『冬のはじまり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
冬のはじまり
冬のはじまり
それはどんなものが知らせてくれる?
たとえば北風
耳をすませば
ザァーと音をたて
「こんにちは」と私の肌にあたる
あぁもう冬か
冬のはじまり
それはどんな動物が知らせてくれる?
たとえば熊
よーく目をかざすと
熊が冬眠の準備をしている
「急がなきゃ」と焦ってる
あぁもう冬か
冬のはじまり
それはどんな天気が教えてくれる?
たとえば雪
手を出して待っていると
雪がパラパラ降ってくる
「私は冷たいわよ」と自慢をしてくる
あぁもう冬か
「さむっ!!」
「寒いー!!」
車を降りると、一際強い風が俺たちの身体を撫でる。
今日はふたりともお休みを合わせたので、食料品やら生活必需品を買いに行こうと、デートがてら買い物に出た。
前回、買い物に来た時はこんなに寒くなかったぞー!!
上着を着ようか悩ましいけれど、駐車場からお店までの短い距離だ。俺は彼女の手を取る。
「せめて手ぐらい暖かくしよ」
目を見開いた彼女は、直ぐに満面の笑みを浮かべて頷いてくれた。
「うん!!」
彼女の指先が少し冷たくなっていたけれど、繋いでいくうちに暖かくなる。横にいる彼女を見つめると、目が合って嬉しそうに微笑んでくれた。
「あなたの手、あったかい!」
秋だとまだ暑かったけれど、堂々と彼女に触れても問題ない。そんな季節が始まったばかりだ。
おわり
一九七、冬のはじまり
冬のはじまり
つい一ヶ月前までは、あんなに暑かったのにね、と
あなたと帰りながら話した、帰り道
肌寒くなってきて、
「寒いから」
と言って、手を繋いで歩いたあの季節、あの時間
それはわたしにとって、とても幸せな時間だった
今になって、考えてみると
それは最初から決まっていた運命なのかもしれない
あなたと出会ったの場所と
あなたが天に昇ってしまった場所は一緒
そして、あなたと出会った日も、死んでしまった日も
今日みたいに、肌寒くて、
冬のはじまりを告げる季節だった…
"わたしはこの季節に遊ばれているのかもしれない"
「冬のはじまり」
昔で言うと暦がある。
今は正確に季節を分けられない。
暑くなったり、寒くなったり。
でもやっと冬になった気がする。
コートを着たり、
手がかじかんだり、
暖房を入れたり。
スイッチが入ったように
突然寒くなるここ最近。
じわじわではなく、いきなり。
冬の準備の衣替えが間に合わない。
そして、
コートを着たら暑くなるその日までが冬だ。
冬のはじまり、それは、今年の終わりを告げる、
その寒さに、心が悴むと思ってしまうが、
今年はちょっと違うのだ、それは恋人が居ること
寂しくも感じず、温もりを感じて、
幸せを噛み締める、そんな日々が過ごせるのだ。
それだけが、楽しみ過ぎて、早くクリスマスが、
待ち遠しく感じてしまう。早く来てね。
ちょっと期待もしつつ、デートどうなるかな、
淡い恋を叶えて、二人だけのデートなのだから、
恥ずかしく感じてしまうな、去年はゆったりで、
寂しく一人で楽しんでたのに、ようやく、
自己肯定感を下げて、差別化して、病んで悩み、
苦しむことのない、人生が始まって繰れるのだ、
だから、楽しみだ。二度とあんな気持ちに、
なるものか、ならせるものかと願う日々だ。
"今年こそは、平和で何もありませんように。"
彼氏は、今頃くしゃみを、しているだろうな。
可愛くコーデするから、待っててよね!
11/28(遅れてすみません)
終わらせないで、その言葉に、胸打たれて、
振り返ってしまう、僕がいる、振られたと思い、
帰ろうとしていたら、貴女から声をかけてきた、
戸惑って、何も言えずに、慌てて、引き留める、
貴女の顔を見ただけで、惚れた日々が思い出して
涙が溢れ出してしまった、早くこの顔を一秒でも
見られまいと、立ち去りたかったけど、貴女は、
行かせてくれなかった、パクパクと言っていて、
分からず、何を言っているか、聞いてみたら、
"あの……さっきは、ごめんなさい…。
嬉しくて、思わず言ってしまったのですが……
お返事は、よろしくお願いします……!!"
その言葉を聞いたら、嬉しくて、抱き締めて、
腕の中で、納めておきたい、その気持ちになった
彼女は、嬉しくて、抱き締め返してくれた。
こんなにも淡い恋をして、結ばれる事はないと、
感じていたが、結ばれたら分かる、その感情に、
今日も振り回されたが、別なものにも、
惑わされたのは、彼女には、内緒だよ?
それじゃあ、幸せになって来るからね、
また何処かで、喋るかもね、バイバイ。
「冬の始まり」
冬だなと感じる時はいつか。
風が冷たくなったとき
家にこたつを出したとき
みかんが美味しい季節になったとき
上着を着ないと外を歩けないとき
寒い寒い冬が来た
風が僕のほほを凍らせるように冷たく吹く
歩みをとめるとそこにはきらきらとふわふわときれいに舞う雪が振っていた
「冬のはじまり」
冬のはじまり#80
夜が長くなるたび冬のはじまりを思い出す。
あなたのせいでまたあの頃に逆戻りしてしまう。
香水はもう香らないのにまた求めてしまう。
あなたの“好き"が私を満たしていたのに今は不香の花に成り下がったみたい。
心の内を明かしたらまたあなたは駆けつけてくれるの?
「いなくならないよ」
なんて嘘だった。
みんな嘘つきなんだね。
でもね、もういいの。
私は私で私の道を歩んでいくから。
小さな夜に恋した私の罰だね。
冬が来る時はいつも何かが終わる。
春からまた青い果実で始まるんだ。
青くたっていいんだ、また熟すから。
私は可愛いから香らない花でも花だもん。
さよなら恋した未熟な私。
悴む指先で、自販機のボタンを押して、
あたたかい飲み物を取り出す、その瞬間。
「冬のはじまり」 白米おこめ
コンポタはじっくりコトコト派。
僕は高校生になってから、俳句をはじめた。
もともと散文を書く人だったが、思いの外学校生活が忙しく、時間のかかる小説の執筆とは距離を置くようになったのだ。恥ずかしながら。
そこで、お手頃な、と言うと聞こえが悪いが、世界で一番短い詩に踏み込んだわけだ。
歳時記や句集を眺めていると、日本の四季の美しさをひしひしと感じる。その度合いは、日を増すごとに強まっていった。ついでに地球温暖化や異常気象への恐怖も高まるのだが、その話はまたの機会にしておこう。
俳句をはじめてから、季節の境目の匂いを知った。
春から夏になった瞬間、黄味が強い橙色の膜に包まれているような、懐かしい匂いがした。
夏から秋になったその日、薄い赤紫色をした流体が自分の頭の横をゆったりと流れてゆき、胸のつまるような匂いがした。
秋から冬になるときは、日常の匂いがした。虹の色と森の色をぐちゃぐちゃに混ぜたような、切ない色をした匂いだった。その匂いはゆるゆると形を変えながら、淡い淡い水色をした春に繋がってゆく。
なんてことを大真面目に、僕は感じているのだ。俳人気取りの自己満足かもしれないが。
題:冬の始まり
夏の奴、いつまでも居座りおって
迷惑なことこの上ない
だがようやく帰っていった
そろそろ秋の奴が来る頃か
夏がいつまでもいるもんだから
大幅に遅れてしまっているな
おっ、どうやら来たようだ
ん?お前は冬じゃないか
まだ来るには早いぞ
秋が先なんだから順番は守れ
は?秋はもう来て帰っていった?
おいおい、私は見かけていないぞ
たしかに私は最近は少しボーッとしていたが
本当に来ていたのか?
そうなのか?
で、早々に去っていったと?
なんてことだ挨拶しそびれた
もう冬の出番が回ってきてしまったのか
うーむ、去年もあまり長くは会えなかったし
非常に残念だ
ああ、すまんすまん
お前を招く準備は急いでしておくよ
また忙しくなるな
煙ゆく吐息をしんと見届けるあなたを冬の使者とまなざす
題-冬のはじまり
冬の始まり
雨ってきいてないよー!!!!!
冬といえば乾燥ではないのか…
冬のはじまり
冬は寒く空気が冷たく澄んでいる
その浄化されているかの様な冬の空気を
思いっきり吸って
毎日の忙しい日々を過ごしている
冬はきっと新しい年を迎える為に
いろんな事をゼロにしている気がする
そんな冬のはじまり
私は今新しい年に向けて
何をゼロにしたいのか?
そして何を始めたいのか?
冬は私を見つめて必要なら浄化して
良い一年を過ごせる様にと共に時を刻む
冬のはじまりは私の新しい目標を立てるはじまり
なのかもしれない
日は暖かく人々の道を照らして
人々は今日を迎える
木々達は白いコートを着ている
月は柔らかく白い絹の帷を下ろす
夜、街は音と共に眠る
人々は今日を終える
あぁ、冬がはじまりがきたのだな
冬のはじまり
外に出た時、吐いた息が白くなった。
見ているだけで寒くて、コートの中に身を縮める。
最近寒かったもんなあ、なんて他人事の様に考える。
もう一度、意識して強めに息を吐いてみる。
白くなった息が空へ広がり、冬の匂いの中へと消えていく。冬の匂いがつんと鼻の奥をさす。
消えていく白いそれを見届けて、ふと懐かしさを感じた。
一年前は、友達らと「タバコだ」なんて言いながら、格好をつけて息を吐いたものだ。
一年前の出来事なのに、もうこんなに懐かしく感じるものなのかと自分でも驚く。
冬の朝の、清々しい空気が僕を冷たく優しく包み込む。
「…もう冬だなあ。」
「冬のはじまり」
神様がさめざめと
氷の涙を流される...
それが
冬のはじまり°.❅
吹く風も
流れる水も
みんな冷たくなって
草木は枯れて
生き物は身を隠す
そして
ひっそりと待ちわびる
神様が再び温かく
微笑んで下さるまで...
コートの襟を立て、背筋を真っすぐにしてヒールを鳴らして歩いている私。
風は冷たく吹き抜けて行く、見上げれば木々の間から見える空は灰色。そろそろ冬がやって来る。冷た過ぎる風に、もう側に居ることを知らされる。
冬は嫌いでは無い、あのきぃーんとした張り詰めた空気。暮の差し迫った雰囲気、大人達の忙しなさ。そして白い雪、切なくなるような恋しくなるような郷愁。空を見上げ
、もう積もっているだろう雪を想う。
季節の始まりは人それぞれ違う。
自分が冬を感じた時、夏を感じた時、春を感じた時、秋を感じた時。
冬がやって来たんだなって思うと、夏が夏を惜しんで、こっちに駆け寄ってくる。
暦の上でと自分の中では、訪れる季節は少しずつずれている。それでも私は、私の中の冬が好きだ
手がかじかむ
冷たい空気が、私を包み込む
体中の熱が、奪われていく
寒さに痛さを感じる
季節が、変わったのだと
知らせてくるように
今だからこそ、
あたたかい飲み物
食べ物を
味わい深く、楽しめるのかも
しれない
何かが、奪われたように
感じる冬も
本当は、何かを
幸せを与えてくれているの
かもしれない