔をしていたくせに、気丈な一面もあるのか。まるで猫だね」
にこりと笑ってエミールはミルの顔から手を離す。静かにミルはエミールを睨み、手の中の封筒を懐にしまう。
「ではね。返事を期待しているよ」
ひらりと手を振って、エミールは立ち去った。その場に残ったミルは静かに息を吐くと、夜空を見上げた。
(夜明けは気分が晴れるものなのに。あの方のおかげで、憂鬱な気持ち……)
小さなくしゃみを一つ。ミルは身体を小さく震わせて、中庭を後にした。
─── 夜明け前 ───
本棚の前に立ち今夜読む本を選ぶ
お気に入りの茶葉で紅茶を淹れ
灯りは蝋燭だけ
少し肌寒くなってきたから
去年編んだブランケットも羽織る
なんとなく昼間は違う気がして
読書はいつも夜にする
しんと静まり返った
誰にも邪魔されない私だけの時間
夢中になるのは素敵な事だけど
夢中になればなるほど時間が過ぎるのも早い
気が付けばもう東の空が明るくなりそう
その瞬間が一番静かで
一番美しくて一番悲しくなる
私はことのほか早く起きて、近くにある小川の土手に座った。
もう少しで暗闇が去ろうとした頃だった。
1匹の水鳥が、水面に足をつけながら地平線の彼方へと飛んで行った。
それはまるで絵筆のように。
足が触れると同時に変わる水面の様子は、孔雀の羽よりも美しかった。
夜明け前 𓈒𓏸𓐍 𓇢
夜明け前。
世が明けるのは怖い。
だって、次の日が始まってしまうから。
何をするにも疲れてしまったから。
人と関わるのが怖いの。
何もかもが負担なの。
何もかもが不安なの。
常に不安が付きまとうの。
情緒不安定なの。
人に迷惑かけてばかりなの。
失敗してばかりなの。
忘れてばかりなの。
人の期待を裏切ってばかりなの。
言われたことを覚えてられないの。
聞こえているのに頭で理解できないの。
自己嫌悪が止まらないの。
私は偽善者なの。
もう、感情なんて無くなってしまえばいいの。
もう、壊れてしまった方が楽なの。
何も感じなければいいの。
トラブルは起きないし、
嫌なことも淡々とできるし、
何もこだわらないし、
なにより、
死にたいとか、
疲れたとか、
眠いとか、
だるいとか、
そういうこと言わなくてすむもの。
どうにもならないことを望んでも仕方ない。
でも、今の私なんて消えてしまえばいいの。
周りに迷惑かけて、
人に嫌な思いさせて、
空気読めなくて、
空気を悪くして、
もう、自己嫌悪しかないの。
もう、死んでしまってもいい?
「悲しむ人がいる」とか、
「残された人が大変だ」とか、
そんな綺麗事は聞きたくない。
そんな、死にたい人のことを考えてない
言葉なんていらない。
陳腐な慰めの言葉なんて、もう聞きたくないの。
もう、慰めの言葉はいらないの。
自分が惨めになる。
もう、どうしようもないから。
もう、我慢するしかないの。
もっと、気を使って。
嫌なことを嫌と言わない。
私が我慢すればすむことだからって。
なんて、本当は助けて欲しいの。
私のことなんて、誰も助けてくれないか。
もう、どんどん死にたくなっていく。
日を重ねる毎に。
月を重ねる毎に。
歳を重ねる毎に。
もう、我慢できなくなっていく。
感情が溢れ出してきて、止められない。
助けてよ。
もう、休ませてよ。
もう、眠らせてよ。
ねぇ、もう、疲れたよ。
夜明け前の空
うすむらさきいろ
あまりの美しさに
ベランダで一人で眺めた
30年前
またいつか見れるだろうか
夜明け前
朝
昼
夜
君を見ていると
すぐ過ぎてしまう
あの花読んだらめっちゃ感動した🥹
〜夜明け前〜
嬉しい日でも
辛い日でも
どんな時でも
明日はくる
明けない夜がないように
日の出は
誰にもやってくる
夜明け前…
何も持って無い!と、
絶望しがちな今が、
何も失う怖さが無いから、
一 番 幸 せ な の か も ね
「夜明け前」
人生で一度だけ夜明けの瞬間を過ごした
夜明け前は誰よりも早く起きていて得をした感じがする
夜が明けていく瞬間を見て "おはよう、朝" と思った
“夜明け前”に、彼と2人だけの夜道を歩きたい。街灯が私たちを照らして、はたまた明日を迎える日光を、わたしたち、たった2人で浴びる。
なんて、まだ今は教師と生徒の夢物語を語ったけど、夜とか危ないし、朝方も危ないし、もしも彼がおかしなチンピラに襲われたらどうするの。もしも急に体調悪くなって、辺りに助けてくれる人がいなくて、窮地に陥ったらどうするの。あんなに愛しい彼を外に出したら、そもそもどうなっちゃうんだ…?
やっぱり夢は夢のままが良い、世の中は危険なことが多すぎる。たとえば、生徒が教師に夢中になってしまうだとか。
夜明け前
夜明け前に、君に言えなかった言葉を伝えてから朝日にのまれたい。
日々家