『今日の心模様』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
夜明け前に彼女はやっと帰ってきた。
表情がぎこちない、動きがゆっくりでクセが有る。そう思った瞬間、呪物で彼女の手首を縛っていた。
彼女は戸惑っていてもいつものように俊敏に動かない。動けないんだ。彼女をソファに転がす。
「アイツに何を…されたんですか」
「止めなさい和樹!」
「命令ですか」
「そう!命…っ」
言い掛けたその口を右手で封じる。そのままコートの前開きを破るように開けて、衣服に進入する。
「やめて」
細い声を聞き流してそのまま白い素肌を空気に晒す。
ぴりぴりとした共鳴音で体が止まりそうだったけれど必死に抵抗し続けた。
柔らかい素肌に触れた瞬間、ナナの声は止まった。悲鳴を押し殺したような怯えた声。
「なんですかこれ…」
白い肌には真っ赤な痕と水ぶくれができていた。
火傷…? ナナは片手でこれ以上はダメだと必死に胸を抑えている。もう片方の手は顔を覆い、まるで見られたくないかの様に恥じている。自分に…?自分に恥じているのか?
背中にも赤黒い跡や噛み跡が…。それを見た瞬間、頭の中の線がブチブチと千切れていく音を聞いた。
「誰にやられたんですか!!!」
半裸になった彼女を無理やり起こして問いただす。
あんなに真っ白で綺麗だったのに。
いつの間にか彼女は涙でいっぱいになって半狂乱で答えた。
「いつもの人よ。毎日のように出て行っていってたでしょ」
なんで今問いただすんだという疑念のような目線が刺さる。僕のためだとでも言うのですか。
触れている素肌は滑らかで、でもある一定の場所までたどると、ケロイドとなった部分と出来立ての傷に指先が当たる。呪った。今まで声掛けを渋っていたことを。
彼女なりの時間が必要なんだと勝手に…。
こんなの到底受け入れられない。
今日の心模様…
いや、もう大荒れのどしゃぶりの積乱雲乱入で入り乱れやて…めちゃくちゃですよって
それは今日の終わりの心境次第かな。今日は誕生日だから。だからといって何も変わらない。いつも通りにパンを食べて、昨夜の残りの食器を洗い、父親から逃げるような時間帯に活動する。特別な日だからといって父親が配慮してテレビを占拠するのを辞める訳ではない。何も変わらない。例え今日が最後の日でも、特別やりたいことがある訳でもない。"お誕生日おめでとう"と言われても、誕生してから今までの人生で誇れる生活をして来なかったのに'めでたい'とは思えない。今日の心模様はどんより曇り模様。もうずっと陽光は遮られたままだ。いつからこんな悲しい誕生日になったんだろう。過去の想い出だけが煌めいている。
題『今日の心模様』
今日の心模様
インフルエンサーの言う
「好きなのはその人ではなくてその人との思い出、本当に好きなのはその人?もう一度手に入れたいのは美化された思い出でしょ?」というなんとも上手くまとめた言葉に
もう一度その美談が手に入るならいいのではないか
と開き直ってしまった
あの人とよりを戻したいのも事実
あの人との思い出が好きなのも事実
いつ戻ってくるかも分からない貴方を待っている私も
別に嫌いではない
でも段々と単純な好きが分からなくなってしまった
目が合っただけで胸が踊ったり
メッセージひとつ送るのに何分もかけたり
そんな、純情な気持ちはいつの間にか消えていた
また貴方を単純な気持ちで好いていたいと思う
けれどそうはいかないんだろうなと目に見えている
「好き」は色々な不純物が混ざってできあがる
孤独、不安、性欲、お酒、焦燥感
ただ好きなだけじゃお互いに惹かれないのだ
私の心は一向に晴れる気配はない
きっとこの先もない
貴方が戻ってきたとしても晴れはしない
一生この曇天の中をさまよい続けるのだろ
※書きかけ
「今日の」とかない。私の心模様はいつも一緒。
──だったらどんなに良かったか。
感情の乱れは激しい方だと自覚してる。怒りっぽい、と思うし。顔に出るし。態度にも出る。人の好き嫌いも、まぁ、激しいと思う。だって気に食わないものはしょうがないじゃない。
私だって凪いでいたいけど、どうも感情が大きいらしくて上手くいかない。快も不快も荒波の如く襲ってくるから本当に腹が立つ。
でもそんなことであの人に迷惑をかけるわけにはいかないから、頑張って凪いだフリを、せめて顔には出さないように努力している。その結果生まれたのは、かなり愛想が悪いだけの扱いづらいガキだったけど。向いていないのかもしれない。
私が凪いでいなくたってあの人は許してくれる。そんなことは分かっている。ただ私が己の未熟に勝手に恥じ入っているだけ。側に立つことを許された以上、あの人の顔に泥を塗る行為だけはしてはならないという、最低限のプライド。
お題:今日の心模様
「今日の心模様」
ビニール傘をくるくると回す。帰りのバスを待つ。
雨の日だけバスに乗って仕事へ向かう。
夏になると出勤する時間にも気温は高く、いつも汗だくで仕事に取り掛かっている。
なら、夏の様に暑い日も雨の日同様バスを利用すればいいといつも考えるのだが、なかなかどうしてこれが難しい。
私はいつも朝起きると仕事に行く準備をしながら、コーヒーを淹れる。準備が終わると飼っている猫を可愛がりながら淹れたてのコーヒーを飲む時間がたまらなく好きなのである。
コーヒーを飲み終わる頃には丁度仕事へ向かう時間で、
よいしょと重い腰を持ち上げているのだ。
だが、雨の日となると、こうはいかない。バスに乗る日は15分ほど早く家を出なければ行けない。丁度コーヒーを飲みながら猫を可愛いがっている時間だ。バスは時刻表通りに運行されるのだがら、当然私のコーヒータイムを待ってはくれないのだ。
なので、今日も私は至福である猫とコーヒーの堪能を諦め仕事に来た。
ならば朝目覚める時間を15分早く出来ないかとも考えた。だがこれも難しい。朝の目覚めを15分早くすると言うのは、私からしてみれば1時間早く目覚めているに等しい。こんな苦痛はあるものかと早々に考えるのをやめた。
やはりバスに乗って通勤することは、私にとっては様々な問題が発生してしまう選択なのだ。
そうこう頭を悩ませていると、バスが到着した。私はバスに乗り込み適当な座席を見つけ腰掛ける。ふと、辺りを見渡しても、私以外には誰も乗っていなかった。そのままバスは私だけを乗車させ発進した。
まるで運転手がこの私の専属運転手の様で、私だけを迎えに来たうえに、さながらリムジンの様な長い車体を、安全運転で丁重に送ってくるという。何とも心地よい体験をしたのだ。こんな日もあるのかととても得した気分だった。
バス通勤も悪くない。私はビニール傘をくるくると回しながら家路に着いた。
湿ったにおいが鼻につく
湿気た空気が肌をあおる。
べたつく視線のようで、
いやになる。いやに気になる。
今からあなたを割いてしまうからね。
言う通りになると明るみに晒された身。
まるで予報で自明ね。
雲が裂け、のぞいた。
見つめ合えば蕩けて沸騰しそうな単眸。
透けてしまっている。
わたしだけの素敵なイデア。
調子に乗るあなたの息の根、
うっかり止めてしまう気まぐれが本日。
#42『今日の心模様』
今日の心模様...
風邪を引いて熱が出て、身体の節々が痛くて、頭も痛いし喉も痛いし、予定はキャンセルになるし、もう踏んだり蹴ったりの日だ。
外は暴風雨で、窓はギシギシギシと音を立てる。ちょっと怖い。
気温も低くて、耳鳴りが、いつもより酷く、火災報知器が鳴り続けているような感じ。
明日、熱が下がって、窓を開けたら真っ青な空が見えて、この耳鳴りが、少しちっちゃくなっていたら、心は晴れ晴れとするに違いない。
『今日の心模様』
「本日の心模様は晴れ、ところにより曇りとなります」
ビジョンでニュースキャスターが話している。
おおむね晴れということは、今日は大きな事件や事故は起きないのだろう。
であれば、ところによる、と言われた曇りに自分が当たらないように祈るしかない。
曇りは嫌いだ。
正確には、曇り心で気持ちが沈まされたときの、水を含んだ服を着て歩くようなどんより重い「感情」が嫌いだ。
常に晴れ心であれば俺たちは楽なのだが、それではマスターたちが俺たちを生み出した意味がない。
人間はみんながみんな、同じような気持ちになる日などない。境界線を持たない感情のグラデーションが、人間につくられるのだ。なら俺たちも、バラバラな気持ちでないと。
だがそれでも、今からあなたを嫌な気分にします、と言われて喜べるわけがない。ランダムに決まる「曇り」を考えるだけで、
「あー、憂鬱だ」
自然に浮かんだ言葉を吐き出した。その瞬間、すぐさま区内にサイレンが響き渡った。
「A-32-2区域にて、操作外の感情を抱く個体を発見しました」
沖縄は、雨だの曇りだの、どんよりだ・・・
今日は。
まるで、俺みたい。
50歳を目前にして、何をやってんだか、俺・・・
と、内心でグッと気持ちを抑える。
まぁ、みんな、そんなもんなのかもな。
昔描いてた未来とは程遠いけど、こうして生きてるよ、俺は今日も・・・
(今日の心模様)
四月二十日 晴れ
いつもの数倍、お洒落をして大学へ。
今日の心模様は、快晴。
四月二十一日 曇り時々雨
今日も、お洒落をしてみた。
彼との思い出が蘇る、水玉模様のトップス。
心躍る、音符柄のタイツ。
今日の心模様は、快晴。
四月二十二日 晴れ時々曇り
今日は、いつもの百倍、お洒落をした。
放課後デート、なかなか悪くない。
珍しく、サイゼリヤ。
今日の心模様は、快晴。
四月二十三日 晴れ
今日も、なんとなくお洒落をしてみた。
モチベーションを上げるためでしかないが
「今日も頑張ろう」
そんな一言で、
違う環境でも心から頑張ろうと思える
今日の心模様は、快晴。
天気に逆らった毎日を過ごしている
そんな幸せを、共有し合える毎日を大切に。
4/23「今日の心模様」8
「今日の心模様」
雨が降る
春の日差しに
心躍る
君の声色に
波が来る
今日の心模様は
晴れになるのか?
それとも雨か?
今日の心模様
カーテンを
開いてみれば
日、差し込む
雲ひとつない
晴天久し
雨が
降っている
そよ風と共に
折りたたみ傘を差して
いつもと同じ道を歩く
人が少なくて
ちょっぴり嬉しかった
なんでかはわからないけど
嬉しかった
そんな今日の心模様
いつもと変わらぬ
さみしい砂浜の心象風景がそこにある
初めまして。こうやって地の文でちゃんとお会いするのはかなり久しぶり、というかほぼ初めましてな気がします。Eです。
たまには少しだけでも雑談を少ししようかなと。
今回のテーマである『今日の心模様』、どこかで書いた記憶あるなと過去に書いたものを遡っていたら、ちょうど3年前?の今頃に同じテーマがあり、せっかくなので少し改変して再掲します。
私事なのですが、もうすぐ100作品目を迎え、なんだか感慨深いものがあります。。
ちなみに今日の私の心模様は曇りです。
新生活によるストレスで少し風邪を引いたのに加え、偏頭痛による目眩で一日中フラフラしてました。
みなさまも体調には十分お気をつけください。
───今日の心模様はなんですか?
黒い狐のお面を被った不思議な少女は今日も現れた。
その子はいつも変なことを聞いてくる。
僕の来世のことを聞いてきたり、明日の太陽の天気を聞いてきたり……と。
なので、今日のは幾分マシだ。
そんな答えが分からないような質問なので、いつも適当に答えていたので、今日も適当に答えた。
「晴れのち曇りかな。」
「ふうん。」
その子は興味なさげに返答した。
きっと、この子も正直僕の答えに興味ないのだろう。
その方が楽だ。
「君は?」
「……雪?」
「なら、温めてやるよ。」
僕はそう言い、その子の手を握った。
その子は猫みたいにビクッと揺れ、威嚇するような目つきで僕を見たが、徐々にその警戒は解かれ僕の手に自分の手を委ねた。
僕はそのまま調子に乗り、その子を少し自分の方へと引き寄せ、バランスを崩したその子を抱きしめた。
「今の心模様はなんだ?」
「………………晴れ、です。」
ほんのりと耳が赤くなったその子を僕はしばらく抱きしめていた。
「じゃあ、次はあなたの番。」
2026.4.24 (2023.4.23)
今日の心模様
雨空に冷たい風
待ってる時は冷えきった空気を風が浴びせてくる
待ち望んだ時間が来たら今度はあっという間
ただただ思い知らされる
完敗なのかなぁ
今日の心模様
思わぬ人が
辛さをわかってくれ
優しい言葉に
思わず泣いた
曇りのち雨のち晴れ
今日の心模様
気がついたのは、いつの事だったか。
これは、偶然。なのだろうか。
「今日は雨だな」
ハルが、俺の隣を傘をさして歩く。
「そうだな」
こんなこと、信じるだろうか。
天気が、俺の感情と連動している。
「イブキ?どうした」
「なんでもない」
また雨脚が強くなった。雨の匂いが、いっそう重たくなる。
さっきから、胸の中に黒くてドロリとした塊があるようで、気持ちが悪い。
それが、空に浮かぶ、分厚い雲と重なって感じられた。
「天気予報ハズレたな。晴れるって言ってたのに」
それは、俺のせいかもしれない。
確証はないが、俺の気持ちが高まると、天候が変わる。俺の気分が何らかの理由で沈む時、決まって雨が降る。
ただし、かなり大きな気持ちの変化でなければならないようで、映画を観て感動した。くらいでは、天候に影響はしない。だからこそ、偶然なのか俺に原因があるのか、よくわからないのだが。
「やっぱり、なんか考えてないか?」
ずいっと、俺の顔を覗き込んできた。俺以外に、この事を知る人はいない。もちろん、ハルも。
突然、その事を、ハルに話してみたくなった。なぜ、それが今なのかは、わからなかった。それでも、知りたかった。ハルがなんと言うのか。
「もし、感情と天気がリンクしてたらどうする」
「小説みたいな話だな。急にどうしたよ」
呆気にとられた顔をしていた。それもそうか。
「もしも。の話」
「わかった。もしもの話、ね。不便そうだけど、哀しいとか、言わなくても伝わっちゃうんだから。ああ、でも、嬉しい時に晴れるのは、少し楽しそうかな」
ハルは傘をくるりと回した。傘の縁から、水滴が飛び散る。
一呼吸、深く息を吸った。
「それが、俺のことなら、どうする」
ハルは首を傾げる。自分でも変なことを行っている自覚はる。少し、返事を聞くのが怖かった。
雨は、静かに真下に落ちていく。
「そうだな。それなら、楽しい話をしよう」
ハルが屈託のない笑みを浮かべる。心の重しが、とれていく感覚がした。
空の雲が、途切れていく。その隙間から、一筋の光が差した。
「あっ、雨止んだ。でも、最近天気予報ハズレまくってるからな、また降るかもな」
「もう降らないよ」
「え?」
ハルがふと足を止める。
「今日の心模様は、晴れだから」
足元の水たまりには、七色の光が反射していた。
2026/04/23、
今日の空模様は曇り時々雨。
心模様も同じ。
明日の空模様は曇り。
心模様はきっと◎。
今日の心模様 𓈒𓏸𓐍 𓇢
今日の心模様は曇り時々雨でしょう。
好物を持っていくと良いかもしれません。
→透かし模様
折り紙を三度くらい三角に折る。
心の赴くまま、ハサミでカットを入れる。
折り紙を開く。破れないように気をつけて。
雪の結晶のような模様が現れる。
あなたの今日の心模様のいっちょ上がり!
テーマ; 今日の心模様