『二人ぼっち』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「例えばこの世界で私とゆいちゃんの2人だけだったとするじゃん」
「ほう」
…なんかものすごい世界観の話が始まったな。
「その時ゆいちゃんはさ、私と一緒で嬉しい?それとも、2人しかいなくて悲しい?」
「…初めは多分、親とか好きな人がいなくて悲しいけど、瑠璃がいるなら、まあいっかってなると思う」
「そっか!」
「えぇ、何。怖いんだけど」
瑠璃は満面の笑みを浮かべるだけで、それ以上何も言わなかった。まるでもう自分のことは必要ではないかのように。
ー翌日。
「…は?」
いなかった。瑠璃が、いなかった。ただ一人、ぽつんと私だけがこの世界に取り残された。
「瑠璃っ」
探し回るしかなかった。昨日の最後に見た瑠璃の嬉しそうな顔を忘れられない。もう一度、会いたい。たった一人の私の大親友に。会いたい。
「…え?」
坂本瑠璃之墓
瑠璃を、探して走り回っている時目に飛び込んできたお墓の文字。ありえない、きっと同姓同名の…。いや…待て。記憶がなだれ込んでくる。忘れていた記憶が。思い出したくなくて、認めたくなくて記憶の隅の隅に追いやっていた記憶が。
「…っじゃあ、昨日までいた瑠璃は?まさか、幽霊??」
(ゆいちゃんが、私がいたらいいって言ってくれたから。私の目を見て、言ってくれたから。)
「ぁ…」
私は、親友が死んだことを受け入れられなくてずっと架空の瑠璃と話していたんだ。だから、私は、私たちは。今までずっと、二人ぼっちだっんだ。
#二人ぼっち
2人ぼっち
あなたとわたし
鏡のよう…
どちらも大切
あなたがいないと
わたしは抜け殻なの…
2人でわたしなの
そばにいて…
大切なの
二人ぼっち
そんな世界に
行きたい?
私とあなたしかいない世界
きっと色褪せてる
息を吸う
息を吐く
今ある私の人生を精一杯に生きなきゃ
僕はこれが運命なんだと思う
君と会えたのは偶然なんかじゃないって思う
2人で過ごした夏の日も
風邪をひいて笑いあったあの日も
全て決まっていたことだ
だからこれは
由々しき事態である
君が僕を置いていくのは
許されないはずだ
僕は考えた
神様に抗った君はいけない子だよね、と
君のためを思って
僕は君と永遠を過ごす
例え世界が2人しかいなくなっても
それもまた
運命だったということだ
愛しているよ
愛しい君
《ふたりぼっち》
#6
『人は良い所に埋まりたがる』とは言ったものだが、こんな辺鄙な場所を選ぶなんて、この世には私達しかいないのかもな。
お題 二人ぼっち
私はクラスにいても、家にいても一人だ。
周りからは孤独な少女にしか見えないかもしれない。
でも私はひとりぼっちじゃない。
いつも隣で笑っている、
支えてくれる相棒がいる。
笑えば良い、からかえばいい。
誰にも見えなければ、
誰にも知られていない。
世界一幸せな世界。
私とこいつの二人ぼっちの世界。
幼い頃の記憶
夕方 すずしい風がふきはじめたら
犬のポンタと散歩の時間
ちいさな足が
ちいさな歩幅でせわしなく
アスファルトにつめ音をたてた
彼はいつも前を歩いて
よこへ並ぶとかけ足になるので
わたしは甘んじて後ろを歩いた
赤いリード紐が
風になびく 小麦色のたてがみから伸びて
わたしの右手につながれていた
ゆれる
なわとびの
おおなみこなみのリズム
ひっぱられず ひっぱりもせず
でもその端をはなしてしまえば
彼はわたしをふり返り
すぐにどこかへ とんでいっていまうから
赤い輪っかに手首をとおして
にぎりしめた紐はいつも
じっとりと汗でしめっていた
街路樹が風に枝葉をふって
影がどこまでものびて
夕方はいつも ふたりぼっちの時間
『二人ぼっち』
物寂しい教会
最後の最後まで敵を倒した僕らは
今この瞬間で死んでしまうのだろうか
君の白い髪が、赤い色に染まる
青白い肌にだんだんなってきた君
僕の黒い髪の毛にも赤い液体は、
ねえ風、このものは寂しい教会で2人ぼっちだね
また一緒に遊ぼう
結婚生活はそんな甘いものではなかった。
スタートは1DKのアパートで二人きりで過ごした。
新婚3ヶ月で借金が発覚して絶望した。
離婚も考えたけど心を入れ替えるというあなたの言葉を信じた。
それでも倹しく暮らして6ヶ月には子どもを授かった事が分かった。あなたは父親業という責任から鬱を発症して休職し生活が侭ならないので1年も満たずに舅姑と同居になってしまったわね。
それからの20年子育てに介護に1つも自分の時間なんか持てなかったし毎回嫁姑バトルが始まれば決まってあなたは義母さんの味方だった。今風に言えばモラハラ夫とパワハラ姑に洗脳された隷属の20年間だった。
先日15年間の介護生活だった最後の姑を見送り、子どもも成人式を迎えて新社会人として巣立ち、あなたとふたりぼっちになってしまったわね。
義母さんを亡くしたあなたはまるで抜け殻のよう。
やっと自由な時間が出来たというのに義母さんとそっくりなあなたを見ていると先が思いやられるわ。
もう誰にも気兼ねしなくていいから熟年離婚してみようか、それともふたりぼっちの生活でお互いに孤独死避けるため見張っておくか、どちらがいいかしら?
『ふたりぼっち』
ひとりぼっち
ふたりぼっち
隔絶された 親密と孤独
1000億銀河のなかにある
地球のうえの80億人ぼっち
親密になりきれない
あまりに孤独が深すぎて
「二人ぼっち」
#52
でも、僕は部屋で一人、絶望に浸る。
僕は君の全部を知っていた。
君が浮気していること。
僕の愚痴をたくさん裏垢に書き込んでいること。
僕の口座からお金を抜き取っていること。
それでも、僕は愛されていると思っていた。
いや、思っていたかった。
今日もまた、君は浮気をしている。
……もう浮気ではないけれど。
…………ふふっ、今迎えにきたよ。
やっと 「二人ぼっち」 になれるね________
救急車が来る音がする。
君は一人、泣き叫んでいる。
#二人ぼっち
二人ぼっちには広すぎるこの公園
また三人で遊びたい。
お願いだから
帰ってきて。
「二人ぼっち」
一人で居るのが怖くなるからって
遠ざけていたはずだった
会いたくないはずだった
だけど気づけば
脳裏には貴方の声が
心臓には貴方の名が
吸い付くようで私を蝕んでいく
世界には私達二人だけ_
そう願わずにはいられない。
『二人ぼっち』
二人と聞けば友達を誰か思い浮かべるだろう。
確かにいる。いつも二人だ。正直これから先もこの二人でいたい。
お互い独り身でいたからお互いの気持ちもすぐ理解しあえたような気がした。好きなもの、やりたいこと、知ってもらいたいこと、その多くをあなたならわかってもらえると 勝手に思ってる。今でも。
二人だからできること。二人しかできないこと。全部をやっていけるのはこの二人だけだから。
ふたりきりなら、よかった。世界で、たったふたりきり。
オレとおまえだけでいい。そうすれば、おまえが他の奴に奪われる心配なんてしなくて済むから。
こんなこと考えても、ゆるされるから、内心の自由っていいよな。
オレの中身は気持ち悪いよ。
私は独りでいることが好き
誰にも迷惑をかけないし
好きなことをしていられる時間だから
たまに寂しくなったら
二人ぼっちもいいかもね
#二人ぼっち
ふたりでいることが
つらくなり
ひとりぼっちに
戻ろうと
あなたと
サヨナラしたけれど
ふたりで作った
想い出が
キラキラ煌きながら
どこまでもついてきて
ひとりぼっちにも
ふたりぼっちにも
なれなくて
# 二人ぼっち (77)
お題 二人ぼっち
果てしない恋を追い続けて
色んなことを覚えてきた
いつか未来で分かり合えたら
二人ぼっちの夜を越えて
あなたと私の物語を綴ってく
二人ぼっち
ひとりぼっち
二人ぼっちの方が寂しいのはなぜ
こんなに近くにいるのにねえ
心はいったいどこにあるのかしらねと
胸をわざわざ叩いてくる女の
煩わしさ。
二人ぼっち
いつもそう弟と僕で
いつも家にいる
親はいつも家にいない
帰ってきてきても僕達を殴って蹴って
八つ当たり
でも弟と家で二人ぼっちの時は
少し穏やかで寂しくなかった
前までは...
弟は......交通事故で亡くなった
親はなんとも思っていなかった
弟が亡くなって五年....
もう、親の虐待には耐えれそうにない
ごめんね
守ってやれなくて
こんな兄でごめんね
そして僕は、ベランダから落ちて
15歳の人生が 終わった
ねえ!聞いてください!明日部活です!
剣道です!と、とても.........いやです!
嗚呼、嫌だな。
では、明日皆に良い日になることを願います。
では、さようなら.......はあー部活...部活....か...