『不条理』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
“不条理”
人生や世界の不条理を挙げてみれば、きりがない。
「おおきな存在」
うまく言葉にならない
こころの内が
伝えられなくて
もどかしい と
どんなに近づいても
身体の厚みのぶんだけ
まだ遠い と
傷つけるとしても
この感情の渦を
発さずにはいられない と
目にみえるものだけで
愛を確かめようとして
くるしい と
ふたりの未来が
見えそうで
見えなくて
不安だ と
眠りにつくときには
湯たんぽのような
あなたのぬくもりを
感じたい と
動かされるこころが
痛くも、
あなたが
どんなに
おおきな存在か
を教えてくれる
わたしの愛が
あなたに
届きますように
もっと辛抱づよく
もっと晴れ晴れと
もっと伸びやかに
あなたを愛していたい
あなたに愛されたい
#不条理
不条理
とにかく、色々降ってくる日だった
上の住人がうっかりで落とした植木鉢
予定外の急な仕事
予報になかった突然の雨
俺が何をしたというのか
雨を避けるため軒下に入る
そこのお店はもうやっている時間じゃなく
暗く、静かな空間に雨音だけが響いている
と
雨音を切り裂くような悲鳴が遠くから近づいてきて
天井に張られた布が大きくたわむ
バウンドして落ちてくるのは小柄な女の子だった
どうして!?
とにかく受け止めようと飛び出す
どうやら不条理すぎる一日はまだ終わらないらしい
あとどれだけこんな不条理に耐えたらいいの。
みんなが楽しそうに部活とか学業に励んでる中私だけずっと布団の中にうずくまってたあの時間は何だったの。
みんなが学校やバイトで忙しい忙しいって幸せな悩みを抱えてる中何も出来てない自分は何だったの。
自分と向き合う時間だとかゆっくり休む時間だとか散々良い様に言い換えて誤魔化したって寂しさも孤独も何も埋まりはしないのよ。
表面上では私と仲良くしてくれてる人だって私の優先順位が最下位ぐらいなのはわかってるし。
もうこんな不条理には飽き飽きだ。疲れた。
【不条理】
スーパーにて。
私が日課の万引きを行っていると万引きGメンに呼び止められ、事務室に連れて行かれた。
事務室に着くと店長と思わしき人が声を荒らげて言った。
「犯罪者が!盗んだものを全て出せ」
横暴な人だ。
しかし私にも言い分がある。
「言いがかりはやめて下さい。この袋に入っている食品は家から持ってきたものです」
店長が真っ赤になって何か言おうとしたがストレッチマンが止めた。
「まぁまぁ、とりあえず監視カメラの映像を見てみましょう」
ストレッチマンがパソコンを操作すると映像が出てきた。
「え?ここはもしかして」
私の自宅だ。
映像では私が買い物袋に食品を詰めている様子が映っている。
店長が顔をしかめた。
「確かに家から持ってきたようにも見えるな」
いや、問題はそこじゃない。
「え?ちょ、これは盗撮。プライバシーの侵害です。ゆ、許されませんよ」
店長は私を無視して続けた。
「別の日の映像も見たいな」
ストレッチマンは答えた。
「少なくとも20年分はありますが、いつのがいいですか?」
私は発狂した。
「消せ消せ消せ消せ」
私は店で大暴れし、器物破損、威力業務妨害、銃刀法違反、窃盗等の罪で逮捕された。
【不条理】
普通はさ、待ち合わせに遅刻したら「ごめんなさい」だよね?
自分が落とした小銭を拾ってもらったら「ありがとう」だし。
どっちも言えないってどうなの?しかもいい大人が。
ごめんなさいもありがとうもまともに言えないような人は、いくら顔がカッコ良かろうが、物腰が柔らかかろうが、仕事で稼いでいようが、こっちから願い下げ。他の部分が優れていればいいってもんじゃない。
ま、そいつは顔もカッコ良くなかったし、性格悪いのが滲み出てたし、仕事で稼いでるわけでもなかったけど。
人の振り見て我が振り直せ。自分は最低限、ごめんなさいとありがとうはちゃんと言える人でいよう。
ねるねるねるねの色の不条理
練れば練ったという事によって、
練らなければ練らなかったという事によって、
あなたは裁かれるだろう。
あなたには練る権利も、練らない権利もないのだ。
世の不条理を感じる
無理なものは無理だし
それが無理じゃないやつもいるし
不公平不平等
辛い
ずっと前からわかっているはずだ。
君の目から雫がこぼれるのも。
僕が僕を傷つける訳も。
相手を死ぬほど憎む訳も。
それでも僕はなぜ君が笑うのか、
一生分からないのだろう。
そして君も、なぜ僕が君を離さないのか、
分からないのだろう。
そして両者とも言う
「分からなくていいんだ」と。
僕らの世界は二人きり。
この不条理な世の中で。
ずっと手を繋いでいよう。
『この不条理を救うことはできませんよ!』
「語っても語っても?」
『はい!だってそれは自分を優先することと同じでしょう?』
「僕のこの正体を現してもですか?」
『やぁ〜っと晒しましたかw』
『私はあなたの陣営ではありませんよ?』
「...なっ」
【不条理】
パァン!
広い広い部屋に、軽快なほどに響く音。
綺麗に掃除してあり、照明を反射している大理石の床に、小さな男の子が蹲る。
少年が蹲る傍らに息を切らして佇むのは、彼の母親だろう女性。
先程の音は彼女が少年を平手打ちした音だ。
少年は泣きそうな顔で母親を見上げ、憎しみの目へと変える。
『、、な、何よその目は!』
パァン
また少年に平手打ちをする母親。
気が済むまで叩かれ殴られた少年はその場にとどまり、バタバタと出て行った母親をずっと見つめていた。
『、、、、』
少年はそのまま与えられた自室へと戻る。
簡素な部屋。
全てが白く、少年の心を揺さぶる様な仮面ライダー、漫画の類いは一切存在していない。
彼の母親が、彼を縛っているのだ。
夫に別れを告げられ、女手一つで少年を育てる彼女は、母親としての自覚と共に、"出来の良い息子を1人で育てた"という思想もついてしまった。
そんな彼女に英才的教育を受けている彼の人生は、実に不条理であった。
少年は齢8歳にして自分の意義を見失い、人生に何の意味も持てなくなっていた。
ーーー
バサァ、、
鳥が羽ばたく様な音がした。
でもそれは遠くじゃなくて、もっと僕の近くでだ。
泣き疲れて眠った目をこすりながら体を起こすと、其処は自分の部屋だった。
けど、、僕の部屋ではないみたいに、鮮やかな羽が存在していた。
『起きた?』
突然聞こえたソプラノの様な美声。
僕は慌てて起きて正座をした。
僕が寝ていたベッドの端には、綺麗な羽に埋もれる様に白いワンピース着た女の子がいた。
その子の目は図鑑で見た地球の様な色で、地球より美しかった。
金髪は太陽より輝いていて、頭の上には星が舞っている。
『き、、君は、、?』
恐る恐る聞けば、女の子は優しく微笑みかけて、僕に言った。
『私はバク。君の悪い夢を吸い取る魔獣さ。』
バク、獏。
聞いた事がある。
中国の霊獣で、悪夢を見たら覚めた時にバクに夢を食べてくれる様願うと。
それで同じ悪夢は2度と見なくなるし、快適な睡眠を取れるって、、
『僕、、夢なんか見てない。』
最近はあまり眠れてない。
夢なんて人生で1番見ないだろう。
『ううん。違うよ。いい?私が、あの"悪夢"を吸い取ってあげるんだ。』
目の前で屈託のない笑みを浮かべる女の子は、相変わらず天使の様に綺麗だった。
背中に背負っている羽はいろんな色が綺麗に混ざり合っ
たやはり部屋に似合わぬものだった。
『悪夢、、アイツを吸い取ってくれるの?』
自分の見栄ばかり気にして、僕に完璧を求めて来るアイツが、僕は死ぬほど嫌いだ。
『ああ。約束するよ。小さい少年。』
少年をベッドに再度寝かせ、少女はベッドに腰掛けて少年を頭を優しく撫でた。
『大丈夫。ゆっくりおやすみ。』
少年はうつらうつらと瞼を閉じ、部屋を静寂が包んだ。
『ただし、、君が目を覚ました時、お母さんは存在してないよ。だって其処は、、君だけの桃源郷なのだから。』
バクは夢を食べる。
でも、、稀に夢を見させる個体も存在する。
彼女の羽から鮮やかな色彩が抜け、少年の額に入っていく。
『ああ、、良い顔だ。』
少女はニコリと笑い、もう呼吸をしていない少年に触れるだけの口付けをした。
いたいけな小さな少年は、自らこの不条理な人生からの脱却を選択した。
絶対とか一生とか使わないでほしかった
そしたらもう少し快く離れられたのに
不条理だって思わなかったのに
人間の存在そのもの。
なんてね。
END
なかなか難しいテーマ。
「不条理」
こんな世の中はもう嫌だ。
遊ぶ時間も、テレビを見る時間も、全てを費やしてきたのに、私は大学受験に失敗した。
友達との約束も断っていたから、友達は皆離れていった。
そんなタイミングで、両親の離婚。
お互いに不倫をしていたらしい。私は邪魔らしくて、お金だけ渡されて1人で暮らすことになった。
同じ大学に行こうと誓った彼氏とは、自然消滅。
私の受験失敗が原因だ。
浪人する金はない。
働くことを余儀なくされたが、就職先も決まらない。お祈りメールばかり。
なんで私が、なんで私ばかりが、こんな目に遭わなきゃならないの…
こんな人生はもう嫌だ。
私は、ベランダの柵に足をかけた
「不条理」
◆不条理◆
不条理とは
私のまわりの世界のすべて
「不条理を嫌な顔せずに受け入れることができるようになってしまったら、大人になった証拠だと思う。」
日本語へんだよ、といつもみたいに言えばよかったけれど、言えなかった。
薄いメイク、ゆるめに纏められたぱさついた黒髪、開いたままのピアスホール。
数年前のわたしが今の彼女とすれ違っても、気づかないだろうと思うほどに、変わっていた。
なにが彼女を変えてしまったの、なんて嘆く無知なわたしもいなくなった、いなくなってしまった、いや、いなくならなければいけなかった。
大人になるとはそういうことが積もっていくこと、なのだと思う。
昔の彼女と今の彼女。重ねようとしても重ならないふたりを見ていた。
繰り返す繰り返す
誰かにされたこと
良くも悪くもある
インプットしたら
アウトプットする
大人をみて育つよ
子供は美しい瞳で
正義って何色なの
大きく広げた枝を
無下に切らないで
叫んでいるのにさ
聞こえていないの
籠の中にいる鳥は
飛び方を忘れてる
本来はみな愛の姿
悪循環を捨て去る
変えてゆく変わる
『不条理』
この世には、決して抗うことの出来ない不条理がある。
それは悲しいことでもあるが、私たちの救いでもあるのだ。
‐不条理‐
♯13
【不条理】
この世にはどうしても不条理な出来事が起こる。
刑事である姉ちゃんの話を聞いてると、そう感じる事があるのだ。
その不条理から少しでも人を救いたい。
そう思い、俺は精神科医になる決意をした。
「昇、ちょっと聞いてよ!」
おっと、また姉ちゃんの愚痴タイムが始まるようだ。
やれやれとエビフライを1口食べた。
不条理
難しい題材ですねw
私なりに調べたけれど…
理解できなかった
不条理=道筋の通らないこと
とのことだが
結局、全く同じ考え、
価値観が一緒の人などこの世にいないし、
自分のメンタル次第で
同じことも同じように感じない
じゃあ
世の中不条理だらけ
それを分かった上で生きていけばいいだけじゃん?
私という人間は私しかいないように
他人も同じということなんじゃないかと
私は思うよ〜