『変わらないものはない』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
よく、「もっとこう出来ないの?」とか
「性格悪いよね。もっと...」とか
そんな相手を責める言葉を耳にするけれど、
実際のところ、そんな言葉で変わるものなんて
あるはずもなくて。
偶に、「いつまでも愛してるよ」とか
「君以外の人を好きになるわけないよ」とか
嬉しくてたまらない言葉を聞くけれど、
実際のところ、そう簡単に契れるほど
愛は簡単に出来ていなくて、移り変わっていく。
だからこそ、自分から変わっていきたい。
周りの人が、
自分の無責任な言葉では変わらないとしても
自分にとって
不都合な変化が起こってしまったとしても
どんな時でも自分の変化は自分で決めるもので、
まずは自分が頑張れば、きっと他のなにかも
少しでもいい方向に変わってくれると信じたいから。
『変わらないものはない』
僕は ずるい!
僕は 卑怯者!
僕は 愚か者!
僕は 嘘つき!
僕は 姑息!
僕は 薄情!
僕は 意地悪!
僕は 社会のお荷物!
僕は 失敗作!
不都合な優越感を満たすためだけに
しょうこりもなく
破れかぶれで生きている
僕がこの世から居なくなっても
世の中は何も変わらない
僕が
なんとかかんとか
どうにかこうにか
ギリギリ底辺で
頑張って生きてても
社会から見捨てられ
誰からも認めてもらえず
変わらないものがないなら
僕が生きている意味って
何なんだろう?
【魔法の飴ちゃん】
「ほれ、やる」
ふいにそう言って口の中に放られた、
「甘…」
キャンディ。
「何、急に」
私がきょとんと口にした言葉に、幼なじみの悠生は、腰を折り、目線を合わせた。
「これはなぁ…魔法の飴ちゃんだ」
「魔法の…飴ちゃん。なんのこっちゃ」
突然の至近距離にときめきを隠せず、思わずのけぞりながら悪態づく。
「溶けねえんだよ、この飴」
「いや、溶けてるし」
「溶けないことにしとけよ」
「は?なんでよ」
可愛くない女。
自分でもそう思う。
男みたいでガサツで、片付けもお母さん任せ。髪の毛のケアも面倒でショートカットにしてることは誰にも言えない秘密。
女の子らしい女の子に憧れ続けて16年。
それこそ魔法でもない限り、私は変わらないんじゃないかとさえ思える。
「魔法の飴…なら、私の事変えてくれ。根っこから全部。自分なんて嫌いだ」
ぽつん、と吐いた言葉。
悲しくなって、涙が沸いた。
「このさ、魔法の飴ちゃんは」
すると悠生は高く飴を頭上に投げ、器用に口でキャッチする。
「溶けない飴。お前みたいじゃん」
「は?」
「変わらずにいろよ」
いつもの糸のような、ふざけた目が真剣なものに変わる。
「何」
「俺、今のお前が好きだ」
トキガトマル。
今、なんて言った?
「自分に自信持て。俺はずっと側にいる!」
真剣な眼差しがヘタッとまたいつもの糸目になって、悠生の手のひらが私の頭を撫でる。
「やめろバカ」
「やめねえーよ」
「ありがとう」
「こちょばゆいからやめれ」
魔法は魔法そのものがすごいんじゃない。
その魔法を使う、魔法使いがすごいんだ。
悠生は私に、「変わらなくていい、魔法」を授けてくれた。
雪が降っている。
視界は遮断され、君がどこにいるかも分からない。
少し歩いてはまた振り返り、一度走ってみたら雪が邪魔をする。
僕を雪の中に閉じ込めようとする雪原から抜け出し、もう一度君に会いたいと願いながらまた歩き出す。
いつしか、歩いている目的さえも思い出せなくなったら、君に会えるだろうか。
一変しない視界が、僕に諦めを提案してくる。
そして、僕の足取りが途絶えた。
テーマ《変わらないものはない》
1日1日が過ぎていくように、人や動物が歳を取るように、変わらないものはない。
変わらないものはない
すべてが日々、変化していく
だからこそ、
変わらないものを
大切にしていきたい
変わらないものはない
全てのものは、流動するものだ。
言いかえれば、そういうことだろう?
お互いの容姿も、気持ちも、それら全てが。
いつまでも同じである訳がない。
だから、私たちは、いつも、迷って、悩むんだ。
この間まで小学生だったのにもう中学生になった僕は今も私として生きている。この間まで簡単だった勉強も難しくなって新しくできた友達も居る。春だったはずの季節は冬になりもう三学期が始まり2年生になろうとしている。僕は私として生き皆は私に向けての態度で接する。私は僕だが僕も私だ。私は僕としていきたい。そう思っていた4年生の女の子として体の性を守っていた私。私はもう変わったよ僕として居るんだ。だから安心して皆も変わっている僕も変わっている。皆変わっている。安心して置いてかれてなんかないよ変わらないものはないんだから。
変わらないものはない
変わりたくないと
思っていても
時の流れと共に
何かしら変わっていく
気持ちだけが
変わっていなくても
いつの間にか
少しずつ変わっている
時の流れは止まらない
それなら流されつつも
自分も変わって
いかないといけないと
そう思えるようになってきた
お題 変わらないものはない
私達の愛は永遠に変わらないと思ってた
知らないうちに愛は変わっていくことを
あの日の私はまだ知らなかった
変わらないものはないと呟く
あなたの冷たい顔が
失くしていくものを増やしていきそう
変わらない ――そういうことって ある?
もし 人が 「変わってない」と思っていても、
少しは変わってるよ。 だって、
――変わるものなんだから。
変わらないものはない
力の差は歴然で流されると分かっていても
馬鹿なことをやっていると知っていても
順応した方が生きやすいとしても
波に逆らうことがある
それは最期まで自分に正直でいたいという
ワガママを突き通す為の抵抗だ
決まった未来を押し付けられ
見えるもの全てが変わり果てたとしても
この意思だけは覆させない
変わらないものはない
確かに、ウイルスの様に変化していくものばかりだ
カメレオンの様に色を変えたり
アメーバの様に形を変える
ゲームのルールだって、名前だって変わる
自分はどうだ?
味の好み、好きな音楽のジャンル
昔と全く違うじゃないか!
食べて、寝て、生活する
生きる基本は?
これはかわってないんじゃない?
『変わることのないもの』
世界で唯一変わらないものとかある?
は?なに急に…こわっ。
ひどっ!なんかさー急に気になったんだよね〜。この世界で変わらないものとかあるのかなって。
お前はないの?
うーん、わかんない。
まぁ、お前自分に自信ないもんな。
むっ!他の人に言われるとムカつくな〜!まぁ、そうなんだけどさぁ!
俺はあるよ。
え、あるの?なになに?
聞きたいんだけど、
うん。
世界で変わらないものって将来永劫変わらないとかそういう意味でもあるんだろ?あとは変わっていくものばっかの中で世界でこれだけは分からないなって思うものだろ?
そーいうこと!
じゃあ、あるよ。
えー!なに?
聞きたい?
うん!めっちゃ気になる!
君への愛情。
キョトンとしたあと顔を真っ赤にさせる君を見て俺はやっぱり思うんだ。
君へのこの感情だけはずっと変わらないよ
変わらないものはない。
変わらないものはない。
2人の想いと
私からの想い。
変わらないものはない。
推しが
ずっと仲良しで
いてくれる事。
来年も
よろしくね。
「今日は連絡するね。」
彼のことで心情が滲み出てきたので、
少し、距離を置くことにした。
今日連絡すると、約束した当日。
私は怖くなって、連絡をやめた。
"気持ちを落ち着かせよう"って、
距離を置いたのに。
気持ちは、変わらないよ。
"大好きです。"
「またいつか」
1年経っても君に会えない悔しさと寂しさが
私の脳裏をぐちゃぐちゃにしていく
ふらっと街に出てみたら
そこに君が立っていた
「会えたね」と言って握手を交わす
君の外見は昔と違っていて
話し方も違ったいた
きっとそれは私も同じで
私たちの間に変わらないものはなかったんだろう
変わらないものはない
生まれた時から居た祖母は今ではもう居ない。
息が合いすぎた親友は今では話もしない。
甘やかしてきた父親は今では顔すらみない。
ずっと愛してるよって言ってくれた君も、
逃げたくなったらおいでって言ってくれた君も、
僕を認めてくれた君も、
もう居ない。
物凄く寂しくて辛くて苦しいのに、
それでもまだ君を信じたい僕はおかしいだろか。
「ココア好きだったと思うんだけど、合ってる?」
ココアの缶を差し出した。寒い日で、耳が痛かった。
彼女は俯いていたのをやめ、こちらをみた。
「…ううん。合ってない。全然合ってないよ」
「そう」
周りに合わせて、じぶんを偽った人。
挙げ句、捨てられてしまった人。
それを認められない、可哀想な人。
彼女はきっと、ココアが好きなんだろう。
物事の変化は
変わりつつ 変わらないところに
変化の価値がある