『仲間』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
個人主義の集団行動
不思議な心地よさ
『仲間』
誰も俺を認めてくれはしない。
望んでもないレールを引いてくる親。
蔑みの笑みを向けてくる同級生。
奇異の目を向け、目障りそうな顔をする周りの奴ら。
現状を変えることすらできない己に
ますます嫌気が差してくる。
「申し訳ありません。お怪我はありませんでしたか?」
次の講義まで時間がなく急いでいた俺は
背の高いスーツ姿の男にぶつかった。
男は丁寧に謝罪すると俺のカバンから飛び出して
地面に散らばった物を集めていく。
「おや、あの有名大学の学生さんでしたか!」
拾い上げた学生証と俺の顔を交互に見ている。
サングラスからチラリと覗いた目はさぐるようで
俺の行き場のない思いを見透かされることが怖くて
顔をそらす。
「ああ、どうも」
俺は拾ってくれたお礼を無愛想にして
学生証を奪いとった。
「あなたは優秀なようだ。どうです?
私たちの仲間になりませんか?
我々はあなたのように変えのきかない優秀な人間
を求めていたのです」
男は愉快そうに笑っていた。
その笑みは不気味でありながら
俺は目が逸らせないでいた。
青色の春
赤色の夏
橙色の秋
灰色の冬
色々な季節が過ぎ去った
あの頃の自分は幸せだと思えていただろうか
喜怒哀楽に勤しんだ青春のページ
思い返す今は幸せだったと思うよ
いつだって周りには誰かが、友人が、仲間がいた
”生きる”という行為には必要なもの
次の世界にはどんな人間がいるのだろうか
白紙のページが美しく彩られるだろうか
最高の仲間に出会えることを期待するよ
仲間
仲間と言える友人は、学生時代に一緒に活動したり、勉強した人たち。
その学生時代の仲間と呼べる友人には、自分より出来るなと思ったら、そう受け入れて付き合えた気がする。
今、学生のみなさん仲間いますか?仲間と言う感覚は、とても素敵なもの。大切に時間を過ごして仲間を見つけて下さいね。
後からはなかなか出来ないから。
この中で仲間外れはどれですか?
という問題の答えはすぐにわかったのだけど、最後までその答えが書けなかった。
どうしても仲間外れになんてしたくなかったから。
「仲間」
ここに居る皆さんたち。
ふとした瞬間に膝から崩れ落ちそうになる事がある。
実際崩れ落ちたし、もう起き上がれないな、終わりだなとも思った。
それでも私がまだ生きれているのは、腕を引いて立ち上がらせてくれる君が、貴方が、お前が居たから。
投げ出したくなったって良いじゃん、俺もそうだし、お前もそうだ。もっかいやってみよっかなって思ったらそれだけで一億円あげれるくらい偉い。
だから一回休もう。これまで生きるのよく頑張ったよ。ちょっと休んだって誰も怒らないよ。取り敢えず呼吸して、美味しいもの食べて、寝よう。一日十二時間くらい寝よう。
それで良いよ、充分。前向こうって思えなくても、これ以上頑張れなくても、ずっとそばにいるから。
#仲間
#62 仲間がいれば大丈夫
仲間さえいれば、楽しく過ごせると思っていたのに…。
___仲間
15歳の頃、仲間はずれにされたことがある。
未だに思い出すと心臓から左親指にかけてギュルルとなにか電流のような痺れがくる。当時のわたしにも本当に苦しくて悲しい経験だった。
きっかけは、なんだろうか。ただわたしが少し変わっているから、そんな理由だった気がする。ほんとうに、些細なことだ。
仲間はずれを感じた物事も、ほんとうに、覚えていないほど些細なことだ。
ぼうっとしていたら、仲間はずれは気づいたら終わっていて、またいつも通り"友達"と楽しく、卒業式までの短い時間を穏やかに過ごした。
そして卒業式、厳かな空気の中、冷たいパイプ椅子の上でそんな些細なことを思い出して気になってしまったわたしは、中学校の卒業式を逃げるように帰って行った。
友達と写真も撮らず、誰とも話さず、人集りができている門をするりと抜けて、短い通学路を早足に歩いた。
階段を登って、当時住んでいたボロアパートの玄関のドアを閉めた時、足元がぐらりと揺らいでその場で座り込んだ。
今はもういない老猫が、玄関に座り込むわたしに喉を鳴らしながら白い毛を擦り付けた。
涙は出なかった。でも、このままわたしは一生、ひとりといっぴきの仲間はずれなんだなと悟った。
10年経った。
今でもわたしの仲間はずれは続いている。あの頃の友達とは誰とも関わりはない。卒業式の日に全員連絡先を消したから当然だ。これまでも、これからも、わたしは一生仲間はずれだ。それを選んだ。
わたしの仲間だった老猫は、3年前に一足お先にと旅立って行ったが、代わりに真っ黒な子猫を置いていった。
真っ黒な子猫は、真っ黒な大人の猫になり、あの頃の老猫のように優しくも賢くもないが、それなりにわたしの仲間として、喉を鳴らしながら黒い毛を擦り付けてくる。
この子が仲間でいてくれるうちは大丈夫、そう言い聞かせながら、今日もひとりといっぴきの仲間はずれは続いていく。
私は仲間だと思っても、
貴方から見た私は、違うかもしれない。
そんなこと考えたら、キリがないけど。
やっぱり思ってしまうんだ。
不安で不安で、夜も眠れないくらいなんだ。
最近は特に、ね。
私は、独りぼっちなのかなって…
あの季節
仲間と過した時間に
今も支えられている。
思い出は私の宝物
ありがとう
友達何人できるかな?、は聞く言葉だけど、仲間は?、と聞くことはない。
仲間って、一体なんなのだろう。友達とは違うのだろうか。
「鈴木さん、話聞いてますか?」
ぼんやりとそんなことを考えていたら、メガネをかけた上司に名指しされた。
「あ! え……す、すみません……」
「全く……今回のプロジェクトはチームですので、きちんと聞いておくように」
チーム……友達を英語でいえばフレンドのように、仲間を英語でいえばチーム、とでも言うのだろうか。
だとしたら、私はこんな小言を言う人の仲間なのだろうか。
「すみません……」
「謝らなくていいので、良い案を出してください」
「はい……」
そういえば、学生時代も隣の席の女の子に、ごめんねじゃなくて、とか言われたな。
私は無意識に謝り癖がついていたみたいだ。
学生時代は、高校時代の友達は一生もの、とか言われたけど、社会人では仲間が大切なものなのだろうか、と、長々と演説をしている上司を見ながら考えてみるのであった。
【仲間】
私自身にとっての"仲間"とはなんなのだろうか?
何のためにそれはそんざいするのだろうか?
青春を分かち合うため?
色々なイベントごとに誘いあい、昔を分かちあうため?
それとも、助け合うためか?
私には分からない。
何のために"仲間"とは存在するのだろうな。
家族
人間は成長する。するといろいろな知識や知恵が身につく。当たり前だが人間は成長する生き物なのだ。本当の大人になれば恋人もでき、結婚もするだろう。そしたら当然子供もできる。子供は神様からの唯一の宝物だと思う。そう考えるのは自分の場合であろうか。子供が生まれた家族ができる。親になったら育児に専念するのが当たり前だと思う。。変な自由や遊びとは卒業しないといけないと私は思う。家庭とは何だろう。家族とは何だろう。そう考えたら母親は、育児に専念しなければいけないと思う。子供は将来日本の国を支えないといけない選ばれた人々だからだ。ならば両親または片親は子供を社会に恥ずかしくない大人に貞てないといけないと思う。司会今な人間は育児より自分の時間がほしいと言っている。そしてスマホを見たりなんの目的もなく子供のことよりも自由に遊ぶ時間を求める人が多い。家族とは何か、家庭とは何かを真剣に考えないといけない時期に来ていると私は思う。
◎仲間
遠い席の君へ
何気なく目を向けた
目があった
それだけで私達は通じ合っているんだって思えるなんて、単純すぎるかな
だって、君の下がった目尻はいつも私の心を和らげるの
歩く仲間
歌う仲間
食べる仲間
仲間には見えなくても
大事な生きる仲間
私にはマスクをしたくないママ仲間がいる。
息子が通う幼稚園では、送迎時屋外でマスクをしていない人は私しかいない。朝夕息子の園での様子を話してくれる先生を気遣って屋内ではマスクをするけれど、玄関を出たらすぐ外す。それくらい私はマスクが嫌いだ。コロナ発生前も重度の花粉症にも関わらずマスクはしないで春先は目鼻を赤くしていた。
ありがたいことに、生活圏内にマスクなしで付き合いたいママ仲間が集まる場所があり、3年前から通っている。私にとっての癒しの場である。
お菓子やお弁当を持ち寄り、おしゃべりしながら食べて遊んでいる。多い時には20人ほど集まる。誰もずっとマスクはしない。
現在はマスク着用が強制的の場が多いが、マスクするかしないかは一人一人が決めていい場所が多くなるといいな。保育園幼稚園学校の給食が楽しい会食の場に戻るといいな。そう仲間と願っている。
一緒にいて楽しくて
たまにぶつかったりもするけど
でも一緒じゃなきゃ嫌で
そばにいて安心する
会話が無くても苦じゃなくて
最高の仲間
ちょっと遊び心でイタズラをしてみた
そしたら1人の子が「私もやる」
そう言った
こういうのが友達だと、仲間だと思っていた
でも君は
「何やってんの?バカなの?」
そう言ったね
ノリが悪いやつだなと思ったけど
悪いことは悪いと言える
これが本当の仲間だった
テーマ:仲間 #28
※この物語は#20からの続編です
もし、僕がこの手を離したら。
ミデルはどこかに行ってしまうだろうか。
もし、僕がこの国の王と妃の息子と知れば。
ミデルは僕のことを恨むだろうか。
もし、僕がこの国のことを本当に受け継ぐとしたら。
どうして、みんな僕を一人するの?
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…」
僕達はある建物の近くに身を隠した。
「ラクラ、どうしてここに…?」
ミデルは顔を青くしている。
ここは王宮の小屋の中。ミデルは、酷く動揺していた。
「ミデル、落ち着いて聞いてほしい。僕はー」
「坊っちゃん帰ってこないなぁ〜」
僕の声と重なって聞こえてきたのは、二人の執事だった。
「また、どこかに寄り道をしているんでしょうよ」
「またか…。王妃様も王様も、坊っちゃんのことを大事にしているはずなのに。坊っちゃんと言ったら…」
「無理もないさ。あんなにヤンチャなのだから。そういえば、王妃様が言っていたなぁ。坊っちゃんに後を継がせるのは……」
そこで執事の声が止まった。僕たちは声を潜めていた。
「どうした?」
急に話を止めた執事にもう一人が聞いた。
「いや、やめておこう。誰が聞いているかわからないしな。とにかく、坊っちゃんはあまり……」
僕は顔を伏せた。
そんなのわかってる。わかっているのに。
「ラクラ?」
執事たちが去った後、ミデルは僕に話しかけた。心配そうに眉をハの字にしている。
「ミデル。僕は君に嘘をついてしまった」
僕は、奥歯を噛んだ。本当に言っていいのか? 言ったら、ミデルは悲しむ。もしくは、僕を恨むだろう。
憎んでいる王国の王子なのだから。
そんな僕をミデルは、包み込んだ。ふんわりと花のような香りが鼻をくすぐる。
「いいよ、無理に話さなくても」
そんな優しい言葉に鼻がツンとなった。
「ミデル。僕はここを変えて見せる。だから」
僕はミデルをまっすぐ見つめた。
「待ってて。絶対に後悔させないから」
もちろん何を言っているのかミデルにはわからないだろう。しかしミデルは、僕に頷いた。
「わかった。待ってる」
ミデルは優しく言った。
僕たちは、助け合えるのだろうか。
僕たちは、信頼し会えるのだろうか。
僕たちは、仲間になれるのだろうか……。