『上手くいかなくたっていい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
うまく行かなくたっていい。
この手が、足が、動く限り。
私は動き続けたい。
【No. 22 うまく行かなくたって】
「この世にあまねく真理や理論や思想たちは、みな双子で生まれるのですよ」
「従順で正しくて都合の良い優等生と、神秘的で悪辣で融通の効かない問題児との双子で、生まれるのです。」
ぱちぱちと、爆ぜて踊る焚き火の前で、“先生”は言った。
赤い火が舐めるように、僕たちの横顔を照らしていた。
先生の顔は、いつも通りに穏やかな微笑を湛えていた。
「ですから、完璧な理論や思想や真理など存在し得ないわけです。どんな発見もどんな技術も、全て問題なく上手くいくとは限らない。どの子もみな、双子ですからね。私たちに都合の良い優等生がこちらに笑ってくれることもあれば、私たちを嫌う方の子がこちらを睨むこともある。」
そういうのを…そう付け足しながら、先生はこちらをぐるりと見回した。
先生の目線は、僕たちの目をまっすぐ捉えていた。
プロメテウスの火、というのです。
先生は言った。
ぎゃっぎゃっぎゃ
何かが茂みの奥で鳴いた。
先生は焚き火に枝を焚べた。
「だから、上手くいかなくたっていいのです。それは双子のうちの、私たちにとって都合の悪い方が、こちらを向いていたということにすぎないのですから」
あの夜、僕たちはみな火を囲んで、先生の静かな声に、耳を傾けていた。
戦争と兵器と様々な科学実験でボロボロになった地域の、奪還作戦及び治安確保作戦が開始される前の夜だった。
僕たちが最期に経験した、思案に耽る、静かな夜だった。
僕たちは地獄に向かっている。
僕たちは捨て駒の部隊である。
僕たちは成功を掴めないだろう。
生きて帰れないだろう。
この作戦を命じられてから、そんな現実は僕たちの共通意識にうっすらと染みついていた。
だからこそ、この部隊の中核を成していた、皆が頼る人間は“先生”だった。
強靭で戦闘に長けた歴戦の上官でも。
喧嘩に強く情に篤い同期でもなく。
穏やかに達観し、死にも不条理にも悲劇にも動じない、彼こそが、僕たちの心の救いで、だからこそ、彼は“先生”であった。
「上手くいかなくたっていいのです。」
先生は枝を折りながら、繰り返し呟いた。
「何事も。上手くいかなくたって…上手くいかない時は如何なることにもあるのです」
それは、非常な現実とその現実に抱いた僕たちの悲観的共通意識が、僕たちの心の、使命感やプライドや愛や…そんな部分についた傷に優しく、ゆっくりと染み込んでいた。
「上手くいかなくたっていいのです。上手くいかなくたって仕方がないこともある」
熱病に犯されたような無茶苦茶な現実の中で、ただ一つ先生の言葉だけは、僕たちの悲観と諦観を肯定してくれていた。
上手くいかなくたっていいのです。
先生が繰り返し、ぽつんと呟く。
ひっきりなしに、焚き火が、ぱちぱちと踊っていた。
穏やかな夜だった。
…静かな夜だった。
上手くいかなくたっていい
いつだって、人前に出るのは怖かった
何かをしようとするのは、不安だった
どうせできない
私は駄目な人間だから
そう言い訳をして何もかも諦めて
逃げてばかりいた
そんな私の手を引いて
背中を押してくれた君がいた
上手くいかなくたっていい
一緒にやろうよ
そう言って、君は私の前に立ってくれた
そうして、私の世界は広がったんだ
上手くいかなくったっていい
いま じゃないだけ
上手くいかなくったっていい
うまくいくイメージをつかんでる だけ
上手くいかなくったっていい
まだ途中 なだけ
上手くいく線路はどこにあるかな
それを探すたびに出よう
【上手くいかなくたっていい】
見よう見まねで呼吸をした
教室では間違いだらけの世の中は見えなくなるらしい
間違えが溢れかえっているはずの世界で正解を教える
今目の前で間違いが起きていても見えないらしい
人間は人間を真似して成長していくらしい
だけど僕の周りのにんげんが参考にならないことくらい
幼稚な頭でも理解できた
だから僕は一番人間に近いきみに全てを教わった
見よう見まねで呼吸をした
きみと吸う息は吸い込む度に喉が爛れて
きみと吐く息は真っ暗な空間にかき消される
段々とこの搔きむしるような痛みにも慣れてきた
そうだきみからもらったこの身体が尽きる前に
何かお返しをしなくては
そう教室で習ったのだ
どんな音にしても
どんな言葉にしても
どんな表現にしても
どうしてかきみに届けられないよう
僕たちの間にはずっと薄い紙きれが挟まったままだった
こんなに近い距離にいるのに
でも上手くいかなくたっていい
十何年きみが僕に教え込んでくれたように
僕も上手くいくまで試すから
どうか、もう少しだけ僕に時間を
2024-08-09
【上手くいかなくたっていい終点】
coming soon !
上手くいかなくたっていい
今回の書いて、ミニ創作話書こうと思ったけど、ネタが上手いこと浮かばないから、お題に沿うことにした。
創作が上手くいかなくたっていいじゃないか。そういう日もある。
上手くいかない日はなぜ上手くいかないのか深く考えず、無理に頑張ろうとせずに楽な方を選ぶのが一番だ。
上手くいく日も絶対あるから、「あ、イケるぞ!」と思ったらまた挑戦すればいい。そういう感覚は意外と正確で、本当に上手くいったりする。
だから、無理な苦労はせずにアイデアが降りてくるその時まで待とう。
「上手くいかなくたっていい」
何でも完璧にやろうとすると
力が入って失敗する
なるようになるさ…って
力抜いてもやっぱり失敗する
どうやったって
上手くいかない時はあるものだ
私の人生、ずっとそうだった…
だから、もう諦めた
″上手くいかなくたっていいやっ!!″
そう思った時から
なんか、私の人生いい感じ
脱力しすぎな感じもするけど
まぁ、いっか…(*´艸`)⟡.*
上手くいかなくたっていい
「上手くいかなくたっていい」これは努力した先に言われる言葉だと思う
学生時代勉強はてんでだめで特に数学は壊滅的だった
でもどんなに悪い点数を取っても母は笑うだけで怒らなかった
「一生懸命勉強してこの点数なら仕方ない」
「中途半端な勉強で取れる点落として悔しいならあんたが悪い」
そう言うだけだった、その通りだと思った
「上手くいかなくたっていい」という言葉も同じだ
一生懸命練習したなら
一生懸命頑張ったなら
この枕詞があっての言葉なのである。
上手くいかなくったっていい
あなたと出会えて、少しずつだけれど、笑えるようになった気がする…
今迄、ずっと独りが好きで、恋人だっていらないって思っていた…
でも、あなたを知ってから毎日が楽しくて、生きていたいと、思えてきた…あなたの声、優しい眼差し、暖かい指先…あなたの仕草の全てが、好き過ぎて、ずっと過ごしたいと思っているから…
例え、あなたが、私を選ばないとしても…この気持ち、伝えずには、いられない…
上手くいかなくたっていい。
どうせ自分なりの無駄を省いた最強スピードで作業をしたところで、対して効果ない。
たまにおしゃれしようとスカートを探しても、そもそもが持ってない。たとえあってもサイズが合わない。そんな無理したところで、付け焼き刃上手くいきっこない。
日頃から、してない事は急にはできない。
上手くいかなくたっていい。
自分なりの精一杯がわかっていれば。
高校生の頃、同じ部活の同級生と
盛り上がった話題があった。
それは、
「人生一度でいいからイケメンでモテモテの人と付き合ってみたいよね」
なにそれ、とドン引きされる覚悟で
おふざけのように笑って言えば
その子は食い気味に、わかるー!!
と答えてくれた
少女漫画脳だと笑われても
経験してみたいよね、って
二人で話しこんだ
自分のことはぜーんぶ棚に上げて
わいわい、きゃっきゃと
楽しかったなあ
変わらない現実の代わりに
豊かな妄想力が鍛えられていった、、、
《上手くいかなくたっていい》
たとえ失敗しても、今上手くいかなくたっていい、ここから這い上がってやる。と思える人は強い。
そうなりたい。いつもつい凹んでクヨクヨしちゃう。でもこれはこれで良い失敗の受け止め方かもしれない。思い切り凹んでスッキリする、なんてのもアリだよね
上手くいかなくたってもいい
上手くいかなくたってもいいじゃないか。
世界には人生に収まりきらないくらいたくさんの物が埋まっている。
一個失敗したからなんだ。十個失敗したからなんだ。
そんなの、世界規模で見ればほんのミリたることだ。いちいち気にすんな。
頑張れ…
上手くいかなくたっていい
人生 上手くいかないことばかりしかないと思う
上手くいくことなんて 全くない
でも 上手くいかないことばかりでも 、上手くいくことが 1000の1 だったとしても
その ” 1 ” を 信じたい、 いや、信じよう
例えその1が0になっても 違うものを試せばいい
疲れて、苦しくて 、辛かったら 休憩すればいい
諦めることをしなければ 1 が 2 になるかもしれない
上手くいかなくたって 君が 悪いわけじゃない
今まで 成功してきた人でも 全て 上手くいってきた訳じゃない
絶対に誰でも 上手くいかなかったことは あった
だから 上手くいかなくたって いいんだよ
【書く練習】
本日は体調不良のため、書く練習はお休みします。
手足に力が入らない。
ちょっとプルプルして動くのがしんどい。
どういう症状なんだろうか?
原因がわからない。
とりあえず自律神経?
横になるけど眠くならない。
明日が休みでよかった。
寝れるだけ寝てみようと思う。
上手くいかなくたっていい。頑張ったんだから、努力したんだからそれでいい。そんな綺麗事ばかり吐く君が私は嫌いだ。
作品No.131【2024/08/09 テーマ:上手くいかなくたっていい】
上手くいかないことばかり
何事にも不器用で
何をやっても上手くいかない
上手くいかなくたっていい
なんて
自分自身にかけたところで
ただのなぐさめ
ただの自己弁護
もう少し上手く
この世界を泳げたらいいのにね
上手くいかなくたっていい
ある日、僕はパパと語り合った
この世に生きる歓びや悲しみの言葉を。
上手くいかなくたっていい、むしろ上手くいかないほうがいい、パパはそう言って微笑んだ。
失敗は成功への道なんだよ。
人は悲しみが多いほど人に優しくできる
失敗を恐れるな。
勝って強くなるんじゃないんだよ
負けて強くなるんだよ。
パパは、そう言って微笑んだ。
そして、僕は知った悲しみの朝を
僕はパパと約束したことを忘れない
唇を噛み締め拳を握りしめても
胸を張り風に向かって立つ一本の葦のように
僕は立っていた。
その朝、パパは虹の橋を渡った
二度と会えないこと
温もりを感じられないこと
僕は知っていた
だから、最後まで涙をふいて胸を張り
僕は立っていた。
やがて季節が巡り
僕はパパより歳上になった
それでもパパは、僕のパパ
今なら分かる、パパの言葉の
本当の意味を。
そして、僕もパパと呼ばれながら
青空の下パパと話した言葉を
話すよ、その時青空には虹がかかり
パパは微笑んで風を送ってくれる。
そうして、命はひろがる…。
令和6年8月9日
心幸
上手くいかなくたっていい
泣いたっていいし、落ち込んでもいい
暴言を吐いて、取り乱してもいい
逃げ出したっていいよ
ただ約束してください
もう一度立ち上がり、歩き出すことを
泣いた分だけ笑うことを
落ち込んだ分だけ希望を持つことを
誰かを傷付けた分だけ愛を与えることを
この残酷な世界に必ず戻ってくることを
明日の朝日を見ることを
今日の夜を乗り越えることを
約束してください