『声が聞こえる』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
吐いた血反吐が落ちた床。
揺れる視界の端、暗がりの向こう側。
君が呼ぶ声が耳の奥に反芻して、
沈む意識のなかで、君の泣き顔が浮かんだ。
【声】
私は昔から、声が聞こえなかった。
音楽や自然の音は聞こえた。
なのに、人や機械音声の音⸺声だけが、聞こえなかった。
だから私は、昨日までは筆談だった。
そう、“昨日”までは。
手術に成功したから、という理由ではない。
どうやら、声が聞こえない原因は科学的ではなく、呪いの類だったから、らしい。
雲を掴むような噂話を追って、やっと見つけた魔女に多額の治療費を払い、魔女の助手になる約束をして、それでも足りない分は、身体の一部で賄って。
そうして私は、今日から⸺これからは声が聞けるようになるのだ。
*
「ふむ。これで、聞こえているかね?」
「⸺ぅあ……こえ、が…きこえる………?」
「声が聞こえる」
もう聞こえないはずの声が聞こえる。
にゃー
君は呑気だよね、にゃーなんて泣いてさ、
こっちは先日、弟亡くしたっつーの
あれは事故なのか、事件なのか。
川に溺れてそのまま。
近くで遊んでいた弟の友達は、溺れていたのに気づかなかったらしい。
こんなことあるか?
見渡しやすい広い川なのに、溺れてるのが見えない聞こえないなんておかしいよ、絶対。
弟の声が耳から離れない。
いってきまーす
の声と、
笑顔でかけていった後ろ姿が、
一人でボロボロ泣いてると膝の上に乗り、
にゃー
と一言泣き、そのまま寝た。
ほんとに呑気だね。
声が聞こえる
中学生の頃の話し(平成初期)
当時、雑誌の裏表紙の広告ハガキに記憶力、集中力測定器だったか?商品名は〝Drキャッポー〟という怪しい機械があり、お年玉で購入した。
毎日、左手を機械に乗せ右手は太ももに。
集中力がないとグリーンテープだったか2種類のかセットテープを聴いたりして(怪しい)
今風にいうと瞑想してたのかな。
購入後、怪しい事を人知れずやっていた。
だんだんと使わなくなり終いには棚に上げて存在も忘れてた時、テスト勉強でウトウトしてたらDrキャッポーがビーピー言い出し、開発者の声が聞こえてきて「勉強しないなら※△○〜」とか急に言い出して怖くなって、飛び起きた。
多分、夢だと思うが棚から聞こえた。
緊張感が出て勉強したのだけど…あれは本当に怖かった。
蟋蟀が鳴くあぜ道のあたりから
月に吠えつつひたひたと狐
涙腺を支配してくる合唱曲
さらにダイナミクスを増して
♯声が聞こえる
『聲、こえ、声』
放課後
「明日、世界が滅亡したら君はどうする?」
隣の席の池田くんが話しかけてきた。
「別にどうもしないよ。逆に池田くんはどうするの?」
伏し目がちに頬を染めながら池田くんはこう答えた。
「僕は…君に告白するかな」
そう言うと思った。
「じゃあ、ありがたく僕は告白を拒否するね」
少し驚いた顔をして微笑んで
「うん。じゃあまた明日」
と池田くんは帰って行った。
「ねぇ、池田くん。僕の選択は間違ってなかったよね」
池田くんのお墓の前でまたこの会話をスマホから流す。
あの事を話した次の日、池田くんは飛び降り自殺をした。
帰っていったと思った1時間後、屋上からばびゅーんと。
屋上に残っていたのはロックのかかっていないクリアケースを付けたスマホ。
スマホの中身は設定、LINE、写真、ボイスメモだけ。
勝手に見るのも悪いかなーと思ったけど、まぁ何も起こらないだろうし、と思ってなんとなくボイスメモを開いた。
3秒の悲鳴と、放課後の会話。
悲鳴は、女子生徒のだろうか。なぜ悲鳴が入っているのかは分からない。放課後の会話は、思い出としてでも残しておいたのだろうか。
あの後まだ地面に崩れている池田くんに向かって僕はあの会話を流した。池田くんの耳からは血が出ていたから聞こえていないかったかもしれないけれど。
池田くんが死んだ翌日、教室では特に代わり映えのない会話が流れていた。
昨日のテレビだとか、好きな俳優だとか、推しのイベントだとか。
池田くんが死んだとか。
やっぱり人間って薄情なんだね。君が死んでもこの世は何も変わってないよ。
でも、池田くんの事が好きだった僕にとっては世界は滅んだと同然だ。
「告白を受けなかったのは何故?」
好きだからって告白を受ける理由にはならないよ。
付き合うのってめんどうじゃん。
僕、好きな物には手を出したくないタイプなんだ。
月は手が届かないから美しいんでしょ?
届いたらどうせ「こんなもんか」とか言うんでしょ?
8割がたの人間はそういう文句ばっか言う。
貴方が望んだことなのに。
「ねぇ、池田くん。告白を受けなかったのは謝るけど、死んだ池田くんのことを忘れてるやつらより、毎年お墓に来てる僕の方が薄情じゃないよね」
蛙化現象とか言って自分に酔ってる人間より
明日には昨日の食べたご飯を忘れてる人間より
池田くんを殺した犯人の池田くんという人間より
「やっぱり僕は薄情者だ」
現代、変わる世界。
過去、忘れる世界。
未来、望んだ世界。
そろそろ貴方も自分の声を持ったらどうですか。
現代に揺り動かされて、他の人の声ばっかりに耳向けて。
池田くんみたいにならないで下さい。
自分の声をもったら現代に批判された若人Yより。
薄情者らしいYより。
お題『声が聞こえる』
※実際の人物とは何の関係もありません。
少しだけ解説。
この作品は意志を持たないと"言われている"若者に焦点を当てた作品です。
他の人の声ばかり聞き、肝心な自分の声は聞こうとしない。便乗しかしない。そんな人に向けた。
しかし、主人公もその若者のうちの1人です。
自分は周りとは違うから。そうやって自分しか見ない。自己中心的な人物。そして、手が届くものに対して、手を伸ばそうとしない消極的な人物。
これもまた、現代社会の若者の特徴と"言われている"ものです。
意志を持たず、消極的で、批判的で。
でも、そうさせたのは現代社会で。
貴方の声が、潰れないよう、どうか池田くんみたいにならないよう。
私はこの作品を残します。
あぁこの熱に、この声に溶かされて
このまま消えてしまえたのなら
こんなにも幸せなことは無いのだと思う。
君の声が聞こえた…
私がこの声を覚えているというのなら…
私の中で貴方は未だ存在しているのでしょう
貴方の匂いさえ忘れなければ…貴方がいない事実など
見なくてもいいではありませんか…
外から子供の声が聞こえる
昔は自分もああだったなあ
純粋な気持ちなんてほとんど残ってないや
どんな雑踏の中、どんな声が混ざった都会のオーケストラだとしても、貴方だけは絶対にわかる。
「おはよう。待った?」
「ううん。いま来たところ」
あなたの声だけば絶対に聞き逃さない。
好きだから。
No.31 _声が聞こえる_
ぼんやりしているのに、頭の中は忙しく、静寂の中に騒がしさが聞こえる
9/22「声が聞こえる」
声が聞こえる。
明日ユニバに行く。
もしあの人に出会ってもしあの人と一緒に回れることになったらどれだけ嬉しいだろう。
今から想像するだけで
貴方の笑顔も背格好も
貴方の、、、
休日、
部屋の片付けで
段ボールの中から
ずっと以前の
書き物を見つける
母からの手紙から
友人からのメモまで…
つい、手を止めて
読んでしまう
不思議な事だが
書き手の
『声が聞こえる』
すごいチカラ!
まー
声には形があるって本当なのかな。
鼓膜を震わせるその音は、どんな形に聞こえるのか。
丸い?四角い?三角?ハート型?
どれもこれも正解である。
形は人それぞれが受け取るもの。
貴方の感じる声はどんな形?
〚声が聞こえる〛
自分の聲が聞こえる。
君の聲が聞こえる。
みんなの聲が聞こえる。
聲が聞こえることで視える幸せが見える。
当たり前と想ったものが、いつか。
当たり前じゃなくなる。
それが幸せと言うもの。
↓↓良かったら是非、やってみて下さい。
-当たり前を幸せと言えるようになる方法-
(1)当たり前の幸せを今、紙に書き出してみて。
自分の幸せだなぁと想ったものを全てです。
例 ・ご飯が食べれる ・歩ける ・仲間がいる
などなど
(2)次は自分の最大最高の願いを一つ書いてみる。
例 綺麗な部屋に住みたい
などなど
(3)1で書いた"当たり前の幸せ"の中から3つ差し出してくれたら、貴方が2で書いた一番の願いを叶えてあげます、と言われたら、何を差し出しますか?
やってみて、どうでしたか?
当たり前と想っていたことが自分の一番の願いを
はるかに超える大きな幸せだった。
大豪邸に住むより目が見える方が嬉しい、年収一億円より耳が聞こえるほうが嬉しい。
家族が元気なほうが嬉しい、仲間がいるほうが嬉しい。
当たり前は当たり前ではなかった。
当たり前は、巨大な幸せだった。
幸せはなるものではなく、気づくもの。
"幸せの第一歩は、自分は幸福だったと知ること"
声が聞こえる。
これはきっと虫の声だ。
この時期になるとやかましいくらいに鳴き声が聞こえるのだが、しばらくすると耳がそれに慣れる。
今度は逆にその音が自分の『日常』になり、ささやかな無くてはならない物へと変わってくる。
ささやかな無くてはならないものとは、一体何なのだろうか。
豪雨で雨粒が屋根を弾く音、月を眺めたくなる気持ち。そんなふとした瞬間なのだと思う。
それを日常に溶け込ませずに、たまには切り取って、自分の記憶のフォルダにしまうと心が安らぐだろう。
二人だけで作ったラジオ番組を覚えているかい。
安いマイクと悪ノリで生まれた初期。
折半で買った良いマイクでしゃべりに調子が出てきた中期。
病室の響きとレコーダーの響きが合わさった終期。
今でも君の声が聞こえる。
聞くだけで、そのとき僕が何をしていたか、君が何を望んでいたか、鮮明に思い出せる。
誰も知らないラジオ番組。
今日で最終回です。聞いてくれてありがとう。
殿堂入りパーソナリティの君に、これを聞いてくれた君に、ここにはいない君に、ありがとう。
題:声が聞こえる
声が聞こえる。
ココ最近毎日毎日、執拗いったらありゃしない。
いつもいつも耳元で「殺してやる」とか、「呪ってやる」とかさ。
もう聞き飽きた。レパートリーを増やせ。
そんだけで恨まれるとか、ウケるな。
ただ俺に邪魔だったから、消しただけなのに。
もう幽霊だから出来ないだろ笑、
そう思いながら俺は神社に足を運んだ。
声が聞こえる
何も聞こえないと貴方は、耳を塞ぐ
でも待って 嘘をつかないで
貴方は、ちゃあんと私の声が聞こえている
でしょう....
だって ほら 目が合うと貴方は、驚愕の
表情を浮かべ 私が口の先を頬まで吊り上げて笑うと貴方は、ぐりんと体の向きを変え一目散に私に背中を見せて逃げて行く
ほらやっぱり 私の声が聞こえている
じゃない 聞こえているのに無視しないでよ 貴方が答えてくれるまで私は、貴方を
呼び続ける。
答えてくれるまでは、一緒に鬼ごっこをして遊びましょう!!
まずは、私が鬼ね!!行くわよ
12の3 あ・そ・び・ま・し・ょ・う!
あ~あ楽しい~ ふふふふふっ
声が聞こえる。
虫の声
風の声
誰かの喋り声
自分にとっては関係ないことでも頭の中に入ってく
人間ってそうゆう生き物なのかな。
周りの声を聞く
でも自分の声を聞かない
周りに合わせる
時々は
自分の声も聞いてあげで。