雪が降っている。 視界は遮断され、君がどこにいるかも分からない。 少し歩いてはまた振り返り、一度走ってみたら雪が邪魔をする。 僕を雪の中に閉じ込めようとする雪原から抜け出し、もう一度君に会いたいと願いながらまた歩き出す。 いつしか、歩いている目的さえも思い出せなくなったら、君に会えるだろうか。 一変しない視界が、僕に諦めを提案してくる。 そして、僕の足取りが途絶えた。
12/26/2022, 10:37:39 AM