『不完全な僕』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「不完全な僕」
君があまりに眩しくて
僕は遠くから
声もかけられない。
でも不完全な僕は
きっと君を想うことで
君から、温かさとか
優しさとか思いやりとか
美しい感情をもらって
完成するんだと思う。
僕からも何かあげられたらいいのに。
「不完全な僕」
#65 不完全な僕
かくん、と力が抜け、地面が近づいてくる。
なんとか手をつき、顔を打つのは避けたが。
体を起こす力が足りなかったので、そのまま道外れの草むらに向かって転がった。
仰向けになり、吸い込まれるような青い空を見た。
走り過ぎて痛むほどに上がった呼吸。
今にも飛び出しそうな心臓。
汗で服が張り付いて、とにかく気持ち悪い。
この息が、この鼓動が、代謝が、止まる時。
僕は完全な--になるんだ。
でも、それまでは。
ああ、
どうしようもなく、不完全だ。
僕は、生きている。
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完全=変化がない、不可逆的という解釈。
いやいや不完全な僕って当たり前じゃないか。だって…から始まり。
ウンウン考えて、
生き物が世代交代しながら進化を目指していく限り、完全にはなれず、そして、それが生きている証なんだということにしました。
不変の完全より、
何もかもが移り変わっていく不完全こそを愛したい。(ただし地球温暖化は除く)
ちなみに、生まれたら死ぬまで一直線な人間とは少し違った生き物がいます。
休眠すると耐久性MAXになるクマムシや、
危機的状況下で若返るベニクラゲに、
1000年以上も経って発芽した古代蓮。
気になる方は自由研究だと思って。
未完成で、歪な形でら不完全だからこそ。
僕にはない部分を君が補えるんだよね。
趾のない燕の飛翔を阻むのは趾のみと信じランドセルは群
#71【不完全な僕】
例えば僕が
何の欠点もなかったら
きっと面白味がないし
君のセンサーにも
引っ掛からなかっただろう。
不完全なくらいが丁度いい。
それが魅力になることもあるでしょう?
もちろん迷惑をかけることもあるけれど。
2人で1人前ってことで。
よく言うじゃない。
そういうことにしておこうよ。
ね?
だめ?
「なんでこんな事も出来ないかな」
「貴方は私の理想であってほしいのに」
『ごめ…ごめんなさい…』
『こ、今度は完璧にこなすから…』
「………」
「……何か…変な勘違いしてるんじゃないかな」
『……へ…?』
ガシッ
『うっっ…!』
「貴方は何で何もかも完璧にこなすのかな」
『…え』
「…いい?」
「私の理想は不完全な貴方なの」
「全部出来たら困るのよね」
「貴方はただ、私の為に」
「不完全な貴方を完璧に演じればいいだけ」
「こんな事も出来ないなんて」
「育て方を間違ったわ」
ー不完全な僕ー
昔つけてた
香水の匂い
思い出して
胸
締め付けられるのは
想い出が
哀しいからじゃなく
誰かが
懐かしい訳でもなく
何かを悔いて
苦しいからでもない
言葉に出来ない
不思議な切なさに
喉が
締め付けられるのは
もう
二度と帰らない
二度と戻れない
再びは無い
過ぎ去った時代の中
必死に生きていた
確かに生きていた
そんな
全ての命達を
想うから
「香水」
君を救う事ができなかった。
そんな不完全な僕をまだ許せないでいる。
いつも僕は独りぼっちだった
けれど君と居る事ができて二人ぼっちになれた
僕とずっと一緒に居てくれるって約束したのに
君はそれを破った
なんで?僕を一人にしたのさ
なんで僕を置いて遠い空なんか逝ったの?
「今日のテスト一位は、…」
毎月やってくるテスト返しの時間。
皆、頭が良くて大学はいいところに行く人が多いこの塾で僕はいつも浮いていた。
「△△だ。」
いつものメンツでどんどん順位が並べられていく。
「最下位は、お前だ。」
僕の手に渡ったテストの点は75点。
深くため息が出る。
いくら徹夜をして勉強してもいつも最下位。
ここに完全な僕はいない。
いつも、不完全な僕。
この努力って、いつか報われるのかな。
不完全な僕
不完全な僕
そもそも私は魔石になる為に生まれた人間だ
人に嫌われるのが標準であるし、好かれようとも思ったことがない
父のために。頼まれた兄、領地のために。役に立たないと生きている意味が無いと思っていた
そんな人間として不完全な私に、君は本当の意味での生きている理由をくれた
どうかこれからも私の生きる理由となって欲しい
私の全ての女神よ
不完全な僕
昔は完璧を目指していた。
完璧じゃないと駄目だし完璧がいいと思っていた。
今はでも完璧ってなんだろう。
そんなの全然ならなくていいやって、思う。
不完全な方が何でかいい気がするな。
年の離れた私の胸で
少年のように眠り
髪を撫でると
子猫のように嬉しそうに喉を鳴らす
きっと私だけが知る
貴方の姿
題:不完全な僕
僕は、何も凄くない。
特別なものも何も無い。
いつもいつも不完全。
そんな僕でも
いいのかな。
不完全な僕 愚かな選択をした僕
醜い僕 役に立たない僕
なんだかんだ頑張ってるんだけど…な僕
「ぼく」じゃなくて「しもべ」って読むと
妙に愛着が湧いて許せる気がするでしょ
不完全な僕
まぁ、人間は、完璧じゃ無いから…そう自身に言いながら、ここまで生きて来た…言いわけ、逃げ、その他色々言われるけど、結局、それでも今の自分がここいいて…
俺の片翼は、人として酷くバランスが悪い。
信じられないくらいに基礎知識に欠け、言葉も間違いだらけ。なのに得意分野に関しては玄人はだし。俺の出る幕はない。
そういうの、天才って言うのかな。まぁそうは見えないけど。
天才じゃないってことではないんだ…なんていうか…人じゃないみたいというか。
だってあいつ、信じられないくらいに優しくて…優しいなんて言葉が裸足で逃げ出すくらいに優しくて。
今だって悲しみに押しつぶされそうで項垂れる俺の横に何も言わず…本当に何も言わないで俺の横に。ただ、俺の代わりに涙を流す。
バランスの悪い君と、不完全な俺と。人としてデコボコなところが嘘みたいにしっくり合うんだ。
▼不完全な僕
完全とは
どのような状態なのか
正直分からないかなと
全て凌駕し
完全無欠の
其れは
先生と持て囃される
政治家にも
存在するとは思えない
皆さん平等に
不完全ではなかろうか
せめて先生は
完全無欠で
清廉潔白で
想像力の長けた人であってほしい
不完全な僕
何でもできる完璧な君を見ていると、ないはずの心が劣等感を抱くんだ。
みんなにはできることも、僕にはできなくて。
不完全で、不良品な僕を見て、みんなが笑うんだ。
でもね、君は言ってくれたんだ。
完璧に見えるものでも、決して完璧なわけじゃない。
だってもう、それは完成されているのかも。
不完全だと君が思っているだけで、君はもうすでに完成されているんだよ。
そう、教えてくれたんだ。
不完全な僕
僕は不完全だ
僕だけでなく
人間社会の全てが不完全だ
不完全な僕たちが破壊し続けている
完全なもの
自然の摂理
地球循環の営み
宇宙