『冬のはじまり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
冬のはじまり
小学校の休み時間、
一台しかない石油ストーブの周りに
みんなでたむろして
「あったかいね〜」とか言ってた。
なかなかストーブの近くから
離れてくれない男子が必ずいてさ、
「ちょっと、私もあたりたいんだけど!」
「知らねーよ!」
とか言い合いしてる男女が微笑ましくて。
そして、
ストーブ越しに揺れて見える、
ホコリだらけの床。
これぞ冬の風物詩。
私の世代は
まだギリギリ石油ストーブ使ってたな。
今はもう、
ほとんどの学校に
ヒーターがあるけどね…。
暦の上では立冬がある。
でも生活の中で冬のはじまりはピンとこない。
街は買いに来てと言わんばかりの先取りデコ。
でも自分はまだ紅葉を見ている。
そんな季節も移ろいが早くなっている。
遅れているのは自分だけか。
冬のはじまり
朝目を覚ますと空気がシン、としてちょっぴり刺すような冷たさがまだぬくい体を冷やしていく。
季節の変わり目はどうもわかりにくい。徐々にグラデーションをかけるように変わっていく季節に明確な変わり目なんてないから。
でも、ほんの少しだけ目覚めたときの空気が違ったりするから、ああもうこんな時期か、なんて思う。
冬のはじまりはどうも肌寒くて、人恋しくなるような、そんな気持ちになる。その寒さを紛らわしたくて、あたたかさを感じたくて、つい誰かと付き合ってしまいたくなるけど、それももうやめた。
誰かの曖昧な温もりなんて、いらない。
今はただ君の温もりが恋しい。
冬のはじまり、それは君と出会った日。
そして君がいなくなった日。
冬のはじまり
『衣』
冬はマフラーからはじまる
厚手のコートより先に
マフラーで冬を装う
『食』
冬はシチューからはじまる
カレーの多かった時期から
シチューにシフトしていく
『住』
冬は室内靴下からはじまる
フロアが冷たく感じ、足元から冷えていく
猫柄の羊のようなモコモコの靴下が
冬支度のはじまり
『冬のはじまり』
寒くなってきたから
君のポケットの中に手を入れて
あっためさせて
夜にふと散歩したくなり外へ
頬を撫でる風が冷たくて
冬がはじまるのを感じる
冷たい風が心地良い
もやもやした思いも
すっと軽くなるのを感じた
ふゆしょうぐんのあしおとは
ぴと ぴと ぴとり
というおと
ひとりで
よなかにおきていると
きこえてくる
ぴと ぴと ぴとり
きこえると
ああ ふゆがはじまる
とかんじます
ぴと ぴと ぴとり
ほんとうに
ふゆしょうぐんだよね?
おばあちゃんにきくと
そうおもってたほうがいいね
といわれました
だからいまも
ふゆしょうぐん
だとしんじてます
ぴと
ぴと
ぴとり
ふゆのはじまり
かれがくると
くうきが
ひんやりします
ぴと
ぴと
ぴとり
冬のはじまり
体が痛くなります。
体が縮こまって、硬直してるからかな。
昔は寒さに負けず、半袖半ズボンで生活してたけど、
今は寒さに負けて、体が丸まる。
この違いは何だろう。
年とともに冬の始まりが嫌になる。
私にとって、冬のはじまりは白い息。
はぁ…っと口から出た白い雲が、空に馴染んで溶けていく感じ。
私、生きてるんだなって、改めて気付かされる。
だから少しだけ、虚しい気持ちになる。
…やっぱり訂正しようかな。
冬のはじまりは、理由もないのにとてつもない不安に駆られた時なのかもしれない。
鼻先にツンとした風が通って赤くなる。
#冬のはじまり
俺、雪が降らないと冬だと思ってないんだよ
だってさ、寒い日はさ
結構あるからさ
俺の住んでるとこ
だから、Snowが降んないとね笑
SnowManが作れないじゃん笑
だからさ
冬の始まりと言ったら
Snowだね!
少し肌寒くなって
冷たい手に息を吐きながら
温かい飲み物を買いに行く。
お気に入りのココアを手に
教室に帰ろうと振り返ると片思いの彼がいて。
俯き気味ですれ違ったときふと聞こえた声。
「それ、美味しいよね。俺もお気に入りなんだ」
顔を上げるともう友達と飲み物を買いながら笑っていて。
さっきの声は聞き間違いなのかな……。
でも、お気に入りの飲み物が一緒なのが嬉しくて
にやけてしまう顔。
…これから始まる季節も悪くないな。
『冬のはじまり』
短い小説 『冬の始まり』
いよいよ朝が本格的に寒くなってきた。ストーブを手放せなくなった私。もう情けないだのだらしないだの言われても構わない。私はとにかく温まりたいのだ。
とは言え、いつまでも寝てたらお腹が空く。寝ても食べ物はやって来ない。仕方なく自分から取りに行くことにした。
…と思ったら棚にも冷蔵庫にも食べ物がない!なぜ買っとかなかったのか。冬眠の準備を忘れた熊のような気分だ。のんびりな日は急に修行の日に変わった。
ぶるぶると震えながら外に出た。吐息が白いことに気づく。鼻と口を手で覆うと、鼻が冷たく、吐息が温かかった。
はあ、もう暖かくなることはないんだな…。
本格的な冬の始まりを目の当たりにした私は、落ち葉だらけの道をスニーカーで踏み歩く。
コンビニで肉まん買って食べて、温まってからスーパーで食べ物集めよう。そう考え、コンビニへの短く長い道のりを歩くのだった。
#51 冬のはじまりを感じた。病院も少し寒くて、冬を感じた。
窓の外の世界でしか、冬を感じないと思っていたけど、少し感じた。彼が病室にも来てくれた。お互い、点滴をしていて。
___冬のはじまり
鍋の素コーナーで「なにがいい?」と尋ねると
パッと顔を輝かせる君
☆冬のはじまり☆
我が家の愛犬めいちゃんの朝の散歩は、5時だ。
夏から、秋、そして冬になるにつれて…
だんだん朝が真っ暗になってくる…
そして、朝飼い主が徐々に布団から出れない現象が始まる…。
こうなると、今年も冬がはじまるな…。っと思う。
一昨年まで、朝の散歩の時は、寒いのをやせ我慢して、『寒くない。寒くない。』と自分に言い聞かせて散歩をしていた。
しかし、作業着専門店で上下セットの寒くないジャンパーとズボンを手に入れた。
着ると、本当に寒くない。
走ったりすると、暑い。
随分と冬場の散歩が楽になった。
めいちゃんも、冬がはじまると、朝、散歩に行くのが辛くなるのか、なかなか起きてくれない。
起きてるのに、寝たふりをする…。
お家の中で、トイレできない子なのに、散歩拒否する…。
朝は、時間がないから、気が物凄く焦る。
これも冬限定で味わえるスリル。
今年も冬が始まりますね。
テーマ:冬のはじまり
キンキンに冷たくなる手
赤くなる耳
その冷たさに冬のはじまりを感じる
目に浮かぶ雪化粧をほどこしはじめた山々
いつのまにか
モコモコの冬毛を纏って
明け方、おふとんに侵入しようとする
カワイイ輩が現れたら それが冬のはじまり
抱っこはキライなくせに
最上級の“にゃ〜ん”で攻めてくるんだもん
ズルいなぁ
でもカワイイから許す
−冬のはじまり−
冬が始まったら私は死ぬ。
長くはないって言われていたから大体の覚悟は…
それが私の宿命。
冬のはじまり
なかなか寒くならない
まだなのかまだなのか
肺が凍るような空気が恋しい
身がちぎれるような水が恋しい
冷たいあなたの足を挟みたい