『夏』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
1年で最も夏が長い。
夏が終わるとすぐに年が明けて
次の年が来る。
はやいなぁ
夏にしっかり、
準備しないとね。
4つの季節の中で一番恋を感じる季節だと思う。愛じゃなくて恋って感じ。
夏の盛り上がる感じも好きだけど私は夏の穏やかな感じが好き。たまに来る風が優しくて気持ちくて木陰に温かみを感じる
夏の匂いは例えると私の心を後ろから追い上げてくれる匂い
───────「夏」
はっさくが剥けた。
額の汗を拭いながら仏間へと向かう。
"今日で最後か" "けんち
これは、俺がまだガキだった頃の話。
当時、毎年夏になると近所の寺で怪談大会が開催されていた。町内の子供向けの催しで、内容は、宵の口にみんなで本堂に集まり、一人一話怪談話を披露するというごくありきたりなものだったが、それでもその頃の子供にとっては良い夏の娯楽となっていた。
ある夏のこと。その年は夏だというのに雨ばかりで妙に肌寒く、子供たちは折角の夏休みに退屈していた。だからみんな、いつにもましてこの怪談大会を楽しみにしていた。
大会当日。
集まった子供たちの話が粗方終わった後、毎年この催しを主催していた寺の住職が口を開いた。この住職は穏和で子供たちにも好かれていたが、反面非常に無口な人で、毎回この催しでも子供たちの話をにこにこと聞いているのみで、自ら進んで話をすることはこれまでなかった。
「みなさん、大変上手なお話でしたね。ここで一つ、私の知るお話をご披露いたしましょう。」
子供たちの目は一斉に輝いた。自分たちの拙い語りでもそこそこ楽しんでいたが、大人が語るとなればそれだけで、子供たちにとっては特別な意味を持った。
住職は語り始めた。
「あの夏も、今年と同じように雨ばかりが続いておりました……」
─────
寺の境内に、季節外れの紫陽花が一輪咲きました。─紫陽花は恋の花です。その寺では、恋も悪いものの一つと考えられておりましたから、境内に紫陽花などあるはずがありませんでした。
寺には立派な和尚がおりました。和尚は妖艶な紫陽花の花を見るなり、それを手折っておしまいになられました。
「ああ、なんてことを!」
下働きの若い男は、花が手折られた事を知って嘆き悲しみました。
「恋の若芽など、早めに摘み取ってしまうに限る。」
和尚はそううそぶきましたが、下男は納得しませんでした。
「恐れながら、万物には等しく生命が宿っております。たとえそれが、悪の道を生きるものであっても。悪道を断ち切ることは、それ即ち悪をのさばらせぬこと。根気よく正道を説き、悪の方に何ら禍根を遺さぬようにすることこそ何より大切と存じます。それはこの境内に咲いた紫陽花とて同じこと。場違いな花とは知りつつも、寛大な心で正しく手をかけてやればこそ、それは正しき道を知り、自らを律して他を害せず、我々の目を楽しませましょう。ですがそのような非道な仕打ち。たしかに地上では美しく穏やかにも見えましょうが、地中には禍根の根が残り、それはやがて大きく触手を広げて必ずや再び地上に姿を現しましょう。そしてその暁には瞬く間に地上に蔓延り、他の善きものを亡きものとし、あるいは見るもおぞましい修羅にその姿を変えて、我々を破滅に導くでしょう。」
和尚は怒り、下男を厳しく罰しました。
和尚がふと我に返ったとき、下男はすでに息をしていませんでした。
「ああ、なんてことを!」
実は、あの下男は和尚の一人息子でした。いずれ家督を継ぐために、父のもとで日夜勉強に励んでいたのでした。
和尚は自分のしたことを悔やみました。
その夜はひどい嵐になりました。
和尚は誰もいないお堂の中で一人、仏様に祈りを捧げましたが、どれだけ祈っても仏様は何も仰らず、ただ和尚を冷ややかに見つめておいででした。
どれほど祈ったでしょうか。
不意に衣擦れの音がしました。白装束を着た女が、静かに和尚の元に近づいて行きました。
「誰だ!」
「おや、よもやお忘れではございますまい。」
「!!…もう金輪際ここには姿を見せるなと申したはず、金も十分遣ったであろう」
和尚が怯えた声で言いかけましたが、女は落ち着いて言いました。
「紫陽花」
「あなたが常々下等と仰っていた花がなぜ、今ごろ、この寺に咲いたのでしょうねぇ。」
「なっ、…まさか、お前の仕業なのか?」
「いいえ、そんな滅相もない。」
「嘘だ!」
「嘘じゃございません。あの花は、あの方の私に対する思いの結晶。私の与り知らぬところで勝手に咲いた花ですわ。」
「ふざけるな!お前は私の息子と密通しておったのだろう!」
女は静かにため息をついて言いました。
「…因果なものね。あなたは夜毎私をここに呼びつけ、果ては私の腹に子種までこさえたというのに花の一つも咲くことはなく、対してその度に顔を合わすだけ、二三言葉を交わすだけだったあの方は見事に花を咲かせたわ。真っ白な可憐な花を、庭一面に。」
「フン、その花なら今朝方私が摘み取ってしまった。もう花は咲くまい。」
とたんに、女は恐ろしい笑い声をあげました。その顔は、人間のものではありませんでした。
「ああ、なんという愚かな男だろう!あなたはあの方の純粋で繊細な思いをあのように手打ちにされた。そんなあなたが、よもやご自分だけ責苦を味わうことなく済まされるなどと思いめさるな。あなたに手酷く打たれたものは、あなたの気のつかぬうちに、きっと根を張っているはずです。」
その時、一際大きな雷鳴が轟きました。立派なお堂は大きく身震いし、一目では分からぬほどの小さな裂け目が出来ました。やがて雷鳴の響きが治まるとどこからか、するする、という小さな音が聞こえてきました。そして、裂け目から細く小さな草が入ってきたかと思うと、一瞬でお堂の壁を緑が埋め尽くしました。
呆気にとられて身動きがとれない和尚の首に、蔓が巻き付きました。苦しむ和尚が思わずその場に倒れ伏すと、草が和尚の身体を包み込みました。
和尚の身体の辺りに、いつしか一輪の紫陽花が咲いていました。しかしそれは青い不気味な色で、和尚の手折った花とは比べ物にならない程醜いものでした。
しばらくして、母は腹の子を産み落としました。お堂の中にはもう、紫陽花も和尚もありませんでした……。
─────
「私は、全てを知るこのお堂の仏様の寛大な御加護と無言のお赦しとによって今まで生きながらえてきました。しかし、それもこれまでのようです。
─さあ、早くお帰りなさい。みなさんのことは、これからもきっと仏様が守って下さるだろう。家に辿り着くまで、決して振り向いてはならない─」
数日後。雨の中寺に行ってみると、本堂の面影は見る影もなく、今にも崩れそうな廃屋になっていた。境内には一面に季節外れの紫陽花が、色とりどりに咲き乱れていた。
(夏)
春夏秋冬のうち、
一番好きなのは秋。
何か物悲しい感じと雨が多いから。
次は、春。
気温が丁度よく、何かウキウキする感じがするから。
そして、夏。
とにかく、暑くて、肌が焼ける。
何もやる気にならない。
いいとこといえば、夏休みがある。
暑いので、風邪になりにくい。
どちらかというと、好きではない。
ただ、違う人もいる。
夏休み明け、学校の友人たちはよく
お祭りの賑やかさや花火の綺麗さなどを語っていたのを思い出した。あと、海辺の恋とか。
また、夏休み前まで、目立たなかった子が、急に人が変わったようにクラスの中心になっていたりと‥。
昼、アイスを食べるだけ、食べて、トイレで後悔し、夜は蚊やゴキブリと格闘して1日が終わる僕。
一方で、夏の間に一生の思い出や人生の転機、素敵ロマンスに変えられる人がいる。
人生では厳しい条件でこそ、力を発揮できる人が勝ち残れる。人生、折り返し地点を迎える今日この頃夏についてなんとなく思った。
夏は、試練と挑戦をくれる季節だ。
夏は祭りや花火大会など楽しい行事が沢山あるのに暑いのは嫌い。
僕は毎年の夏が嫌い。気温の上昇による暑さ。ジメジメした日なんかはもっと嫌いだ。午後くらいから天気急変するのも嫌い。夏はいい思い出は人生であまりない。
夏
赤いスイカ 溶けるアイス
はじめての浴衣 お囃子の音
日焼けしたあなたの眩しい笑顔
懐かしい
あの夏の思い出
「夏」
眩しい太陽
大きなひまわり
セミの合唱
君とのお昼寝
誰もが思い出す夏が
今年もやってくる
夏の思い出はいつも元気をくれる
風鈴の音の遠くの方から
僕の大好きな君が
会いに来てくれる夏
ザッザッって砂利道歩いてる音が
聞こえる
僕はずっと窓の外を見て
君を待つ
君はきっと優しく僕の頭を撫でて
待たせたねって言うんだろうな
今年の夏は暑いから
そろそろ僕も君と一緒に行くつもり
でも
夏の思い出をたくさん作ってから
行かないと
夏を嫌いになってしまうだろうから
今年の夏は
いつもより少し早めに起きて
あの子の耳元で鳴いてみよう
一緒に星座を探して
夜の散歩を楽しもう
夏を思い出す時に笑顔になれるように
「夏」
ずっと昔の夏休み
朝に古いアニメの再放送 蝉の大合唱
お昼はそうめん 宿題やる気満々は最初だけ
暑いねー暑いわーおばちゃんらのご挨拶
日傘が揺れてワンピース 待ってよお母さん
いまだに夏が私のノスタルジア
「夏」
透明なグラスの中
氷の音も軽やかに
夏を弾くソーダ水
夏
暑くて、汗が肌にまとわりついて、もう嫌だっていつも思うけど
あの空の蒼さに、いつも救われてしまう
人混みが苦手。
きっと今年の夏は、
どこに行っても人だらけ、なんだろうな。
イベント自体は好きだけど、
チラッと見たら帰る。
なるべくクーラーを使わず、
家で楽しめることは何か。
この夏は、どうやって乗り切るか。
私にとっては、まだまだコロナ禍。
遠くから蝉の声が耳を劈く。
風のざわめきとともに湿気を帯びた熱が頬を撫でる。
雨上がりのような土の匂いが仄かに香る。
足元からアスファルトの熱気を靴越しに感じる。
汗を拭い目を開けると、眩しい光が眼前に広がる。
夏が、来る。
絶望を一瞬だけ攫ってくれる青空
くっきりとした色になる季節に
いまこそ救われたいと思っている
耳を塞いでも塞いでも
誰かの何かばかりで
それ以外の晴れ渡る
たくさんを観たい
開いたばかりの ニ から
ぼたぼた溢れる 揺れる視界のまま
微かでいい
僅かでいい
口角を、上げろ
夏
「なつーは、(中略)かーゆくなるー♪」
ってCMがTVで流れ始めると、
「あ…そろそろ夏か…」って個人的に感じる!
あの夏
確かに僕達はいた
蝉の鳴き声をうるさいとも思わず
空(てん)に伸びる向日葵見上げて
朝から元気な太陽と一緒にラジオ体操して
手に宝島の地図
子供だけの秘密基地
宝の詰まった箱
聞こえてくる祭囃子
シュワシュワラムネ
泳ぐ金魚
口に入れると消える綿菓子
夏って綿菓子みたいだ
甘く消える子供の頃の夏休み
いつの間にかに
宝島の地図は消え
秘密基地はコンビニに
宝の詰まった箱はカラッポ
それでも鳴く蝉に
照りつける暑い太陽
あの夏のタイムカプセル
取り戻そう
ほら、祭囃子が聞こえてきた
ビールじゃなく、ラムネ
でっかい花火打ち上げて
子供の頃を取り戻す冒険の始まり
お題
夏
夏きたけど、体調崩して、でも去年と違って早めの体調ダウンで免疫つくなら良かったかも。
後遺症はよ治して、どうにかしたいところ。
スターシードということを改めてわかって、私の知り合いは、孤独な人が多い理由は同じようにスターシードだったりすることが多いからだろうと思った。そしてその中でもわからないけどスターシードたちの理解者になりうるのがわたしというのが本当に謎だけどそんな感じがしてる。
わたしが好きな人たちはみんなきっと宇宙人であり、スターシード率が高い。何か違和感を感じるときは、何か波長が合ってないとき、もしくは近づきすぎたときということになるだろう。
起きたら眼科に行きたい。
あと、ブレインフォグ?みたいな脳のところ行ってみたいといえば行ってみたいな。ちょいこわみだけど。
合わせようとすると不安な焦りになるけれど、
自分のスターシード感でいうと、1人であるということ正解になるから不思議だよね。
1人だからなんか嫌だ!ってそれ合わせられないんだから、当たり前だから😂みたいなそんな価値観。
夏
降り注ぐ日差し。青々とした空。弾力のありそうな雲。
窓越しのそれらを眺めながら、水滴のついたグラスを持ち上げる。カランと氷が音を立てた。
エアコンからは冷たい風がガーガーと吹き、扇風機が冷気を部屋の隅々まで届ける。少し柔らかくなったパピコの口を切って吸い付くと、甘さと冷たさが脳を直撃した。
「っはあ〜〜〜夏サイッコー!!」
「いや姉ちゃん部屋でだらけてるだけじゃん」
「これが私の夏なんですうー!」
ー夏ー
午前の仕事を一区切りにし公園の噴水に腰掛け一息つく
煩わしい蝉の音と汗だくのシャツ、この気温を少しでも和らげたかったが、わずかな風がコンビニの袋を揺らすだけ。
小さな子供が母親と水浴びに来ているのを横目に自分の家族を考える。
よし!奮い立たせて午後の活力へ