『向かい合わせ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
向かい合わせ
アイツとは随分長いこと競い合ってきた。勉強も運動も、アイツがいたから頑張ってこれたし、引っ張ってもらえたと思っている。
そしてそれはきっと、自惚れでなければアイツも同じことを思っているんじゃないかと感じている。
だからもう少し――。
「おい!しっかりしろ!」
俺を抱きかかえたヤツが大声と共に揺さぶってくる。頭痛むから止めろ。ただでさえ全身痛いんだ。
交差点に突っ込んできた車、その前にいたヤツを突き飛ばしたのは、助けたいとかそんなんじゃなくて、咄嗟すぎてわからない反射だった。
でもきっとコイツも同じことしたんじゃないかな。
俺とそっくりな――向かい合わせの鏡のように――ヤツはぼろぼろ泣きじゃくりながら俺に向かって何か叫んでいる。なんて言ってるかは聞こえない。けど。
――俺も、もっと一緒にいたかった。
言葉として出てかはわからない。喉も口も動いていなかったかもしれない。けど伝わってほしい。
今まで隣を一緒に歩んできたコイツに。
あっち、と
こっち
テーブルに向かい合わせに座る僕と彼女
あの頃より伸びた髪に
左手の薬指に光る銀色の指輪
私ね、来月結婚するんだ
照れくさそうにはにかむ彼女
それから、他愛もない話をして駅で別れた
じゃあね、
うん、またね
電車に乗りこみ手を振る彼女
またね、と僕は彼女にそう言った
けど、その日以来彼女から連絡が来ることは
なかった。
向かい合わせ/夜凪
「向かい合わせ」
背中合わせより、ずっと、気まずい…
目を見ているフリして、あなたの前髪を見る。
距離近いな、よけいなこと言っちゃいそうだな、
出来るだけ黙ってようかな、不自然にならないくらいな感じに。
…いろいろ考えた後、フッと力を抜く。
考えても無駄だ。なるようになるだろう…。
心はちょっと投げやり?な方へ傾くけど、テンパってる雰囲気は変わらないだろうな。
でも、いいかって、思う。
こうやって向かい合わせであなたと話す機会なんて、もうないかも知れないし。
ずらしていた視線をあなたの目に戻す。
ああ、笑ってるのね。ありがたい。
おもしろいことなんて言えないけど、雑談出来たら○🙆
気を使ってくれてるのかもしれないけど、笑ってくれたから○🙆
ちょっと憧れてることがバレてるとしても、まぁ、いいでしょう。ぜんぶ◎🙆
うん。…悪くない感じだね。私にしては上等だよね。……ね?
「進路...やっぱり〇〇高校かな...」
私は進路について少し悩んだ
将来が不安で仕方なかったあと数ヶ月で中学3年
受験もあるし色々大変だと聞いた 、
「進路かぁー進路って人生の分かれ道だって言うけどほんとにそうだからね〜」「受験とか受かるかわかんないし...将来的にも..」「固く考えんなよー!」
向かいあわせ
“KAN”と言うミュージシャンをご存知ですか?若い方は知らないかもしれないですね。
その昔、「愛は勝つ」で一大旋風を起こした人です。
私は彼が大好きでした。
なぜ過去形かと言いますと、昨年11月に亡くなられたからです。
彼をよく知らない人から見た彼のイメージはきっと、ピアノを弾きながら歌う大人しいイメージではないでしょうか。
実は、ダジャレ好きで曲中でもステージでもおふざけ全開の人だったりします。
「胸の谷間」とゆー名曲笑などは、素敵なお姉さんがつまづいたてよろけた瞬間、偶然見えたそれを目にした時の喜びを“天使のプレゼント”と称し、嬉々として歌い上げてます。
2番の歌詞では、電車で向かいあわせに座ったミニスカートのお姉さんの「腿の隙間」がたまたま見えた時の喜びを“それは奥の細道ラビリンス”と華麗な例えにて歌い上げております。
困った人です笑。
たまたま流し見していたテレビの訃報に大号泣。あんなに泣いたのは記憶にないくらいです。
これからもずっと大好きです。
彼の作品、よければ一緒に聴きませんか?
「永遠」は永遠end
いつもの席で
本を読む
名前も知らないあの人が
前の席で本を読む
向かい合わせに本を読む
幸せな時間
向かい合わせ
向かい合わせ
私には悩みがある。
ある男の子が私のことを避けているのだ
なぜ避けられているのか
私のことを見てくれないのか
今の私には分からなかった。
ある日学校で「すごろく」をした
左に座る男の子を見つめた
「お題、左隣の人とハイタッチだって」
相変わらず目を見てくれない彼に
震えた声で話しかけた
周りの友達は様子を伺い
「目を見てハイタッチしな」
と彼に言った
一瞬戸惑ったものの目を見てくれた
そして手を出し
強いハイタッチを交わした
それは私と彼が
初めて向かい合った瞬間。
その日から私は
気持ちとして
人と向き合おうと心から誓った
『やるせない気持ち』
わかっていました。
あの人や、あの人の家族が、私をタダで扱き使える使用人くらいにしか思っていないことは。
私は愛する人と結婚したと思っていたけれど、あの人は自分がやりたくない汚れ仕事を任せられる介護要員を得たと思っていたことも。
それでもいいと、思っていたんです。
何もやることがなくて身の置き場がないよりは。
頭の中を真っ白にして、ひたすら作業をしていれば余計なことを考えずに済みますから。
だから、あのままでいてくれれば、私は息を潜めてひっそりと暮らしていたのに。
義理の姉が、私の生まれを調べなければ。
義理の母が、私の瞳の色に気づかなければ。
あの人が、私との出会いに疑念を抱かなければ。
嗚呼、人はなんと愚かな生き物なのでしょうか。
自ら死に急ぐとは。
私は何度こんな気持ちにさせられるのでしょう。
【むかいあわせ】
いつだって君と僕は違う光を見ている
でも 心は同じことを思っている
心の向かい合う気持ちが僕らを引き寄せる
まるで磁石が引き合うように
「向かい合わせ」
初めて2人で遊んだ日
一緒に食べたテリヤキバーガー
貴方と向かい合わせが
恥ずかし過ぎて
大きな口
開けられなかった...
あの時はごめんね。
食べ終わるの、すごく遅くって...
今は何でも言い合える仲だけど
少しの恥じらいは持っていたいなぁ♡(*´艸`)
向かい合わせになっている鏡の中の自分とジャンケンをした。じゃーんけんぽん!!あれ、負けちゃった…?すると鏡の中の自分が出てきて、鏡の中の自分と入れ替わってしまい、鏡の中に閉じ込められてしまった。
ひょえー
㉓向かいあわせ
あなたと私
向かいあわせ
目を見つめて
話しあって
でもたまには
背中合わせ
体温を感じて
生きてるって感じる
『向かい合わせ』🧡
あなたと真っ直ぐ見つめ合う。
僕は照れ屋だし、無口だし
あなたからしたら
楽しくない人かもしれない。
なのにいつも
僕のことをしっかり見て
頷いたりニコニコしたりしながら
話を聞いてくれる。
そんな優しさに
僕は救われる。
「向かい合わせ」
あなたがずっと小さい頃は、外食に行っても隣に座って、ひたすらお世話してた。
あなたに食べさせるのに精一杯で、自分のご飯を食べられる頃には、もうすっかり冷めてた。
あの頃は自分の食べたい時間に、温かいご飯を自分のペースで食べたい、って思ってた。
たま~にゆっくり食べられる時があると、最高の贅沢だと思ってた。
そんなあなたも大きくなって、いつの間にか向かい合わせで座るようになった。
メニューも料金も大人になって。会話も一人前の様な顔をして。
洋服も、いつからか子供服じゃなくなってた。
あの頃はただただ毎日が精一杯で、早く大きくなって欲しい、って思ってたけど、いざこうなると、嬉しいけど、少し淋しい。
いつか、あなたに身長も抜かされるのかな。そんな日が来ると良い様な、良くない様な。
又この先は今までと違う心配や悩みが出てくると思うけど、ずっとあなたの味方だからね。
これからも宜しくね。
〖 向かい合わせ 〗
鏡の中の自分と向かい合わせになる
よしビジュ良い。
次に携帯のカメラと向かい合わせになる。
あれ
あれ???
何この怪物
向かい合わせになって叫ぼう
向かい合わせになって伝えよう
向かい合わせになって楽しもう
今を生きる若者たちよ、青春を謳歌しよう。
【向かい合わせ】
こうしてスマホを握りながら
私はこの文章を書いている
スマホを握って、あなたは今
この文章を読んでいる
間接的なムカイアワセ
向かい合わせ
向かい合わせに座る。
少し鼓動が高くなる。
私の想いを送っているのに届いてくれない。
ただ一方通行のまま。
向かい合わせなのに見てもくれない。
向かい合わせなのに。
#27
向かい合わせ
そこそこ混み合っている電車内。
私の前に立っている人はドアに寄りかかっている。
寄りかかると楽なのは分かるが、そこそこ近い距離で見ず知らずの相手と向かい合わせでいる事に気まずさは無いのか。
私は嫌なのだが。
君はスマホを見ているから気にならないのかも知れないが、向かいに人がいる事は分かるだろう。
電車内でのマナーにやルールに、立っている人の向きを加えてもらいたいものだ。
僕は向かい合えているだろうか。心と、信念と、想いと、、、
結局、心と向き合うというのはどういうことだろう。こうして、「自分の中にあるモノ」を擬人化することはよくある。……自分の胸と相談する。心と会話する。想いが突き動かす。ざっと思い浮かんだだけでこれだけある。それらと同じようなものではないか。自分の意思は自分が持っているし、自分の心も自分が持っている。だとするなら、向き合っても「ここはこうした方がいいんじゃない?」「やっぱり君もそう思う?そうだよね」……確認作業にしかならないのではないか。反対意見の人(人?)と向き合ってこそ意義がある。
だからといって、無理矢理反対意見を持つ人と向かい合わせても、喧嘩になるだけ。これだけ難しいことを考えても、何もわからなかった。自分自身と向かい合うって、どういうこと?