『友達』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
話を聴き、想いを伝え、
心のうちを分かち合う
寄り添い、離れ、
また出会う
時の流れに、姿かたちに、
とらわれることはない
/ 友達
いつも何となく集まって
一緒にいるだけでよかった
自分の細かな諸々は
あまり見せ合わなかったと思う
いま思うとずいぶん大人な関係だった
あれは輪だ
どこかが切れても完全にはばらけずに
繋がり続けるひとすじの輪だった
友達
私が一番続いている友人は小学校の頃の友人だ。
続いていると言ってもやりとりは年賀状だけ。
でも、中高の友人とは連絡をとっていない。
私があまり連絡をしようとしないというのもあるだろう。メールやチャットをどのくらい続ければいいのか、きりあげ方がわからない。端的に言えばコミュニケーションが下手。
ひとりが嫌だから、グループのひとつに属していただけな気がする。大学生になってからは、友人をろくにつくっていない。知り合い以上友達未満。一人でなんとかなったし、暇つぶしで始めた読書がよい刺激だった。大学が一番"学生"をしていた。
人付き合いが下手、人との距離感がわからない。
ただの馴れ合いにしかなっていないように思う。
友人だと思っているのは私だけではないか
仲が良くても私以上に仲がいい友人が他にいる
趣味が変わって話が合わなくなって疎遠になる
仲が良かったのに、なんかうざったく思うようになる
つながりなんて、あっさりと切れてしまう
「友達」ってなんだろう。
楽しかったときもあるはずなのに
分からなくなってしまった。
私が原因か、他人が原因か
『友達』
妻となりママとなりし
それぞれのドラマ見つめてる
私はまだ女子
友の子ら 目に入れたらば 痛いけど
作りし人の 気持ちなぞらう
ママの顔 昔話で 女子の顔
たまには会って 話しましょう
共に汗 流して時を 共にした
共に無き今 たしかに友なり
この先の 人生どうなる 知らずとも
たしかなるもの 友だちは宝
『男女の友情』
彼は友達
趣味が合うから話していて楽しいし
何時間でも一緒にいれる
たぶん彼も私のこと女の子じゃなくて
友達だと思ってる
でも親友のゆうちゃんは
「男と女に友情は成立しないんだよ」と笑う
ある日、彼が知らない子と
手を繋いで歩いてるのを見た
小柄で可愛い女の子
彼が見たことない顔で笑う
知らない彼を知り
裏切られた気持ちになった
何だか泣きたい気持ちになった
そうか、これは友情じゃなくて恋だったんだ
#友達
たった一度の人生
色付けていくのは誰と共に過ごすかだ
何色になるかは友の色によって変わる
黄色の友は晴れやかな道に
緑の友は穏やかな道に
黒くなれば奥深く道を染めていく
つまり自分の人生を鮮やかにできるのは
周りの人の色であり
他の誰かの道を色付けるものは
自分自身の持つ色なのだ
1回話したら友達?
LINE交換したら友達?
ずっと一緒にいたら友達?
『友達の定義とは。』一生の課題だと思ってる。
けど、私的には何ヵ月、何年って会ってなくても話してなくても
偶然あったときそのトキを感じさせない人が友達だと思う。
#友達
こんなわたしに
声かけてくれる友達がいる
ってことが
感謝です。
#友達…
友達ってなんだろう…
親友ってなんだろう…
どちらも…
私にとってはそうでも
彼等彼女等にとっては
そうじゃなかった
ということを知ったときは
一日泣いて過ごした…
そしていつも心に壁を
作ることを覚えた…
寂しいと思う
悲しいと思う
幸せを作りたいと思う
でも
絶望するよりはいい
私のココロ…は弱いから
鎧を纏うしかないの…
本当の心友がいたらと思う
あなたと初めて会ってからもう15年。
肩から掛けたポーチに入りそうなくらい
小さな赤ちゃんだったあなたも
今ではボストンバッグには入らないぐらい
大きくなってすっかりおばあちゃん。
茶色のモフモフなあなたは
いつも私の冷えた足の上で寝そべって温めてくれる。
もう耳も聞こえてないし
立ち上がれば後ろ足がプルプルしてるけど
それでも毎日元気に散歩して
帰ってくれば部屋を走り回る。
あなたが小さい頃から
元気で長生きしてね、と言い続けてきたから
あなたはずっとその約束を守ってくれている。
ありがとう。ずっと一緒にいるからね。
-友達-
あなたと小指で約束を交わした日を、昨日のことのように覚えている。
夕日が差してオレンジ色に染まった公園も、頼りない街頭がひっそりと照らした帰り道も、もう懐かしい思い出になってしまった。
もう一度、あなたと新しい思い出を作ることができたら。
中学生の頃、嘘つきの友達がいた。彼女は同じ部活で偶然だけど塾も一緒で、比較的仲が良かったほうだと思う。
今となっては彼女の嘘がどんなものだったかは思い出せない。たぶん〇〇君と仲が良いとか付き合ってたとか、✕✕君が誰かのこと悪く言ってた良く言ってたとか、中学生らしい恋愛絡みの嘘だったと思う。
きっと今ならさりげなくたしなめたり裏を取ったり、もっとずうずうしく立ち回れたろうが、あの頃はそれも誠実性に欠けるような気がして、彼女の嘘がエスカレートするのをただ見ていることしかできなかった。
結局のところ彼女の嘘はあからさまになっていき、部活の中でその認識が共有され、距離を置くような扱いになった記憶がある。
あの頃は彼女が何を考えているのか全く理解できず気持ちが悪かったが、大人になってみて思い返すと中学生らしい見栄や思い込みだろうと思う。大事になるような嘘をついたことはなかったが、中学生の私にだって見栄や思い込みはあったはずだ。大人になってから考えるとあの頃理解できなかったものと自分が同じように見えるというのはどこか気味が悪い。自分の子供の悩みに共感してあげるというのは、考えている以上に大人には難しいことなのかもしれない。
「友達」
普段は離れていても
心に寄り添える
関係
歩き始めた新しい道。
あなたがいて良かった。
私達はお互いに何も知らない同士だけど。
お互いの事は知っているから。
あなたと繋がっているから、
また一歩踏み出せる。
友達のラインはどこから?
はっきり分かったら怖い?
俺はつくづく思うんだが、あいつとは友達だった試しがない。
顔合わせたら、すぐケンカするし。
変な噂流されたり。
冗談じゃねーよ
『友達』
何故会わなくなったんだろう?
みんなどこに行き今何してるんだろう?
大切な友達のはずだったのに
みんな他人になってしまった
『友達』
──自分には友達がいない。
某県某所某高校の某季節、某教室の前から某番目、窓際の席でそんな事を考える。
どんな理由があってつくれないのか、そもそも理由があったのか、思い当たる節が無い。
………まぁ、そんな事はどうでもいい。
今回考えたいのは、そんな変わり者の自分にも何故か話しかけてくる変わり者がいる事だ。
──ガラガラ
「おはよう!」
先程勢いよく……と言うには物足りないぐらいの強さでドアを開けて、クラスメイトに明るく挨拶をしている女性。
そう、 彼女が件の変わり者である。
こちらに向かって歩いてくる彼女、正確には彼女に宛てがわれた席であり、自分からして隣の席に向かっているわけなのだが……目線は何故か自分に向けられている。
「おはよう! ○○、そんなに見つめられると照れるんだけど? 何かついてる?」
あぁ……自分も彼女を見ていたのか、それは不思議に思うのも無理はない。
「あぁおはよう、少し考え事をしていてね。○○に関係がある事だったから……つい」
馴れ馴れしくも彼女は自分を呼び捨てにするので、自分も意趣返しとして呼び捨てにしている。
……彼女は、全く堪えていない様だが。
「私について考えてたの? ○○は変わり者だね」
「そうは言ってない、たまたま○○に関係のある事だっただけだよ。それと、○○だって変わり者なのは変わらないだろう?」
「変わり……え、変わ? なんの話……? また難しい事言ってる?」
…………自分は彼女が可哀想になり、懇切丁寧に自分の考えていた事を説明してあげることにした。
よくよく考えれば本人に直接聞けば分かるかも知れない、なんて思いながら。
「そんな事で悩んでたの? 頭は良いのにバカだねぇ」
「……悩んでなんかいない。でも、そこまで言うからには、合理的で論理的に分かりやすく説明する事が出来るんだろうね。そんな事も分からない自分なんかとは違って」
「……拗ねた」
「……拗ねてない」
「えー」
「……もういい」
そう言って机に突っ伏して窓の方へ顔を向ける。
別に拗ねている訳では無い……そう、彼女と話すのが疲れただけだ。
「ごめんって、悪かったから許して? 何で私が○○に話しかけるのか教えてあげるから! ね?」
「…………」
知るものか、絶対に顔を上げてやらない。
「それはね……○○が私の友達だからだよ!」
「──!!」
「……いや、やっぱ違うね」
…………一瞬驚いたがなんて事は無かった。
当たり前だ、自分に友達はいないのだから。
そう……当たり前、別に悲し「大親友だからだよっ!!」…………。
「おーい」
「…………」
「……ねぇ、顔上げてよ。○○の耳、真っ赤だよ」
「…………」
「もういいもん、私も不貞寝するから!」
数分後、頭を少しズラしてチラリと隣を見てみれば、彼女の耳もまた赤かった。
○○の大親友は変わり者で恥ずかしがり屋だ。
──やはり自分には友達がいない。
某県某所某高校の某季節、某教室の前から某番目、窓際の席でそんな事を考えた。
「あたしクロの言葉がわかるの!」とか言ってくれる女の子が飼い主でよろしく頼む。来世に乞うご期待。