『冬のはじまり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
冬がやって来た。
舞う枯葉、冷たい風、灯油の匂い、、、
今年も来たかと思って、少し嫌になるけど、でも懐かしく、ワクワクもしてくる。
寒いけど、心はなぜか温かい。
冬のはじまり
白い息。からからの落ち葉たち。
乾燥気味の冷たい空気。
昇るのが遅くて、落ちるのが早い太陽。
もうあっという間に冬なのだと思い知らされる。
毎年毎年、もう来たかと思うことはいつも同じ。
22,冬のはじまり
いつも思うんだけど、冬のはじまりっていつだかわかんないのよ。
秋の時点でもう冬か!?ってくらい寒いし。
そういえば、フユシラズっていう花があるらしいが、その花は寒さに強いんだとか。
フユシラズのように、寒さにも負けず、生きていきたいな。
2023.11.29
わたしは喋るペンギンと暮らしている。
背はわたしの腰くらい。ぺたぺたと歩く。
家には水槽がないので、泳ぎ方を忘れちゃうんじゃないかなと思う。しかし、曰く、泳ぐことに対して強い執着はない、という。代わりに本を読んだり、会話ができることがたのしい、らしい。
わたしたちはひっそり暮らしている。
春に出会い、夏に親交を深め、秋を過ごし、いま。
窓から見える景色は、冬めいてきた。
今更だけど、きみは一体何者なんだろう。
水族館で目が合った。
わたしはその頃かなり疲れ果てていて、楽しめることがほとんどなかった。忘れてしまっていた。週末も疲れ切って動けないことが多かった。そんな中で、ふと、水族館に足を運んだのだった。
訴えかけるような目をしているペンギンが一体いた。
じっ、と私たちは見つめ合った。
でもそのときはそれだけ。
その後わたしは本当に動けなくなってしまって、仕事を休むことになった。解放されたような負けたような押しつぶされそうな頭で、ぼんやり過ごしていた夜中に、とつぜんインターホンが鳴り、きみはあらわれた。
あの日、目が合ったペンギンだ。すぐにわかった。
こんばんは。大変不躾なお願いではあるのですが、しばらく匿ってはくれませんか。見ての通りはぐれものでして。
恭しく頭を下げた。喋りは流暢で、しかしどこか切実な感じがした。
わたしは不思議と、こわいとか不気味だという感覚はなくーーー色々な感覚が壊れていたのかもしれないがーーーはぐれものという言葉に共鳴してしまった。とりあえず、どうぞ、と言って迎え入れ、少しずつ対話を始めた。
いま、きみは床に座って新聞を広げて読んでいる。
「急に寒くなるようですね」
「そうみたいだね」
「湯たんぽというものを使ってみたいです」
「もってるよ。そろそろ出そうか」
わたしときみと、傷ついたふたりの、回復のおはなし。
はじまりがあり、まだ終わりはない。
仕事帰りに電飾が設置された街路樹に目がいく。
日が落ちてすっかり暗くなっているのに、ライトアップされなくて、ちょっとがっかりした。
待ち遠しいわけではないが、大通りが金や青などの美しい輝きに包まれる彩りを見てみたかったのだ。
その光景を見るのはまだ先かもしれない。
微風で揺れる木の音に侘しさを誘われて、マフラーに顔を埋めて、最寄駅に続く横断歩道を渡る。
冬の始まりに期待を抱きながら待つことにした一歩を踏み出して。
寒い季節が
また巡ってきた
寒い寒いと凍えて過ごす?
それとも
春を思い描いて
溢れ出てくるエネルギーを
一足早く花咲かせる?
冬のはじまり
吐息が白く見えるね…少し寒くなり始めた夕方、少し身体を屈め乍ら、でもちょっと嬉しそうに微笑う君…寒いから、と云いながら、私のコートのポケットに手を入れていたのを、やっぱり…とまた出すと、手を握ってきたね…矢張こっちの方が暖かいよ、とちょっと冷たい手を絡めてきた…私、寒いのは苦手だけど、こうして手を繋ぐ口実出来るから好き…頬をほんのり赤らめ乍ら、小さく呟く君の声が、胸で響いた…初めて過ごす二人の冬は、寒いけれど、少し火照る事になりそう…
朝の散歩が面倒で辛くなる
何が面倒で辛いかというと
まず、
たくさん着込むのが面倒!
夏ならTシャツと短パンで
済んだのに…
次に
玄関でシューズを履くのが
辛い。
厚手のソックスと
シューズのかかとが硬くなってるせいで
すーっと履けないから!
そして、玄関を開ける行為が
追い討ちをかける!
一日の最初の冷たい外気が頬を刺すから!
そう感じたら
『冬のはじまり』
明日もがんばろ!
まー
冬のはじまり
冬のはじまり
それは、1年で1番長く感じる季節のはじまり
指先が冷え始め
肌着が一枚増え
暖かい飲み物が増え
ホッカイロが必要になる時
私にとっての冬のはじまりは
レッグウォーマーを
履き始めた時
窓の外を眺める
庭の植物たちが
心地良さそうに
太陽に照らされて
ゆらゆらと
風に靡いている
私もつられて
庭に出て日光浴
気持ちいい
過ごしやすいこの日々が
続いて欲しいと
願わずにはいられない
少しずつ近づいて来るだろう
いや、極端な時もある
今年はゆっくり到来して欲しい…
日々刻々と
太陽の光が遠く低くなり
庭は長い影で覆われ暗くなる
北風が強く吹き抜け
庭へ出ても早々に部屋へ戻る
会話にも
「寒くなってきましたね」
挨拶と共に出る言葉
そろそろ近づいて来ましたね
布団から出られない季節が
こたつが恋しくなる季節が
鍋が美味しい季節が
冬の始まりはこれからで
今年はどの様に過ごそうか…
[ #30. 冬のはじまり ]
出したくなかった「オイルヒーター」を
物に溢れた押し入れから出した
肌寒くなってきたと歳を重ねる度に
感じるなんて しかもまだ冬の始めなのに
仕方なく出したわけだ
電気代が多少かかるのが難点だが
春の暖かさというか
そんな温もりを感じるからオイルヒーターを
使うわけで
猫たちも何だか喜んでるみたいな
俺の妄想だが.....。
季節の中で、冬がなんとなく1番好きな
気がする
だから死ぬ時は冬がいい
弟は夏に死んだ 腐らずに死んだ
焼け死んだから
だから俺は冬に死ぬつもりだ
チャーム・マーキー
いろとりどりの葉が落ちて
土に還っていく匂いがする
澄んだ空気の匂いがする
星空が鮮明になってきた
そうだ、温かい珈琲を淹れよう
『冬のはじまり』
「冬のはじまり」
きれいに色づいた紅葉が終わり、病葉が落ち始める。
クリスマスやお正月まではまだちょっと遠い
このちょっとしんみりした空気がなんとなく好き。
ちょっとだけさみしい私が許される気がするから。
冬がはじまれば、私の抱えている人に言えない感情も
白い息に溶けて空に消えていく。
今年もはやく、冬がはじまればいい。
○○○○私の話○○○○
冬って聞くと、「雪が溶けると何になる?」という
質問を思い出します。
「水」という答えもありますが、
私は「春」と答える人に惹かれます。
(私自身は初めてこの質問されたとき「水」と答えました)
雪が溶けて、水になれば、春が訪れる。
現実的な人、先を見据える人、夢をみる人…
私が知っているよりも、もっともっと色んな人がいて、
世の中にはたくさんの疑問や謎があふれてて、
疑問の答えも一つじゃなく人の数だけある。
そんな当たり前のことを、この質問を受けたとき
私は知り、嬉しくなりました。
と、いう自分語り失礼しました(笑)
午後の陽差しが
部屋の奥までとどき
加湿器からたちのぼる
蒸気の影が壁に揺れる
めくるページが眩しくて
カーテンを少しだけ引いた
「冬のはじまり」
#260
ボクはいつも目ざめると思うんだ。
(あぁー楽しいユメだった。
はらぺこだ、もう起きよう)
そしてワクワクして起き出したとき、
楽しかった事だけしか覚えていない事に
がっかりする。
動く前にユメの事を
もっとよく思い出しておけばいいんだ。
…それを毎年繰り返してる。
もうそろそろ冬が始まる。
お腹はパンパンだし、
寝る所も決まった。
準備万端。
あとはこれから見る
楽しくて幸せなユメを
忘れない様に、
気を付けて起きるぞ。
大丈夫、暖かくなったって
慌てなければ、いいだけ。
楽しみだな。
春。
ーーー冬のはじまりーーー
お題 ☞ 冬のはじまり
通学路に、大きな公園があるんです。
大きなといっても、あんまり人足の多い場所ではないんですがね。
原っぱが中央にどーんとあって、周りに2人がけのベンチがいくつかと、ちょっと錆びたちっぽけな遊具がぽつぽつとある感じ。
外側が木々に囲われてる上に住宅街の端にあるんで、夕方になっちゃうと人さらいでも出るんじゃないかって思っちゃう。
でも、この寂れた感じがほんとにいいんですよ。
春。入り口から入ってすぐ左に、この公園唯一の桜の木があるんです。とんでもなく年寄りな木で、結構な量の根っこが地面から出てます。お陰で椅子代わりに座ると、結構いいお花見場になるんですよ。時々イモムシが降ってきますが、そこはご愛嬌ってことで。
夏。この公園、緑だけは本当に多いから、真夏日でも結構涼しいんです。特に、木陰にあるブランコで遊ぶと一際風を感じられて、それはもう最高です。クーラーなんていらないってくらい。まあ、時々後ろの木の枝に突っ込みますけど。
秋。紅葉や欅なんかの木が本領を発揮してきます。清掃の頻度が少ないんだか、よく落ち葉が積もりっぱなしになってますけど、栞の材料に困らないです。銀杏爆弾も、塩で炒って美味しく食べられるので結構気に入ってます。
そしてなにより、冬。さっきから木の話ばかりしてましたが、中央は平地なので雪がとっても綺麗に積もります。大して誰も利用しない公園なので、初めの頃に作った雪だるまが雪解けが始まるまで残ってる、なんてことがよくあるんです。なんというか、公園全体が私だけの庭になった気がして、充足感に満たされる感じがするんですよね。
近ごろは冬でも雪があんまり降らなくなってしまいましたが、今年はどうなんでしょうか。気温はもうだいぶ下がってきていますけどね。
暫くはただ寒いのも我慢して、年百年中一緒にいてくれる、私の大切な友人の変化を見守っていくつもりです。
冬の始まり
白い街の風景、
クリスマスで賑わう街中、
肌寒くなる冷気
この冬らしい風景や気温が
私にとってはなんだか
冬の訪れを感じれて好きなんだよなぁ
冷たい風が私を押してくる
追い詰められて
苦しくなって
自分の温もりに頼ろうとしても
もう冷めていた
より所を無くした私は
きっともう冷めきっていた
より所が
温かさが
心に染みる
もう
苦しく感じてしまうのだから
冬のはじまり
君がいなくなって一年が経った。
冬だ。
冷たい風に吹かれながら、私はひとり家路を辿る。
冬の始まりは冷たさだと思う。頬や足等の肌から伝わって来るそれは、私に暖かさを求めさせる。