『向かい合わせ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
向かい合わせ
『相席』と言う言葉がある。
「相席宜しいですか?」と店員さんに言われ僕は、それを言われ緊張する質なので
内心嫌なのだが断れない性分なので
上擦った声で、「はい」と言ってしまう
そうすると僕の向かいの席に
初対面の人間が座ると僕は、どうにも
落ち着かない せっかく来た食事も
緊張のせいか味がしない....
これで相席する人に連れがいて二対一なら
僕は、何とかひたすら空気の様に徹するのだが 何の因果か一対一になってしまった
場合 僕は、何となく沈黙に耐えられない
一人で席に座っている場合は、むしろその
静寂が心地良いのだがひとたび向かいに
全く面識がない初対面の人が座ると
空気が圧迫された様に感じてしまうのだ。
これは、初対面の人だからどういう人か
分からないから信用がない=怖いと言う事なのかもしれない
世の中には、初対面の人ともすぐ仲良くなれるフレンドリーの人もいるが
僕の場合は、知らない人が向かいにいるだけでものすごく圧を感じてしまう....ので
僕は、なるべく混んでいる店には、
入らないゆったりと静かな喫茶店を選び
そして念のための予防線として一人席に
空いていたら必ず座る様にしている。
人嫌いと思われるかもしれないが....
決してそんな事は、無く
ただただ緊張しいなのだ
内弁慶なのだ
初対面の人と仲良くなるのが苦手で
なおかつ遅いだけなのだ。
決して人嫌いなのではない....
それだけは分かって欲しいと僕は
切実に願うのだった....。
「あの…席、動かしてもいいですか」
新幹線の前の席から顔を覗かせた女性に、
「どうぞ」
とは言った。言ったけど。
向かい合わせにされるとは思わないじゃん。
リクライニングだと思うじゃん。
「ありがとうございます」
席を回転させ、笑顔で座る女性に今更断ることもできない。
10分後。
「えー同い年なんだ!」
「やっぱり。話合うと思ってたのよ」
「いつそんなタイミングがあったよ」
「もうなんか、後ろ振り向いた瞬間にさ。ビビッときたの」
「恋じゃん。運命じゃん」
結構、楽しかった。いや、楽しすぎた。
こういう出会いも悪くないね。
普通は引かれるから辞めましょう。
#向かい合わせ
「相席、いいですか」と尋ねながら、その男は座ってきた。私は少し目を上げて頷くと、そのまま本を読み進めた。
こうして向かい合わせになると、奇妙な緊張感が生まれる。
男は運ばれたコーヒーを啜りながら、辛うじて聞き取れる声で囁いた。
「ターゲットは情報通り、日課のランニングを始めている。コースもいつもと同じだ。その後は自宅に戻り、車で職場に向かう。チャンスは車に乗り込むまでだ。」「ガレージは」「外」「了解」
会話はそれだけ。私は本を少し読み進め、席を立った。男はゆっくりとコーヒーを啜っている。
ターゲットの自宅はカフェから5分ほどのところにある。カフェの前はランニングコースだ。
いた、あの男だ。派手なイエローのランニングウェアの男が私を追い抜いて走って行った。そっと後を追う。
家は分かっている。シャワーと着替えをする時間を見計らって家の前に着く。道路に面したガレージにライトブルーのスポーツカーが停まっていた。ちょうどその時、スーツ姿のターゲットが玄関から出てきた。運転席に近づき、乗り込もうとした男に声をかける。
「近藤尚臣さんですね。少しお話いいですか。あなた、出向先のTG社で顧客データを持ち出しましたね。」一息に畳み掛けると、男は驚愕した表情で固まった。「いえ、あなたを告発するつもりはないんですよ、そのデータを買い取らせていただこうかと。少し色をつけていただけると嬉しいんですが。」
キーを取り上げ、不安気な男を助手席に乗せ、私は車を走らせた。
「ど……どこへ……?」震えながら男が尋ねる。無理もない。
車は港へ向かい、寂れた倉庫へと向かっていった。
横になるふたり。
互いの顔は、互いで見える。
目線を上げると、唇が弧を描いていて。
思わず顔を逸らす。
くす、と微笑ましそうに笑う声が聞こえた。
じわりと耳に熱が集まる感じがする。
誤魔化すように、繋いだ手にぎゅっと力を入れる。
何年もいるのに、まだ慣れない。
自分の脈の音がうるさい。
距離が近づいたことは嬉しいけれど、
隣と、向かい合わせじゃ、
全く、違う。
──『向かい合わせ』(2040.08.25)
《向かい合わせ》
現実の私
いい子演じて
疲れ果て…
わかば(私)
━━━
《向かい合わせ》
裏のわたし
表の私には、言えません
あおば(わたし)
向かい合わせ
進撃の巨人✖️僕のヒーローアカデミア
エレンイェーガー✖️轟焦凍
コニー・スプリンガー✖️荼毘(轟燈矢)
ハンジ・ゾエ✖️スターアンドストライプ
少年ジーク✖️緑谷出久
ミケ・ザカリアス✖️オールマイト(八木俊典)
ガビ・ブラウン✖️麗日お茶子
ルー✖️飯田天や
(声優が同じ)
死柄木
『俺は、裏の主人公だぞ!』
焦凍
『エレンから招待されたから、俺が主役だ』
荼毘
『ハ?焦凍は、オレの弟。この俺は、焦凍の長男だ。
そして、コニースプリンガーから誘われた…
俺こそが主役だ!』
真夜中
たまに
目が覚めると
あなたと
向かい合わせで
寝ている時がある。
顔が
近過ぎて
ドキドキ。
そっと
あなたに
くっついて
もう1回
目を閉じる。
#向かい合わせ
向かい合わせ
病気で自分の死について説明された時
自分は今生きているのだと感じた
生と死は
表と裏なんて言われることもあるけれど
私は死と向き合うことで
自分の生に気づけたのだと思う
【向かい合わせ】
お人形とお人形を向かい合わせにしてお話をつくりましょう
向かい合わせは、対話。
向かい合わせは、対立。
向かい合わせは、対等。
だからぼくは、向かい合わせが苦手なんだな。
背中ばかり向けている。
他人と向かい合わせになるのはちょっぴり、緊張しちゃうね
でもあなたとならわたしは大丈夫
あなたと向かい合わせになってほんの少し目を閉じるわたし
滝のように流れゆく日常の中からキラキラだったり仄暗かったり、そんな無意識の感覚を掬いあげるわたし
嗚呼、とかく日々に流されがちな私たちだけど、心はちゃあんと細かく反応しているんだね
わたしはあなた あなたはわたし
自分と向かい合わせになれるのは自分だけ
彼女と僕が向かい合わせで立っていても
彼女は僕を見ない。
彼女には組みたい相手がいたから
僕でごめん
でも精一杯頑張るから
今だけは僕を見てなんて
僕はそう言う勇気もないから。
嬉しいはずなのに涙が出そうだよ
─────『向かい合わせ』
私は美容室が好き。
自分だけの時間 買うことのない女性誌を読めるし、好きな飲み物まで出してくれる。
けれど目の前にはバーンと大きくてピカピカでくもりひとつない鏡がある…
視力の悪い私でも「あ…眉毛が左右の描きかたがそろってなかった…頬紅の色
似合わなくなった… シミが…」
などなど現実を見る事ばかり。
じぶんの顔と向かい合うって残酷 🥺
向かい合わせた椅子に
たくさん人が座っているのに
その中の誰とも目が合わない
スマホを見るか目を閉じるか
向こうの景色をぼんやり見るか
たまに本を読んでいるか
こんなにたくさんの人がいるのに
誰もいないかのような
不思議な空間に今日も揺られる
君と僕は、恋人同士だ。
だから僕達はずっと向かい合わせだ
周りから見たら僕達は少し変かもしれない、だが僕達は心の底から愛してるんだ。
なぜって?そんなの決まってる、僕達は『 』なのだから。
『』の中には貴方達が好きなように入れてもらえると
グラスの氷が
溶けて消えた
仕草のひとつ
優しい嘘なら
私は要らない
隣に居たなら
知らないまま
さようならは
雨の日がいい
あのカフェで
窓際の特等席
『向かい合わせ』
『向かい合わせ』
いつも私と向かい合わせの職場のパソコン。
頑張って仕事をしろと私を駆り立てる。
でも、暇な時にこっそり仕事に関係ないサイトを見せてくれるのもこのパソコン。
そんな時はサボりの共犯者になってくれるんだ。
2限が終わって昼休み。
1年の時はまあ、友達と食堂で食べたりコンビニで買った昼飯を空き教室で食べてみたりしたけれど、2年になってからは案外つるんだりしないもんで。
いつも通り食堂へ向かい、財布と腹の減り具合とじっくり会議をして昼飯を買い、いつもの席に座る。
”関係者専用”と書かれたドアが近くにある奥の隅っこにある2人席。
ウォーターサーバーが近いのが利点で、ドアが割と頻繁に開くのが欠点。
人通りが多い席はみんな座りたがらないからいつでも空いている。
今日は親子丼にしてみた。
おばちゃん曰く、いつもより安いのは畜産科でニワトリが大量に卵を産んだからだそうだ。
だし巻き玉子やオムライスなどメニュー表が黄色いと思ったらそんなことになっていたとは。
ふと見ると畜産科であろう人達が何やら忙しそうにしているが、心理学科の俺には関係ないしただ有難いだけだ。
具と米が1:1になるよう調節しながら食べていると、何か見られているような気がした。
気のせいか誰か友達だと思って顔を上げると、
俺の目の前の席、越しの机のその先にその女(ひと)はいた。
一瞬こちらをチラと見た後、左手で下ろした髪を耳にかけ、ご飯を頬張った。
たった数秒の出来事がスローモーションに見えた。
顔がタイプだったとか昨日見た女優に似てるとか同じ親子丼を食べていたからだとかそういう理由じゃない。
いや、かなり多めの普通盛り食べるんだとか思ったけれど。
そういったのではなくて、なんというか、凄く綺麗だと思った。
月並みな表現しか出てこないが、少し汚れた食堂に似合わない星の瞬き(またたき)を俺は見たのだ。
『向かい合わせ』
『 向かい合わせ 』
今日はいつもより早く電車に乗った
いつもより少ない乗客数に、いつもより静かな電車
私は人の少ない席に座って、カバンから一冊の本を取り出す。
「春に君に」という小説だ。
主人公がヒロインに恋をして、でも主人公にはとある難病が見つかって、余命判決を下された。
それは主人公が高校を卒業する頃だった。
主人公は残りの余生を楽しむために、ヒロインに猛アピールするんだけど、中々振り向きはしない。
けれど2人の中はどんどん縮まって、ヒロインが主人公に恋心を寄せ始めていた頃、主人公は倒れてしまったのだ。
病気のことも知られてしまい、ヒロインは毎日時間がある限り病室で彼との時間を過ごした。
病室のドアを開くと、主人公はいつも笑顔で出迎える。
かっこ悪い自分の姿を見せないために、本当は辛いくせに、無理してヒロインに笑いかける。
それを悟っていたヒロインは冷たく彼に当たるが、彼はずっと笑い続けていた。
「 君が好きだよでもごめん、僕は 」
「 告白なんてしないでよ!私はあんたのことなんて! 」
「 ……僕は君の隣を一緒に歩けそうにないんだ 」
「 … 」
分かってた、彼がもう長くは無いのも。
でも、彼が好きだという気持ちには嘘は付けなかった。
「 貴方の隣には今誰がいるの? 」
「 …え 」
「 私がいるでしょ、歩けなくてもこうやって貴方の傍にいるから。私の隣は君専用の特等席なんだから」
だから……
読んでいる途中にガタンと電車が大きく揺れて、停車する
読んでいる文字に目を離し、乗客口に目をやった。
いつもより少ない乗客数、に彼は居た。
なんで、いつもより早い時間に乗ったのに。
彼も驚いていた、彼はいつも私と向かい合わせの席に座るのに、今日は隣に座ってきた。
「 おはよ 」
「 …おはよう 」
「 なんでいつもより早く乗ってんの 」
「 それは、こっちのセリフ 」
「 俺に会いたくなかったから? 」
「 そうかもね 」
「 奇遇だ、俺も君に会いたくなかった 」
電車が揺れ始めて、私はまた小説に目をやる
彼もカバンから小説を取りだして読み始めた
私も彼らみたいに気持ちが伝えられたら、でも出来なくて
卒業式の今日、気持ちを伝えぬまま終わろうと思っていたのに。
君は乗ってきた。
いつもより早い時間なのに、いつもと変わらない君が乗ってきた。
隣でページをめくる音が聞こえる。
君におすすめした小説、読んでくれていたんだ。
しかも終盤、いちばん面白いところ。
あぁ、私は気持ち伝えられそうにないや。
絶対後悔するだろう、後悔するためにいつもより早く乗ったのに。
私に後悔させないために君は乗ってきたの?
小説にもあった「 一度きりの人生を 」
その言葉を思い出す。
「 あのさ 」
「 ん?なに 」
「 私さ…あなたのこと 」
向かい合わせなもの
休日ゴロゴロしたい夫と休日家をきれいにしたい私
散歩したい犬と休みたい私
ダイエットとラーメン
朝の睡眠と朝ご飯
向かい合わせ
手を抑えちゃえば隠せないよね
その可愛いお顔
もっと見せてほしいな