『半袖』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「半袖」
真冬でも半袖の男の子、学年にひとりはおったな
なんで寒くないのか、大人になった今も不思議
6月 紺色のブレザーから真っ白なシャツにかわり
10月 真っ白なシャツに紺色のブレザーを羽織る
新鮮な空気を身にまとう衣替え初日。
半袖の袖が軽やかに揺れて
季節の移ろいを肌に感じる
もうすぐ夏がやってくる
56:半袖
制服の衣替えの頃、半袖から伸びた腕が眩しかった。
たったの三年間。
でも、一生忘れない時間だ。
私は手の届かないものをつかもうとして必死だった。
まわりの友人達もそうだっただろう。
半袖から伸びた腕。
もがいて、もがいて、もがいていた。
長袖を腕まくりする
半袖じゃないとやっていられない季節になり
もう衣替えをしないといけなくなった
タンスの奥に閉まったあの半袖を取り出す
あの時君には貰った半袖
色が少し落ちて鮮やかではなくなったけど
でも目を瞑ればすぐに思い出せる
あの時の一夏を
お題『半袖』
貴女は、お召し物に頓着されませんね。せいぜい、夏に着るものは薄手で袖が短く、冬は温かいもこもこしたものを好まれる、つまるところ、ごく一般の人が衣類に求める最低限のことしか気にしない、ということです。
貴女はそのようである一方で、衣類というものに異常なまでに熱を上げる者も多く、非常に多くいます。そう、人が何に価値を見出すかは、全く以てばらばらで多様なのです。
貴女は未だに、ご自分が何をしたいのか、何を目指して生きたいのか分からずにいるとお感じですね。
それは違います。貴女はもう、知っています。貴女が何に価値を置くのか、何を求めているのか。貴女の頭はそれを見逃していても、貴女の心と身体はきちんと理解し、掴んでいます。
日々何もしていない、只寝ているだけの無価値で無意味な存在だ、などと、見当違いの卑下をしないでください。貴女はご自分の求めるものを、もう既に追っているのです。それを見れば良いだけのことですよ。
それは、貴女の頭が考えていたこととは違うかもしれません。
けれど、それこそが貴女の求めるものなのです。
どうか、それをそのままに抱擁して、受け入れてください。
そうして貴女は、ご自分の前に道があることに気づくでしょう。
夏の薄着は
私たちの輪郭をはっきりと晒し出す
脂肪が歪に付いて自信なさげな人
傍から見て美しくないけど
自分が美しくないと感じてる人
あなたは、これから美しくなればいい
自信はなくてもいいけど、
向上心があるとちょっと楽
雨傘への着地を失敗した水粒。
それはぴちゃんと身体を打ち付けて
べたつく皮膚にしがみついた。
灰の雨雲から飛び降りた雨粒が
ひとつの命ならば、一日で一体どれほど死にゆくか。
昨日と違って剥き出された腕には
不純物をたっぷり含んだ透明。
繊維に絡め取られるでも
土に吸い込まれるでもなくその場に佇む。
そして、再び空に還る時をじっと待つ。
さらりと乾いた肌色を撫で、
しずくたちの飛び降り自殺の音を聞く。
/半袖
抱えきれなくなった悲しみを雨雲がぽろぽろとこぼし始める頃、私は彩度の落ちた街へ歩みを進めた。湿った土のにおい、まとわる雨のベール。影と水が足元から染み込んでぐちゃぐちゃになったローファーが、また水面に波を立てた。
半袖
制服を半袖にしたものの
Tシャツ透けるの怖すぎて
上の服脱げなくて
まじ暑い
生きる為の傷を、刻み始めてから
私は夏が、あまり好きではなくなった
---二作目---
暑い夏を嫌う君。
身体に刻まれた、幾つもの傷。
生きる為に刻んだ証を。
知っているのは、俺だけで。
夏に溺れてしまわないように
暑さも忘れて
君を抱き締めた
#半袖
313作目
一周年記念まで...あと52日
半袖
海で遊ぶ人達
高い気温
打ち上げ花火
夏休みの宿題
半袖の君
#半袖
あんまり好みじゃないんだよね
保湿サボってざらざらした肌見られるとか
日焼け止め塗り忘れてこりゃ大変とか
絶滅させた毛がチョロっとこんにちはしてたりとか
吊り革に捕まれば脇の下チラリだし
都合のいい時だけ袖が勝手に伸びてくれる服
誰かつくってくれないかなぁ
最近 気温差がありすぎる…
今日は 夕方 少し 風が冷たかった
まだまだ 半袖では 出かけられそうにない
俺は夏は好きだ
夏には 色んなイベントがあるからだ
来月あたりから お祭りが始まるな
出店を見に行くのが 楽しみだ
去年のお祭りでは かき氷を食べそこねた
暑かったので かき氷を食べるために
列に並んだのに 氷が品切れになったのだ
今年は かき氷食べたい
半袖
あの建物から出てくる大人たちは、
一年中長袖しか着ない。
学校とやらで運動をするとき、
男の子はせっかく半袖を着ても
袖をまくりあげて肩をだしてしまう。
そっちの彼女は絶対に腕を出そうとしない。
あっちの彼女はすこし暑くなると袖無しだ。
半袖は怒っていた。
自分の出番が少ないと。
もっと俺たちを着てくれよ。
#半袖
雲の裂け目から
太陽が光の矢を射る
ありふれた景色が
少し煌めいて見える朝
風さえ心震わせる
季節が色を変えてゆくように
僕らの世界も少しずつ
変わっていくんだね
ふとしたことがすごく気になって
小さなことに戸惑うんだ
誰かと笑い合うキミ
遠くを見つめる横顔
白いシャツからのぞく腕
風に揺れるスカート
夏の魔法にかかった僕は
何故キミの周りだけ眩しく見える
そんな思いに気づいてしまった
半袖
「ううううう…………寒〜。」
何か最近になって段々と寒くなってきてる気がする。
歳のせいかなぁ……。
会社に向かう時に、小学生の男の子がランドセルを背負って、走りながら学校に向かってるのを見た。
「ウェ~イ!!次はお前が鬼な!!」
男の子たちは半袖半ズボンで鬼ごっこをしていた。
「やっぱ…、子供って凄えな。」
再度確認させられたような気がした。
半袖の君もとっても可愛い。
長袖の君もとっても可愛い。
だけどもう長袖の君はもう見れない。
君は写真の中でニッコリ笑っていた。
この笑顔も嘘だった?
後で書きます。さよ~なら~
テーマ「半袖」
そろそろ半袖の季節だ。
もう半袖を着ている人もいるかもしれない。
半袖の季節だからといって衣替えはしない。
そもそも、衣替えするほど服を持っていない。
セーラー、ブレザー、スーツ。延々と同じ服を着ていた。
平日に私服が必要なのは小学生と大学生のみ。休日は引きこもっているので、部屋着で済む。
センスを何処かに置き忘れた私にとって、有難いことこの上ない。
しかし、私服がなさすぎるのも困る。
時たまの外出。仕事外で社内の人と会うとき。
着るものがない、と当日判明し愕然とする。
あぁ、次はどんな格好で行くべきか。
良い半袖はあっただろうか...
半袖
とある運送会社のドライバーさんが
半袖だった
来るたびに半袖
ずっと半袖
つまり
早朝の氷点下でも半袖だった
見てるだけでも寒かった
半袖で荷おろしするドライバーのお兄さん
今も同じような仕事されているかな
名前も顔も忘れちゃったけど
半袖の記憶はたまによみがえる
夏は嫌いだ。
暑いし、台風もよく来るし、暑いし、日焼けするし、暑い。
それに、半袖の服がメインになってくる。
もちろん、腕のカバーとか日傘とか、長袖着てる人だっているけれど、それでも人類の多くは半袖を着用する。
「……はんそで、やだなぁ…」
𓏸𓏸は、通販サイトの夏服のページを見ながら誰に言う訳でもなくそう呟いた。小さい頃から他人と違う見た目だった自分は肌を露出せざるを得ないこの時期が大嫌いだった。
学校の夏の体操服は基本半袖。カバーなどが自由に着けられる学校だとしても大半の生徒は半袖のまま。しかも自分のクラスには自分一人だった為、気にしていた。
…そんな事を気にしているは𓏸𓏸だけで、実際周りのクラスメイトは何も思っていないのだが。それでも外見関係のトラウマと言うのは癒えづらく、本人はめっぽう半袖が嫌いだった。
ぽちぽちとサイトを見ていると、ふと目に入ったコスプレのタグ。今まで一切興味がなかったが、気分転換にでもとそのタグを押す。
「……こーゆうの着れる人すげぇなぁ…」
カチカチとページを動かせば動かすだけ出てくる色んな服を着た綺麗なモデルさん達。今まで自分が知らなかった、不思議な世界。
幼稚園の頃書いた自分の夢はモデルさんだったな、なんて懐かしい記憶が蘇る。
「…家で、一人で着るだけなら……」
ぽち、と可愛らしいふりふりの半袖ドレスを注文してみる。久々の高揚感にわくわくが抑えられない。人に見られないのなら、自分でもきっと。
いつか、周りの目が気にならなく日が来ると信じて。
「……今年の夏は、半袖着てみようかな」
少しだけ、夏が好きになったかも、なんて。
『半袖』
「暑い日は嫌い」
眉間に皺を寄せて、彼は本当に嫌そうにしている。勝手に不快な日本の暑さが嫌なのだろうと思っていた。短くなる袖のせいで手術跡がみえるからだと知ったのは、彼の腕に直接触れられる関係性になってからだった。
【半袖】