『三日月』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
日曜日の夕暮れに
何処か何かが足りなくて
もの足りなくて。
沈もうとする日を追って
常に光る日を求む
そう見える
ほんの一時の盛衰
ほんの僅かな光を抱えて
輝く日に追随し、
暗闇で控えめに光っては
すぐに自分も沈む
欠けている
都会特有の忙しい
喧騒に揉まれた後の体で
車窓から見ては、
欠けたその寂しい姿に、
幾許かの親近感を
覚えたりもする。
題材【三日月】より
ここ数日間、感受性が毎日-10%増えている気がします
完成された美しさより
どこか隠されたもののほうが惹かれるらしい
それはきっと希望がそうさせるのだろう
この世界の全部が日常に溶け込んでいる
子どもたちは将来の夢に希望を抱いているし
私たち大人は物憂げに希望を探しに彷徨っている。
「三日月」
『天体観測には、三日月くらいがちょうどいい。明るすぎないし、暗すぎないから。』
明るい声がそっと教えている。
「新月は、暗すぎちゃうか…。三日月は、おばちゃんも好きだなぁ。」
満月に近い大きな月を見上げながら、優しい気持ちが溢れる。
『三日月』
見てるんだ
君に似ている
三日月を
『三日月』
月のひかりと陽のひかり
互いを照らす耳を澄ます
見えるもの見えないもの
どちらにも集中せよ心の
中を鎮めよ小さな願いが
微かに香るそれを掬えよ
丁寧に扱えよ壊れぬよう
磨けよそして天へと放て
夜明けに見える三日月は
空の青色と同化してゆく
静かにただ目覚めてゆく
『三日月クッキー』
三日月クッキー ホームメイド アラザンは小さな星々 おやつどきの銀河であった 叶うなら宇宙旅行
重力を失ってみたい 身も心も 無の彼方へ
満月になったら
貴方に
気持ちを伝えようと思います。
by『三日月』
君と食べるクロワッサンがおいしいです
なんてセリフがあってもいいんじゃない
三日月
眠れない夜には、三日月に寄りかかって揺蕩えばいい。ほの明るい月華が、あなたを優しく包み込んでくれる。
「三日月」
三日月
刀のようにとんがった三日月
満月とは違う満たない月
そこを美しいと言い切る人は
年月や生きることへの儚さを知っている
彼女はそちら側だ
「ない」ことを「ない」まま愛せることができる
それがどれだけ人間離れしているか
彼女は理解していない
人は完璧を追い求めるように造られている
藤原道長が満月のように自らの政治は完璧だと言ったように
だが彼女は違った
彼女自身はまだ
自らを完璧と思っていない
欠けているからってだめなわけじゃない
三日月も欠けているけど綺麗だ
ちょっとした欠けぐらいあってもいいじゃないか
ただ綺麗に光れれば
ただ新月になり希望を失わなければ
それでいいじゃないか
月は希望みたいだ
月があると夜でも少し明るく見える
三日月
「三日月」
三日月がかかる砂漠を夢想する千夜一夜の長いお話
『三日月』
三日月が、こちらを見てニヤリと嗤っている。
流石、魔界だ。
どうやら、魔界の月は意思と感情があるらしい。
○○○
僕は虐められていた。
きっかけは、なんて事ないありふれた事。
クラスにいじめっ子と、いじめられっ子がいて、いじめられっ子を庇ったら、次のターゲットが僕になったってだけ。
独りぼっちの高校生活は、そこまで悪いものではなかった。
ただ、どうしても不満が一つだけあった。
――彼女が出来ない事だ。
僕には入院しているおばあちゃんがいる。
たいそう僕を可愛がってくれた大事なおばあちゃんで、僕に彼女が居ないことを随分と気にしていた。
さすがに、ひ孫……とまではいかないが、せめて彼女を作って、おばあちゃんを安心させてあげたい。
だが、僕が高校生活で彼女を作るのは至難の業になるだろう。
そんなときだった。
古びた骨董市で、奇妙な魔術書を見つけた。
何の素材で作られたか分からない和綴じの本、そこには古めかしい文字で魔界に行く呪文が書かれていた。
僕が躊躇したのは三秒。
それ以外に、僕を妨げるものは何もなかった。
○○○
三日月が可笑しそうにケタケタ嗤う中。
ふと、視界を影が覆う。
不思議に思って上を見上げると、伝承に出てくる悪魔のような姿の生物が上空からこちらを眺めていた。
「ニンゲン、ナゼ、ココニイル??」
「彼女を作りに来ました」
「…………ハ?」
「僕の彼女になりませんか」
「…………」
僕が大絶賛アピールをすると、悪魔は何か持病でも患っているのか頭を抱えて無言になってしまった。
「大丈夫ですか!? 僕は体調不良の方を気遣える優しさがあります! 彼氏にどうですか!?」
「モウ……シャベルナヨ、オマエ」
○○○
これが、魔界一の可笑しなニンゲンと呼ばれた僕と、そんな僕の側でサポートという尻拭いをさせられた悪魔の出会いだった。
ここから、僕らは魔界を旅することになる。
悪魔は、魔界に起きている問題を解決するために。
僕は、彼女をつくるため。そう、その悪魔を手伝って魔界の問題を解決して、なお魔界の方から好感度を稼いで、僕の彼女になってくれる人を見つけるのだ。
「いやぁ、頑張ったんですけど、今回も僕の彼女になってくれるって人は居ませんでしたねぇ……」
「オマエ、アタマオカシイ、アキラメロ」
「いや! 僕は絶対に諦めませんよ! さあ、次の困っている方々の所に行きましょう!」
「……ハァ、コノシゴト、ヤメタイ」
おわり
「三日月」
今夜は月が欠けている
三日月だ
私を月に例えるなら
三日月の暗いところかも知れない
明るいところはパートナーだ
私は基本がネガティブだし
何でも気になり
生真面目なところがある
私のパートナーは明るい
陽キャとまではいかないけど
考えが明るくてシンプルだ
あまり、考え込んだり
悩んでるところは見たことがない
三日月の陽と陰のバランスは
私たちに似ている
月も人の気持ちも
何でも明るければ良いと言うものでもない
とは思う
陰があって陽がある
私は少し前は
こんな暗い自分が嫌いだった
暗さを排除しようとしていた
けれど、暗い自分を消そうとすると
明るい自分まで消えてくのだ
ネガティブな自分も自分であり
排除はされたくないに違いない
ネガティブな自分はきっと
私が自分に目を向けるのを待っている
ネガティブの中にもきっと
自分を学べたり自分を知れたりする
要素が隠れている
自分に向き合うと言う作業は
きっと世の中の当たり前や
自分の当たり前を日々壊していく作業に
違いない
娘を保育園に迎えに行かなくてはならない時間になった。午後4時ごろである。歩くのを面倒くさがる娘のために、ベビーカーを押して保育園に向かった。玄関にベビーカーを置き、娘の教室に顔を出した。いつものように、娘はニコニコしながら、ママ!と近づいてきた。私の手を握り、私を振り回しながら私の周りをぐるぐる回り始めた。嬉しそうにしながらも。私も愛娘の手を取り、先生に1日のお話を聞き、お礼と挨拶をして教室を出てきた。玄関につくや否や、娘はベビーカーに飛び乗った。椅子に乗せてきたぬいぐるみのわんちゃんを抱えながら。
もう、夕方だ。冬の空は暗くなるのが早そうだ。娘と一緒にガラガラとベビーカーを押しながら歩き出した。寒いので、娘に持ってきた私のフリースをかけた。顔周りを温めてあげると、ぬくぬくしながら嬉しそうにしている。
「ママ!お月様だよ!」
そういって指差した月を見上げると、それはそれは細い三日月が頭の上に見えた。まだまだ、青がかった空にうっすら白い月。
「ほんとだね!」
私も小さい頃よく見上げた空。最近全く空なんて見ない日が続いていた。娘を育てるようになって、空を教えた。そこに月があることも教えた。時々見える小さなお星様も一緒に見た。そんな空を一緒に眺めるようになってから3年。こんなにも、空を誰かと眺めることがら楽しいと思えたのは、母と小さいころ空を眺めたとき以来だろうか。
空という果てしなく続くいつもの景色は、母と娘と私の澄んだ思い出を、結んで繋いでいく一つの長い長い架け橋なのかもしれない。
美しい貴方は優しい三日月
たまに勝手にえぐられる僕
290
#三日月
モチーフとしてクレセント
美しい横顔見つめ物思い耽る
薄暗く見えにくい側の三日月
見えない人となぜか言い合い
#三日月 (550)
三日月のランプ灯して
兎の時間にかえろう
いそげいそげ
月の光が消えぬ間に
カップケーキをひと齧り
トランプがばらばらと
散らばる
白昼夢へ
兎の穴で生きている
ふしぎな夜を見たいなら
三日月のランプ灯して
兎の時間にかえろう
-三日月
01.09
吸血鬼には銀のナイフを
狼には鉄砲玉を
青髭には石の棺を
メドゥーサには鏡の盾を
怪物たちも最期は
あっけない
わたしの夜に あらわれて
よなよな
追いかけてきたのに
吸血鬼は黒のマントで
狼は灰色の尻尾で
青髭は真っ赤な顔で
メドゥーサは緑の髪を振り乱して
誰が一番こわいのか
あちこちで揉めながら
わたしの後に
ついてきた
色とりどりの怪物を
引き連れて
ニューヨークのごちゃごちゃした
ビル街をいっせーのーで駆け出す
ナイトパレード
ハロウィンの夜になったら
またおいで
-色とりどり
全く関係無いのに、レミオロメンの♪粉雪っていう曲の♪こな〜ゆきーのメロディに載せて♪みか〜づきーと、なぜか何度も唄ってしまう。今夜は♪粉雪の気分なんだろな、半月だし。
#三日月
夜空に浮かぶ三日月と更待月。
数年前、宇宙怪獣が月にかぶりつき、二つに別れた。
あの日から、満月は見ていない。
おかげで、狼に変身することが出来なくなってしまった。
「わおーーーん!!!」
夜空に浮かぶ二つの月に向かって、雄叫びをあげた。