『世界に一つだけ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
世界に一つだけ
この世界で、あなたとだけ共有したい…この時間…
この世界は、屹度、あなたと私だけでできている…
そんな妄想していて、虚しくなる…
判ってる…本当は、あなたは、私の存在すら知らないこと…
一方的に、遠くからあなたを、見ているだけの片想いだから…ストーカーになる勇気も無い…
ただ…何気に撮った写真に写り込んだ、あなたの横顔に、語りかけているだけ…
これまでに
お世辞にも似ていない
似顔絵をもらったことがある
その絵には
とりあえず、目や鼻といった
顔のパーツらしきものは描いてある
だけど
なぜかその無茶苦茶な絵が
心から嬉しいものなのだ
幼児期の愚息から
プレゼントされた絵だからだ
『世界に一つだけ』のね!
まー
作品No.162【2024/09/09 テーマ:世界に一つだけ】
自分という存在が
世界に一つだけ
だとしても
自分を大切にしたいと
思えないのはなんでだろうな
自分のこと
甘々に甘やかしてるくせに
何気に、人の声ってそれぞれ違っているような気がする
似ているとはいえ、完璧に同じなものが存在しない辺りを見ると、世界にひとつと言っても過言ではないんじゃなかろうか!
「趣味でやるのが一番」
自分が着ている服とまったく同じ服を着ている人を見かけたとき、なんとなく居心地が悪くなった。
既製品なのだから、自分以外の人もそれを買っていることくらい、わかっていたはずなのに。
「他の人と違う格好がしたいってこと?」
小学校時代からの友人が首を傾げる。
「いや、なんか、制服じゃないのに、同じもの着てるって、なんか気持ち悪くて」
「私は、同じ服着てる人見かけたら、親近感湧くけどなぁ。センス同じなんだーって思う。流行ってるものなら、同じの着てても別に気にしないけどなぁ」
「流行りを否定するつもりはないんだよ。ただ、人とまったく同じものを着たくないというか……流行りのものだけど、よく見るとちょっと違うよね、っていう箇所がほしい、みたいな」
「うーん……そっか……たぶん根本的な感覚からして違うのかも」
「そうかも」
彼女は、私のことも他人のことも、否定しない。
「だから、洋裁習い始めたんだね」
良いと思う、と彼女。
「というか、アクセサリーは昔から作ってたし、なんでそっちの道に行かなかったのかな、と思ってた」
「あー、それはね〜。自分で自分のものを作りたいから。もちろん、親しい人から頼まれたら作るけど、たくさんの人のために作る、ってことはしたくなくて……」
私は自分のために作りたいだけ。
親しい人に作るものも、私がその人に贈りたいだけ。
仕事にしてしまうと、私が本当に作りたいものが作れなくなる気がする。
だから、たぶん、趣味でやるのが一番合っているのだろう。
────世界に一つだけ
「世界に一つだけ」
ある小さな町に、古びた雑貨屋があった。店主の老婦人、ミツコは、長い間この店を営んできた。彼女の店には、世界中から集められた様々な品々が並んでいたが、その中でも特に目を引くのは、店の奥にひっそりと置かれた一つの小箱だった。
その小箱は、木でできており、表面には美しい彫刻が施されていた。誰もがその存在に気づくことはなかったが、ミツコはその箱に特別な思いを抱いていた。彼女はその箱を『世界に一つだけの宝物』と呼んでいた。
ある日、町に若い女性が訪れた。名前はアヤ。彼女は都会から引っ越してきたばかりで、何か新しいものを求めてこの町にやってきた。アヤは雑貨屋の前を通りかかり、ふとした好奇心から中に入った。
店内は薄暗く、独特の香りが漂っていた。アヤは目を輝かせながら、様々な品々を眺めていたが、やがてその小箱に目を留めた。何かに引き寄せられるように、彼女はその箱の前に立ち尽くした。
「この箱、何ですか?」
アヤはミツコに尋ねた。
ミツコは微笑みながら答えた。
「これは、私の大切な宝物です。中には、世界に一つだけの特別なものが入っています」
アヤの好奇心はさらに膨らんだ。
「見せてもらえますか?」
「もちろんですが、開けられるのは特別な人だけです」
ミツコは言った。
アヤはその言葉に心を躍らせた。特別な人になるためには、何をすればいいのだろうか。彼女はミツコに頼み込んだ。
「私も特別な人になりたいです。どうすればいいですか?」
ミツコはしばらく考えた後、アヤに言った。
「あなたが自分自身を見つめ直し、心の中にある本当の願いを見つけることができれば、特別な人になれるでしょう」
アヤはその言葉を胸に刻み、町の生活を始めた。彼女は毎日、町の人々と触れ合い、様々な経験を重ねていった。時には失敗し、時には喜びを感じながら、彼女は自分自身を見つめ直す時間を持った。
数ヶ月後、アヤは自分の中にある本当の願いを見つけた。それは『人々を笑顔にすること』だった。彼女はその思いを胸に、町の人々に小さな幸せを届けるために、様々な活動を始めた。手作りのアクセサリーを作って販売したり、子供たちに絵本を読んだり、地域のイベントを企画したりした。町の人々はアヤの活動に感謝し、彼女は次第に町の中心的な存在となっていった。彼女の笑顔は、周囲の人々を明るく照らしていた。
ある日、アヤは再び雑貨屋を訪れた。ミツコは彼女を見て微笑んだ。
「あなたは特別な人になりましたね」
アヤはその言葉に感動し、心が温かくなった。
「私は、私の願いを見つけました。人々を笑顔にすることが、私の宝物です」
ミツコは頷きながら、小箱を開けた。中には、何も入っていなかった。しかし、その空っぽの箱は、アヤにとって特別な意味を持っていた。
「この箱は、あなたの心の中にある宝物を象徴しています。あなたが見つけた願いこそが、世界に一つだけの宝物です」
ミツコは優しく言った。
アヤはその言葉を胸に刻み、微笑んだ。彼女は自分の中にある宝物を見つけたことで、真の特別な人になったのだ。
雑貨屋を後にしたアヤは、町の人々に笑顔を届けるために、さらに力強く歩き出した。彼女の心には、世界に一つだけの宝物が輝いていた。
立花馨
─── 世界に一つだけ ───
貴方は一人しか居ないから
僕のそばにいてほしい
清潔な部屋
綺麗な服
汚れたものは一つもない
肉も皮も血液も君には必要ないから
全て取り除いた
言ったでしょ
僕は外見に興味がないって
汚れた部分を全て取り除いた貴方は
世界で一番美しい
世界に一つだけの宝物。
それは輝く宝石である。
それは美しい絵画である。
それは貴重な書物である。
世界に一つだけの宝物は人それぞれに違うものである。
世界に一つだけの宝物は皆同じである。
全てが間違いで全てが正解である。この世界は終わりなき問いである。その答えにたどり着ける人間は存在するのだろうか?その答えこそが世界に一つだけの宝物では無いだろうか。
目指しているのは
only oneじゃなくて
number one
だってそのGOLDは
結局 唯一無二
【世界に一つだけ】
欲しいのは一つ。
ただ 一番 だけ。
もし、明日世界が終わるとして
世界に一つだけ何かを残しておけます、と言われたら貴方は、何を残しておく?
人生の大半を共に過ごした家族
莫大な時間をかけて創った、物語たち
大切なあの人
何を残すのが正解なんだろう。
こんな選択は迫られたくないな。
だって、困るじゃん。
大切なものたちが多すぎて、そのどれ一つにとっても失いたくなくて。
だからさ、ごめんね。
こんな事考えなくて良くなるように、終わりは自分で決めるよ。
大切なものを失う前に。
ばいばい。
──彼女の遺書には、こう記されてあった。
少し古びた紙の匂いが、鼻の奥に詰まっていくようだ。
息が、しにくい。
世界に一つだけの温もりをくれた彼女は、
世界に一つだけの苦しみを僕に刻みつけて逝った。
『世界に一つだけ』
【世界に一つだけ】
白黒の鍵盤を走る指で
星々を繋いで星座を作れば
きみの為だけの世界に一つだけの音が生まれる
2024-09-09
世界に一つだけ
世界に一つだけ願いを叶える装置があったなら、きっと今こうして文章を書く事など出来ず、僕らは空を見上げて怯えていただろう。
日々家
【お題:世界に一つだけ 20240909】
大量生産、大量消費のこの世の中で
世界に一つだけ、なんてあるのだろうか?
そんな疑問が浮かんだ。
けれどよく考えてみて欲しい。
例えばお店にずらりと並んでいる食器類。
昔は一つ一つ手作りで、同じようでいて少しずつ違うものだった。
今は機械で制御され、寸分違わぬものが出来上がり
少しでも規格に合わなければ、消費者の手に渡ることはまず無い。
でも、どちらの場合でも、あなたの手にあるその食器は、他のどれでもない。
世界に一つだけの、あなたが手にした食器。
例えば車。
安くは無い買い物だから、皆真剣に選ぶ。
車種、年式、色、オプションなどなど、自分の求める1台を手に入れる。
何千、何万、何十万、何百万と作られる中で、あなたの元に来るのは選ばれし1台。
世界に一つだけ、あなたのために選ばれた車。
例えば名前。
最近の風潮は、他人と被らない唯一の名前、とか言われているけれど
被ったって良いじゃない、だってその名前はその人のものだから。
名前が同じだと、人生まで同じになるの?
そんな馬鹿みたいな事、あるわけない。
漢字が同じでも、読みが同じでも、両方が同じでも
その名前はその人が持つ、世界に一つだけの人生最初のプレゼント。
だから、大切なのは気持ちであって、読み方や字面ではない。
世界に一つだけの、あなたという人間の名前。
なんて、考えてみたけれど、『世界に一つだけ』に拘るのはきっと人間だけだよね。
鳥も虫も魚も植物も犬も猫も⋯⋯人間以外のたくさんの生き物は
『世界に一つだけ』なんてことこれっぽっちも気にしていない。
きっと、考えてさえいない。
私はたぶん会ったことがないけれど、神様はこう言うかもしれない。
「それは、生きる上で重要な事なのか?」
ってね。
まぁ、まず必要ないよね、生きる上では。
でもやっぱり、どうしてか欲しくなっちゃうんだよね
『世界に一つだけ』の何かを。
それがあると自分が『特別』って言われているような
そんな気持ちになれるから⋯⋯⋯⋯かも?
━━━━━━━━━
(´-ι_-`) 某グループの曲の呪縛から逃れるのは困難デシタ⋯( ¯-¯ )
世界にひとつだけの花があるとすれば名前はなんだろうか。
世界に一つだけ人がそれぞれ持つ真理、心理
世界で最も美しい。
『世界に一つだけ』
パスワード設定
通過した
これって
世界に一つだけの
文字列なんだと
安堵する
100円玉を握りしめている。
平成12年の100円玉。銀色のありふれた100円玉。
銀の桜の凸凹が、手の皺に馴染んでいる。
汗の滲むての内側で、硬貨を握りしめて、一歩を踏み出す。
駅を出ると、初秋の蒸し暑い空気が、ムワッと吹きつけてくる。
今日から、新しい生活が始まるのだ。
背中に背負ったリュックの重みが、ずしっと肩にのしかかる。
昼過ぎの日差しが頭上から、強く強く射している。
手の中の100円玉は、確かにありふれた、なんの変哲もない100円玉だ。
だけど、これは使うために握っているわけではないのだ。
これは俺にとって、世界で一つだけの、一番のお守りだった。
遠い昔に、俺から離れてしまった母さんの。
俺の母さんは、どうしようもない人だった。
母親としては失格の、どうしようもない…。
俺が生まれた時、既に母さんは、人生において致命的な失敗を何回か重ねていて、俺が生まれた後も、さらに致命的な行動を何回も重ねていた。
母さんは、悪い人じゃなかった。
ただ、頭が致命的に悪かった。
鈍くて、やることなすこと短絡的で、楽観的で、まったく計画性がなかった。
母さんは俺を愛してくれていたけれど、そんなどうしようもない人だったから、俺に渡せる愛も行動も物も、ほとんどなかった。
だから、お小遣いだ、今日の食費だ、と母さんが俺の手に握らせてくれるのは、いつも一枚の100円玉だけだった。
母さんは、母さんなりに一生懸命に俺を育てようとしていたけど、実態は、ネグレクトに近かった。
そんな母さんを、俺は内心軽蔑していた。
大したことも出来ないくせに母親ヅラして、油断していてもしていなくても、しょっちゅう厄介事を運んでくる。
鬱陶しく思った。早く離れたいと思っていた。
だから、俺は母さんから離れることに決めた。
俺は生まれた頃から、冷徹で、計算高くて、捻くれた悪い子だった。
もしかしたら、母さんが気づいていないだけで、俺は母さんの子ではなかったのかもしれない。
…俺は、母さんが出掛けている間に、警察へ行った。
それが俺の最初の裏切りだった。
母さんの罪の証拠を持って、俺は警察へ行った。
結果、母さんは捕まって、然るべき施設へ送られ、俺はまた別の施設に保護された。
最愛の息子に裏切られたというのに、母さんは変わらなかった。
俺が面会に行くたび、母さんはすごく喜んで、俺の生活の心配をして、最後にはいつも俺の手に、100円玉を一枚だけ、握らせた。
お小遣いよ、と、笑って。
この平成12年の100円玉は、母さんから貰った最後のお小遣いだった。
俺が成人して、他県での就職が決まったあの日。
それは、俺の自立と同時に、母さんとの別れを意味していた。
母さんは、今すぐ使える資金源があれば、後先も先方の事情も考えずに、すぐに頼って使い潰してしまう。
母さんのためにも、俺の生活のためにも、自立したら、母さんに会わないと決めていた。
最後の面会の日。
俺の近況報告を聞き、俺の決意を聞いた母さんは、意味が飲み込めていないのか、それでも変わらず穏やかに、俺と話してくれた。
そして、別れ際に、この平成12年の100円玉を、俺の手にそっと握らせた。
お小遣いよ、と笑って。
これは世界で一つだけの100円玉だ。
どれだけ、平成12年の100円玉がありふれていようと。
この100円玉よりも高価な経済的価値のある100円玉があろうとも。
俺はこの100円玉だけは使ってはいけないんだ。
俺にとっては、世界に一つだけの価値がある、お守りなのだから。
手のひらをゆっくり開いて、100円玉を見つめる。
母さん、俺、頑張るから。そう呟いて、落とさないように100円玉をしまってから、スマホを取り出す。
スマホの地図アプリを開く。
新居にピンがついている。
俺は、スマホを片手に歩き出す。新しい生活に向かって。
空は、カラッと晴れ渡っていた。
母さんみたいだ。空を見て、そう思った。
世界に一つだけの宝石、私だけが見つけた。
輝きすぎて、見えない程に美しい。
誰にもバレていない。
安心だよ。
これで君は傷を付けなくて済むね。
貴方は、傷付かずにそのままで居てくださいね。
慌てないでよ、なにもしないから、ね。
傷物にはしたくないんだよ。
歴代の宝石達みたいには。
どうして、そう逃げちゃうの?
追いかけたくなっちゃうじゃん。
ねぇ。私だけの宝石ちゃん。
逃げても無駄だよね?
早く私の元に帰ってよ。
来なきゃ、また壊しちゃう。
帰ってきてよ、早く早く。
一部の歌詞アレンジ有(狂愛者ストッカート)
是非聞いてみてね。(作者の好きな曲です)
ー世界に一つだけー
目の前にある花は、すみれだ。
どこにでも咲いているすみれだ。
次に見た時には枯れてしまっているのだろう
でも、松尾芭蕉が山路で見つけたすみれは
ずっとそこにある様な気がする。
他のすみれとは違う気がする。
もし、松尾芭蕉じゃなくて
私が最初にそのすみれを見つけていたら
どこにでもある「すみれ」のままだったのだろう
身近な光に気づける人ー
そんな人が世界に一つだけの
光をつくるのかもしれない
自分には、ある。
世界に1つだけの何かが。
なんて、そんなものない。
この世には、ドッペルゲンガーが3人いるらしい。
じゃあ、私の顔なんて、
特別珍しくない。
私の思考は?
パクリって言うのは偶然被ってしまってもおきる。
その原理で言うならば、
私の思考は珍しいわけがない。
心、そもそも、それはどうやって証明するのだ。
それは思考と同じであるだろう。
やっぱり私は模倣作であり、コピーでしかないのだ。
きっと私の行動も、体型も、なにもかも、
被っている。
では、オリジナルは誰なのだ。
みんなコピーなのだ。みんながみんな互いを、
模倣しているから。
私たちには、どうすることも出来ない。