『何でもないフリ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
なんでもない筈なのに、こいびとの声を聴くとドキドキするし…その興奮する。
バレるのは嫌だから何でもないフリをする俺。
何でもないフリをしてるつもりの俺の恋人。顔に出てるし体温や脈拍が解るから隠しても無駄だが、まあそれも可愛いか。
「なあ、カナタ」
「な、なんだよハネジロー…」
「今日は誘ってこないのか?」
「えっ、なっ……?!」
「とりあえずシャワー浴びてこい、それでも我慢できないならやればいい」
何でもないフリしてもバレてしまうけどしてしまうもどかしさ
本心を隠すのは得意だよ
恋心だって、相手に微塵も悟られずに、素知らぬふりでやり過ごせる
本当は、そういうのは隠そうとしても隠し切れないくらいが、かわいげがあっていいんじゃないかと思うけど
たとえ心の中では涙を流していても、何でもないフリしちゃうんだよなあ
それがモテない原因のひとつかも
普通のこと
みんなにとって普通って何?
私には分からない。
だって、普通って言われてもその人によって基準が違うから、、
だから私は思う。
自分の「普通」を押し付けないで欲しい。
テーマ:何でもないフリ #391
何でもないフリをしていたけど、
心のなかでは苦しかった。
本当は他の人の才能に嫉妬した。
自分が惨めに見えた。
それを自覚して
自分に失望した。
でもそれが人間らしさであることを知った。
私が私であるために必要な感情であることを知った。
隠さなくていい。
自分を責めなくていい。
自分が自分であるために嫉妬だって大切な感情だ。
好きな人に好きな人がいるかもしれない
もっと話したいのに話せない
なんで気づいてくれないの
私に可愛いって言ったくせに
でも嫌われたくない
親友って思ってるのが私だけかもしれない
親友って言ってきたくせに
すぐ喧嘩しちゃうし
謝ってるのになんで許してくれないの
ずっとそんな態度とられてたら流石に辛いよ
もっと仲良くなりたいだけなのにうまくできない
最近ついてないなぁ
嫌な事しかないなぁ
なんでみんな自分の事しか考えないの
なんで簡単に誰かの悪口をいえるの
なんで誰かは優しくしてくれるの
嫌なところ悪いところばっか見つけて
なんで素直になれないんだろう
もっとポジティブに考えればいいのに
私が辛いことなんで誰も気づいてくれないの
本当の幸せなんてどこにもないの
何でもないフリ
あなたはいつも何でもないフリ。
全部自分の中に溜め込んで爆発してしまうわ
言いたいことがあれば小出しに言えばいいのに。
ちゃんと見ててないと壊れそう。
何でもないフリなんてしないで。
ありを踏み潰す君は
軽くスキップして歩いていた
まっすぐ前を見て歩く君
僕も
あ、まって…
カエルが
君はカエルを踏み潰した
ゆめを踏み潰す僕は
軽くストップして君に駆け寄った
【見て見ぬふり】
私は何でもないフリをするのが得意。
悪口を言われたって
痛い事されたって
物を壊されたって
ほら、何でもないフリ。
でもホントは
褒められたいし
優しくされたいし
特別扱いしてほしい。
私はそんな気持ちを誤魔化すために
今日もまた、何でもないフリをする。
一番の得意分野。
でも一番嫌いな自分でもある。
何でこんなことが得意になったんだろう。
いつだって周りに合わせる。
その裏の事情なんて自分しか知らない。
自分の味方な自分のはずなのに
首を絞めることをしちゃう。
その方が上手くいくから。
その方が楽だから。
「どうかした?大丈夫?」
大丈夫に見えるなら
「大丈夫」
今日も
–何でもないフリ–
なんでもないフリ
君に嫌われたくなくて
今日も知らないフリ、
気づかないフリ、
ごめん君にそんな悲しい顔をしてほしくなかったのに
なのにこんなことになってしまった
もう君に顔を見せることなんてできない
いっそのこと川を登り
星の元へ行き
何も知らないまっさらな状態で
あなたの横に戻りたい。
そんなことを願ってしまう私はずるいのかな?
「何でもないフリ」
なんでもないの。
家も、学校も。
何も問題なんてない。
ただ、たまにふと、息苦しくなるだけで。
ある朝、通勤の途中。
「よし、東京に行こう。」
私の中の何かが弾けた。
普段ならバスに乗り換える時間。
私は地下鉄に乗って新神戸駅へ向かった。
朝から移動するサラリーマン達。
すました顔でお手ふきを受け取り、
仕事では乗れない広い椅子を堪能する。
スーツ姿ですましている姿を見て
仕事から逃げている事など
誰も想像しないだろう。
私は仕事から逃げている。
すました顔で凛々しく過ごしたかったが、
蓄積された疲労からかすぐ眠っていた。
目覚めた時には品川。
目的地までの時間を計算して
乗り換えの面倒くささを加味すると
東京よりも品川で降りた方が楽な気もしたが
せっかくのチケットが勿体ないと思い
東京まで乗る事にした。
東京。
皆が憧れる都。
私が訪れたかったのは
ギラギラした街ではなく
ポップでキュートな街でも無い。
新宿御苑。
新宿駅から近い所にある国立公園だった。
この公園は
大都会・東京の中心にも関わらず
壮大な自然が広がりつつ、
遠巻きに街並みが見られる不思議な空間。
特に好きなのは日本庭園エリア。
ここでは時間の感覚が鈍り
日常感が薄れる。
気が付くと
本当に時間がかなり経っていて
帰り時間を逆算すると
あまり残り時間がない事に気付いた。
エネルギーはチャージした。
事とする。
今になって
何で東京にいるのか?
自分でも可笑しくなっていた。
東京に寄った時には
良く寄るお菓子屋さん
そこで期間限定の物を購入し、
そそくさと神戸へ戻る。
「ただいま〜」
「おかえり〜」
「それどおしたん?」
「会社の人からお土産で貰った〜」
「へ〜」
「狙われとるんちゃうん?」
「ハハハ、そうかもね?」
「なんかムカつく」
「ごめんって、一緒に食べよ」
「食べるけどさ〜」
「最近、何か疲れてない?」
「いや〜大丈夫。」
「ならいいけどさ〜」
「これめっちゃ可愛いやん!」
「絶対狙われてる!私が全部食べる」
「なんでよ〜」
内心ドキッとした。
何かそう思わせるような
キッカケがあったのか?
女の勘?
内心ドキドキしたまま
ふくれる彼女に抱き着き
いつも通りを装う。
この幸せを守る為に
"何でもないフリ"をし続ける。
何でもないふりが得意なあなた。
だけど、実は結構バレバレです。
気づいてないふりが得意な私。
でもきっと、バレてるんだろうなぁ。
週末は、なにか美味しいものでも食べに行こうか。
※ポケモン剣盾二次創作 マクワとセキタンザン
突然、目の前が真っ暗になった。
アスファルトを煮詰めたような毒々しい臭いが肺一杯に広がり、頭から上半身までぬるぬるしたものが重たく滴り落ちていく感触があった。
慌てて口を開けたせいか、凝縮された苦々しさが口の中に入ってきて、マクワは反射的に咳き込む。
「ゲェッ……ゲホッゲホッ……!! うええッ…!」
「ボオッ~」
「だ、だいじょうぶです……おえッ……ゴホッ」
べったりとタールを受けたサングラスを外し、サコッシュから付近を取り出し拭き取る。それから顔の黒い油も拭い捨てる。
呼吸器官の周りがすっきりして、少しだけ息がしやすくなった。しかし強いコールタールの臭いはまだ上半身に纏わりついていた。
ここはキルクス郊外の山のふもと、なだらかな砂地にぽつぽつと木が生えた天然の広場だった。人に知られていないこの場所は訓練をするには持ってこいで、今日も朝から屋外のトレーニングに利用していた。
早めにノルマが終了し、トレーニング専用のジャージ姿のマクワは労りついでにセキタンザンの背中の山の手入れをした。
組み替えられて酸素の通りがよくなり、急に火力が増したセキタンザンは、自分の身体に溜まっていた古いタールを溜めきれず、まだ真剣に背中の山へと向き合い、前に立つバディに対して思い切り吐き出してしまった。
マクワは衣服を脱ぐと付着したタールを淡々と拭った。
「……今日は量が多かったですね。タールショット自体は昨日使ったばかりですが……ふむ」
「シュボオ」
「気にしないでください。組み方を間違えて……避けきれなかったぼくが悪いので。十分に慣れているので問題はありません」
スマホロトムを呼び出すと、インカメラにして全身の汚れの位置を確認した。再びロトムを戻し、マクワは言う。
「それよりもタールの量でも身体の状態がわかりますし、せっかくですからきみの身体の話をしましょう。タールは乾留液と言って有機物質の熱分解によって生まれる、粘り気のある黒い油のことです。……これですね。油なので当然水には強く、しかし一定以上の高温には弱いです。」
分厚いグローブをした指先に、今身体から取りはがした液体が引っ付いている。それを反対の手で持った布巾でごしごしと拭った。
「その性質を利用し、相手に対して誰であってもほのおによるダメージを上げることが出来るのですね。ではそのタールはどうやってできるのか。
石炭を高温で蒸し焼きにするとコークスと言って乾燥した固体が出来、同時にコールタールやそのほかの物質に分かれます。
コークスは燃焼時の発熱量が元の原料の石炭より高くなり、高温を得ることができる……人間がより燃料として効率を求めた結果発見され、名づけられたものなのですが……きみの身体はこのコークスの生成を天然で行うことが出来ます。キョダイマックス時に火力が上がるのはこれを利用しているためですね。コールタールさえ自分の発熱に利用します。
申し訳ないですがぼくはこの量について、ある程度はきちんとタールが溜まり続けるように、そして火力を維持し続けられるよう、試合に向けて管理させてもらっています。もちろんきみにとって無理のない範囲です」
セキタンザンはぱちぱちとまばたきをした。マクワが饒舌になるのは珍しく、そして自分やポケモンに関することだけだった。
「きみは意識していなくても高温でほのおを燃やすと体内にコールタールが発生します。
今日はそれほど火力を使うようなトレーニングを行っていませんし、おそらく昨日の試合できみの体温が急激に上がった結果で、ぼくの想定を上回ったのです。確かにキョダイマックス後もほのお技を使っていましたからね。
粘り気や色からして質も悪くない。
ということで……ぼくから見てきみは健康体です。もちろん専門機関で見てもらったわけではありませんが、ひとまずよかったと言えますね」
「シュポー……」
あちこち黒い油で汚しながら言い切るバディに、セキタンザンは少しだけ不服だと鳴いて見せた。
「……ああいや、もちろんちゃんと後ほど洗剤で洗い流しますよ! でも大分取れているでしょう? きみとトレーニングの時には万が一の予防として特殊なワックスを肌に塗るようにしています。このジャージも特別製ですよ」
確かに、顔の大部分は拭って綺麗に見える。そういえば昔一度、思い切りコールタールを掛けてしまったこともあった。その時は本当に全身真っ黒になってしまって、全く取れない汚れに、マクワが、そしてその原因である自分もひどく焦っていたことを覚えている。
「コールタールは発がん性物質があるともいわれていて、人体には良いものではないことがわかっています。しかし大昔には薬用に使っていた時代もありました。
ぼくたちの部屋まではここから近いです。おそらく他の人にも見られずに済みますから……こんな体験、部屋ではそうそうできませんし、少しぐらいじっくり見ても……ごほ、ゲフッ」
「ボオ」
日差しが強い。揮発するタールの香りが二人の間に充満し、再びマクワが噎せ返った。
上着を脱ぎ、半袖のシャツになったマクワの腕には、よく見ると凹凸があって、日の光に照らされていた。
あれはずっとポケモンと一緒に暮らしてきた証拠。セキタンザンも覚えている。何度も火傷を負わせてしまったり、時にぶつけて擦り傷や痣を作ってしまったこともあった。
「……そもそもこれくらいでないと……きみといる意味なんてないでしょう?」
「ゴゴゴ」
そうなのだ。セキタンザンは思い返す。最初の頃、まだそれほど互いの理解が進んでいなかったから、マクワがくれるものがずっとずっと退屈だったり、何かわからないことがたくさんあった。
セキタンザンにとって一番良い温度が、マクワにとっても良い温度であるわけがなかった。
それでも一緒にいることで、その身体を、道具を使って少しずつ対話を進めてきた積み重ねの中でいま、ようやくここに辿り着いているのだ。
「これからも……一緒にいますから。必ずチャンピオンの椅子に……きみを座らせてあげますからね」
「シュォ」
「……うん。だからどうか……隣に居て……きみの目で……確かめてくださ……」
マクワは空気の揺らぎを見た。急に周囲の温度が上がり、セキタンザンの背中の炎がめらめらと燃え盛っていた。ひのこが上空で弾けてぱちぱち音がした。
「熱……セキタンザン、一体……。あ、ぼくがさっきコールタールは熱に弱いと言ったから!?」
「ゴオオ!」
「いや、待って引火する可能性が……あれ」
じゅ、と音がしてマクワの周辺だけ一瞬強くなったかと思うと、再び温度は元に戻った。見ればグローブや衣服からうっすらと蒸気があがっているものの、汚れが目に見える範囲できれいさっぱり消えている。
スマホロトムを呼び出して顔を見ても、黒かった部分が元に戻っていた。
セキタンザンは疲れたように肩を落としながら息を吐いていた。
「……シュー、シュポォ」
「きみ、どういう温度調整をしたのですか!? いや……すごい……ありがとうございます」
「シュ ポォー!」
黒曜の目がにっこりと笑う。それは明るく優しい、いつものセキタンザンの笑顔だ。しかしマクワには伝わる。
長く生きる命のさみしさだ。共に過ごすために急いでしまうマクワとは反対の気持ち。
「……そうですね。せっかくいわタイプの専任になれたのですから……」
マクワは綺麗になったサングラスを再びつけなおす。それから口角を上げて笑った。
「きみにとってもよいトレーニングになりましたか。……それでは帰りましょう」
「シュ ポォー」
汽笛を上げるように返事をする。まだ彼を乗せた旅路は途中で、見るものすべてが新鮮で愉快なものばかりだった。
これからもこの旅は続いていく。ひとよりもずっと長く生きるセキタンザンはどうか一日でも長く続いてほしいと願う。
身体を張って戦うのは、擦り傷を作っても血液を流すこともない、頑丈な身体を持つ自分だけでいい。そのためにマクワと一緒にいるのだから。
平気なフリをしながらいようとするきみに、どうか安寧が寄り添い続けてくれるように。
いつか終着駅に届くまで。
「なんでもないフリ」
愛する人を心配させまいとして、仲間にいいところを見せようとして、あるいは世の中の不合理を密かに呑み込もうとして、私はなんでもないフリをする。しかし、それにより私の「あるべき姿」と「現実の姿」は乖離し、心中はかえって苦しむことになる。そういう時は、「人生には敢えて愚かな虚栄心が必要なこともあるのだ」と、わかったフリをして自分に言い聞かせることにしている。
どこかいつかついた傷
平気なフリをしているうちに
どんどん大きくなっていた。
それすらも隠そうとする。
ほら、また傷ついた。
攻撃をされても何でもないフリをするのが得意
パニックになってもがんばって鎮静化するのが得意
傷ついても…その場で傷ついていると自分で自覚するのが苦手
怒りを感じても怒りの伝え方が苦手
ぱって言葉を発してその後を自分で反省会をして、あの言葉を言わない方がよかったかもって引きずったりする自分がしんどいから
でも練習中
成長してるよね
少しずつでも自分の意思
思った事を
伝え方
練習中
今は練習中だから
失敗もするときあるさ
一目惚れだった。
部下として配属された十七歳の女子相手に、三十路のおっさんが何をどぎまぎしてるのか。
色恋にかまけている場合ではないのに、つい目で追ってしまっていた。
「班長」
「……何だ」
「そろそろ休憩では?」
突然意中の女子に声を掛けられた。じろじろ見ていて気持ち悪い、と言われるかと思って変な汗が出たが。どうやら違ったようだ。
差し出された手には握り飯……皆に作ってくれたのか。
「あぁ、悪いな。そういえば腹が減った……皆喜ぶだろう」
「────から」
「ん?」
「班長にしか、作ってないから」
聞き返したら、女子は顔を赤くしてそう言った。
「お、おぉ……そうか」
「ちゃんと、食べて」
「おう……助かる」
「私はさっき休んだ時に食べたから。じゃあ」
ふわりと髪をなびかせて女子は行ってしまう。動いた時に見えた耳も赤かった。
淡々としていたが、あれは。急に顔に熱が集まり、口元が緩んでしまいそうなのを耐える。
「でかいな……」
俺の為だけに作られた、歪な形の握り飯は拳よりもずっと大きかった。
同僚が来て冷やかされる前に早く食ってしまおう。
何でもないフリは俺にはとても出来そうにないから。
【何でもないフリ】
通り過ぎていく人を見ると、
あぁ、この人にもいろんなことがあって
いろんなことを思いながら
生活してるんだろうなって
よく思う
ふと思うこと
彼女と出会って約10年、どうやら彼女出来ないフリをしていたらしい。そんなこと今更どうでもいいのだが、その生き方はどうも、息がしずらくは無いのだろうか?
別に彼女が好きでやっているのならば関係ない、しかし10年も関わってきた彼女、好きな物も嫌いなものも知っている。私の中で彼女は我慢が苦手だ。それも「出来ないフリ」に含まれるのだろうか?
私は彼女が幸せならばそれでいいが、やはり疲れるのでは無いだろうか?
これは私のエゴだ。
少しでも疲れると思うなら、せめて私の前だけでも「素直な自分」になってはくれないだろうか。