『何もいらない』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
目の前に並ぶ仲間達の目を一通り見て、わたしは息を吸う。
「長い……永い、戦いだった。
みんな、ありがとう……」
仲間達はそれぞれ、喜んだり、泣いたり、笑ったり、安堵、感慨、万感、感無量――今まで抱えてきた分だけの、表情を浮かべていた。
そう、この表情。心の枷が砕かれて、解き放たれる様、これが――、これだけが、あればわたしは――。
「……本当に、ありがとう」
わたしの足先から、透けてゆく。ああ、時が来てしまった。
役目を無事終えたわたしは消えるのだ、だって、わたしは――。
気付いた仲間の一人が声をあげる。動揺は波及し、全員から驚きと嘆きの声が投げかけられる。
"ごめんなさい"、言葉にできない謝罪を心の中で唱えて、笑みを浮かべる。
どうか、どうか笑っていてくれ。それだけがあれば、わたしは——、さみしくない。
みんなとの思い出と、笑顔とを、心の中に満たして。
「さようなら。」
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何もいらない
何もいらない
最初から私と関わるつもりないのなら、話しかけない
方がいい。じゃないと、期待してしまうから。
中途半端が一番、傷つく。
【何もいらない】
君以外は何もいらない
命は?と茶化すやつもいるだろう
命だって差し出す
だから、もう一度
何も要らなかった。
地位も、名誉も、お金も。
自分の命すらも、惜しいとは思わなかった。
君と出会ってから、僕は死ぬのが怖い。
もう少し一緒に居られたら良かったのだけど、
多分無理だ。
最後にもう一度、貴女に会いたかった。
あの夜を懐かしみながら、僕は永い眠りにつく。
君は泣いてくれるかな。それとも新しい人と結ばれて、僕のことなんて忘れてしまうのかな。
君と出会ってから、僕は命が惜しくてたまらない。
『何もいらない』より
小倉百人一首、五十番歌、藤原義孝の二次創作。
#何もいらない…
ココロも
カラダも
何もかも
お腹いっぱいになってしまったら…
どう生きていけばいいんだろう…
また欲しくてたまらないものが
でてくるのだろうか…
もうなにもいらないなんて言ってみたい。なんて今日みんな学校で話してたけど、みんな案外簡単に言ってると思うんだよね。
SNSに愚痴みたいにつぶやいた。
ちなみに私はもうなにもいらない。だって晩御飯の唐揚げが美味しすぎて20個も食べちゃったんから。欲しい物なんてない。
「何もいらない」
ある日境に
執着が減り
日々の暮らしに
余裕でき
いらぬではなく
求めぬことで
見えてくるもの
気づくもの
何もいらない、と思った。
君が居れば、それだけで楽しくて、幸せで。
これ以上は、何もいらない。そう思ったのに。
私はなんて欲張りなんだろう。
…まさか、君と私が、
結婚式を挙げる未来が待っているなんてね。
二人で選んだ真っ白いドレスを着た君が
歩いているのを見ていると、
いつかあの星で一緒に踊った日を思い出す。
蜜月はあの星の方面へ行くはずだから、
ちょっと寄り道をするのもいいかも知れないな。
君の綺麗な姿を眺めながらそんな事を考えていると、スイーツビュッフェのケーキが運ばれて来ていたようで、口いっぱいに頬張ろうとする君を止める。
「ふふっ…。そんなに頬張ったら、ほら…
こぼれそうになってる。ドレスが汚れちゃうよ。」
私にも頂戴?
そう言って君の持っているフォークに乗った
ケーキを貰おうと、君の手を取り口へ運ぶと、
周囲の人が黄色い声をあげ、
シャッター音が鳴り響く。
…しまった。忘れていた。
浮かれ切っているな…。
自分じゃ無いみたいだ。
少し頬が熱くなったのを感じながら、
こっち向いて!と言うみんなの声に応える。
・・・---私は、君と一緒で、こんなにも幸せで。
今日は、今までで一番幸せな日かも知れない。
でも、“一番幸せな日”は、
きっとこれから先もどんどん更新されていくだろう。
だって、明日からもずっと。
君と一緒なのだから。
…死が、二人を分かつまで。
『Princess Mary』
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まったく更新できていないのにもっと読みたいを
下さった方、ありがとうございます🥲✨
前のを更新した後、よく考えるまでもなく
みんなきっと以前のの続きを読みたいに
決まってるよねごめんねと思いながら…。・°(°^ω^°)°・。
今は気力が無くて、今回のお話も、
カクテルワードパレットという診断メーカーで出た、
プリンセスメアリー(祝福)
「結婚」「真っ白」「スイーツ」
というお題で書いたものを、今回のお題に合わせて
ちょっと手直しして上げたものです😇
少しでも楽しんでいただけていたら幸いです🌸
(前のの続きは…続きは…頭にはあるので…
気力が出たら…😇今は未来の幸せな二人の話で…😇)
…そして、私事なんですが、
先日やっと勝負の結果が出まして!
みなさんが応援してくださったおかげでしょうか、
見事思い通りの結果になり、
万々歳といったところですヾ(@>▽<@)ノ🌟
本当に嬉しいです、もし応援してくださっていた方がいらっしゃいましたら本当にありがとうございます。
これでとりあえずやらねばならないことは終わりはしました!ただ、そこまで忙しくなりそうには無いんですが、自由な時間が減る事に変わりはないし、慣れて落ち着くまでは大変ではあると思うので、無理をしないよう頑張って取り組んでいきたいと思います🌸
またここで文を書く気力が出たら、
その時は読んでいただけたら嬉しいです…✨
今回もここまで読んでいただき
ありがとうございました🌟
【何もいらない】
「もう何もいらないわ、全て終わりにしましょう。」
と、彼女は静かに呟いた。
あなたが隣で笑ってくれる。
それだけでいい、
それさえあればもう、
何もいらない
「そういえば今度誕生日だよね。何か欲しいものある?」
「欲しい物はないけど休みが欲しい。一日じゃなくていい。定時退社がしたい 」
「…そっか。難しいけどなにか考えるね」
手元にはナイフ。
休みたい、ただそれだけが欲しいなら、刺してでも休ませようと思っていた。
あなたはギリギリのところで私の人生を救う。
とりあえず誕生日には冷凍食品をたくさん渡そう。
あなたの時間が少しでも増えますように。
#何もいらない
好き以外
何もいらない
欲しくない
なのに嫌いが
隣で笑う
【何もいらない】
地下鉄出口、長蛇の列
いい大人が静かに牛歩
国会でもないわきょうび
この階段設計したやつ出てこい
使う人と作る人が別だからこうなんの?
お金?大人の事情?
とにかく朝からうんざりさせんの勘弁して
起きて電車乗るだけで限界よこっちは
狭い階段を登り終えると
カッと照りつける太陽
光合成できたらさぞ嬉しいだろう
進化を巻き戻して葉緑体手に入れたいね
多くは望んでないはずよ
生きるだけでいい時間の流れを
こんな複雑にした
過去の先祖に恨み言言わせて
「何もいらない」
……欲しいものまだまだあります
太陽みたいに明るいその人は、いつだって僕の事を無条件に照らしてくれる。その暖かさが心地好くて好きだった。
でも彼女は、誰がどう見たって魅力的な人なのに自分を好きになれない苦しい人だった。あれだけ隣に居た僕の肩にただ寄り掛かる事でさえ躊躇うような、悲しい人だった。
何度も声を掛けた。
〝そんな事負担になんて思わないよ〟
〝僕には頼ってよ、辛い事は教えてよ〟
〝君がくれた暖かさを少しでも返したいんだ〟
〝笑いかけてくれる嬉しさを、分かち合いたいんだ〟
緩やかに、緩やかに彼女は僕の言葉を飲み込んではくれるけど、僕の願いは飲み込まないまま、今日も暖かく笑う。
ああ、嗚呼、もう僕は何もいらないから、だからどうか。
彼女が何にも苛まれず、心から楽しいと思えますように。
君がいらないならあたしが貰っちゃお。
深夜にこっそりカップ麺食べるワクワクも、友達と朝まで遊び回るハイなテンションも、宿題やってこなかった言い訳を必死に考えるドキドキも、お昼過ぎまでずっと寝ちゃう気持ちよさも。あーんな悪いことや、こーんな良くないこと、全部全部あたしが貰っとくから。
欲しくなったらいつでもおいで。
何もいらない
『欲しいものはある?』
「何もいらないよ」
『誕生日なのに?』
「君がいれば十分さ」
『私はいつもキミの隣にいるよ?』
「自分はいつもプレゼントを貰ってばかりだ」
『嘘つき』
「嘘じゃない」
『ならなんで泣いてるの』
「………」
『欲しいものはある?』
「何もいらないよ、君が戻ってきてくれるなら、何もいらない」
お墓の前で手を合わせ泣いてる君に触れる事さえ出来ない。
『何もいらない』
何もいらないよ
僕が欲しいのは、もう手に入らない
随分と遠くに行ってしまったからね
だから、僕も
何もかもを投げ捨てて、そっちに逝くよ
砂なら
岩なら
無機質なら
なにも考えることなく
いられるのに
人間だから
何もいらない
何もいらないなんて言えない。あなたを幸せにできる全ての物が欲しい。欲張りだろうか。