『今一番欲しいもの』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ー遠い日の記憶ー
『だれか助けて。助けてよ、お願い。美来(みく)を助けて。僕ははどうなってもいいからこの子だけは。この子
だけは助けて・・・・・・・」
人通りの少ない公園でみくという女の子を抱きかかえながら4歳ぐらいの男の子は泣きながら祈っていた。
「みくー、早く支度しなさい〜。
遅刻するわよー」
上からそんな声が聞こえてきて時計を慌ててみると電車
ギリギリの時間だった。
あーもう、最悪!久々にあの夢見たと思ったら寝坊しち
やった。ほんとついてない。
何故か小さい頃から1ヶ月に1回ぐらいのペースで今日みた男の子が女の子を抱えて祈ってる夢を見るんだよね。
何でだろう。
その夢で朝方の4時ぐらいに起きちゃって、まだいいや
って2度寝しちゃった結果がこの有様だ。
焦りながら全力で廊下を走り家を出る。
それから汗だくになりながらも全力疾走したら何とか電車に乗ることができた。
学校近くの駅で下ろしてもらってそこからまた激走だ。
あー、やばい!きつい〜
「セーフ!!間に合った〜」
ー気になる転校生ー
なんとか間に合った〜
「間に合ったっていうかほんとにギリギリだけど」
まなが苦笑いしながらも声をかけてきてくれた。
まなは小さい頃からずっと一緒でなんでも言い合える親友なんだ。でも同い年って言ってもまなのほうが全然しっかりしてるし、頭いいんだけどね。
だからよく相談に乗ってもらう。
「あっ、まな!おはよー!!そうなんだよー
寝坊しちゃって全力疾走で走ってきた!」
おかげで朝から汗だくだよー
「もっと余裕持って起きなよ?」
「はーい。」
まなと話しているといつもよりみんなが騒がしいことに気づいた。
どうしたんだろう?今日なんかあるのかな?
「ねーねぇ、何で今日はこんなにいつもよりみんなうるさいの?なんか教室全体が浮気立ってるっていうか」
まなは知ってるかな?
「あんた知らないの?
今日転校生が来るらしいの。男子か女子かはわからないけど。」
「転校生?こんな時期に?」
今は2学期中場ぐらいだ。こんな時期に転校生が来るなんて、なんか事情があるんだろうか?
「そうなのよね。こんな中途半端な時期に何で来るのか
しらね?」
まなと話しているとチャイムがなって先生が入ってきた。その後ろに転校生?もいる。男子だ。
「おはよー、お前ら席につけー
なんかもう伝わってるみたいだか、転校生だ。
おい、羽矢。自己紹介。」
先生が促すと転校生は頷いて言った。
「羽矢 洸夜(はねや こうや)です。よろしく。」
羽矢くん?が挨拶をすると一斉に教室が騒がしくなっ
理由はめっちゃ顔が整っていてかっこよかったから。
クールで、でも決してそっけなくはないから親しみやすい雰囲気の男子だ。
その時
羽矢くんと目が合った。
懐かしい・・・・・・・・・・・・・・
会ったこともないのに何故か無性に懐かしい気持ちになった。
なんだろう。この気持ち、心が温かくなるような。
羽矢くんはこっちを向いて固まっていた。
目を大きく開いてびっくりしているように見える。
私はお互いに目を離せなくて、時間が止まったように固まっていた。
「・・・・・・ぃ・・・な・・おい!椎名!」
わっ!何?呼ばれてる?
我に返って、前を見ると先生は困った顔で私を見ていた。
「はっ、はい!何ですか?」
「まったく、しっかりしてくれ。何回も呼んでるのに椎名返事しないから。お前の後ろ空いてるだろ?そこを羽矢の席にするから羽矢に分かるように名前呼んだんだ。」
全く、気づかなかったな。
羽矢くんが私の後ろに?
私が色々考えているうちにも話は進んでいてもう羽矢くんはこっちに向かって歩いてきているところだった。
こんなにドキドキしたのは人生初なんじゃないかって思うほど、心臓が高鳴る。
だからと言って羽矢くんの方をずっと見ておくなんてことは出来なくてただ、ドキドキしながら前を向いとくしかない。
すると
「ごめん。」
えっーーーー
羽矢くんは驚くべき行動をとったのだ。
いきなりわたしの前にしゃがみ込んでギリギリ制服で隠れている二の腕を確かめるように見てきたんだ。
「ちょっと、なにっーーーえ?」
何してんのよーって言おうとして羽矢くんの顔を見ると羽矢くんはすごく真剣そうな泣きそうな顔をしていた。
びっくりした。
けど、真剣な顔をみたら怒るなんて出来なくて羽矢くんが離れるのを待つしかなかった。
ちょっとしてから羽矢くんは離れて
「いきなりこんなことしてごめん。」
と、泣きそうなホッとしたような優しい笑顔で言われた。
「ううん、大丈夫。」
もう、何がなんだか。
結局、何がしたかったんだろうか。
私はみんなの視線を感じながら前に立っている先生の方を向いた。
ー突然の痛みー
それからはもう、みんなからの地獄の質問攻めが待っていた。
そしてまなちゃんからの質問攻めに合ってる最中でして・・・・・・・・・・
「どう言うことなのよ?みく!?」
私達は教室から少し離れた所で話していた。
なんせ、転校生お決まりであるあの机にみんなが集まるやつが合ってて、羽矢くんの前の私の席が取られちゃってる訳なんです。
だからこうして教室から離れた場所で、まなと話している。
「あんなに羽矢くんと接近してあの超かっこいい顔で優しく微笑まれてなかった!?」
接近!?
みんなからはそう見えちゃったんだ。
実際は二の腕?のあたり少しだけ触られただけなんだけど。
ていうか、私もわかんないんだよね。
「うん。何であんなこと急にしたんだろう?
初めて会ったのに。ていうか、あんなにかっこいい顔してるんだもん。会ったことあるなら忘れないよ?」
「まぁ、確かにそうよね~、あんな爽やかイケメンなかなかいないものね~
じゃあ、小さい頃は?
小さい頃に会ってたとか可能性ないの?」
うん〜、小さい頃か。
確かあんな子はいなかったと思うけど。
幼稚園ぐらいの時の友達とか?
その時ふと、たまに見る夢を思い出した。
男の子が泣いている夢。
ズキッ。
「うっ、痛い。いたっ、何この痛み」
とにかく痛い。
ズキズキして頭を叩かれているような痛みだ。
「ちょっと、大丈夫?急にどうしたの」
まなが駆け寄ってきて背中をさすってくれた。
ほんと、急にどうしたんだろう?
夢のことを思い出したら急に・・・・・。
でも、もう今日は考えないほうがいい気がした。
それからまなといつものように時間ギリギリまで色々なことを話して教室に戻った。
5時間目数学
みんながちょうど眠たくなる時間だ。
私も眠たくて全然授業の内容が頭に入ってこない。
しかも、よりによって普段は全然怒らないのに、居眠りしている生徒にはすごく厳しい先生の授業なのだ。
だから絶対寝たらダメなのに。
今にも寝てしまいそうだ。
ダメだ。
自分に言い聞かせて必死に目を覚そうとする。
そんな時
「はい、じゃあここを椎名(しいな)。
お前ウトウトしてるけどじゃあ余裕ってことだよな?この問題解いてみろ。
よし、じゃあ問2をーーーー」
当てられた。
慌てて指定された問題を見てみるけど
やばい、眠かったから全然わかんないし全然集中できない。
どうしよう。
私がこうしている間に他に当てられた人はもう既に黒板に書きに行っている。
そんな時背中を誰かから軽く叩かれた。
不思議に思い、後ろを振り向くと
「美来?大丈夫そう?」
羽矢くん・・・・・・。
「ううん、わかんなくて。どうしよ。」
「じゃあ、今からさっと教えるね。」
ありがたい。ありがたいけど、そんな多く時間はない。
焦りながらも教えてもらったら羽矢くんは教え方がすごく上手くてほんの少しの時間で理解できた。
よし。覚えてるうちに書きに行こう。
そして、無事問題を黒板で解くことができた。
「ありがとね。助かった!頭いいんだね。」
あんなわかりやすく説明できるんだからすごいよほんと。
「うん。役に立てたならよかった。
困った時はいつでも頼っていいからね。美来?」
なんて、優しいの・・・・・。
なんか、羽矢くんが神様に見えてきたよ。
それから無事に授業を終えて帰る時間となった。
「ごめんー、美来!
今日彼氏と帰る約束してて。」
「あー、そうなんだ!相変わらずラブラブだね!気にしないで楽しんできなよ?」
まなには中学の頃から付き合ってる彼氏がいるのだ。彼氏がまなにベタ惚れで今でもラブラブなカップル。
よし、じゃあ今日は1人で帰ろうかな?
1人帰り道今日のことを思い返していた。
『うん。役に立てたならよかった。
困った時はいつでも頼っていいからね。美来?』だって!
優しすぎでしょ!
ありゃ、女の子達が黙っていないね。
ていうか、羽矢くん私の下の名前分かっんだね?
今日来て、まだ全然時間が経ってない5時間目だったのに。
先生も名字で読んでたからわからなくても不思議じゃない。
なんでだろう?
『困った時は頼っていいからね。美来?』
『みくぅ〜?ぃーーとぃうーーぼくがーーらーかーーね?』
そんな時ふと誰だかわからないけど、男の子の顔が思い浮かんだ。
その男の子は満面の笑みで何かを言っていた。
ズギッ
またこの前の痛みがやってきた。
何なんだろう?今までこんなことなかったのに。誰なの?たまに思い出す、謎の男の子は。
誰?あんな子知らないよ。
不安になりながら家に帰った。
ー球技大会ー
「では、自分がなんの種目をやりたいか前に書きに来てください。」
今、球技大会の種目決めが行われている。
私は勉強はダメダメだし、スタイルも悪いけどこう見えて、運動だけは自信がある。
女子の種目は、バレー、バトミントン、バスケと何故かクラス対抗リレーの4つだ。
私はなんにしようかな。
なんでもいいからあまりものにしようかな?
ちなみに対抗リレーは足が速い人は推薦されたり、やりたかったら立候補していいことになっていて全員ではない。
私は前に足が速いからってありがたいことに推薦されて出ることが決まっている。リレーをする人も他の競技3つの中から絶対一つは選ばないといけない。
どうしよう?
悩んだ結果、バスケをすることにした。
羽矢くんは私と同じくバスケにしたようだった。
「球技、まなはどれにしたの?」
今日もまなと一緒にお昼ご飯を食べていた。
まなは運動神経普通ぐらいだったと思うけど何にしたんだろう?
「う〜ん、私はバトミントンにしたわ。
あんまり動かなくて良さそうだしね。」
まなはバトミントンか。
それにしてもあんまり動かなくて良さそうって理由かよ・・・・・・・。
満足した顔でご飯を食べてるまなを見て思わず苦笑い。
「未来は、バスケとリレーだったわよね?
2つも走る系の競技で大変そう・・・・・」
別に苦じゃないけどね?
「別に苦じゃないしむしろ楽しみなぐらいだよ?」
「まあ、未来は運動だけはずば抜けていいものね?」
運動だけはってまなちゃん酷いな・・・・・・
2度目の苦笑いをして笑っていたところにちょうどチャイムが鳴った。
「今から10分です。ではスタート!!」
球技大会は始まり、今は私がでるバスケが始まった所だった。
みんなに指示を出しながらもパスをもらってゴールに走っていってゴールを決める。
「よし!次!このままいい感じでいこ!!」
シュートは弧を描き綺麗に入り、チームに声をかける。
そして、順調に勝ち進んでいき、お昼ご飯を食べたら決勝という感じだった。
リレーは1番最後だ。
ちなみに羽矢くんはやっぱり運動も完璧らしく、羽矢くんのチームも決勝進出みたいだ。
「流石ね?このまま優勝もいけるんじゃないかしら?」
お昼ご飯を食べてる時、まなからそう言われてますますやる気がアップだ。
「でも未来、具合悪いんじゃない?」
ギクっ!
「やっぱり!周りに気づかれないように無理して取り繕ってたつもりでしょうけど、私の目は誤魔化せないわよ?
何年、一緒にいると思ってんのよ。」
うっ、さすがまなさん。
やっぱりまなは気づいてたか。
そんな素ぶり本当に見せないようにしてたのにな。
実は朝からずっと頭が痛くて、体も少しだけダルかったんだ。
「大丈夫なの?あと、バスケの決勝とそして美来はリレーもでしょ?
代わってあげたいけど、決勝とまでくれば私じゃダメだし・・・・」
「ううん、大丈夫だよ?あとバスケ終わったら長い休憩入るし。ありがとね?
それより、まなも午後からバトミントンだよね?頑張って!」
そんな優しい親友に微笑んでお礼とエールを送って午後の競技を迎えた。
私達のチームは見事優勝を勝ち取った。
でも、体調の方が少し悪化していた。
頭痛がひどくなってきて少しふらふらする。
今はリレーが始まるまでの長い休憩の時間だ。
だから少し休んどけばリレーに支障はないだろう。
「あ〜、未来ちゃんいた!
ごめん、未来ちゃん。女子のバレーの決勝に出る子が具合が悪くなって保健室に行ってて出られなくなっちゃって、未来ちゃん出れる?他の人にも声かけてるんだけど、みんな無理で・・・・・・・」
そうなんだ。大変だ・・・・・
もしかしたらバレーしてたら具合が悪いの忘れて熱中できるかもしれないし、困ってるみたいだし、代わりに出ようかな?
「いいよ?そこまで連れて行ってもらえる?」
「いいの?ごめんね、美来ちゃん。
休んでたのに、そしてリレーもあるのに。
未来ちゃんしかいける人いなくて、ありがとね?」
話しながらバレーのところに向かっていると
「ちょっと、あんた何してるのよ?
休憩じゃないの?しかも、昼休みの時より顔色悪いし。」
まなに会っちゃった。
「大丈夫だよ!ちょっと代わりにでてくるから!それより、ほらバトミントン始まるよ?」
心配症の親友に向かって微笑んでバレーの場所へ急いだ。
「ほんと、ありがとね!
まなちゃんのおかげで助かった!!
優勝もできたし!ほんと感謝!
ありがとう!」
無事、バレーが終わって優勝することができた。役に立てたようだ。
でも、今はちょっとそれどころじゃない。
バレーをする前よりだいぶ酷くなっていた。
バレーの代理を頼んできた子に微笑んで、トイレに駆け込んだ。
「はぁ、はぁ、きっつ」
でも、リレーが残ってるんだ。
私は自分で立候補したんじゃなくて、みんなから推薦されたんだから出ないわけにはいかない。みんなの思い背負ってんだから。
休む選択肢は残ってないんだ。
「よしっ、いこっ」
体に鞭を打ってどうにか運動場まで行く。
「ちょっと、美来?大丈夫か?
体調悪いのか?」
途中で羽矢くんに会った。
「ううん、大丈夫だよ?
次リレーだから行くね?」
羽矢くんの呼び止める声がしたけど、時間がなくてどうにか運動場までこれた。
そして、あっという間に私の番が回ってきた。
私はアンカーだ。
前者からバトンを受け取って走り出す。
身体中が悲鳴をあげていたけれどどうにか走る。周りなんて見えてない。自分が今何位なのかも分からずにビリだったらどうしようとだけ不安に思いながら無我夢中で走ってたらゴールが見えて来て、一直線に走り抜ける。
そして、ゴールした・・・・・
けど、私はゴールした瞬間体から力が抜けて目の前が暗くなった。
sideまな
大丈夫かしら?
見れば見るほど心配になっていく。
私は親友の美来がもうすぐ走ろうとしているところを見ていた。
明らかに体調が悪そうで昼休みからはとても悪化している。
昼休み止めとけばよかった。
ふらふらしてるし、顔色悪いし、
未来のやつ無理してバレーの代理まで受けて。
大丈夫って言ってたけど未来の大丈夫は昔から大丈夫じゃないから。
そうこうしているうちに美来が走り始めた。
具合は悪いからはずなのにすごく速いスピードで走り抜けていく。
当然、美来がトップバッターでゴールした。
良かった〜
少しだけ安堵して駆け寄ろうと思ったのと
美来が倒れたのは同時だった。
やばい!美来っ!!
焦ってスピードをあげ声を上げて美来の近くまて来たところだった。
「美来!みくっ!おい、大丈夫か?」
私よりもこの間転校してきた羽矢くんが受け止める方が早かった。
羽矢くんは心配そうな泣きそうな顔をして美来に声をかけていた。
「羽矢くん!美来を保健室に!!」
私がそういうと、ハッとした様子で羽矢くんは美来をお姫様抱っこして保健室に向かっていた。
「「「キャーアッ」」」
そんな状況に女子達が黙っているはずもなく、
一斉に悲鳴と興奮?の声が運動場に響きわたる。私は羽矢くんに続いて保健室へと向かうのだった。
大丈夫かな?
親友への抑えきれない心配を抱えながら・・・・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
ここはどこ?
私、運動場で倒れなかったっけ?
体もダルくないし。
何で外にいるんだろう?
それにもう夕方だ。外は暗くなりつつある。
どこか分からない知らない場所。
うちの近くではないと思う。
もしかして夢なのかな?
周りを見まわしてみるけど、ただ家が並んでいるだけ。
怖い。
夢なら早く覚めてほしい。
でも、何だか懐かしい。
不思議に思いながらも少し歩いてみる。
すると
『みくぅ〜?あんまり、はしりまわってころばないようにね?そしてもう帰ろーよ。せんせーが遅くならないようにって言ってたでしょ?』
少し先の公園の方から男の子の声が聞こえてきた。
みく?私のこと?
それに前に1人で帰ってる時にふと思い出して聞こえた声とおんなじ声だ。
怖い。怖いけど、気になる。
私は公園に入った。
そこには幼稚園児ぐらいの男の子と女の子がいた。
女の子の方は・・・・・・・・・・私?
家にある、私が写ってる写真と今見える女の子の顔はそっくりだ。ていうか、同じだ。
てことは小さい頃の私?
じゃあ、今遊んでる男の子は誰なの?
知らない。
ずっと夢に出てくる男の子?
あなたはだーれ?
『大丈夫だよ!!ーーーはつよいし、みくもつよい!2人そろえばサイキョー!でしょ?』
『うん。そうだね。』
男の子はまるで小さい私に強いと言われたことが嬉しかったのか、少し顔を赤くして笑っていた。
『うっーう、痛い〜!ーーーたすけでぇーー』
『ほーら。だから言ったのに。大丈夫?みく?』
案の定、私は転んだようだ。
小さい私に手を伸ばす男の子に目を向けるけど、その子の顔はボヤがかかって見えない。
誰なの?
すると
『どいつも、こいつもふざけやがって。
舐めてんのかよ俺を!
くそっ!』
スーツを着崩した男達3人が近くのゴミ箱を蹴って、公園に入ってきた。酔っ払ってイラついているようだ。
やばい、公園には、子供がいるのに。
男達は子供達に目を向けて
『あ〜あん?ガキどもが何見てんだよこらっぁ。』
そう言って子供達に近寄った。
『みく、きいたことある!!こうきょーのばしょだからけったりきずつけたりしたらいけないって!せんせーがいってた!だから、おじさん?やめたほうがいいとおもうな!!みく!』
小さい私は近づかない方がいい男の人たちに近寄って言った。
『ガキが何偉そうに言ってんだよ。
痛い目あいたくなかったらガキは家で眠ってろ』
『みく、ガキじゃないもん!みくだもん!』
その言葉は酔っ払ってる男をムカつけさせるには十分で、男たちは小さい私の髪の毛をつかんで、笑った。
『いだぃー、、、ーーーやめてー』
『はなしてください!みくにさわらないで!
みくがいたがってる!』
男の子がそう言って睨みつけると
『どいつもこいつも、うるせーんだよ。』
男は血走った目で小さい私を投げた。
小さい私はそれに抵抗できるはずもなく、弧を描いて空中を飛んで、錆びた鉄棒の方へ落ちる。
小さい私は鉄棒で頭を打ってしまい血を流して、しまいには腕を酷く擦りむいて、泣いていた。
『いたい、いたい。いたいよ〜』
男はそれをみて自分のしたことの重さに気づいたのか、他の男達と逃げていった。
『みくっ、大丈夫?どうしよう。
どうしよう。』
男の子は泣きそうになりながら美来を見ていた。幼稚園児ぐらいの男の子がこんな状況に対応できるわけない。
『ーーー?いたぃよぅ。いたぃよう。』
小さい私はただ、泣いていた。
男の子は泣きながら周りに助けを求めていた。
『だれか!だれかいませんか?助けてみくを助けて。』
『だれか助けて。助けてよ、お願い。みくを助けて。僕ははどうなってもいいからこの子だけは。この子だけは助けて・・・・・・・」
この言葉と状況が私が夢で見たことのある状況と重なった。
やっと、やっと、分かる?
これがなんなのか。
夢が何を意味するのか。
でも、男の子の顔は見せないままだ。
『ーーーくん!探したわ!
みくちゃん!酷い怪我!救急車を!』
少し経って大人が来た。
そして、小さい私は運ばれた。
『ーーーくんーーーくんは戻りなさい。
みくちゃんは大丈夫だから。』
救急車は大人達と共に病院へ向かった。
残された男の子はそれからもずっと泣いてる。
『ぼくのせいだ。ぼくがあの時帰るって言っていれば、みくは、みくは・・・・・』
それからしばらく経って
『神様。お願いです。みくを助けて。』
そう言ってこっちに向かってきた。
すると急に男の子の顔のボヤが晴れた。
えっーーーーーーーーーーーーーーーーー?
はね、や くん?
ー忘れてしまっていた記憶ー
「こうちゃん!」
そこでやっぱり夢だったらしく目は覚めた。
しかも羽矢くんの名前を呼んで。
そして、私は今まで見て来た夢の正体も昔、羽矢くん、通称こうちゃんとの出来事全部今の夢をきっかけに思い出した。
「み、美来?」
羽矢くんは私が気づかなかっただけで私の横に座っていたようだ。
「み、美来?お前・・・・・・・・・おもい、だしたのか?」
羽矢くんはびっくりしたような泣きそうなそんな顔でこっちを見ていた。
続く
見てくれてありがとうございました。
昨日の小説見返してみたら誤字脱字が凄くて、見てくれた人は読みにくかったかな〜って思いました。
すいません!今日の小説で訂正しました。
面白かったと思ってくれた方はぜひ続きもお願いします。
「今一番欲しいもの」
自身の人生に安寧を、生活を楽しめるくらいの富を、幅広い知識と教養を
キミの笑顔それだけ…
欲しいのは
キミの笑顔だけ…
笑ってよ…
キミのために…
笑ってよ…
僕のために…
smile again
神さま…お願い…
あの子を笑わせて…
あの子を笑わせてください…
あの子が笑うと可愛いんです!
あの子が笑うと仔犬がはしゃぐんです!
あの子笑うと明日も晴れ渡るんです!
あの子が笑うと明日が耀くです!
……
ミーチャン…!
明日はお祭りだね✨
『ええぇぇぇぇ〜?
えっと?
今1番欲しいものは……』
「ねぇ〜、ねぇ〜、秋ちゃんー
今1番欲しいものって何?」
「1番、はないかなー、
欲しいものはたくさんあるけどさ、ありすぎて決めらんない。」
「え〜、じゃあ、旭は?」
「1番?は、もちろん、桃葉からの愛♡」
「キモく感じるの、私だけじゃないよね?」
「うん、忘れかけてたけど、こいつら結構らぶらぶだなww
俺も千秋と感覚が合うことあるんだなw」
「彰と千秋、おんなじ顔してるんだがwww」
「なんなら私、初めて彰(あきら)とかんかくあったんじゃない?w」
「3人とも酷くな〜い?ねぇ、桃葉。」
「え〜?、桃葉は、めっちゃ嬉しいよ⭐︎
旭と私って3人とは感覚合わないんじゃない?」
、、、こりゃぁ、うちらは見えてなくなってくるね…
「それはそうと…
え、じゃあ、春川くんは?」
「(小声で)千秋、こんな感じ?」
「(小声で)咲良、攻めるね(笑)」
「1番って難しいな、、、
強いてゆうなら、Apple Pencil?」
「おー、春川くんっぽい」
「春川さん、理由は?」
「(小声で)千秋、それ、私聞こうとしたの、わかってて聞いたでしょ」
「そんなわけないよ〜」
『とっとと、どっちか告れ〜』ってのは心の声
「絵描きたいから」
「あ、秋斗、愛菜ちゃんが図書室で勉強教えて欲しいんだってさー、」
「真っ赤になった秋斗、見ていて飽きないなw」
「そーゆーあんたも、来て」
「(小声で)空気読んで、。
退散するぞ」
「彰〜先生から雑用頼まれてたから行こ〜」
全く、私達、なにしてんだか、、
「そうえば彰、さっきの質問。
1番欲しいものって何?」
「…千秋が教えてくれたら、教える。」
「え、なんで〜?」
「ずっと思ってたけどさ、山田千秋ってさ、空気読もうとするくせにさ、自分のこと鈍感だよな」
「な、なんでフルネーム?」
「というかどゆこと?」
「それってまるで…」
『それってまるで……彰の1番欲しいものは私って聞こえるんだけど』
【そうだよ、千秋、、
俺のもの(彼女と読む)にしたいんだけどな…】
「やっと気がついたか、鈍感女。
小5で引っ越してきて隣の席になってから、3年間目なんですけど?片思い」
「え?
………痛い。」
「そりゃ、ほっぺたつねったら痛いよ笑」
「私、幼稚園卒業して彰が隣町行って帰ってきて、小5から腐れ縁だけど、幼稚園の時から、ずっと好きだよ??」
「え?え?え????」
コンッ
「あの?そんなデコピンされると痛いんすけど」
「お互いに夢じゃないかわかったじゃん、」
「え?でも、千秋って秋斗のこと好きなんじゃ?」
「あー。そんなこと言ってもらったこともあったね、、」
「進展ない私を咲良が見かねてそんな嘘ついたんだよ、
嘘つくつもりなかったんだけど、嫉妬させた方がいいだのなんだの咲良がゆうから、、」
「ごめん、ほんとにそれ嘘、、。」
「ちょっとなんかへんじ、、
いや、、、、、なんで泣くのさ」
「いや、俺、正直に言うとね、ずぅっっっっっっと片想いしてたんだ。
初めて会った時、出会った時に。
一目惚れっていうか。
いや、でもさ、ずっと諦めないとって思って、秋斗と千秋がくっつけばいいんだって思ってたのに?
秋斗は愛菜ちゃん?、村上愛菜さんと付き合っちゃうし?
なんだよ、この、俺の9年間、、、、、、、、、、
叶ってたんだ」
「え?」
「俺さ、小1の正月にね、初詣でね、『将来、ちーちゃんと付き合えますように』ってお願いしたの。
小3くらいには、『お兄ちゃんのサッカーの試合がうまくいきますように』とか、そういうのもあったけど、いつしか、『山田千秋さんと再会できますように』に変わって、小5のときはまた、『千秋と付き合えますように』に変わってったんだよ」
「毎年さ、兄ちゃんとかに、熱心に願いすぎとか、言われるんだけどさ、毎年願ってた。」
「今度は私が泣く番?」
「泣いた顔まで可愛いとかなんなん?
まじ俺殺す気?」
「彰がちょっと、よく、わかんない…」
「うん、独り言。おっきい独り言。
ごめん、「ねえ、あき…「付き合お」
「私が言おうと思ったのに。」
「元は俺が先。
…で?付き合ってくれんの?」
「もち。」
今1番欲しいものは、彼氏の温もり。今まであまりいい恋愛が出来てなくて。元彼氏と喧嘩したこともある。
でも、今の彼氏さんはとても優しくて、かっこよくて
……たまにツンデレさん。でも、毎日LINE返してくれるし、通話もする。通話とLINEは毎日しようね。
2人の約束。8月は彼氏さんとデートに行く。
だからこそ、彼氏が今1番欲しいものをあげたいなと考えるんだ。
今一番欲しいのは、きみとの幸せ。
きみとは毎日会えるわけじゃない。
だからきみと別れたあと『次会えるのはいつかな』って悲しくなる。
会えない日は、きみと会う日よりきみのことを考えて、寂しく感じて。
好きすぎて、つらくて、泣けてくる。
わがままを言えるなら、どこにも行かないで。
誰のものにもならないで。
ずっとそばにいて欲しい。
ストレス社会の中、
知らぬ間に加害者や被害者になったり
何気ない言葉が嬉しかったり
何気ない言葉に傷ついたり
外には7人の敵がいるという。
自分の身は自分でしか守れなくて
でも、もう守る力も出なかったり
振り絞って力を出そうとしている人が多くて
どうしたら幸せになれるの?と
問いかける。
自己肯定感、それが全てなのかも知れないね。
自己肯定感が欲しい。
今、溺れている気分。
#今1番欲しいもの -23-
私が求めるものは時間だ
1日を他人(ヒト)より倍過ごしたい
幼い頃よりよく考えていた
やりたい事はあれど時間がないなど
しかし、
今の私は時間に余裕がある、、何故か、、
過去の私はとめどなく事を行ってはいなかった
つまるところ、最善を尽くせていなかったのだ
無駄を省くと空きができる
そこで気付いたのだ、、私が本当に欲しい物は何か
私は自由が欲しかったのだ、、
時間を手にすることは難しいが
時間を作ることは出来る、、
それにより自由は手に入る
この事例より私は「努力は実を結ぶ」ことを
理解した、、学びを得た、、
以上で終わりとしよう
〜完結〜
今、一番欲しいものは... ないかな
大切にしたいのはたくさんあるけどね
#11
「今一番欲しいもの」
自分の好きな自分かな。
#17
なんでもプラスに変える力。
なんでもいい方向に考える力。
人生を豊かにする
頭のいい思考力。
「私」という
宇宙でたった一人の人が
今日も明日もその先も
自分の為に自分を幸せにするのに
全力を注ぐ
ポジティブの力。
–いま一番欲しいもの–
今一番欲しい物。
今一番欲しい物は
おいちゃんの
命なのかな?
今日亡くなって
本当に
泣けてくる。
今一番欲しい物は
健康?
大好きな人に
後悔しないように
逢う事。
欲しいもの/いま持っているもの
欲しいものを手にするために
努力して得られる成長
/いま手にしているものに感謝し
そのことで得られる充足感
無いものねだりの苦しさ
/現状満足の澱んだ空気
どちらか一方ではない
折にふれて
忘れていたもう一方に意識を向けて
ちょうど良くなる
「今一番欲しいもの」
#172
私が今1番欲しいものは時間
大変なことも不安なことも、楽しいことも嬉しいことも、今この身体でこの心でもっと感じたいなぁ
私はまだまだ未熟で、きっと、まだ気づいていない幸せにはたくさんある。もっとももっと時間があればいいのに!でも時間は限りがある
だから明日も、精一杯苦しんで精一杯たのしもう!
頭が酷く痛い
大人げなく泣いてしまったから
こんな夜に限って
どうしてあの時と同じぬるい風が吹いているんだろう
隣に君は居ないのに
ボタンを掛け違え続けてきたような
何の意味も成し得ないこの人生で
君はたった一人、聞こえはわるいけれど
本当に僕に都合の良い人間で
我儘を言うと仕方ない、と笑って赦してくれて
辛いと言うと仕方ない、ではなく
偉いねと慰めてくれて
あぁ、ねえ本当に
君の隣で生きたかった
耳が遠くなる
あの場所には帰りたくない
色々とあるとは思う。
時間、お金、人望、名声、多分どれもあればあるだけいいと思う。
でも、何かを得るために何かを失うことが常で。
そうやって、頑張ってきた人達がいる。
それを受け入れられない自分は、だからこう願うんだろう。
”今一番欲しいもの”は、失わずに得ることができる世界が欲しいって。
今一番欲しいもの
私は中堅社員。またの名をエースという。
最近新人の教育係に任命されたため、今日もビシバシと指導中である。
「先輩!ここの手順が分かりません」
早速新人からの質問が来た。
軽くいなしてやるか。
「ゴミが。こんな簡単なことも分からないとは。いいか?よく見ておけ」
私はパソコンの作業を代わった。
30分経過〜
「馬鹿な!」
事務所のあちこちから警告音がなっている。
間違えて自爆装置を作動させてしまったようだ。爆発まで5分しかない。
あと会社の機密情報を全取引先と関連会社にメールで送ってしまった。
人生のリセットボタンが欲しい。
私が頭を抱えていると部屋に誰かが入ってきて言った。
「何だこれは?」
課長とストレッチマンだ。
私は即座に新人を殴りつけて言った。
「お前は何をやっているんだ!会社に恨みでもあるのか?」
こうなったら新人に全ての責任を取ってもらおう。
「え?え?」
新人は動揺している。しかし元はと言えばコイツが全ての元凶である。
私がさらに追撃の構えを見せるとストレッチマンが止めた。
「まあ、待ちたまえここに監視カメラがある」
「あああああーーー」
私は崩れ落ちた。
終わった。
しかし課長は驚愕の事実を言った。
「実はこれはテストだったのだよ。君が想定外の問題にどう対処するかというね」
なんとそうだったのか。
「つまり私はー」
「合格だ。他人に責任を押し付けて逃げおおせる。新人はそのためにいるんだ。よく気がついたな」
「課長ー!」
私は課長に抱きついた。
この人についてきて良かった。
カチ。
その直後、自爆装置が作動し職場は吹き飛んだ。
課長がタイマーを止めるのを忘れていたらしい。
「ストレッチマンてめー」
課長の最後の言葉だった。
今私が一番欲しいもの…それは、貴方と共に暮らす幸せ…私は、まだ誰とも同棲も結婚もした事が無いから、何となくしか、同棲や、結婚は、大変なんだと思う事しか出来ないけど…でも、貴方と暮らす未来なら、心配要らないね。きっと、同棲しても、結婚しても、沢山心配や迷惑もかけちゃうと思うけど、それでも、飽きずに呆れずにずっと側にいてね?私は、今、貴方が好き過ぎるのに、まだ一緒に暮らせないのが凄く悔しいくらい、私が想像する貴方との未来は、幸せで満ち溢れている。
#今一番欲しいもの
私が今一番欲しいものは、大切なあなた
どこにも行かないで、私のそばにいて
今1番欲しいもの。1人の時間が欲しい。
学校に行ってもずっと友達が付き纏ってくる。正直言って気持ち悪い。吐き気がする。
家に帰っても自室がないからずっとリビングに居る。
宿題やってたって邪魔される。
休みの日は弟の面倒を見せられるために早く起こされる。休みの日ぐらい休ませろよ。親が兄と弟の野球に行くためだけに起こされる人の気持ち考えてよ。だったら俺にも好きなことやらせてよ。バレーだってやりたかった。柔道だってやりたかった。推しのライブだって行きたい。推しのグッズだって買いたい。兄や弟の野球道具は買うくせに、、、。
習字で銀賞取ったって褒めてくれなかった。
弟の面倒を1日見たって「ありがとう」の言葉もないって、、、。俺は何のために弟の面倒見てんだろ。
毎日弁当作って、学校行って、勉強して、疲れやすいのにずっと動いてる。
最近「俺って何のために生きてるんだろう」とか思ってる。でもさネットでこうゆう事書くと「闇アピきつい😅」「闇アピすんな。キモい。」こっちだって本気で迷ってんだよ。「お前の絵文字の方がきついわ」とか思ったりしてるw
学校嫌だ。不登校の子色々あって来れないってことは分かってるつもりなんだけどやっぱりずるいなぁとか思っちゃうんだよね。これからどうしようか。
まだ中学生になって3ヶ月だけど嫌になって来ちゃったな。学校行かなきゃ怒られるのは分かってる。
でもさ時々休ませて欲しい。
明日でもお母さんに言ってみようかな。
怒られるかな?w
まぁみんな頑張ってね。
またね。
〜あはは〜
すまんな。
投稿してなくて。
ちょっと投稿出来る気がしなくてさ。
まぁ投稿出来るように頑張るね。
誰か毎回見てくれてる人居る?
いたらその子は優しすぎるね。
こんなにおもしろない文読んでくれるなんて。
本当に〃ありがとう”