『不完全な僕』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「不完全な僕」
何かが欠けてる
その何かが分からずに
この地を彷徨う
その不完全さ故に脆く
その不完全さ故に強く
精一杯
息して生きて意気て
不完全な僕を抱きしめている
多分
みんなそうだろう
不完全さ故に
僕が成りたっている
そんなもんだろ
不完全な僕と
不完全な君と
そんな僕たちで
世界は回っている
僕は何も出来ない出来損ない。
だから死のうと思ってさ、
最後に君が発した
言葉がとても、
切なかった。
僕は人間だ
だからミスはする
僕はニンゲンだから…なんで
ミスはしたらイケナイノ?
みんなミスしたことナイの?
でもミンナミスしてるでも
僕だけ咎められる
フかんゼンな僕でも誰か
一緒にイテクレマスカ?
お題 不完全な僕
あなたは僕をどれだけ愛してくれますか?
容姿だけ見ずに。
パッと見の第一印象だけ見ずに。
不完全な僕。
それでもあなたは愛してくれますか。
見た目が気に入らない
目とか鼻とか口とか…体型だってこんなんだ。
性格も良くはない
人の事はあまりよく見えないし、悪口だって言われる。
収入も良くはない
生活はまぁ…でも、裕福かといわれるとそうではない。
僕は完全なんかじゃない。
と、
そう考えている事こそが不完全なのだ。
『不完全な僕』
夏の終わりの初日
しろい女の子は風を待っていた
風に 舞っていた
帽子のリボンがかわいく泳ぐ
白い雲に夏の色をした空
夏を残したこの空気は
夏によく似たまがいもの
─まだ夏は終わってないね
それを聞いた少女は寂しそうに笑った
「
─来年も、また来るね 」
夏の終わり 。
凉しくなった風が やさしく頬を撫で逝った 。
──リン。リリン。
咳が止まらない。肺が痛い。苦しい。
もしかしたら死ぬのかな?
片付かない部屋の中で、雑多なものに埋もれて。
でも心は空虚なままで。
死ぬのかな。
それもいいな。
死んだら終わりだから。
幸せになりたかったけど。
愛されてみたかったけど。
諦めを重ねすぎた心は、頭は。
必死に掴み取りに行くほどの熱を失くして。
気ままなペースの努力では何も掴めない。
どうせ手に入らないから。
僕は空っぽなまま死んでもいい。
〉不完全な僕
- 不完全な僕 -
___________________________
未完成で不完全な僕。
ずっと側に居てくれますか?
こんな僕でも愛してくれますか?
2022. 09.01.
私は、みにくいものと、みにくいものと、みにくいもので、出来ている。
決して綺麗ではないけれど。
それを愛してゆこうと思うのです。
「不完全な僕」
なにか足りない
なにもかもが足りない
そんな僕と君
完全になりたい僕だけど
今のままでいいのかもしれない
だって君が補ってくれるでしょ?
─照れ屋で不格好な僕を君色に染めてほしい
君が隣に居てくれたら僕は完成形になれる―
不完全な私を
楽しむ慈しむ育てる愛する
終わりのない旅
彼女は人を大事にする人だった。落ち込んでいる人がいれば食事に誘い、それとなく元気づけて。食事に誘われれば喜んでと笑顔で返して。それは男女隔てなく。そんな人柄も勿論好きだったが、彼女が時々他の男のことで頭を悩ませている事に良い気がしないのも事実だった。私は彼女のことだけしか考えていないのに。私ばかり好きなようで、彼女にも私と同じぐらいの思いを持って欲しい。
この彼女に対する明らかに重い感情をバレたくなかった。だからどうにか繕っていた。いい男のふりをしていた。そんな事をしても意味はないと分かっていた。
#不完全な僕
いつもの列車が駅から滑り出した
広い川も住宅地も超えて
快速列車は突っ走る
窓の外を猛スピードで飛んでいく景色
それとは逆に
車両の内側に溜まっていく生ぬるい沈黙
不規則な揺れに乗り切れないまま
僕は小さく浮遊して今をやり過ごす
ビルの谷間にある終点で降りると
そこは常に1ミリ先の未来
快速のカプセルで毎日ぎりぎり滑り込んで
時の差を埋めるけれど
いつの日か追いつけなくなるほど
ここは遠い未来になってしまうのかな
“不完全な僕”
まだ、幸せが足りない
終わるには早すぎる
完全を知ってるから、不完全だと感じれるんだよ。
で、今、お前は不完全だと。
ほーほー。
ってことは、何かあったの?
ゴメン。そんな状態で聞く事じゃなかったな。そりゃ、不完全というより不自由にしてるからな。
うん?
あぁ、奥さんが捕まってるってことで不完全ね。
長いんだろ? 結婚して。そんな愛情あるの?
まあ、いいや。とにかく早く言えよ。
あの、USBどこにあんのよ?
『不完全な私』
きっと完璧な人なんていない
誰もが不完全なんだと思う
その不完全さが個性や魅力という事もある
私は不完全な私が気に入っている
完璧なんてつまらないもんね
私は良い人間でいたいと思っている。
感じの良い印象を相手に与えたいと思っている。
それは、私がそういう人間ではないからだ。
私は愛想が悪く、暗く、好かれることの無い人間だと思っている。
だから、愛想が良い、明るい、好かれる人間でありたい。
疲れるときもある。しかし、嫌ではない。
不完全な自分を抱えながら、理想を引きずりながら、これからも生きていく。
「不完全な僕(私)」
私は不完全な人間。
その認識は今も昔も変わらない。
でも大学の途中までは、周りにいる才色兼備で誰とでも仲良くできる人たちが、非の打ち所がない完璧な人だと思って、すごく羨ましかったし自分は何であの人のようになれないんだろうってずっと考えて苦しくなってた。
でも、いろんな人と関わってく中で完璧な人なんていないし、周りから羨ましがられるような才能や性格を持ってる人だって、その人たちなりの悩みがあるんだって分かってきた。
自分は欠点だらけで、周りと比べて卑屈になる癖は完全には直ってないけど、不完全な私を受け止める努力もしなくちゃいけないよなぁ、って最近は思う。
不完全な僕
「失敗作だ。」
最初に聞こえた言葉は“失敗作”だった。
僕は、1084番と呼ばれた。
僕は実験体らしい。
僕は、訓練を受けた。成績は悪かった。
この実験の目的は生命を創る事。
僕の体の中は機械だ。外側は皮膚で覆われている。
「ぎゃぁぁぁやめっ痛い‼」
あっまた悲鳴が聞こえる。
「苦しぃあぁぁ痛いよ、苦し…」
「1051番はダメと書いとけ。」
「はい」
「痛みは感じるのはできるが…」
研究者の声が聞こえた。
僕は失敗作だから研究者は僕に興味がない。毎日最低10回は悲鳴が聞こえる。それも、いろいろの悲鳴だ。
「溺れる…助け……苦しィィ」
「怖い。やめてください。殺さないで…ぎゃぁぁぁ」
「あっあっなんであ”あ”ぁ」
種類は様々
沈められたり。ギロチンで殺されたり。体を切り刻まれたり。注射でヤバい薬を入れたり。
仲良くしてた友達が殺される。など
苦しい。恐怖。絶望。
僕はこの10年毎日悲鳴を聞いている僕が狂いそうだな。
でも、ふと思う。この苦しみを味わってみたい。そして、恐怖の感情を感じたい。皆反抗的な事を口にするものは居ない。
思ってても反抗できないのだろう。
そして殺させる日が来た。
「よし、出ろ。1084番」
「こいつは感情あったか?」
「えっと。ないと書かれてます。」
「そうか。じゃあ実験にも使えない失敗作だな(笑)」
「そうですね(笑)どのように殺します?」
「そうだな。じゃあ一回同じ実験体に合わせて殺すか。」
僕は実験体にあった。
女性だった。
研究者は話す。
「一応これが最高傑作だ。AIの最高技術を使いつくった。1041番だ。分かったか?新人。」
「はい!これが記憶をなくして、これから人間と一緒に暮らす1041番」
「おい!言うな。一応な。聞こえたらどうするんだ。」
「こんにちは。名前はなんと言うのですか?」と女性が言った。
「1084番です。貴方の名前は?」と僕は初めて感情を表に表した。
「私に、名前はありません。」と女性は言った。
「あっ喋った。1084番は感情があるじゃないか。でも、もう殺す予定」
「そうですね。」と研究者は言う。
「では は、どうでしょう?」そう僕は名前を提案をした。
「いいですね。私は です」と笑顔を見せてくれた。
「そろそろ1084番を殺すぞ。まぁ最後に1041番と合わせてよかった。」
「そうですね。喋る事がわかりました。でも痛みは感じないのか?」
と研究者は話す。
「先に1041番を記憶を無くせ。」
「はい。先に準備しときます!」
数時間後
「よし電源落とすか。」そう研究者は言った。
電源を落とすなんて聞いてない。僕は電源を落とされたら終わりなのだ。殺されると思っていた。
殺されても、殺されても、僕は、存在することが出きる。機械だから。
でも、電源を消されたら存在しなくなる。僕はそれに怒りを覚えた。
「殺す…」そう一言。僕は研究者を殺した。人間は弱い。心臓をくり抜けば、一発で死ぬのだから。
そして、研究所の研究者をすべて殺した。
20年後
「不完全な僕を完成されてくれてありがとう。」そう僕は言った。
「世界を滅ぼした私に、優しさを教えてもらうなんて、変ね。」
「僕はもうそろそろ、電源が落ちるよ。ありがとう。“ ”」
「私に名前をくれてありがとう。」
僕は、世界、地球の終わりと共に死んでいった。