『七夕』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
七月七日に毎年思うこと。
一、織姫と彦星は最初から仕事をサボらなければ引き離されることも無かったのでは?
二、織姫と彦星の伝説と笹に短冊つけて願い事をするのには何の関係が?
毎年ネットか何かで調べて、「ふーん」ってなって、また来年忘れてるんだよな。
あとはショッピングモールとかにある短冊で、毎回変わった願い事を見つけるのが恒例になってる(笑)。
でも、今年はあんまり見なかったな。
END
「七夕」
今日は小さな笹飾りを作って、ベランダに飾ってみた。大人になっても、いや大人でも少しは年に一度の夢物語に思いを馳せるのもいいのではと私は思っている。
友人と織姫と彦星の年齢って?こんな暑い日に外で会うんだろうか?リモートとか?って長く私たちが生まれる前からの存在なのに結婚の話も不思議に聞かないねって。今だからそんな想像で話せるのに、幼いころはただ、お空でお姫様と王子様が年に一度だけ逢える日なんだと教えられて、ずっと夢を見ていたように思う。
今では離れて頑張っている彼と自分の片想いが叶うようにと、今年こそは逢える!そう今、空を眺めて想いを飛ばす。
果たして二人は会えているのだろうか!まるで自分たちの分身のように強く念じながら~。神様、二人を温かく見守りください。今日は少しは、こんなイベントにロマンスを想い描いてもいいですよね。
「カータリ」
信州の七夕は月遅れで行われる。
つまり、夏休み真っ只中。
祖父母の家で過ごす夏は、この月遅れの七夕から始まっていた。
東京の幼稚園で七月に七夕の飾り付けしたり短冊に願い事を書いて、そうめんを食べる。
そして、八月になると松本市の祖父母の家で『七夕ほうとう』という、茹でたほうとうに小豆やきなこをまぶしたものを食べていた。
東京での七夕と、松本での七夕は、同じ七夕だけど、別のもの。ひとつの行事で二度美味しいものだと、私は今も思っている。
「そうそう、七夕人形っていうのも飾るんだよ」
「七夕人形?」
「紙とか木の板でできてるペラい人形で、軒先に吊るすの。あ、大きなやつで子供の着物着せてる家やお店もあるよ」
「人形って、男雛と女雛?」
「いやいや、なんで?七夕だよ。織姫と彦星だよ。あと、カータリ人形」
「か、かた……なに?」
「川渡りする人なんだけど、天の川の水かさが増えたりしたときに、織姫担いで渡ってくれる足がすごーく長い人形なんだよ」
説明しながら、スマホで画像検索して見せる。
「マジで足ながっ!ていうかリスクマネージメントすげーな」
「リスマネ……たしかに!」
「ね、生で見たくない?」
そう言って、私は彼氏を松本への日帰り旅に誘うのだった。
────七夕
七夕
お願いごと何にしようかな。
安定に将来の夢についてかな。
んーーー。
やっぱあいつに会いたいとでも願っとこー。
七夕
一年に一度だけの二人をつなぐ架け橋
人々は星空を見上げ短冊に願いを込める
ロマンティックなお祭りだけど
どこか物悲しい
短冊に込めた願いが叶うのならば
どうして引き裂かれた二人は
年に一度しか会えないのだろう
年に一度しか会えない二人は
どのように過ごし
どのように別れるのだろう
会えない間に
心変わりはしないのだろうか
夜空を見上げ空想の二人に想いを馳せる
同時に離れてそろそろ半年になる
あいつのことを思う
織姫様と彦星様が
一年に一度だけあえる日。
あえてたらいいなあ。
素敵な時間を過ごせていたらいいなあ。
作品No.98【2024/07/07 テーマ:七夕】
今年は
というか
今年も
同じことを願いました
ここ数年の私は
同じことを願っています
【自分自身で愛せる作品を書けますように】
それを私に頂戴。
使ってやるから。
叶うわけないから、ちょっと強気。
七夕は短冊を書かされるのが嫌だった。
願い事を見られてひそひそ話されるのが嫌だった。
私は願うことを許されないのだ。
皆は許可不許可の概念がない世界にいるのに、私は皆が当たり前に許されていることをやっちゃダメなんだ。
そのくせ短冊の提出は皆と同じく強いられるのにね。
七夕#68
「“突然の別れ”って突然お別れすることなんだって」
亜紀ちゃんは開口一番にそう言った。
私はどうぞ続けてと言い話の全貌を先に明らかにした。
話の全貌は、好きだけど別れたいと言われたってことらしい。私は意味がわからなすぎてずっとクエッションマークを頭に浮かべて話を聞いているフリをした。
だってわからないんだもん。なんで好きなのに別れなきゃいけないわけなの?
彼が言うには、あなたの理想の人は多分僕じゃない。
もっといい人がいるはずだから僕は身を引くということらしい。
やっぱり私にはわからない、どうして自分から離れるのか。
恋はよくわからない。
織姫と彦星は一年に一度しか会えないというのになんとも勝手な話だよ。
七月が始まって1週間。
お願い事なんていっぱいあるはずなのにいつも他人のことを願ってばかりだ。
どうか、亜紀ちゃんが幸せになれますように。
そんなことを七夕の夜に思った。
今日は星を見上げる気力もないけれど
『元気になりますように』
もう三回目の ”七夕”の願い事
七夕
天の川を挟んで向かい合う織姫と彦星…年に1度だけしか逢えない切ない恋物語…
子供の頃に知った、七夕のお話は、子供過ぎて、よく分からなかったけれど、成長につれて、色々な想いが重なっていた…
思春期になって、片想いをしていた頃、近くの神社の七夕に、お願いした時、一年に1度ではなく、永遠に毎日ずっと一緒に…って、短冊に書いた…
その願い事が届いたのか、今、私の隣には…
あの商店街の七夕飾りが好きだった。
いつもこの時期になると、あの寂れた商店街が華やかになって、普段あまり人通りもない、古き良き時代の商店街が賑やかになる。
かれこれ何十年か前の頃には、映画の撮影に使われたり。
懐かしさ漂う、昭和時代にしかない店が並んでいたのに、いつの頃からかシャッター通りになり、新たな店舗が入る事もなくなってしまった。
そんな商店街の、昔ながらの定食屋さんに入って、中華そばや親子丼を食べるのが好きだった。
あの七夕飾りは、シーズンが終わるとどうしていたのかな?
すごく大きくて豪華な飾りに、大きな短冊が掛けられていた。
1つだけではなく、いくつも掛けられていて、歩くと頭の上に飾りの足が当たりそうな大きな飾りだから、設置するのも外すのも、大掛かりで大人何人が作業に携わったのか。
テレビでは今年も飾られたと報道されていた。
もうそれをその場で見る事はないだろう。
たくさんの思い出が残る商店街。
不思議と嫌な思い出など1つとしてない。
あの商店街に行く時は、七夕祭りの頃だけではなかったが、特に用事があったわけでもなく、欲しいものがそこへ行かなくては手に入らなかったわけでもないが、その不要不急の用事さえ消えてしまった。
『七夕』
織姫と彦星は多分、1年でこの日を一番楽しみにしてるんだろうな
普通は浮気とかしたくなるものなんだろうけど、
ずっとお互いを想いあって
ずっとこの日を待ち続けて
ずっと愛し合ってきた
…いいな
早く来ないかなぁ
私の彦星(笑)
ま、私だったらどうにかして天の川を超えて、彦星を迎えに行っちゃうけどね〜
「七夕」
叶わなくても、願えなくても、
それでも叶えたい、願いたい
事、物、未来。
叶えなくとも、願わなくとも、
自分から叶えたい、願いたい
事、物、未来。
短冊に書く理由は人それぞれだろう。
それでも私が短冊を書く理由は____。
_________________________
別に短冊はただの心の拠り所のような存在であり
本当に叶えたり願う事は自分でしないと意味がない。
たなばた
あの曲が、流れ出し。
やさしいうたごえで
あの人が
ずっと、うたっている。
ずっーと、うたってる。
手を伸ばしても、届かないオリヒメは、
地上に降りてくることもなく
宇宙へ行くすべも持たない
もはや、恋することが
どれ程愚かか
しかし、あのひとときは、永遠に僕のもの
愚かと思うのは後悔することであり
後悔などないはずだ。
愛にはかたちがある。
その形に合わせることだってできるはず
ここにいない、あなたをあなたが忘れていても
かけがえのない形で心の中に、ずっと。
僕の一部になっていく
あなたを愛したように、自分を愛することができたんだ。
ありがとう♥
僕は、きみが 。きみは、僕が。
本当に、存在したんだろうか?
そして、着信音が鳴る。
着信:おはよう!今日も元気出していこう!
(ユートピアに来る前の権力者)
今日は七月七日、いわゆる七夕の日だった。
織姫と彦星が年に一回だけ会える日。なんか雨でもカササギが橋作ってるとか、そもそも天の上だから雨降ろうが関係ないとか、そんな話が出回っているが、ともかく今日は雲ひとつない綺麗な夜空が広がっていた。
都会とは流石に言えないけれど、かといって凄い田舎というわけでもないボクの家からは到底天の川は観測できず、なんというかあまりムードとかは存在しないような気がしてた。
笹飾りを家に飾って短冊に願い事を書く、なんてことをやるようにお母様から言われて、渋々ペンを取る。
書きたいことなんて沢山あって、でも何にも書けない。『この生活から逃げ出したい』とか『お母様が殴ってくるのをやめて欲しい』とか、そんなことを書けば怒られるのは目に見えていて。
だから何を書けばいいのかな、なんて迷っていた。
普通の家の子はそうじゃないらしい。『○○が欲しい』とか『家族みんなが健康でありますように』とかそんなことを書いて家族でニコニコ笑い合うって。
ボクはそんなことできない。お母様が健康であって欲しい、なんて思えなくなってしまったから。むしろ何か怪我をしたり病気をしたりして、ボクのことを傷つけられなくなってほしいなんて願ってしまっているから。…………これも、書けない。
雲ひとつない夜空の上で、織姫と彦星は一年に一度だけあっているのだろうか。ボクと違って幸せな日々を過ごしているのだろう。
…………羨ましい。
「書けたの〜?」
お母様のそんな声が聞こえて、あわてて短冊に『世界が平和になりますように』なんていう在り来りな思ってもいない願い事を書いてお母様のところへと向かった
七夕
年に一度の特別な日
年に一度しか会えないなんて
どんな気持ちなんだろうか
なにをするんだろうか
こんな日も
私は変わらぬ日常をおくる
今日も疲れたなぁ
迷いがたくさんありすぎて
どうにも思考が追いつかない
先のこと考えてもしょうがないから
毎日毎日
その日を一生懸命に生きる
それが一番効率の良い生き方なのだ
“七夕”
「笹の葉さーらさら・・・」
好きな子の誕生日が七夕だった
あの子は今何をしているかな
好きだと伝えられずに
卒業して離ればなれになったあの子
うわさでは、地元を離れ、都会で頑張ってるって
そこでいい人に出会って家族と過ごしてるって
あの人の人生の3年間しか一緒に過ごす時間はなかったけれど、
まだ覚えてるって、すごくない?
向こうもたまには思い出してくれてたら、嬉しいな
ないかなー、それは…
6月25日 まだ明るい夕方5時頃。
町はまだ動いてる人たちで賑やか。
山の方向へ向かうわたし。
対向車線の向こうから来る青いトラックがなんだかモサモサゆらゆら。
あれは、もしかして!?
すれ違い様ちらりと見えた。やっぱり、
笹だーーー!!
やっぱり、あれかな?
七夕、かな?
でも今からだと七夕の時には葉っぱがカラカラになっちゃいそうな……。
七夕の後お焚き上げするならちょうどいいのかな?
そういえば、七夕の後の笹ってどうしてるのかな。
「七夕」