調月

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私はことのほか早く起きて、近くにある小川の土手に座った。
もう少しで暗闇が去ろうとした頃だった。
1匹の水鳥が、水面に足をつけながら地平線の彼方へと飛んで行った。

それはまるで絵筆のように。

足が触れると同時に変わる水面の様子は、孔雀の羽よりも美しかった。


夜明け前 𓈒𓏸𓐍 𓇢

9/13/2024, 1:22:00 PM