君に会いたくて』の作文集

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君に会いたくて』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

1/19/2024, 2:52:49 PM

#7 君に会いたくて


何も予定のない日の朝
眠気まなこをこすりながら
通知欄からメッセージアプリをひらく。

「今日なにしてるの?」
君から届いていたメッセージに
目を見開く。

「何もないよ、どうして?」
なんて、気付かないふり。
「会いたいんだけど、どう?」
期待していたその言葉は
思った以上に嬉しくて。

呼ばれたら「会いたい!」
即答してしまうくらいに
いつもわたしは、
君に会いたくて仕方ない。

1/19/2024, 2:50:46 PM

まだかな まだかなー?


あっ きたきた!

どこ行ってたのさ?

キミがいないと 困るんだ

だから ずっとキミを待ってたんだ

待ちきれず

キミに会いたくて

探しまわったよ

やっと揃ったね

僕たち靴下 右と左が…

#君に会いたくて

1/19/2024, 2:50:38 PM

勝手ながら今回はお題を「君に」ではなく「貴方に」に変えさせてもらおうと思う。まず君に会いたくてという定で話せるような経験が私に全く無いことと、去年の4月に天国に逝ってしまった母の父の話をしたかったからだ。この呼び方だと堅苦しいので、呼び慣れている「じいじ」と言わせてもらおうと思う。私は次男で兄と姉がいるが十歳ほど年が離れていて、回りから見ると背も山椒ほどに小さく生意気だった。でもそんな孫の私をじいじはとても可愛がってくれていた。でも私は、遊んでくれるばあばの方が好きでじいじが注いでくれている愛に全く気づかず、家に2人がきても、ばあばにベッタリだった。ある日、じいじが倒れた。私が思っているよりも難しい病気らしく、透析が欠かせなくなってしまった。私は手紙を書いてじいじのいる病院に向かった。じいじに見せて、家族一同で応援してるよと伝えると手紙を読みながらじいじは泣いていた。「ありがたい」と呟きながら。じいじは病院を転々とした。頬が窪んでも、目の下が真っ黒になっても、じいじが大好きだった食べることが出来なくなってしまっても、じいじは頑張っていた。そんな中、コロナという聞いたこともない奴が日本に上陸してきた。そして、まだ学生の私は会うことが禁じられてしまった。理由は「移るから」。しようの無いことだろう。最初はコロナなんてすぐに過ぎ去ると思っていた。だが人数は増える一方で段々規制も強まっていった。毎度毎度病院前まで行って動画を母にとってもらってメッセージを伝える。それだけしか出来なかった。それが悔しくて、悔しくて仕様がなかった。それからしばらくして、一度だけ会うことができた。声は聞き取りにくかったが、とても喜んでくれていた。また来ると約束すると、痩せこけた頬と口が、横にゆっくりと膨らみ笑った。だが、それが最後になるとは考えもしなかった。またコロナがきたのだ。しかも今度は強くなり、オミクロンだかなんだかに姿を変えてきた。死ぬほど腹が立ったと同時に、「もっと甘えておけば良かった」と思う日々が続いた。その後もじいじは悪くなる一方で、とうとうしゃべれなくなってしまった。でもじいじは強かった、強く生き続けた。そして最後に母とばあばが会いに行った日、私の動画を見せると、目を開け、私の名前を読んだそうだ。そして看護婦に聞くと、「おはよう」とか少しずつ言えるようになってきたと言われたらしい。私達は安心していた。ちなみにじいじは鬼剣舞という伝統芸能を守る第一人者でもあり、パリ公演などにもいっていた。だから体も丈夫で、がっしりもしていたのであんなに苦しくても頑張ることが出来たのだろう。それからしばらくして体育祭にむけ、学校での鬼剣舞練習が始まった。そして私のおじいさんが鬼剣舞を支えている第一人者だと友達に自慢した。その日だった。家に帰ってから、ばあばの病院についていっている母に今ついたと連絡をした。すると電話がかかってきた。「じいじが亡くなったって、いまあってきたよ。」私は思わずスマホを落とした。本当にショックを受けたときに、手から滑り落ちることを知って驚いた。そしてソファに座り一人泣いた。母が帰ってきた。「まだ生きてるみたいだったよ。暖かかったし。眠ってるみたいだった。」
次の日、葬式ホールに行き1週間とまることになった。棺桶が部屋の真ん中においてあって、おじさんとおばさんがきて待っていた。「じいじに挨拶しておいで」そう言いながらおじさんは悲しそうな笑みを浮かべ、私の肩を優しく押した。私は正直じいじがなくなって変わってしまった姿を見るのが怖かった。深呼吸をする。線香の香りがする。私は決心して棺の窓を開けた。じいじだ。確かにじいじだ。頬こそ痩せこけているが、優しい懐かしい顔だった。私は久しぶりの再開がこんなとこでごめんと謝った。じいじはいつも施設で私の名前を読んでいたらしいが、顔も見せに行けなかった。悪いはコロナだが、自分が情けなくて仕様がなかった。私は1週間の間、腐らないように冷しているので冷たく固くなってしまったじいじの頬をなんども触った。そして葬儀の日、棺桶の中に花を添えるときになってやっとじいじが死んだんだと確信し泣いた。あんなに葬式中はつまらなかったのに、最後に「もう見れなくなりますよ」とホールの人に言われるともう涙が止まらなかった。車で移動をしている間私は位牌を持っていた。車からおり、焼き場の前に集まり「またね」と声になら無い声でお別れをした。じいじをいれた棺は鉄の部屋の中に入っていった。骨を拾うときがきた。検死官の様に並べられた骨を見ながら骨がしっかりと残っていることに驚き体の丈夫だったじいじらしいなと思った。その日からそろそろ一年経とうとしている。時の流れは早い。人の死を飛び越え容赦なく流れ続ける。私には会ってあげられることも出来ず、結局は最後までなにもしてあげられなかった。だがじいじと約束した「立派な人間になってじいじを喜ばせる」という目標はまだこれからでも達成出来る。次にまた会うときは立派な人間になっていたい。そんなことを考えながら今夜も深い眠りに落ちて行くのだ。


「 悲しみの向こう側へ」

1/19/2024, 2:48:46 PM

彼女の好きなものを聞いた
何か似たものが買えるかもしれないからだ
彼女の好きな曲を聞いた
好きな曲ならいつも聞くだろうから
彼女の好きな色を聞いた
好きな色で似合うものがあるかもと思った

彼女の好きな人を聞いた
いないと答えられた

私は彼女の全てを知りたい、理解したい、読みたい
彼女に似合う者に
君に似合う物になりたい

1/19/2024, 2:39:19 PM

週末の夜…

1人歩いて帰れば…

目が探してしまう…

すき家の看板でなくて

中古車屋さん前の並木でなくて

高速の渋滞回避させる看板でもなくて…

知らない恋人たちの笑顔に…

キミを笑かした過去を…

探してしまう…

初めて会う取引先の名刺にキミに似た名前に…

明日の先にキミを探してしまう…

キミを探して…

寒さも忘れる…

食事も食欲も忘れて…

キミに会いたくて…

ただ…

キミに会いたくて…

会いたくて…

こんな夜更けに1人で…

キミを考えるな!なんて事は到底無理だと…

今ここに書いてて知った…


会いたくて切なくても…

素直になれない大多馬鹿者な私です…

1/19/2024, 2:37:06 PM

あの頃の私は、

君に会いたくて、ただひたすらに走ってた。
君に会いたくて、余計なもの全て捨ててきた。

やっとの思いで会えたのに、君は私の会いたかった君ではなくなっていた。それに苛立って、私は君を傷つけることも平気になってしまった。


でも、今なら分かる。
君は変わってなんていなかった。最初のときと変わらずにずっと私の事を想って待ってくれていた。

そう、

「 私が私でなくなっていたんだ」

夢中で走っているうちに、私の中の大切な部分まで捨ててきてしまったんだ、と今になって気付く。



見えないけど、私が付けた君のなかにある沢山の傷。

どんなに頑張ってもその傷たちは一生修復出来ない。


でもそれでも、私と一緒にいて欲しい。
そんな事言える資格ないこと分かってる。

だけどね、今度は幸せな時だけじゃなくて、
君が辛い時、苦しい時のために走ってたいんだ。

辛い時には君を少しでも楽にさせてあげれるように。
君に沢山の幸せを与えられるように。

1/19/2024, 2:37:05 PM

僕は君に会うために生まれてきたんだ

でも世界は不条理だ
僕たちを何とかして離れさせようとする
君に会いたい
僕の世界は君だけでいい
他に何も要らない
君を傷つけるものも悲しませるものも何もない
ありきたりだけど世界が君の敵でも
僕だけは君の味方でいる
ずっと愛してる



そんなことを書きながら僕は思った
愛する君はもういないのに
君に手紙を書いても伝わらないのに
君に会いたくて会いたくてたまらない気持ちを
手紙に書いて誤魔化す
なんて臆病者なんだ
あの時伝えれば良かったのに
そしたら何かが変わってたかもしれないのに
でも僕は変われない
これからもきっと

1/19/2024, 2:35:36 PM

君に会いたくて

君に会いたくて、指を走らせる。
君に会いたくて、言葉を綴る。
君に会いたくて、電子のラブレターを送る。
君に会いたくて、君に会いたくて、君に会いたくて、君に…
君に会いたくて、今日も何気ない言葉を君に送る。

1/19/2024, 2:35:14 PM

君に会いたくて

君に会いたくて夜を駆ける。
腹痛がひどいからだ。

トイレは僕を腹痛から沢山救ってくれた。
君がいなければ恥ずかしい思いをしていたことが何度もあっただろう。

トイレを使える日々に感謝。

1/19/2024, 2:33:40 PM

君に会いたくて
でも会えなくて
だから会いたくて
いつまでも君の事
思い出してしまう
考えてしまう


とある歌の歌詞の1つ
私、失恋とか興味無いし
そうゆうの関係ないと思ってた
てか今でも思ってる
あくまでこれは、架空の歌詞
現実の事じゃない
でも、なにかに例えてしまう
そんなことあるよね
私は無いけど
失恋ソングってさ
なんか深いよね

1/19/2024, 2:30:04 PM

君に会いたくて、唇に紅を引いてみる。
明るくなった自分の顔、少しは君に釣り合うかな。
小さく聞こえた褒め言葉が、私の耳を赤く染めた。

君に会いたくて、赤い腕輪を付けて行く。
君から貰った初めての贈り物。
自分で言うのもなんだけど、私にとっても似合ってる。

君に会いたくて、赤い靴を履いてみる。
ヒールが高くて何度も転びそうになっちゃったけど、
君はその度に微笑んで、私を支えてくれた。

君に会いたくて、首に赤い線を引いた。
何も言わずに逝ってしまったから、
お洒落をする余裕が無かったの。これで許してね。

1/19/2024, 2:29:46 PM

君に会いたくて

朝の通勤
駅までの道のりは近道を通らず住宅街を歩く
いつもの家の門で待ち合わせ
門の内側から尻尾を振って駆け寄ってきてくれる君
私は駆け寄れないけど手を振ってあいさつ
さっと終わる交流
けれど君に会えた日は1日が楽しく過ごせる
今日も会えるかな
期待を胸に玄関の扉を開ける日々

1/19/2024, 2:26:08 PM

毎日毎日、育児に追われて、
長いこと、友達に会えてない。
会いたい。

1/19/2024, 2:26:05 PM

なにとはなく横断歩道の白線だけ選んで歩くとき、自動販売機でアタリが出そうででなかったとき、ささくれを摘んで引っ張るとき、浮かぶ顔。

#君に会いたくて

1/19/2024, 2:25:29 PM

今日みたいに、背骨が震えるような寒い夜は、
貴方に会いたくなる。

貴方は、夏が良く似合う人だった。
真昼の日差しのような熱い心を持っていて、
太陽のような温かい優しさで、よく人を笑顔にして、
よく笑う人だった。

もしかしたらわたしは、
思っていた以上に貴方のことが好きだったのかもしれない。
貴方の太陽のような温もりが感じられなくなってから、
骨から凍えるような冬の寒さが、
以前より身にこたえる。

寂しいのだろうか。
もうかけないと決めていたのに、結局寂しくなって、
また今日もかけてしまう、貴方の電話番号。
「⋯もしもし、今時間いいですか?
          ⋯⋯⋯あの、貴方に会いたくて──」

    



         「君に会いたくて」

1/19/2024, 2:23:59 PM

君に会いたくて
大好きをくれたあなたは遠くに行ってしまった…

絶対に会えないというわけではないけれど気軽に会えなくなってしまった…

私は、あなたがくれた大好きのおかげでもっといろんなことを知ろうと思えた

私が自分の心を見つけるための目印になったんだ

だから…次会える機会があるならばあなたに伝えたい

私に…大好きを教えてくれてありがとうって…

1/19/2024, 2:23:37 PM

君の家を訪れる時は大抵「課題を手伝って欲しい」とか「分からない問題がある」とか口にするが、自分が用紙に走らせるペンの先から目を逸らして君を見つめているのに気づいても、言及されたらそそくさと帰るほかないから、知らないふりをしてほしい。

1/19/2024, 2:21:17 PM

年賀状を辞めて

グループラインを退会して

コロナ禍以降
友とのランチもしていない

けれど
特に誰に対しても
君に会いたいと思うこともない

私は淋しい人間なのかなぁ

1/19/2024, 2:20:15 PM

地獄のカラオケ大会を終えて
聡美くんとは、会わんようにした。 

岡 聡美くん。俺の歌の先生。

合唱部の部長さんをしている聡美くんなら
俺の歌のスキルいうやつも上がるやろ思て。
地獄のカラオケ大会が始まるまで
カラオケ屋で色々アドバイスもろてたんよ。

あんな、聡美くんに初めて俺の歌を聞いてもろた時、
彼なんて言うたと思う?

「終始裏声が気持ち悪い。以上です。」

凄ない?容赦無いやろ。

年上のブラック企業にお勤めの男にこの言いよう。
ホンマ、肝の座った子やで。

でも、聡美くんはそれだけじゃないねん。

その後にくれたアドバイスがめっちゃ的確やってん。
聡美くんに教えてもろたら次のカラオケ大会、
歌ヘタ王にならんで済むって心から信じられたんよ。

そうそう、カラオケ大会で歌ヘタ王になるとな、絵心死んどる組長直々の墨入れがプレゼントされる。
マジいらん。
せやから、歌ヘタ王だけは絶対避けたいねん。

俺の期待通り、聡美くんはなんのかんの俺にアドバイスをくれた。
俺に合う歌まで調べてきてくれはった。
ホンマ有り難かったわ。
俺のこと考えてくれてはるんや思たら、
嬉しくて堪らんかった。

聡美くんは、先生いうてもまだ中学生。
育ち盛りやったんやろな。
カラオケ屋行くといっつも炒飯頼みよんねん。

他も頼みいうても、結局炒飯ばっかなんよな。
なんか、いつも落ち着いてて、精神年齢大人な感じなのに、子供なんやなぁって妙にしっくりきたりな。
なんやろ、子供のようで大人。大人のようで子供。
不思議な子やねん。

聡美くん、自分の前ではあんま表情変わらんけど、
あ、でも、自分の仲間にギャーギャー言われてた時は、泣いてはったなぁ。
泣き虫なとこあんねん、あの子。

自分のことでは、二度だけ、激しい感情を表してくれたことあってな。

丁寧な口調がデフォなのに、口悪うなんねん。
そんなとこも、かわいいくてな。
口悪いのにかわいいってどゆこと?
もう、わからん。

なんやろ、聡美くんという存在をめっちゃ気に入っている自分がいつからか、いたんやろな。

でも、自分、ブラック企業にお勤めの身やから。
自分が聡美くんのそばにいることは、
聡美くんにとって良くない。

せやから、地獄のカラオケ大会後、
会うことをやめた。

これが、聡美くんのためになるんやから。
自分はそばにいたら迷惑になるから。
そう自分に言い聞かせて。

でもな。

偶に開きたくなんねん。聡美くんのLINE。
連絡取って、また「カラオケ行こ」言いたなんねん。

まぁ。聡美くんが青春謳歌している間は
会えへんけどな。

…会いたいなあ。

────────────────────────
「カラオケ行こ」より成田狂児

昔から関西の方と御縁があるので挑戦してみましたが、記憶違いの言葉があったらごめんなさい。

1/19/2024, 2:19:47 PM

DSを手に取り、ゆっくりと口を開かせる。
最後まで開かなきゃ、大丈夫だったっけ。

「う」

カチッ!しかし不覚にも、狭い寝室、無情にも、鳴り響く音。
昼間であれば、蚊の音より小さいのに、今は深夜。
猛獣が聞き逃すハズはなく……
バチッと目を見開く音が、背中ごしに聞こえてきそう。

間髪いれずに布団をガサッとめくられ、「あんたこんな時間になにしてんの!」
胃まで響く母ちゃんの咆哮。
たぶん、家のどっかにヒビ入ったよ。
父ちゃんも耳に指をずっぽり入れて、唸りながら寝返りをうつ。

手のひらにすっぽり収まる、ネイビーのDS。
母ちゃんの怒鳴り声も、そのカッコイイフォルムを見つめていれば、ないも同然だった。

「3DS!」

なに!顔を上げると、夏日がまぶしく、目が眩んだ。
しかし、木陰のベンチに座るレンの手の中には、太陽よりもっとキラめく白色があった。
おれはすぐさま駆け寄って、「ホントだ!ずりー!」
その白色に魅了されたのは、おれだけじゃない。
レンはもう公園中の子供心を、その手に輝く物ひとつでジャックしていたのだ……

「なんかゲームやって見せろよー!」

ころころ輝くネイビー色のDSをベンチに置いて、おれはレンの画面を覗き込んだ。

「マジで今こんな画面なの?」
「うん。おまえも買えよ!」

緑の帽子に猫目型のリンク。
それが今や、青い衣装をまとい、圧倒的な草原のグラフィックを、まるで本物の人間のように、レンの手の中にある画面をひた走っている。

Switchだ!
それはまたも時代を震撼させ、子供たちを冒険へかりだしてくれた。
帰ったら、父や母にも教えてみようか。

グジャーッ!と、とんでもない音が鳴り響く。
見ると、ショベルが丁度寝室に侵入している。

「はあー」

持ち出したネイビー色のDSを手に持ち、解体されていく懐かしき家を眺める。
そこら一帯の田畑はいつのまにか工場になって、新築の家は並びたち、初めて3DSを見た公園は古く寂れて、子供たちもろくに遊ばない。

ゆっくりとDSの口に手をかけ、慎重に開く。
寝静まった静かな寝室、父のいびき、母の寝言、それらの邪魔をしないよう、息を殺して……
クニ、と。
DSの口はなんの音も立てずに、あっけなくもガパッと開いた。

スカされたような気分で、真っ黒い画面を見る。
DSを持つ時、親指はどこにやってたか、どう持っていたか、意外に覚えていなかった。
電源をいれ、たまたま入っていた、どうぶつの森を起動してみる。

『こんにちは
遊びに来たんですね』

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