『優越感、劣等感』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#優越感、劣等感
優越感と劣等感は表裏一体の感情だというが、他者と比べている時に起こる感情である点で表裏一体と言われるだけで、優越感を感じる者が劣等感を、劣等感を感じる者が優越感を、必ずしも覚えるとは限らない。少なくとも私はそうだと思う。
これまでの人生、私が鈍いだけかもしれないが特に他人にバカにされたことはないように思う。その原因を考えるに勉強も、運動も、家族や教師からは何においても中の上または上の下と評価されるからだろう。確かに提示される模試や体力テストの数字は常に上位20%以上にいるので、客観的に見てそういう評価なんだなと素直に受け止めている。容姿についてもさほどネガティヴに言及されることはないので一般人としては及第点というところか。
しかしながら、優越感なんてものはなくただただ劣等感が強い。多分これは親に「なんで1位は取れないの」「なんで100点取れないの」「なんで○○ができて××はできないの」と言われ続けた結果だと思う。期待の裏返しなのだろうが、私は天才でも万能人でもない。
確かに数字で見る限り一般大衆よりできることは多いようだけれど、結局「でも△△はできないしな」と思うことで優越感を覚えるより先に劣等感が押し寄せてくる。褒められればそれはそれとして受け止めるし、プラス評価であることは嬉しいが、だからといって鼻高々というわけではない。「できる人」みたいな扱いはしないで欲しい。「別にトップじゃないんだよな」という気持ちを抱かせないで欲しい。
傲慢になれないという点では良い性格なのかもしれないが、一方で側から見れば「よくできる」人間に分類されがちなので、劣等感については理解などしてもらえない。客観的に見た能力は高いのに劣等感を募らせた人という、ある意味厄介で危険な存在である。一歩間違えて劣等感が許容範囲を超えれば化け物になりかねない。そんな劇薬を胸に抱えて、今日も私は生きている。
優越感、劣等感
書いた文章が消えた。一瞬のことだった。
カタカタとパソコンで一時間半近くの作業がパーになった。悩んでたのも閃いたのも、捻り出した語彙も全部が終わった。僕は机に突っ伏して脱力している。
「はあーー」
自分でも引くぐらい深いため息が部屋に充満した。このまま寝てしまおうか。全部投げ出して、現実逃避するのも悪くないのではないか。でもダメだ。自分のことだから、自分が悪いのだから、やり通さなくては。
感情と理性が脳で戦っている。正直勝って欲しいのは感情だが、こう考えている時点できっと理性が勝っている。大人しくもう一度書きあげることにした。
すると、トントントンとドアが叩かれる。
「どうぞお」
さすがに流石にダメだろう、それは。あまりにやる気が無さすぎている。
だが、部屋に入ってきた奴はそんなことも気にせず、ぽす、とベッドに座った。
「センセイ、小説書き終わりましたか」
「僕の今の状態を見ろ。あと画面も。真っ白だろ」
その場から首を傾けて、伸ばして、見えてるか分からない無表情で僕の周りを観察した後、「書けてないんですか」ポツリと零した。
「書けてたよ。さっき全部消えたの」
ああ、と納得したように頷く。じゃあ一からですね、と悪魔のような言葉が飛んできた。しかも何故か嬉しそうだった。悪魔だ。
「……そうなるな。うん。あー」
やっと起き上がってキーボードに手を置く。同じ内容は絶対に書けない、どうしようか。悩んでいるうちに、徐々に気分が落ちていく。さっきまであった優越感は、劣等感に侵食され、脳を支配し始める。そうなってしまえばもう書けはしない。とりあえず、気分を変えようと席を立つ。
「どこか行くんですか」
「コーヒーでも飲もうかと思って」
僕の後を着いてきて、キッチンの隣に立っては手伝いを始める。手慣れた作業で準備を進めていって、僕の家だと思えないくらい、キッチンの扱いを熟知していた。
「君、どれくらいここにいるっけ」
「そんなに経ってないです。半年位ですかね」
半年も経ったか、と僕は思うのだが。でもそうか、そんなに経ったのか。でも未だ僕は、君に何も返せていない。
「僕は、君に任せっぱなしだな」
「いえ、楽しいですから」
無表情で言われても。カチャカチャとスプーンがコップにぶつかって二人だけのキッチンに響く。
優越感って基本他者と比べることによって
自分の気分がよくなるものだよね。
優越感を感じると同時に虚しい気持ちになるものじゃ
ないかと思ったりする。
誰かと、何かと比べてそこから計る気持ちって
心から嬉しいものかな?幸せな気持ちになるかな?
私はそこから幸せな気持ちは生まれないし
むしろなんか自分で自分が可哀想になってしまう。
劣等感も比べることによって生まれるもの。
劣等感をバネに前向きに使っていこうと
自分自身を奮い立たせれる人もいると思う。
でもそう思える人、できる人ばかりではない。
私はその時その時の自分を愛することで
いいやって思う。
あ、今日の私はこんな感じね、メイクして
仕事に行く気力はないと。了解!みたいな。
そんな日の自分も好きになれたら少しずつ
他者との自分の見え方が変わるんじゃないかと思う。
優越感も劣等感もなくなる、なくせるものでは
なくて付き合い方次第なのかな、なんて思ったりする。
[優越感、劣等感]
自分にしかないことを見つけた時に
他人を見下して、得意げな顔をする
全てなくなって
何も出来なくて
色んなことができる人を見ると負けた感じがする
#57「優越感、劣等感」
僕が優越感に浸るとしたらなんだろう
自分のことすら分からない僕は
何を誇っていいんだろうか
劣等感だけが募ってゆく
周りと同じかそれ以上の実力が欲しい
周りから役に立てと言われても困るんだ
僕は僕なんだ
君の期待に応えられるほど
僕は有能なんかじゃないよ
「優越感、劣等感」
優越感、ない
劣等感、数え切れ、ない
僻みや恨みや愚痴で
私の人生
お腹いっぱいにしたくは、ない
優越感、ない
劣等感、なんかに負け、ない
『魚群』
魚群がジェットコースターに乗っている 魚である優越感 魚である劣等感 上昇する 下降する 鮫に狙われるあのスリル 数知れない泡のシャワー気絶しちゃうよ 飛び込む先は漁師網 私は明日の焼き魚
優越感に浸れるのは人と自分を比べる時
劣等感に苦しむのも人と自分を比べる時
そんな感情に支配されず、ただただ自分の物差しを広げていく。
そんな人生を歩んでいきたい。
優越感、劣等感
劣等感なら
誰にも負けない
優越感を
今日も背負って
楽しそうに
悲しみながら
1人の時間
素顔を晒して
無になっても
もう涙すら
出ないから
簡単には
泣かない
そんな優越感が
芽生え始めてる
優越感…優越感とは架空のものである。自分が他者より優れていると思うことは単眼的な視点だし、真の優越者がいるとせるなら、神などと呼ばれる存在ではないか。
劣等感…劣等感もまた自己が勝手に作り出したものである。往々にして劣等感の解消は自己より下の存在に向けることによって解消されるが、それなら皆地面を踏みしめればいいのではないだろうか?地下にいる人もぜひ地上に。地面より下は基本的に無いのだから。
恋が終わった。
私の勘違いかとずっと思っていた事がある。
時々街中で、駅で、道の向こう側に彼に似たような雰囲気の人とすれ違った感じがした事がある。
その人のシルエットや醸し出す雰囲気が私の好きな人に本当によく似ていた。今思うにあれは紛れもなく彼だった。
そう感じる度、まさかある訳ないと自分に言い聞かせて真っ直ぐ前を見据えて道を歩いていた。あの時、立ち止まってその人をちゃんと確認したら何か違っていただろうか?
好きな人がストーカーだったら嬉しかったのに...
運命は残酷なもので、はっきり好きで仕方ないと自覚してからほんの何日かで恋が終わってしまった。
最悪の夏が来てしまった様だ。
でも彼のことはずっと好きだし、忘れられない。
#優越感 劣等感
誰かと比べた
優越感も劣等感もくだらない
🌈黒猫のつぶやき🌈
そんなこと感じてるから
つまらない人間になっちまうんだよ〜
優越感を感じる僕の彼女は、
自分が他の人たちよりも
優れているという確信を持っていた。
彼女は自分自身を高めるために日々努力し、
その成果が周囲の人々にも認められることを
喜びとしていた。
そんな彼女がキラキラ輝いて見えた。
劣等感を感じる私の彼は、
自分自身に自信が持てず、
他人たちに比べて自分が劣っているという思いを
常に抱いていた。
彼は自分自身を貶める言動をしてしまい、
周囲の人々からの評価が低くなることを恐れていた。
そんな彼だからこそ私に人一倍優しくしてくれた。
対照的な心理状態を持つ二人を見ていると、
彼女の自信に満ちた姿勢が
ますます際立って見えていた。
彼女の言葉遣いや表情は、
洗練された印象を与え、
自分自身を高めることを重視する
彼女の姿勢が反映されていた。
一方で、彼の言動は自己評価が低いためか、
不安定さを感じさせた。
彼の様子を見ていると、
周囲の人々からの評価が気になりすぎるあまり、
自分自身を貶める言動をしてしまうことが
あるように見受けられた。
彼女と彼の対比を見ていると、
自信に満ちた姿勢が人を魅了することを改めて感じた。
彼女の言葉遣いや表情は、
彼女自身が自分自身を高めることを
大切にしているからこそ、
洗練されたものになっていた。
そんな彼女がいるからこそ
きっと彼も劣等感がなくなっていくだろう
─────『優越感、劣等感』
曖昧な目盛の物差し
線を引いて比べ合わせ
乱高下する感情
それは不毛な営み
もっと自由に
線を描きたいと思うのに
―優越感、劣等感
『優越感、劣等感』
相反するこの感情が混ざり合う
ぐるぐると渦巻きながら
ぐちゃぐちゃになっていく
もう、何もかもがどうでもよくなった
混ざり合ったここからは
何が生まれる?
【短歌・初めての居場所】
物語を持たぬ俺のいるべきは
どこなのだろうか、まあこの場所か
-巴形薙刀-
(優越感、劣等感)
私だけが、あの人をとてもとても愛しているという優越感。
でも、
周りを見てみれば、
私は、これっぽっちしか愛していないのかという劣等感。
〜優越感、劣等感〜
優越感、劣等感。
それぞれ色んな気持ちがあると思う。
自分より下の人間を見れば優越感。
自分より優れている人を見れば劣等感。
表裏一体なんだよ。
優越感も劣等感も、簡単に入れ替わる。
それってさ、すごく苦しいんだよね。
だって真逆な感情じゃん?
それがちょっとのことで表に出たり裏に返ったりするなんて、どれだけ心乱されてんだろうって思う。
ぶっちゃけ、疲れるよね。
そうは分かっていても、誰かと比べることをやめられない。
比べるのは昨日の自分と今日の自分だよって、よく言われるけどさ。
昨日の自分も今日の自分も嫌いなんだよ。
比べたっていいところが見つからないんだよ。
優越感も劣等感も、抱き続けるのは苦しいけどさ。
その苦しさの中でしか吐き出せない醜いものが、たまにあるから捨てられないんだよ。
【優越感、劣等感】
優越感、劣等感
私は人より頭がいいといわれ、頼りにされている。
だが、私は不器用でやることが遅いと何度かいわれるし
普通の人間だといわれる。