『七夕』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
七夕
7月7日、七夕
年に一度だけ、彦星と織姫が会える日
きちんと働いていれば、毎日会えたのに
橋を渡った。ぴかぴかの飴みたいな橋。
貴方にそっと触れた。ぼろぼろ崩れていく体。
「今年も幻を追っていたの」
そう呟いた自分の声に返答は無い。1年に1度、今日だけは会えるはずなのに。
もう何年会えていないだろう。
空が灰色に染まって、ぱらぱら液体が降り注ぐ。来年の今日は紺色の空になってくれるのだろうか。
『七夕』
七夕の日に願うことは、
先輩たちの受験合格。
だけど、合格したら別れが近くなるということ。
だから、また織姫と彦星のように再会できる日を、
待っている。
「七夕」
こんはずじゃなかったんだが
わしはただ、似合いの男女の仲人をしただけじゃ
いい仕事したわと思ったんじゃ
なのに
今年もこの時期になると起こるデモ
【恋人同士を引き離す極悪人】
【二人の結婚を認めよ】
【年一なんて酷すぎる】
わかっとるわい
そりゃわしだってずっと一緒におらしたい
でも駄目だったじゃろ?
あやつらが二人でおるとイチャイチャして仕事せえへんし
そいで迷惑かけることのが問題じゃから
年一なのは苦肉の策
会議でもそう決まったじゃろが
なんでわしばっかり責められ―――
はぁ
会わせるんじゃなかったわい
『七夕』
七夕
地上からは曇っていて見えなくても
雲の上は晴れているから
雨が降る日でも
彦星と織姫はちゃんと会えているって
教えてもらったことがある
年に一度だものね
逢いたいよね
今夜も二人が逢えますように
天照らす 神の御代より
天斑馬の件で
天石屋に篭もり
至高神になったあなたを
待ち続けた
もう見向きもしてくれないかな?
僕のことはもう忘れているのかな?
あなたの好きだった花はもう
枯れてしまったよ
笹の葉が夜風になびく街並みに
ひとり自転車で滑り出す
手と手を繋ぐカップルや
肩を寄せ合う夫婦が
ゆっくりとこの道を歩く
笹がたくさん飾られる商店街で
七夕ゼリーは売り切れだ
今夜は天の川を見ようと
早めにご飯を食べて
早めに就寝準備を始める
夜深くなった窓の外で
空に輝く天の川は
人々の視線を感じながらも
ふたりを繋ぐ架け橋となった
181テーマ【七夕】
今夜は天の川が見れますね
七夕の日、なにかお願い事をしましたか?
僕はなにも願っていません
今このままで、十分充実できているなと思うので
短冊に書くのが強制ならば、
「あの人を守る英雄になりたい」
と書きますかね、少々子供かもしれませんが…笑
皆さん、今夜の天の川を
存分にお楽しみください🌙
【七夕】
短冊に願いをたくす
「明日もまた書けますように」
天の川のなくなった夜空から
アルタイルもベガも消えてしまった
夜の光があふれる地上では
行き場の無くした願いたちが今年も
笹の葉さらさらと
風に揺れている
「そういえば今日は七夕だな」
ふと向かいの席に座っている同居人が、何の脈絡なく呟いた。
「何だよ急に」
「や、今日は7月7日だなって」
「あ、今日なんだ。すっかり忘れていたわ」
「言うて俺も今気づいたんだけどな」
今日そんで晴れているし、と、横にある窓へ視線を移す。僕も同居人に倣って窓を見た。快晴も快晴。気温も三〇度を超える夏日である。
「七夕の日が晴れって珍しいよね」
「確かに。大体雨なイメージ」
「時期が梅雨と被るからねぇ」
「てかさ、彦星と織姫が一年に一度しか会えないって言う日に、俺たちはというと短冊に願いを書くとかなかなかに傲慢な日ではあるよな」
「身の蓋もないことを…」
「彦星も彦星で、会えないんだったら川を泳ぐとかガッツを見せろって感じよな。ヒロインに可哀想な思いをさすなって」
「ロマンなんだよきっと。あと織姫をヒロインって略してあげないで。まぁ二人に関しては自業自得な部分があるから。仕事そっちのけでリア充してたらしいし」
「お前もリア充とか一言で片付けんなし」
しかし折角行事を思い出したんだから、何かやっておくか、と同居人が言い出す。
「短冊とか今から用意するか?」
「いや良いよ別に。竹とかどうするの」
「お前が育てている苗木で良いじゃん」
「僕の可愛がってる苗木は七夕の木じゃありません」
「ちえ」
「まぁ、七夕にちなんだ夕飯くらいなら考えても良いかな。星型のフルーツポンチとか」
「うわ懐かしいフルーツポンチ。給食以来食ってないわ」
「今食べると甘過ぎるかな」
「まぁ偶には良いんじゃね」
今日の夕飯は素麺かな、と買い物メモを取り出しながら、僕はフルーツの果物は何にするか考えるのであった。【七夕】
七夕。4作目。
七夕。7月7日。天の川を超えて、年に一度だけ。織姫様と、彦星様が会える日。
この場合の関係は恋愛だけれど、恋愛に限らずのお話をしたい。
現代。
気軽に出会えて、気軽に別れることができる時代。
ずっと同じ人と過ごすことは、不可能に近い。人と人の間に、永遠なんて言葉が果たして存在するのかどうかすら疑わしい。少しずつ重なって、離れていく影同士。もつれたあやとりになったりもして。解けたりもして。
たとえ離れてしまっても
年に一度、会いたい人はいますか?
私のお願いは。
私に少しでも関わってくれた人たち全員が、離れている人もそばにいる人も、幸せに過ごせますように。彼ら彼女らがたとえ私のことを好いてなくても、覚えていなくても、願うよ。
七夕
またあいましよう
そう言えたらよかったの?
織姫彦星
両思い
片思いの私では
川を渡れない
ひとり遠い地で
今も思う
君は死んだ。
夏の日。あの爽やかな笑顔を残して。
私は深い虚無の中に落ちる。
多分。君は、彦星にでもなっているのかな。
まあ、俗に言えばかっこよかったから。
私も死んだら。
アルタイルでも、デネブでもなく。
あの織姫になりたい。
「君とまた逢えますように。」
七夕
1年で1度だけ織姫と彦星が出会える日
そして、人々が短冊に願い事を書く日
小さい頃はよく短冊に色んな願い事書いてた。「花屋になりたい」「彦星と織姫が出会えますように」「みんな長生きしますように」などなど
今となっては懐かしい思い出だな。
七夕他関係でもうひとつ天の川について
私が生きてる中で七夕の日に晴れてた日って1回しかないんだよね。大抵、雨降ったり曇ってたり。天の川が見たくて毎年晴れることを願ってたけど、今年も雨降っちゃった。晴れてもここから天の川が見えないのはわかってるけど。
「来年は晴れますように」
#七夕
見上げた空
雲にかくれた光の河
会いたいのに会えない
もどかしさ感じて
君たちは逢えたのかしら
いにしえの恋の物語
祈るように、託すように…
思い出の中に閉じ込めた恋心
年に一度だけ
星あかりの下で
今日は 七夕
でも あいにくの くもり空だ
今日は ハルは長めに起きていられたようだ
いつも こうならいいのにな
俺の願いは 今日 少しだけ 叶ったようだ
今年も巡ってきた。この日が、
彦星と織姫にとっては天の川を渡って再会できる
すてきな夜。
私にとっては今年も運命の人と出会えなかったという
さみしい夜。
来年こそは天の川をみながら、「月が綺麗ですね」って言ってくれる人はいるのかな…
七夕
毎日誰かの誕生日だけど
今日はあの子の誕生日だ
もう顔も名前も覚えていないのに
覚えているのは七夕だったせいだろうか
かろうじて旧姓は覚えている
私たちのクラスには名字がかわる子が
本当にたくさんいたから困っちゃうね
自分の記憶力が少し気持ち悪いけど
君が今年も楽しく過ごせるよう願ってる
七夕の札には
色んな色がある
赤や青,黄色,緑
他にもいっぱいある
だけどある日
とても黒い札を見つけた
みんなの思ういつもの黒じゃない光も吸い込む程の黒い…
でも何か書いてあった
不…な一……な……すように
文字がよく見えない
私が呼んでも他の人が呼んでも全部見えない
だけど人によって見える文字の位置は違かったら
…幸な……に……ますよ……
……な一年……りま……うに
全部繋げたら
不幸な一年になりますように
読み上げた後急に目眩,頭痛,吐き気に襲われ気を失った
話はここまで
なぜ彼女は黒い札を読んだら気を失ったのでしょう
考えるのはこれを読んでいる貴方です
七夕。
織姫と彦星が、年に一度会える日。
織姫と彦星の恋は甘くて苦い。
そんな恋をしたいなぁと
いつも思う。
今日は1年間遠距離恋愛だったふたりが
再会できる日。
七夕
それは
離れ離れになった男女が
ひと時を過ごす夜
なのに何故
今日は都知事選なのだ
光る君へが観たかった…
七夕に
まひろの想いに
降りそそぐ
満天の星の
叶えたるかな