あの頃の私は、
君に会いたくて、ただひたすらに走ってた。
君に会いたくて、余計なもの全て捨ててきた。
やっとの思いで会えたのに、君は私の会いたかった君ではなくなっていた。それに苛立って、私は君を傷つけることも平気になってしまった。
でも、今なら分かる。
君は変わってなんていなかった。最初のときと変わらずにずっと私の事を想って待ってくれていた。
そう、
「 私が私でなくなっていたんだ」
夢中で走っているうちに、私の中の大切な部分まで捨ててきてしまったんだ、と今になって気付く。
見えないけど、私が付けた君のなかにある沢山の傷。
どんなに頑張ってもその傷たちは一生修復出来ない。
でもそれでも、私と一緒にいて欲しい。
そんな事言える資格ないこと分かってる。
だけどね、今度は幸せな時だけじゃなくて、
君が辛い時、苦しい時のために走ってたいんだ。
辛い時には君を少しでも楽にさせてあげれるように。
君に沢山の幸せを与えられるように。
1/19/2024, 2:37:06 PM