『入道雲』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ソフトクリームよりも真っ白で、綿菓子よりもモコモコで、青いキャンバスに伸び伸びと描かれているのを嬉しくなって眺めていたのに、いつの間にかどす黒く、目を耳を塞ぎたくなるような雷雨がやって来て、ずっと遠目で見ているだけでよかったのに、と私は殻に閉じ籠もるのだ。
/お題「入道雲」より
#2『入道雲』
部活帰りにふと空を見上げた。
空には大きくて白い入道雲が見える。
私は思った。
入道雲に乗ってみたいなって。
きっと入道雲からみた景色は綺麗なんだろうな〜。
そんなことを考えていると雨が降ってきた。
「やばい!はやく帰らないと!!」
窓から 外 ヲ 眺めた 時 、
何気なく 視界 二 入るった 。
あの 雲 、
゛ 何だっけ 。 ゛
「
#
入
道
雲
」
あの入道雲は雨を呼び雷を起こすのだろうか
たとえそうだとしても、
僕たちにはどうすることもできない。
ただ、願い、縋り、頼ることしかできない。
そんな存在でしかない
「入道雲」
入道雲
に乗りたかった
少年は、
入道雲の下
空さえ見上げなくなった
どちらも
入道雲は見てる
お題《入道雲》
夏疾風の花駆けてゆく。
見上げればターコイズブルーの海に浮かぶ、バニラアイスの島。
蔦に護られた図書館。
人魚姫のいる市民プール。
黄昏時にあらわれる花から浴衣を織る店《蜃気楼》。
神出鬼没の星の名を持つ双子の旅人。
夏の煌めきに触れるのは、《あなた》次第。
空にはいろんな形があって…
その中でも"入道雲"には、夏1番暑い時にある空模様
大きな雲(=入道雲)が見えて、いつもその後には
激しい雨に、雷が鳴るイメージだ
空にも人みたいに感情があるみたいに…
買い物の帰り道で、入道雲を見た。夏だなぁ、と思うと同時に夕立が来そうだから早く帰らなきゃと急いだ。そして、家に着いてから数分後、雷が鳴り響いた。
「ひっ…!?」
「あっ、大丈夫ですか?」
大人になった今でも、私は雷が苦手だ。目の前に雷が落ちてきたことがあり、あの時の光、音、振動を思い出してしまうくらいトラウマになっている。震えて硬直してしまった私を彼は抱きしめてくれた。
「よしよし、俺が傍で守ってあげますから」
そう言って私の背中をぽんぽんとしてくれた。私も彼をぎゅっと抱きしめながら、彼に意識を集中させた。胸に耳を当てると、彼の心音が小さく聞こえる。その間も、彼は私の頭や背中を撫でてくれた。
夕立は数時間で止み、外を見ると運良く大きな虹がかかっていた。
テーマ「入道雲」
あの入道雲は見ていた
わたしの裏切りも
わたしの嘘も
唯一の目撃者も もういない
罪悪感と共に、冬のわたし
モクモクッと空一面に広がる夏の象徴、入道雲。
わたあめみたいな雲に空がのみ込まれてしまいそう。
落雷や夕立はあうとげんなりするけど
よくいえば 夏の風物詩の一つ。
今年も、暑い夏が顔をだし始めてる
88:入道雲
青春の日、島に渡って見た入道雲。
記念写真の後ろで眩しく写っている。
あの頃の私たちは元気に溢れていて。
入道雲みたいに希望が満ちていた。
あれから何年経っただろう。
入道雲を見るたびに潮風と土の香りとスイカ割りの思い出と。
もう二度とは戻らない日々が蘇る。
入道雲
なんか夏だな〜って毎年思う風物詩で
ちょっと見るとレアな感じがして
少しだけ嬉しくなる
土曜部活の後にコンビニでパン、買って
入道雲を背に友達と帰ったなとか思い出して
懐かしい気持ちにもなる
今の私なら入道雲が出たら
雨が降るから早く帰んなくちゃ!っとか思って
急いで帰るけど
あのことの私はそんなこと全く気にせず
ただ友達と話してた
入道雲ってすごい夏のイメージがある。
綺麗に青い空にモクモクした雲。
鋭い日差しに嫌気を感じながらも最高の天気だと思える。
人間って不思議だな。
入道雲
学生時代の記憶なので
だいぶ前の話
午後の授業中
空がどんどん暗くなって
ちょっと緑っぽい暗さで
暗雲たちこめる雰囲気ばつぐん
そして激しい雷雨
ちょっとだけ涼しくなったあの夏の日
今思えば
入道雲が真上に来てたんじゃないかな
家電の被害が無い限り雷の地響き好きです
ちなみにかつて電話機がやられました
入道雲ってふわふわ
でも中ではバチバチ
見た目で判断しちゃいけないんだなぁ
「夏・入道雲」
入道雲を見て今年も夏が来たと実感する。
あの夏の日。
虫取網を持って、いろんな所を駆けた。
近くの山でオニヤンマを探し、用水路で魚を取り、公民館でアイスを食べて涼んでた。
不思議と夏が迫ると、あの頃の匂いや感触、風景が浮かんでくる。
ちょっと哀愁を感じながら、入道雲を眺める。
『馴染みの喫茶店』#2
「みおちゃんは、入道雲って美味しそうだと思う?」
「え?」
オレンジパフェの中に入っている、爽やかなオレンジアイスクリームを食べていた私の手が止まる。
小さな町の奥にある小さなマイナー喫茶店で、どうしてこんな事を聞かれなきゃならないのだろう。
「……どういう意味」「そのままだよ」
私が小さい時から見てきたのに、昔とちっとも変わらない容姿の店長(私の想い人)がなぜか誇らしげに言う。
「いやー、夏の新メニューを入道雲をモチーフにしたデザートにしようと思ってね。君は、食べてみたいと思わないかね?」
「何その口調。いや、確かにそれは美味しそう。なんか映えそうだし…」
「だろ」
ドヤ顔をする店長。悔しいけど可愛い。
「それできたら、絶対食べに行きたい。てか、行く」
「わ、嬉しいな〜!ありがとうみおちゃん!」
「当たり前でしょ。……って、やっば!塾じゃん!」
「大変だね。いってらっしゃい!」
「え、まだオレンジパフェが……」「いってらっしゃい」「……うん」
私は少し惜しげを残して小さな喫茶店を飛び出した。オレンジパフェもあるけど、もっと店長と話したかった…。
時間と恋に追われる私を、どっしりと落ち着いた入道雲が見下ろしていた。
入道雲
雨がバケツをひっくり返したように降る様を
家の中でじっとみていた
雷も鳴っていて今日は嵐かな
枯れ池にも水が溜まって池になり
家のライトが明るく感じる
洪水にでもなったら大変だけど
そうならない嵐はなんだかワクワクしてしまう
ひとり
自分の身は自分で守らないといけない
そうなると話は別である
知らない土地
ハザードマップは確認しているけど
少し不安に感じる
ああそうか安全だから楽しいのだ
「うわあ……」
外に出て車を走らせる。
角を曲がりビル群から抜けて見えた空は、自分が大好きな爽やかな水色。
真っ青な空の下から白い縦長の三角雲に感動を覚える。
視界に広がる水色の中に立ち上る真っ白な入道雲は、とても綺麗だった。
車を端に寄せて、降りてスマホを向ける。
ぱしゃり。
スマホの画像を確認すると、先程見た水色の空が写っていた。
そして、迷わず恋人に、この写真とメッセージを送る。
『見て見て、綺麗な空だよ』
車のドアを開いて座席に座り込むと、スマホが震えた。
『すごいきれいですね!』
早い返事に自然と頬が緩む。
この後、すぐ会えるのに早く見せたくなったのだ。
ぽこんと通知が入る。
『雨が降る前に、迎えに来てくださいね』
その文字を視界に入れてハッとした。
あの雲は夏の風物詩の入道雲……積乱雲と言うやつだ。という事は、これから雨が降る!?
スマホをポケットにしまい、シートベルトを付けると周りの車を見ながらアクセルを踏み込み、積乱雲に向かって車を走らせた。
雨が酷くなる前に迎えに行かなきゃ!!
おわり
お題:入道雲
ソフトクリーム?
わたあめ?
白くま?
雪だるま?
りゅうのす?
くじらぐも?
…ゴジラ?
今日は何に見えるかな