『伝えたい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【伝えたい】
言葉にしなくてもとか
口にしなくても分かってくれているだろうとか
そんな空気も良いけれど
それでも
手の届くうちに
上手く言葉に出来なくても
拙くても
届けておいた方が良い
共に過ごせる時間は永遠じゃない
叫びにも似た声にならないうちに
伝えられる時に
素直な想いを
「 」
伝えたい。伝えたいけど伝えたらもう関係が終わってしまうかもしれない。もう話す事も出来なくなるのかもしれない。
【伝えたい】
俺は、君に恋をしている。
綺麗な横顔、長いまつ毛、細く長い足。
誰にでも優しい素敵な性格。
どこをとっても完璧だ。
その上、女子にも、男子にもモテモテだ。
俺は陰キャで、いつも教室の端っこで一人だ。
本当は陽キャは大キライ。
うるさくて、人の気持を考えてない人種。
そう、思ってたんだ。
でも、君は俺に話しかけてくれたし、優しく接してくれる、俺の中の陽キャのイメージとは違う、とっても素敵な人だった。
その人の名前は、神崎優馬(かんざきゆうま)という。
俺は神崎さんが大好きだ。
俺は男なのに、男に恋をするなんて、
初めてだ。
いや、恋をするのも初めてなんだ。
けれど、陰キャの俺が話しかけられるわけもなく、
いつも神崎さんの楽しそうな顔を見ているだけ。
もうすぐ俺は2年生になる。
クラスが変わってしまったら、きっと神崎さんとは
もう話せなくなるだろう。
だから、告白することにした。
ラブレターをかき、神崎さんのロッカーに
入れておいた。
俺は、直接つたえることは苦手だから、
手紙でしかつたえられないんだ。
けれど、教室のゴミ箱に
俺が書いたはずの手紙がビリビリにして捨ててあった。
これは、神崎さんがやったのか?
いや、違う。
さっきからこっちを見てくる、女子たち。
きっと、こいつらのせいだ。
せっかく、勇気を出したのに。
でも、楽しそうに女子とふたりで、
手をつなぎながら歩く神崎さんを見て、
俺は諦めてしまった。
最後まで伝えることは出来なかった。
俺はあれから女子たちにいじめられていた。
もう、限界なんだ。
おねがい、俺を許してくれ。
俺は
伝えたい、この思いを
つよく抱きしめながら 目を瞑った。
瞼を開いたら、そこは花畑だった。
おれはハナミズキを眺めながら、
君のことをずっと考えている。
伝えたい。ずっと好きだった。と_
ハナミズキの花言葉
“私の想いを受けとめてください“
バラの花に願い込めてさ
馬鹿な夢で踊ろうか
愛はなかなか伝わらないけど
あいみょんの凄さは伝わったんだ
#伝えたい
お前、今日が真空膜をつける日だな。
地球の大気がなくなる日に向けて、宇宙の真空に上手く調和できるようにと、18歳になった人は真空膜を着用する義務がある。
ちょっと緊張してる?大丈夫だ。俺を見ろ!なんの後遺症もなく元気だろ!
真空膜をつけた人の中には、身体の対応が追いつかなくて、寝たきりになった人もいるという。だからやる前に気絶する人やわざと骨折なんかをして、期間を遅らせようとする人もいるらしい。
私は朝から落ち着こうと必死なのに、こいつはずっとうるさい。こっちは今繊細なんだ。
私は勢いよく机に顔を突っ伏した。それなのにまだおしゃべりを続けている。
うるさいうるさいうるさい
だまれ
感情のまま腹の奥底から出た。すぐにやってしまったと思った。けどもう手遅れで、顔を上げることができない。気まづい沈黙が続く中、小さくごめんと言われた。それから、誕生日おめでとうと弱々しく言ったあと、ガタンと目の前からあいつの気配が消えた。放課後、静まり返った教室でなぜか泣きたい気持ちになった。あいつなりに励まそうとしてくれたのに、どうしよう。そういえば、あいつの兄が寝たきりになったと聞いたことがある。一気に罪悪感が襲ってきて、ギュウと袖を握った。
.伝えたい
寄せ書き書くことないんだよーって叫んでたくさんのひとに伝えたい。
私のクラスでは、私以外のクラスメイト全員から寄せ書きをもらうなんて言う陰キャ民にはつらい行事がある。私は、少なめに見積もってもクラスの3/2くらいの人とは喋ったことがない。私も、書くのが辛いし、クラスメイトが頑張って書いてる姿を思い浮かべるのも辛い。
辛いけど、なんかちょっと楽しくなってきたり、、、!残りの人の分も全部楽しんで書きたい。
【伝えたい】
友達や大切な人に伝えたい言葉は山ほどあって.
ただそれを伝えられるほどの勇気はなくて.
文字だと上手に感情を乗せられないから
同じ言葉でも色合いが違うんだと.
暖かさを含みたい言葉も
寒色になってしまうこともあるから.
文字で言葉にすることはとっても難しい.
伝えたい言葉があるんだ。
栗原は言った。
「えーっと、えーと、あいあむ?」
言葉の壁があった。
ルイは、英語しか話せず、栗原は日本語しか話せない。
「えーっと、伝えるって英語でなんて言うんだっけ……。ハウアバウト……」
「クリハラ、サン!」
「はい、なんでしょう……!?」
「I think about the you.」
「ど、どどどど、どういう意味!?」
栗原は慌てた。
この他にどうすることも出来なかった。
目の前の流暢な英語を話すルイとコミュニケーションを取りたかったが、栗原の英語力は皆無。
なんで、勉強するのかって言ったら、こういう時のためにするんだよな。なんて思うが後の祭り。
あ、そうだ。
「あいあんどゆー、とゅぎゃざー、かつどん!」
結局その日の、夕飯は学校帰りのカツ丼でした。
「先輩、好きです。結婚しましょう」
後輩の実家で暮らす毎日
一日一回は言われた言葉
結局、最後まで「分かった」の一言を言わなかった
二人で暮らして半年 後輩の言葉は変わらなかった
「俺も好きだよ」
伝えたい
彼女の両親が気を使って、渡してくれた骨壺の中を見た
生きている間に伝えれば良かった
彼女が死んで16年 後追いもせずに生きてる
想いを言葉にできなくて
怖さや不安、辛さを感じているのに
それが正確なのかもわからない。
でも、体は震えていて。
どうしたら届きますか?
私の助けての声
どうしたら伝わりますか
「伝えたい」
ここに書かれたあなたの言葉は、きっと誰かが見ている。
伝えたい
死者が現代に残したものを考えてみる。
私たちが生きる国は不思議なことに千年前の人の言葉が
今もなお読むことができ、千年前建てられた建物が今も
息をしている。ではそれらは何を伝えたいのだろう
私はなにを感じれば良いのだろう
千年前の人々の偉大さか、千年前の建築美学か
彼らが伝えたかったのは今を生きる人に向けた
「ワタシタチはここに生きていた」
というメッセージだけなのかもしれない
私の愛する人たちが
どうか健やかでありますように
伝えたい
どんな言葉を紡いでも
わたしのこころは伝わらない
本当に伝えたいことは複雑すぎて
わたしの中でも纏まらない
だから一言
『ありがとう…』
「伝えたい」
伝えたい
どうにかして
発煙筒を使おうか
伝書鳩を飼い慣らそうか
瓶に忍ばせて流してみてはどうか
長らく押し黙ったままの
一枚の皮でくっついた唇を
上下に引きはがし
地鳴りのような声を発した
地平線に消えようとしていた
君が振り向いた
伝えたい
こんなのが僕だなんて信じたくない
いつも理想の為に頑張ってきても
結局全部ダメなんだ
君はそんな事ないよって言うけど
僕にとってはもっと重くて深いんだよ
伝えたい
伝えたいことがある。
でも、なかなか言えない。
言ったらなんて思われるか。
なんて言ってくるか、わからないから。
怖いから。
言ったら迷惑扱いされるかもしれないから。
こんなの自分の想像でしょ?って思った?
そう思ったのなら、きっとあなたは強い人でしょう。
勇気がある人なんでしょう。
けど、僕は弱いから。
自分のことを優先的に考えてしまう。
自分の安全を確保できると知った時にようやく行動に移すことができる。
なんて弱いんだろう。
守られたいなんて思わない。
できれば僕は守りたい。
今はまだ守られる側かもしれないけど。
いつか必ず、何かを自分で守れるようになりたい。
だから、今だけは僕を守って...。
もう..壊れそうなんだ...。
胸に秘めた、この想いを。
ずっとずっと隠し続けてきた、この恋心を。
けれどそれをしてしまったら、きっと迷惑が掛かってしまう。
俺なんかの身勝手な想いで、あいつを困らせたくは無い。
だから、今日も。
この想いを胸に閉まって、平然とした様子を演じながら、隠し続けるから。
一時の時間、先輩と後輩としてで良いから、隣に居させてくれ...
---二作目---
ありがとう、と。
精一杯の言葉に乗せて、君に伝えたい。
...でも、それは叶わぬ願い。
なんでかって?
気持ちを伝えたい君は、画面の向こうにしか、存在しないから。
#伝えたい
210作目
※閲覧注意※
IF歴史?
二次創作?
軽率なクロスオーバー?
ごちゃ混ぜバンザイ!
創作モブが普通に居るよ。
《伝えたい》
声が出ない。
気が付いたら、誰にも声を掛けられなくなっていた。
誰も気が付かない。
呼び掛ける声は、空気を少し押す程度で、誰にも伝わらなかった。
「―――っ!」
(どうして?どうやって話してた?喉を痛めて声が出ないんじゃない。)
声が、ないのだ。
(なんで、こんな事に…。)
「何故、ここにお前がいる?」
茫然と座り込んでいると、後頭部から声が降ってきた。
ざりざりと地面を踏む音が近付く。
(なんて説明したら…。だめだ、伝わらないのに、どうしよう。)
地面に指が触れる。はっと思い出して、指で地面をなぞる。
(書いて、見てもらえば…。)
大きめに、ゆっくりと腕を動かす。
「こえが、でない…?」
後ろへ体ごと振り返り、首を縦に振って見せる。
「…巫山戯て居るのか?」
ひゅっと喉が鳴った。見ていたであろう男性の瞳が、至近距離で剣呑に細められている。
竦み上がる身体を叱咤して、首を横に振る。
「あまり、人様をからかうなよ。死ぬぞ。」
ひょいと男性の腕に抱き上げられて、そのまま連れ出されてしまった。
運んでいる間に意識を手放したらしい子どもが、突然に滔々としゃべりだした。
「此の子は、私を預かると約束してくれたから、大切にしておくれ。私を結び付けるのに、此の子の声を使わせてもらった。不便だろうから、あなた達には伝わるようにしよう。意地の悪い事をしたら、相応の報いがあると、そう心得よ。」
己を神だと宣う子どもは、胸を張って得意気である。
「…人が良すぎるのも、考えものだな。」
仕方がないと応える男性に、子どもは怪訝そうに首を傾げた。
「子を護れば、神も護れると言う事ならば、さしたる変わりはない。承知した。」
子どもは嬉しそうに笑って、頼んだ!と言い放ち、それきり脱力して気を失った。
「…唐突だな。」
脱力する体を引き寄せて、再度担ぎ上げる。
ふわりと風が通り抜けて行った。
生きていれば
たくさんの理不尽なことがある。
何だか話しやすいから、
と言う意味不明な理由で聞いてもいない愚痴を聞かされる。
そう言う時はね、
頭の中でちゅ~るのCMソングでも流しておけば、多少ダメージは減らせるよ、と同じ悩みを抱えている人に伝えたい。
※ちゅ~るの回し者ではありません
『伝えたい』
──遺言状──
この私が死んだら私の財産は全て
彼女、さとみさんに渡してください。
1度も言ってあげることは出来なかったけど、
今だから言えるよ。
「愛してる。ごめんね」
「こちらこそ愛してるよ...」
葬式後に読まれた遺言状にこう呟いた私。
周りには年の差ながら深く愛し合っていたように写ったことだろう。
......嘘ではありませんよ?
私はこうして2千億円手に入れれたんだから。