『上手くいかなくたっていい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
うまくいかなくたっていい。
ときどき、うまくいかなくて悔しい思いをする。
そういう時もまたいい。
悔しい、悲しい、辛い。
そういった不満から、また繰り返さないようにする。
全部うまくいっていたら、
人はみな、わがままになったり
自分勝手な人間になると思える。
だからいつもうまくいかなくたっていいと私は思う
上手くいかなくたっていい
信じる心があれば、とか綺麗事いうんでしょ。
私が知ってる物語にはそういう場面があって。
大体主人公がそんなセリフを吐く。
でも不思議だね。
現実で言われたら凄く傷つくだろうに、
物語の主人公が言ってたら凄く嬉しいの。
なんだか切ないね。
上手くいかなくたっていい
愛情表現というものを生まれて数十年と生きてきたがまともにしたことが無い。必要なかったし必要になることも無いと思ってた。言葉なんて飾りのようなものだし聞こえのいいことを言っていればそれでいいと思っていた。
上手くいかなくたっていい
ころんと転がっていく。――また失敗した。
これで何回目だろうか。――ほら、まただ。
何回やっても上手くいかない。――当たり前だ。
初めから、何でもかんでも上手くいくわけがない。
初めから、上手くできたら、苦労なんかしない。
失敗をするから、失敗を重ねるから、苦労をするからこそ、最後には上手くいく。
上手くいかなくたっていい、何よりも誰よりもキミが努力をしているのは知っている。
必ず見ている人は見ていてくれているから。
慌てなくていい、焦らなくていい、キミはキミだから――
何もかも上手くいくなんて、そんなのおとぎ話だ。
現実は真逆で、何もかもが上手くいかない。
だけどそれでいいんだ。何もかも上手くいったら、僕という存在はおとぎ話になってしまうから。
完
お題:上手くいかなくたっていい
上手くいかなくたっていいから
やってみよう
書いてみよう
描いてみよう
それが億劫になってしまった
意欲のムラがいつも極端で
この夏は特に顕著だ
すべて暑さのせいにしたい
焦りを見せたらダメだって気がして、みんなの前では穏やかなふりしてる。心はこんなにも落ち着かないのにね。そうしてるうちにこんな時間になって、締め切りなんてとっくに過ぎてるんだ。でもそうなってからやっと正直になれる。
#うまくいかなくたっていい
上手くいかなくたっていい
だって、この世界はだいだいバグってるから。
おかしなことで溢れているし、完璧に完成されたものはない。
完成しているように見える未完成なそれらは、僕らの感性をおかしくするには十分で。
だから、きっと上手くいかなくたっていい。
なんだか運が悪いのも、世界に味方がいないのも、人生が上手くいかないのも。悪いのは、自分ではないから。
上手くいかないなぁ、って自嘲するように、まぁいっか、って楽観的に。
きっと、それくらいでちょうどいい。
そんなに都合よく
上手くなんか出来ません
其れが普通なんだと思い込む
失敗を知らないと
逆に成長が遅いかもしれません
成功ばかりの超人も
中には居るかもしれませんが
居ない方に賭けます
それくらい人間なんて
ポンコツが皮を被っているんです
だから次頑張ろうや
〝上手くいかなくたっていい〟
そんな言葉は強い人間のためにあるものだ。
君は知っているのだろうか。人間は普通、弱虫で泣き虫で幼い生き物なんだと。人間は普通、君のように強くて賢くて常に前を向けるような生き物じゃないんだと。
屑ミソな僕の脳には何も詰まっていない。「どうせ上手くいかない」それでいい。それがいい。そういうものなんだから。
「だから僕は君が心底大嫌いだ」
僕は、夢に向かって真っ直ぐな君が大嫌いだ。これ以上成長する君が、お前が大嫌いだ。俺よりもずっと澄んだ目をするな。昔は俺よりテストも何もかも劣っていたくせに。
「……嘘だよ。だからさ、そんな顔すんな」
そんなに涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにするな。せっかくの男前が。
お前と二人の写真を切りとった、満面の笑みをしてる遺影の俺が、……馬鹿みてえじゃねえかよ。
〈上手くいかなくたっていい〉2023/8.9
No.17
上手くいかなくたっていい
上手くいかないってことは
もっと良い方法があるってことだもの
貴方にとってベストな道が他にあるってことだもの
だから 上手くいかないことを悶々と悩むより
別の道があるんだって思考に切り替えた方がいい
そうすると貴方の道が開けてくるよ
大丈夫だよ
いつだって貴方は導かれているよ
なんでもそう上手くいくもんじゃ無い
失敗は辛いし悲しい。
なんで自分はできないんだろうって
自分を責めるのは容易い。
でも
上手くいかなかったことは
自分を知るのに最適な出来事
今日上手くいかなかった事は
己を知るために
上手く行った事。
完璧な人間などいない
自分のものさしで測っていいんだよ。
–上手くいかなくたっていい–
上手くいかなくたっていい
行動することに意味があるから
下手でも
弱くても
少しでも
先に動いたら勝ち
上手くいくことを考えてたら
ダサい人
上手くいくと思っていなくても
行動できる人が
かっこいい人
私はそう考えて
彼女がいる彼に
告白したよ
我慢も辛いからね
半年の片思い
やるがあればいい
人生とは何かな
何もしないで終わるのはもったいない
上手くいかなくてもいい
すべて上手くいくゲームの何が面白い?
人生とはゲームである
興味のあることを学べはいい
スキルと職業をつけてレベルを上げよう
何もしないゲームなんて何が面白い
同じスライムを倒してもゲームの楽しさはない
少し上の目標に挑戦し続けよう
『上手くいかなくたっていい』
今日も僕はピアノとにらめっこしている。調子が良い日はどんどん楽譜が埋まっていくのだが、今日みたいになかなかアイデアが思い浮かばないこともある。今日はもう朝からずっと、書いては消し、書いては消しを繰り返している。
Gコードが虚しく響く薄暗い部屋に、ドアの軋む音と共に君が入ってきた。手にはコーヒーとサンドイッチの乗ったお盆を持っている。
「お疲れ様。曲作りは順調?」いつも通りの優しい声で訊いてくる君に対して
「全然ダメだ。何も浮かんで来ない」と素っ気なく答えてしまう。こんな冷たい返答をしても君を困らせるだけだと分かっているのに、つくづく自分が嫌になる。少しの沈黙の後、君は口を開いた。
「私はね、作曲をしているときの貴方が大好きだよ。自分の中にある物を一生懸命かたちにしようと頑張っている貴方はとてもかっこいい」
だからね、と君は僕の目を見て続ける。
「上手くいかなくたっていいんだよ。貴方が貴方でいてくれるだけで私は幸せだよ」
君のその一言で、僕の中にはもう新たな音楽が生まれたのだった。ひとりで悩み続けても浮かばないメロディーだって、君が傍にいてくれれば僕は世界一美しいものを生み出せる。そしてきっとこれからも、僕は君のその優しさを音にしていくのだろう。
君が僕のために作ってくれたコーヒーが、薄暗い部屋の中を優しい香りで包んでいった。
上手くいかなくたっていい
上手くいかなくたって、いいんだ。
称賛を集めるために、書き始めたわけじゃない。
ただ、自分の世界を作っていくことが好きで。
ただ、あなたと書き溜めた物語を、読み合うことが楽しくて。
下手くそだって構わない。好きなことで、楽しみたいだけなんだ。
だから今日も、私は私の好きな物語を綴る。
__________________________
そんな私の文章を、読んでくれてありがとうございます。
しなければならないという言葉のせいで、面白かったことや楽しかったことがそうじゃなくなったことが今まで多すぎた。楽しくやろう、上手く行かなくたっていいって気持ちで物事に取り組めるようになったのがこの数ヶ月で最大の収穫。
#4
"上手くいかなくたっていい"
「…気分かぁ、それなら──。」
と、少し考え込む"フリ"をして答える。
「つっても、んなの急に聞かれても出てこねぇよ。」
そう言ってブレイブを見る。と、視線がかち合う。少し顔を顰めてこちらを見ていた。…俺、なんか気に触る事言っちまったか?
「…んだよ、その顔。言いたい事あんなら言えよ。」
恐る恐る聞くと明らかに不満そうな声で
「それはこちらの台詞だ。」
と言われた。意味が分からず「はぁ?」と思わず聞き返した。
「さっき、考える"フリ"をしていただろ。面倒くさいから、と。」
「っ…。」
図星を突かれて声にならない声が声帯を揺らして短く呻き声の様な声を口の中で転がす。それを聞き逃さなかったのか「やっぱり」と言いたげに肩を落とした。
「…けどよ、俺の性格知ってんだろ?食えれば何でもいいから別に聞かなくても──。」
言い返すと食い気味に
「確かにそうだ。だが、苦手な味覚くらいはあるだろ。俺はそれを聞きたいんだ。」
と、言われた。苦手な味覚…そう言われれば、そんな事考えた事なかった、いやむしろそんな事を考えている暇など無かった時が多かった。だから店に行けば大体目に付いたものの中からテキトーに選んだり昼休憩とか家にいる時とか基本は栄養補助食品で済ませたりしていて、味についてはいつも頭に無かった。
「苦手な…。…聞かれたって分かんねぇよ。今まで、んな事考えて選んだ事ねぇし。それに…、苦手なんだよ、そういうの。上手く言えねぇから。」
そう素直に言うと
「上手く言おうとしなくていい。箇条書きな言い方でも構わない。ゆっくり、貴方のペースで伝えて欲しい。貴方の、恋人の嫌がる事はしたくないからな。」
なんて柔らかな声色と表情で言われた。そう言われると、なんだかむず痒くて顔を逸らしながら「そうかよ」と消え入る様な声で返すと「あぁ」と言い、言葉を続けた。
「だから教えて欲しい。貴方が"苦手だ"、"嫌だ"と思った味覚はなんだ?」
改めて聞かれ、今度はちゃんと考え込んで記憶を辿りながら答える。
「…苦手、じゃねぇけど…。あんまり甘かったりしょっぱかったりすんのは、ちょっと…何ていうか、食うのが辛かった、かも…。」
ポツポツと答えると、相槌を打ちながら聞いて言い終わると嬉しそうに頷いた。
「あぁ、承知した。答えてくれて感謝する。」
礼を言われて「お、おう」と答える。
「なら…和食か、パン類か。」
と、呟いて顎に手を当てて考え込む。ここからの距離と、俺が答えた苦手な味覚を元に候補を絞っているのだろう。確かにコイツなら、俺なんかよりこの辺の地理にずっと詳しい。詳しいのはスイーツの事だけじゃねぇんだなぁ、とちょっと思ったりして思考の邪魔をしない様に小さく笑った。
「…なんだ?」
やべ、バレたか?
「んや、別に。」
と、ちょっと誤魔化す。
「そうか。…それより、条件に合う店を見つけたから着いて来い。」
下手に誤魔化したので拾われると思ったが、スルーされたのでちょっと胸を撫で下ろす。
「おぉ、分かった。」
そう返すとブレイブが方向を変えて歩みだし、俺も同じ方向を向いてブレイブの1歩後ろを歩く。
「んで、どこ行くんだ?」
「うどん屋だ。今から行く店のは、麺の固さが程よく出汁が美味い。」
「ほぉ、そりゃ楽しみだな。」
お前と一緒なら、どこへだって構わないって、そう思ってたのに。ブレイブはそう思って無かった。俺を、大切に思ってくれてるんだな、って思うと恥ずかしくて照れるというか、凄く嬉しいというか…。なんだか柄にもなく浮き足立ってしまいそう。
俺も、目の前を歩く恋人の事を、ゆっくりと知っていきたい。
上手く行かなくたっていい。
その言葉は何回聞いただろう?
しかし、現実にはハンバーガーのバンズの間に肉が入ってなければ、ハンバーガーがぐちゃぐちゃの状態で出されれば人は怒るのだ。
とはいえ、そのようなハンバーガーを出して、平然とまた次のハンバーガーを作る作業に移れる人間の方が強い、というのもまた事実かもしれない。
私の人生
私の責任
私の自由
私の勝手
私の将来よ きっと上手くいかないよな
私は許すよ、一緒に歩んでくれるかい。
_ ₁₀₆