『冬になったら』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「律樹、もう帰るの?」
彼氏がそそくさと帰ろうとしたから、引き止める。クリスマスにすぐ帰宅だなんて、夢がないにもほどがあるよ。
「え、どっか行きたい? なら行くけど」
わたしの彼氏は、Top of the 受け身。わたしも別に肉食ではないけれど、律樹が受け身すぎて、誘いまくる他ない。
「どっか行きたいというか……まあ、駅前のイルミネーションでも見に行こ。折角のクリスマスだし」
そう言ってわたしは彼の手を引いた。手を繋ぐのは相変わらず恥ずかしい。でもわたしから繋ぎにいかないと繋いでくれないから。そう暗示をかけて手を掴む。
「クリスマスだからって……咲優が言うならたまにはいいか」
律樹はそう言って微笑んだ。んもう、恥ずかしいのか好きじゃないのか何も知らないのか。そっちからも誘ってくれてくれていいのになあ。
それが去年のクリスマスの出来事。今年はどうだろうか。わたしの必死の教えのお陰で、たまに向こうから誘ってくれるようになった。けれど、それはわたしが「行きたいな」という雰囲気を10回以上醸し出してのこと。クリスマス、一応予定は空けているけれど、誘いが来なければ独りだな。
と、1件のLINEが来た。
「クリスマス空いてる? もしそうなら行きたいとこがある」
心臓が吹っ飛びそうだ。
#冬になったら
薄手長袖 半袖Tシャツ 夏と違った 着こなしで
"冬になったら"
松村北斗の冬の着こなし流石に好き。今年から真似している
冬になったら
貴方への思い、、、
雪が積もるように
もっと切なくなるのかな?
雪が溶ける頃
辛い思い溶かすように
君に会いに行くよ❤️
寒空の下で、木々の間を駆け巡りながら息を弾ませる。
白い息が空気中で舞い心を温かく包む先には、温かいココアの香りと共に冬の喜びが詰まっていた。
心地良い疲れを感じながら帰路へと向かう僕は、また一つ冬の思い出を刻んだのだ。
冬になったら
乾燥でカサカサする。
暖房で喉が痛くなる。
静電気に怯えて過ごす。
冬になったら
今年はお気に入りのマフラーを着こなしたい。
マフラーの巻き方って200種類あんねん。
手を繋ぎたい。
あ、静電気大丈夫かな。
'寒い"を最大の言い訳にできる冬は意外と悪くない。
もし雪が降ったら
空気が澄んでいるように感じられる。
外の雑音を雪がぜんぶ吸い取って
好きな声がよく聞こえるようになる。
冬、まだかな
冬になったら、みんななにしたい?
冬といったらまぁ「クリスマス」なんかな?
1人で過ごす人。恋人同士で過ごす人。
家族で過ごす人。色々いると思う。
でも、私みたいに過ごす人もいるのかな。
受験勉強。今年の冬は高校受験の勉強って事が
ある。いつものように過ごしてたら自分の行きたい高校に行けない。そんなのは分かってる。
周りはみんな楽しそうで先生や親には勉強した方がいいよ。ってそしたら行きたい高校に行けるし、高校にいったら1年2年は好きにしていいよって友達とたくさん遊びなって言われてるんだけどどうしてもやる気になれない。今の時期だったらみんな死ぬほど勉強してるのかな?分かんないけど、私より努力してるのはわかる。みんな頭良くなってきてんのかなぁなんて。
やりたくないけど頑張るしかないなぁ。
今年の冬はなにして過ごそう。
温かいコーヒーを淹れて 本を読むの
それから、古着屋でコートを探す
そうね、ブラウンのチェスターコートがいい
映画館に行った帰りに
クリスマスマーケットに寄って
小さなキャンドルを買って帰るの
揺らめく炎を眺めながら あなたを待ってる
冬になったら、会いに来てね
「冬になったら」
冬になったら君に会いに行こう
手を繋ぎながら映画を観よう
一緒に美味しいものを食べよう
出会ったあの頃のように
#冬になったら
冬になったら炬燵を出して、天板にはみかんと積読を置いて、ゆっくりとした時間を過ごす。
みかんを食べながら、本を読んで、眠くなったら少し仮眠をとって、きっと幸せな時間を過ごすことが出来るだろう。
偶に、炬燵に入りながらアイスを食べたらきっともっと幸せになれるだろうなぁ。
冬になったら今より寒くなるんだよな。今の時点でちょっと嫌になるのに勘弁してほしいものだ。
あと冬で嫌なのが厚着になって着ぶくれしちゃうことだな。マフラーとか帽子とか荷物が増えてバイト先で荷物置きがぱんぱんになるのが嫌なんだよな。
それに冬用のアウターが分厚いんだよ。深夜に行って早朝に帰るから防寒性能の高いやつ着てるんだけどそれがまた分厚い。
だから他の人より俺の荷物置きがぱんぱんになってそれがなんとなく恥ずかしい。
でも冬も嫌なことばかりではない。電気毛布を使うと暖かくてすごい気持ちいいし温かい食べ物が美味しく感じる。
まぁ冬のメリットなんてそれくらいだしさっさと春になってもらいたいけども。
目白押し
クリスマス
ただそれだけで
お正月
ただそれだけで
次は春
ただそれだけで
※冬になったら
冬は人肌が寂しいから
恋人をつくったりしたいな
まぁそう言って何年も
恋人ができたことなんてないけどね
冬になったら
星が綺麗に見えるから
仲のいい人と一緒に
キャンプとかで
夜空をみたいな
友だちと沢山遊んで
最高な冬になったって言えるように
たくさんの思い出を作っていきたいね
─────『冬になったら』
#104 冬になったら / 空模様(8/19)/ 窓から見える景色(9/25)/ カーテン(10/11)/ 永遠に(11/1)
暦の上では立冬を過ぎているため、既に冬だ。
しかし、天気予報界隈では、まだ秋であるらしい。
四季の区切りの違いに頭が混乱していく。
今年は、吹き抜ける風と空の青が気持ちいい秋に出会えなかった。
だから、このまま冬が深まっていくであろうと思うと、なんだか無性に寂しい。
部屋の温度を保つために締め切ったカーテンを少し避け、冷たい窓ガラスの外、近隣の家の隙間から見える、青色の薄い空模様を眺めたら余計に寂しくなった。
人の世に永遠などないが、冬の寒く寂しい印象は永遠に変わらない、と言っても構わないだろう。
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小さい窓から見える景色は、いつも天然のレースカーテンで覆われたように霞んでいる。
カーテンの正体は、空から落ちてくる指先ほどに小さく、白く冷たい降下物、通称雪と呼ばれるもので、緩いスピードでとても数え切れないほどたくさん降ってくる。日によって多少の差はあるが止むことはない。
昔、遠い昔は、もっと色々な空模様があったらしい。
広く解放された青い晴れ、
優しく庇い守る曇り、
全ての生き物を慈しむ雨。
そして、
高い空の上には太陽という神さまみたいに大きくて強い輝きが常に地上を照らしていたんだ。今は見えることがないけど、まだいてくれてるのかな。いつも薄暗いから分からないや。
空だけじゃない。
その時代には空気も植物も全てが移り変わっていく四季というものがあった。
暖かく柔らかな春、
暑くて元気な夏、
涼しく切ない秋、
寒い眠りの冬。
それらは、冬ひとつだけ残して全部雪に隠され、永遠に失われた。
傲慢だった、昔々の僕たちによって。
今は記録として残っているだけだ。
僕も色に溢れた世界を見てみたかった。
なんだか悲しくなって、
窓から離れて膝を抱えて床に直接座った。
部屋は暖かいのに、心がスースーする。
何も考えたくない。僕の心も、冬になったのかな。
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本当に氷河期になったら、人間なんて生き残れない気がするので、ちょっとファンタジックな世界に託しました。この世界は食料や燃料の確保も大変でしょうが、体内時計の管理がキツそうですね。
【冬になったら】#84
雪は降るだろうか。
降って欲しくないと思う気持ちが、
涙腺をゆるめる。
あんなに好きだった雪も、
針のように見えてくる気がする。
今年の冬は、家でのんびり過ごそう。
そうだ、去年できなかった…
頬を伝っていく涙を、
冷たい人差し指で拾う。
温かい君の手を、恋しく想う。
冬になったら☃❄
冬と言ったら・・・
やっぱ!友達と遊ぶでしょ!!
冬になったら☃❄雪だるまとか雪合戦とか
なんとなんと・・・
私の誕生日も!!🎂
🤟//-д-//🤟ウェーイ🤟//-д-//-🤟
冬になったら
私の住んでいる地域はただただ寒いだけ。
雪は1度にしか降らない超絶レアな物
子供の頃、雪が1回だけ沢山降ったんだよなぁ
楽しかったな、また友達と遊びたいな
雪食べて、ひんやりしてて美味しかった?のかな
あ〜また降らないかな。
あの思い出の時間楽しかったな。
一生大切な思い出だな。
まあ冬には私の誕生日があるからいっか
冬になったら
冬になったらあなたはどこに行くのだろう
どこにも行かずに1つの場所でのんびりと過ごすのか、それともどこか手の届かないくらい遠い場所に行くのか
どちらでもいいけれどあなたにはずっと笑っていてほしい
笑っていてくれればどんなに寒くても心は暖まるから
冬になったら
冬になったら新潟に行こう。二階建ての家の一階が埋まってしまう。南魚沼郡のコシヒカリが絶品の新潟に行こう。ユーミンの音楽と一緒にスキーをしよう。
雪国舞茸で美味しいきのこ汁を食べよう。八海山をちびりちびり飲もう。笹団子と柿の種をたくさん食べよう。
40年前、三年間学生寮で過ごした新潟に行ってみよう。
青春の思い出が詰まった新潟に冬になったら行こう。
【冬になったら】
まるでオブジェのように聳え立つ無数の樹氷。太陽の光が雪原に反射して、目が焼けてしまいそうなほどに眩しく輝く。頬を包む冷たさも気にならないほどに美しく雄大な景色に思わず口を開けば、真っ白い息がプカプカと空に浮かんでいった。
『冬になったら、樹氷を見に行こうよ。それでそのまま雪山に入ってさ、二人で身を寄せ合って凍えて死のう』
衝動的に自分を殺してしまいたくなる僕の、手首から流れる血をギュッと布で抑えつけながら、君は柔らかく微笑んだ。いつだって君は僕の無意味な行為を咎めることなく、次の季節になったら二人で終わろうと優しい夢を見させてくれる。手袋に覆われた君の手を、そっと握りしめた。
「どうする? 一緒に死ぬ?」
「……ううん、今日はいいや」
君の問いかけに首を横に振る。幻想的な光景を目にすると圧倒されてしまって、常に僕の心を覆っているはずの漠然とした希死念慮が消えてしまう。それに僕は、君を失いたくない。二人で死のうと言ってくれる君に安堵しながら、君を僕の死にたがりに付き合わせたくないと願っている。
「もうちょっとだけ、一緒に生きてよ」
君の手を掴む力を少しだけ強くすれば、君もまた同じように僕の手を握り返してくれる。冬になったら、春になったら、夏になったら、秋になったら、そうしてまた冬になったら。君と交わし続ける約束だけが、僕を世界に留める軛だった。
冬になったら
君を忘れる恋をしよう
震える体を温めるように