『善悪』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
私にとっての正義は、時に誰かの悪となる。そんなことは散々聞いてきたし、わかっているつもりだった。
私は確かに周りの人と比べると、何かと行動は遅いし、よく失敗する。でも、それは私の成長に必要なもので、私にとっては正義だった。
でも、皆にそう受け入れられることじゃなかった。皆が見たら、私はただの駄目人間、つまり悪だ。
そんなことないって言ってくれるのはほんの数人だけ、私の大好きな仲間。
でも、そんないつも明るい君も、みんなのことを考えられる君も、私の大切な君も。
周りから見たらきっと「いい人」なんだろう。
善悪に縛られない方が楽なのに、気にしている私が一番嫌い。私にとっての「正義」も「悪」も、きっと私なんだ。
私はパートで働き1日6000円です。旦那は特別な仕事をして、1日18000円です。私が色々大変な思いをして3日分です。なのにプライドが高くて1日働いただけで請求するのはカッコ悪いと思っています。ボランティアではないのに面倒くさいとか言います。働いた分ちゃんと貰って何が悪いのでしょう?息子の現場で頼まれ仕事が嫌なのか、そこはやるけど本来じゃないのか理由がわかりません。
私は仕事なので割り切ればいいのにと思います。けして余裕のある暮らしではないので。男は何なんでしょうね?
『善悪』
橋の下で少年と死にかけの犬とが対峙する。
自動車が上を通る度、橋はガタンと揺れる。
犬は語る。
「お前は俺を見てどう思う?可哀想だと思うか?ああ、そう思うだろう。だがな、俺がこんな有様になっちまったのは、一重に俺が逆らっちゃいけねぇものに逆らっちまったのがわりぃんだ。お前の善良な、俺を憐れむ心というのは、間違いだ。俺は完全なる悪であって、その罰を受けているんだ。」
犬は息を切らせながら尚も語る。
「善悪なんてもんを犬が語るなと思うだろうが、犬っころに語らせられるほど善悪というのは単純だ。それらは互いに相容っちゃいけねぇもので、互いにとって毒なんだ。だから坊主、さっさと俺から離れろ。お前という善良は俺という悪にとって毒だ。頼むから俺を苦しめないでくれ。」
詩『オセロ(同情)ゲーム』
(裏テーマ・善悪)
新番組、オセロな人生の始まりです。
善人に見える白と、悪人面?の黒。
二人の少年がいました。
いきなり白の両親が黒の父に殺されました。
スタートは白がリード、同情が集まります。
黒の父も黒を誘拐され脅されていた。
少しだけ黒も巻き返します。
白はお金持ちの養子に、黒は母が死に施設に。
黒は殺人犯の父のことがバレるとどこに行ってもいじめにあい辛い子供時代が続きます。
少しずつ黒が同情を集め逆転してゆきます。
それから更に数年後、ついに黒の父が刑務所を出所する日が来るが、すぐに殺されます。
そしてなんと、殺人現場には白がいました。
黒が完全に優勢です。
実は白は白?、無実でした。
黒の父はいろんな犯罪をしていてほかの事件で恨まれていました。
黒は復讐しますが殺せず逮捕されます。
今度は白が逆転です。
ここで、重大なことが発覚です。
なんと黒の父の出所日や住居の場所を犯人に教えたのは白でした。これは黒に流れがゆきます。
黒の逆転です。
黒が仮釈放されるとすぐに白を殺しにゆきます。
あれ、白がわずかに再逆転かな。
しかし、白の側には警察官が待っていました。
すべて白の計画通り。
白がニヤリと笑います。
またまた黒が巻き返します。
実は白は闇の犯罪コーディネーターになっていました。
実は黒のバックには父の実家のヤクザ組織が動いていました。
これからいよいよヒロインの登場です。
物語が本格的に動き始めます。
事件は派手なドンデン返しの連続になります。
そう、二人は兄弟だったと言うことも分かってきます。
このオセロ(同情)ゲーム、どちらが勝つと思いますか?
善悪は、視聴者様が決めて下さい。
しかし、善悪よりも大切なものに気づいてもらえると制作者冥利に尽きます。
善悪の区別
どこまでが善で
どこまでが悪なのか
常識の壁
何が正しいのか
誰が間違ってるのか
善と悪の境界線は
どこだろう
誰に染まることもなく
誰も染めることをせず
心を認め合えたのなら
私たちはひとつとなる
やがてそうなってゆく
心が見えるようになる
全てが美しい色となる
全てが輝く世界となる
『善悪』
「プリズム」
片方だけでなく、色々な角度から見るんだよ。
あの人はそう言って、色々なモノの見方を教えてくれた。
ヒーローは本当にヒーローなのか。
悪者は本当に悪者なのか。
壁にぶつかった時、異なる意見に納得できない時、あの人との会話を思い出す。
みんなそれぞれ、自分が正しいと思ってる。
その正しさが違うだけ。
────善悪
人の悪い所を見つける。
一挙手一投足、見逃さない。嫌いな人程よく見てしまう。
こんな自分が嫌いで仕方ない。自分自身のモチベーションを下げる行為であり、自分の世界を漆黒の闇へと誘う悪い習慣。
しかし、そこから学び反面教師として人物をとらえる。このあまりにも人に勧められ無いような自分の習性。
人とコミュニケーションを取る時によく活きる。
善悪は表裏一体であり紙一重。
[善悪]
この世界は善と悪だらけ
人はみんな良い時もあれば、悪い時もある
それが生きてるってことなのかな?
善と悪を持ってない人なんていないと思う
どんなに悪い人でも、ほんの少しの優しさぐらいは持ってるはずだよ。
まだ何も知らない子どもだというが、君が正義じゃないのは分かる
【善悪】
1. 善悪
何かGoogle Playの口コミで好きな時に書けていいと言うので始めてみたが、1発目のお題が"善悪"か。なかなか深いテーマだ。たぶんこれは人類についての善悪だと私は捉える。まぁ、人類なんて善と悪を両立して生きている生き物だ。私だってそうだ。自分はよく人に嘘をついたりする。子供の頃によく嘘をつくなとみんな教わったと思うが、大人になれば分かることだが、真実(ほんと)のことばかり言ってては時によっては傷ついたりまたは傷つけたりもする。あとこれはタモリさんが"ミュージックステーション"で福山雅治さんが"こういう場面でトークをする時に面白い話が出てこなくて嘘をよくついてしまう"と言ったらタモリさんは"つまらない真実を語るよりも面白い嘘なら俺はそれでもいいと思うんだけどね だってそんなこと誰も知らないんだから"と言っていた。
それを聞いてから福山雅治さんはテレビでトークをする場面ではよく嘘を入れて話すようになったらしいが。
でもそれを言ってしまえば明石家さんまさんだってそうだ。トークの9割近くが嘘だという。そうやって彼らは人を笑わせたり盛り上げたりしている。それを見習って僕も最近は話をする時や人に意見とかを言う場面では思ってもない嘘で人の感情を動かしている。
もちろん、この文章を書いてる今もね。
2024.4.26
善悪
貴方がもっとどうしようもないクズで
最低な人間だったのならば、
私はもう少し救われたというのに。
善悪
物事には善悪、というものがある。
これをしたら良い、あれをしたら悪い。その全てに、他人が理由としてあがっている。
困っている人を助けるのは善。
人を傷つけるようなことは悪。
子供でも知っているような常識。それが、善悪。
つくづく、疑問に思う。
善悪には自分の意見は反映されないのか?
困っている人を助けたら自分の得になるのか?
人を傷つけたら自分が傷つくのか?
倫理観がなかったら、自分はダメになるのか。
人間であるために、倫理観は必要か?
自分の人生を歩んでいたら必ず他人にも影響が及ぶ。
好き勝手するのは自分の自由だ。
そうして、他人がどうなってもいいのなら、「善悪」など存在しないだろう。
善悪、それは人間の疑問点だと、つくづく思う。
善悪
それを定義するのなんて、
無駄だとしか思えない。
所詮、目に見えない、
概念に囚われてるだけの、
御都合主義に過ぎない。
「我々こそが、皇軍!善人たる貴殿ら一般市民を守る、善良優秀たる武器なのである!」
聞き飽きた演説に、あくびを噛み殺す。
俄かに活気付いた中央広場。
皺一つない老竹色の制服の胸に、釦と磨かれた勲章を金色に煌めかせ、厳めしい髭面の男が、朗々と語る。
傍らには、アイロンに背まで伸ばされたような兵たちが、直立不動で広場に集まる観衆を眺めている。
この周辺に住む者は、老いも若きも皆、広場に殺到し、熱の籠った目を輝かせながら、彼らを見つめ、食い入るように話に聞き入っている。
自分たちが善側であり、来たるべき有事では、正義の側に立つのだ、と信じて疑わず。
すでに“善”“正義”という口当たりの良い甘美にうっとりと善っぱらった聞き手たちの面差しには、既に傲慢と嫌疑の影が差している。
大きく伸びをする。
正直、何度見ても、容易く生まれるこの善っぱらいの、お世辞にも人の形相とは思えぬような表情は好きになれないが、徳にはなる。
個人的な嫌悪の問題を除けば、概ね良い運びだ。
「我々は“善”として、正義を守るため、立ち上がらねばならない!
一層張り上がった声と、それに賛同する観衆の、湿った熱を持つ声を耳の端に、私は商品を広げる。
どうやら、こちら側でもよく売れそうだ。
「我々は最も近しい“悪”を断つため、“悪”を糺すため、戦うのだ!」
「さあ、今こそ!武器を取るのだ!!」
善いが回った者たちの、粘つくような凄まじい歓声が上がる。
とうとう私の出番のようだ。
広げた商品の前で、私は声を張り上げる。
「どうぞ!正しき善なる英雄様たち!悪を糾す宝具はここに!善なる皆様の勝利を祈りまして、只今なら特別価格でご奉仕させていただきます!さあ!」
広場の演説場に集まっていた、人にも満たぬ善っぱらいたちが、商品の前に列を作る。
一番前に立つ男は、商品の銃を担ぎ上げ、深く影の差す、パーフェクトな笑みを浮かべる。
武器商人という仕事は、善悪を売り捌く仕事だ。
群衆たちは皆、取り引きを済ませ、兵となって、歩き出す。夕焼けの赤と冷静な静けさが、広場に落ちる。
「協力感謝する」
髭面の男が壇上から下り、手を差し出す。
私は、その手を握り、握手を交わす。
「戦争に善悪などない。此度の戦、我々は国益のために、必ずやあの領土を得なくてはならぬ」
髭面の男は、どこか痛みを堪えるように頬を歪める。
眉辺りから走る傷跡が、くっきりと見える。
「だが、俺は国民に犬死せよ、とは言えぬ。悪として命を賭けろとは言えぬ。…善人として死ねぬのなら、せめて仲間内だけでも、善人と思い込んで生涯を終えて欲しい、それだけだ」
他人に言われるままに、騙され、善人面で行進する群衆より、他人の死に際の幸いを祈り、騙し、痛みとともに商人に礼を言う軍人の方が、善人に近しいのではなかろうか。
善と思い込んだ人間の、悪に対する非情さを思えば、それを作り出す一連の行為は、凶悪としか言いようがないが。
「俺は地獄に行くであろうな」
だが、髭面の男は、そう呟いて、握手を解く。
「また会おう。ともかくありがとう」
彼らは去って行く。
また会おう、ね。
私も地獄へ行くというのだろうか。その通りだろう。
武器商人という仕事は、顧客に合わせて善悪を融通し、正義感を売り捌く仕事だ。
顧客の客観的な善悪は関係ないし、顧客の陣営も関係ない。
それら全てが、私たちの商材なのだから。
私は店を畳む。武器と金を背負う。
今日中に国境を越えねばな、口の中で呟く。
赤い空のあちこちに、夜の闇が、静かに伸び始めた。
善悪
明るい光が照らす、白を基調とした部屋の中。
俺は緊張しながら眼の前にいる白上着を羽織った一見冷たい印象の男――30代くらいだろうか――の言葉を待っていた。天井の明かりを受けて輝く、軽い巻き毛の黒髪の男の整った体と比べ、俺は自らの下腹が緩んだ体を恥ずかしく思う。
その男は、まるで祈りを捧げるようにうつむいていた俺に、一枚の紙を手渡した。
俺はその紙に書かれた内容に目を通す。
紙に記された言葉の意味のほとんどは理解できなかったが、一部読み取れたその内容は、善と呼ばれるものは少なく、悪と呼ばれるものが多かったのだ。
俺は絶望の眼差しで紙を見つめていた。
すると、眼の前にいる白い服の男が口を開いた。
冷たい印象が、一気に柔らかくなる。
「確かにあなたも自覚しているとおり、結果は良くなく、バランスが崩れているのです。しかし、それを整えるためには、まさにあなたの行動が必要なのです」
俺ははっと顔を上げ、白い上着の男に詰め寄った。
眼の前の男は、俺の迫力に戸惑っていたが優しい声でゆっくり語りかけた。
「まず悪玉コレステロール増やさない生活と、
善玉コレステロールを増やすような生活をすることが大事ですよ」
そうして俺の眼の前にいる医者は、今後のライフスタイルへの提案をする。
俺はその言葉を、うなだれながら聞いていた。
あなたのことを自分の物差しで測って
あの手この手を尽くして悪だと決めつけて
世界の片隅に追いやれればいいのに
そしたら私は涙を流さなくてすむのに
『善悪』
善悪の概念は人それぞれだ。
空気を読める人が善で読めない人は悪だとは思わない。
あえて空気を読まない善もあるし、空気を読む悪もある
自分にとって都合良く動く人が善、違う動きをすると悪と決めつけられ、悪というレッテルを貼られたらもう終い。
創作 「善悪」
善玉菌、悪玉菌、日和見菌。腸内細菌の数のバランスでお腹の調子が変わってくる。腸内環境を整えるには、食物繊維が多い食材を一定量食べ、適度な運動と睡眠をすること。知識はある。気をつけたいとも思う。だけど、どうにもならないことがある。
おいしいものはついつい食べすぎてしまうんだよ!
お菓子がおいしすぎるのは罪だろう!
夏のソーダアイスが悪魔的すぎるんだよー!
「えぇ、何これ……秘密ノート?」
俺は廊下に落ちていた無記名の「秘密ノート」を眺め首をひねった。この筆跡はどこかで見たことがある。そして、持ち主はお菓子が好きな誰か。俺の脳内に徐々にその人物像が浮かび上がる。
調理室に向かい、目的の人物を呼んでもらった。
「これきみのノート?」
小柄な彼女は恥ずかしそうに真っ赤になりながらノートを受け取り、脱兎のごとく元の場所に戻っていった。
「なんか、おせっかいだったかなぁ」
後日、俺はノートの持ち主に廊下で呼び止められた。拾った場所や経緯を話すと、ノートの持ち主はようやく安心したようだった。
「この前はごめんね。まさか、男子に見られるとは思ってなかったから、恥ずかしくて」
「俺こそもう少し渡し方考えてればよかったな」
「ううん、大丈夫。すぐに見つかって安心したよ。じゃあ、また明日」
「うん、じゃあね」
スムーズに解決してよかったと俺はほっと息をつく。そして小柄な彼女の「秘密ノート」についてそっと記憶の奥深くにしまいこむのだった。
(終)
[善悪]
善人でありたい
とにかく優しい人になりたいの