橋を渡った。ぴかぴかの飴みたいな橋。貴方にそっと触れた。ぼろぼろ崩れていく体。「今年も幻を追っていたの」そう呟いた自分の声に返答は無い。1年に1度、今日だけは会えるはずなのに。もう何年会えていないだろう。空が灰色に染まって、ぱらぱら液体が降り注ぐ。来年の今日は紺色の空になってくれるのだろうか。『七夕』
7/7/2024, 10:29:38 AM