『一筋の光』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
一筋の光
そんなんじゃ足りません。
そんなんじゃ見えません。
一筋と言わず、おひさまのような
光を与えてください。
わがままを言わせてください。
一筋の光が差した。
絶え間なく、
優しい温もりをした光が。
怖がって、なかなか手は伸ばせず、
伸ばしたとて、からぶるだけ。
なら諦めた方が早いし、効率的ではないのだろうか?
光の元に進んでもいいけれど
その先がどうなのかはわからない。
どれだけ遠いのかすらわからない。
そんな、足踏みの状態。
飽きられてしまうだろう。
呆れてしまわれるだろう。
しかし、これこそが自身の中に隠した
臆病な自分。
誰も空いてくれないだろう。
見向きもされない。
だからそっと暗闇に隠し続けている
--あぁ、アイスクリームが食べたい。
しかし、冷凍庫を探してもアイスクリームは見当たらない。買いに行こうにも、財布の中身はすっからかん。
私は倒れこみ、あまりの欲求不満から身体をバタつかせた。飼い猫が驚き、逃げていく。
--あぁ、無性に食べたい。今すぐ食べたい。
その時、一筋の光が…!
「姉ちゃん、何やってんの? アイス買ってきたけど食べる?」
--あぁ、なんて美味しいのだろう。
救世主、我が弟よ! 感謝する。
【一筋の光】
ほかは暗闇だから、その場所だけが浮いている。
一筋の光といえば、今の時期なら夕時だ。
薄暗い室内に射し込む橙の光は、哀愁を漂わせ太陽の穏やかな終焉を告げてゆく。
迷う、迷い続けるこのトンネルの中で
出口の見えないこのトンネルで一晩過ごした後に
私はよく道を分からなくなってしまった
(あー、ここで終わりか)
なんて思っていると音がする
ぽちゃりぽちゃりと
歩くその音に向かって歩く、それしか手がかりがないから
ぽちゃりぽちゃり
まだ音はしている、まだそこに希望はある
音が近づいている
光は見えなくても、音が見える
少し前の自分では考えられないほど足が進んでいる
ぽちゃりぽちゃり
その姿がうっすらと見えてきた
そこは次の道であった
水が滴っているだけの何も舗装もされていない、ただの坑道
また、ここ歩かなければいいのか
出口を探してまた重くなった足を動かし続ける
閃光。煌めいて。ひかる朝露のようにか細く。蟲たちのまとわりつく街灯のように鈍く。ネオンの雑踏のようにうるさく。あなたの愛のように激しく。あなたがあの子の嘘も涙もまるごといつくしんだことを、その光が地球よりはるか向こうの未来へ送るから。
一筋の光すら、今の僕には眩し過ぎる。
【一筋の光】
極楽でもない、かといって地獄とも言いづらいが
それでもいつかくる、蜘蛛の糸を待っている
光より、糸のほうがつかみやすかろう
"仲良い人達で集まっていると、自分だけ疎外感を感じる。"
誰もがこんなことを経験したことがあるのではないだろうか。
ワタシがその状況になってしまった理由は、学校でワタシを含めいつも一緒にいた五人の中の一人、マナという友達に嫌われたことが原因だったと思う。なぜ嫌われたのかは分からないし、直接言われたわけでもなかった。
ただ、ワタシがマナに話しかけると五回に四回は無視された。そしてマナ、ワタシそしてもう一人と三人でいる時にはワタシの存在がまるでいないかのように目線すらこちらに向けない。その時点でワタシのメンタルは痛んでいた。
それでもめげずにみんなに話しかけていたのはイツメンの中で一番中が良かったアイという子のおかげだった。アイとは趣味などがとてもあい、二人で遊びに行ったり、アイが他の人にはしないような恋愛相談をワタシにしてくれるほど仲が良かった。
そんなアイは最近マナといつもより仲が良くなったらしく、放課中などに2人で喋っているのを見掛ける。ワタシはそういう時二人の間に入ることが出来ないので、席でスマホを触っていた。一人の時間が一番虚しかった。
アイはマナとの会話が一段落終わるとワタシに話しかけてくれて、「一緒に喋らない?」と声をかけてくれた。ワタシはもちろん二人に混ざった。それでもマナは相変わらずアイと二人で会話するような態度のままだった。
そしてワタシにはもう一人とても仲のいい子がいた。その子はランという子で、勉強がとてもできてワタシとは真逆の世界に住んでいるのだと思っていた。だがランのハマっているゲームを聞き、ワタシも始めたことによりすっかり意気投合して一緒にいることが増えた。
放課になるとゲームの話をしたりと盛り上がり、ランといる時間が増えた。
けれどランはマナと仲がいいため、ランにとってワタシはゲームのことが話せる友達程度で止まっているのだと思う。
そしてイツメンの最後の一人。その子の名前はイトといい、毎日一緒に帰っていた。イトは好きと好き以外の区別が激しい子だった。イトのお気に入りはマナとアイ。ランのこともそれなりに好きだと思う。ワタシのことは多分なんとも思っていない。体育などで二人組みを作る時もイトはマナやアイの元へ行く。それでも帰り一人になるのが嫌なのかワタシと必ず帰る。こんな感じでイトに友達差別をされていると実感するととても心が痛くなる。
イトとは電車で帰るのだが、途中でワタシが乗り換えをするためすぐに別れる。その乗り換えした後にワタシは他校の親友と落ち合う。
ワタシはその親友が眩しくて心の支えだった。
趣味は同じでもその中の好きなものが真逆だったりと正反対のことも少なくはなかったが、どんな事でも言い合えて話し出すと永遠と話せるほどワタシは親友の隣が心地よかった。
どんなに学校でハブられたり無視されたりして暗い気分でいても、親友に逢うだけでワタシの心は一気に晴れた。
私にとっての一筋の光、それはたった一人の親友だったのかと思う。
#一筋の光
#ただの実話
いつだって女神様は私の光であり、希望であり、生きる意味であり、そして何より私の全てだ。
女神様がいるから私がいる。女神様に出会っていなければ私はこの世にいなかっただろう。
女神様は「女神様」と呼ぶのはやめてと仰るけれど、私にとっての、私だけの女神様なのだからそう呼ばせて欲しい。
私を色で例えるなら黒。墨より黒く何より黒い。
そんな私に手を差し伸べて下さったのが女神様。
女神様を例えれる色なんてこの世に存在しないけれど、女神様を色で例えるなら、黒とは決して混ざり合わない純白。羽より白く、何より白い。そんな白。
黒く染められた私に目を失いそうな程輝く白。
私となんか混ざらなくていい、ただそこにいて欲しい。そう思った。
嗚呼、女神様。今日もお麗しい。
『一筋の光』
貴方は『光』
貴方は私の一筋の光
『だから、あなたのところに行くわ。絶対に迷わない。』
『そして、あなたと道を歩くわ。一緒にね。』
『きっと、離ればなれになっても私のところに来てね。約束よ。』
―――
光はどこにいてもわかる。
特別な存在。
それが貴方という、
『光』
一筋の光
一筋の光
曇り空の隙間から、輝く一筋の光…慥か、天使の梯子ってやつじゃなかったか…薄暗い雲から伸びるその光は、何かを導いているようで…あの先に辿り着いたら、何だか君が待って居てくれそうな…そんな妄想をし乍ら、一人夕風に吹かれて…
光が注がれる
それは
ある人にとっては"救い"で
またある人にとっては"絶望"
なのかもしれない
ちなみに自分はそれを"偽善"だと受け取る
救いも絶望も光として表されるのであれば
それは足して二で割れば悪でもあり良でもある
そう思ったから
キミはどう?
_2023.11.5「一筋の光」
一筋の光
灯りもない暗い道を歩いていた。
しかし、道を歩いているのかもわからない。
ただひたすら歩いていた。どれくらい歩いているのだろうか。
何分、何時間、何日、時もどれくらい経ったのだろうか。
歩いて、歩いて、歩いて……。お腹は空いている、はず。喉も渇いている、はず。
それなのに、食べたい、飲みたい気持ちがわかない。
何故歩いているのかもわからない。だけども、立ち止まらずに歩く。
ふと、誰かに呼ばれたような気がした。周りを見渡すと、一筋の光が。
足がそちらへと向き、歩くから段々と走るに変わる。
何故だか、そっちに行けば出口に出られると思った。
光へと手を伸ばすが、なかなかそこまで辿りつかない。
近くなれば、遠ざかる。また近くなれば、遠ざかる。それの繰り返し。
もう、光の場所に辿り着いてもいいはずなのに。何故か、つかない。
焦り、苛立ち、涙が出ると同時に声も出た。
「帰りたいっ‼︎」
すると、優しい光に包まれた――
目を覚ますと白い天井が目の前に。
聞こえてくる機械の音と全身に来る痛み、そしてフラッシュバックする記憶。
そうか、思い出した。自分は事故に遭ったんだった――
【一筋の光】
純粋な黒で塗りつくした空に、きらめいた流れ星。
あの人なら、その人なら、この人なら。わたしを幸せにしてくれる人を探し続ける。絶対にこの世に居ると信じる。
#一筋の光
「……聞いてるのか?高橋さん」
「……うぜー」
生徒指導室、私と机を挟んで対面している彼女は煩そうに言った。対面とはいっても彼女の臍は私にではなく、横にある窓のほうへ向いている。
「そういう態度や、服装からだって大人は君のことを判断するんだよ」
高橋さんは生徒指導室の常連だった。遅刻早退欠席の常習犯。スカートはやたらと短いし、学校指定のリボンタイは着けずにシャツの第二ボタンまで開けている。校則違反の服装は何度注意しても直さないので、最早注意しない先生もいる。
「うっぜ〜」
今度は馬鹿にしたような笑いを含んで言う。
「……今日の万引き、高橋さんはやってない。それは防犯カメラからも証明された。でも君が一緒にいた仲間がやっていたことは確かだったね。高橋さんが万引きは悪いことと分かっていて、周りに流されずに止めようとしたことは立派だったと思う」
「うぜえっ」
吐き捨てるように言って私を睨んだ。
それでも私は言葉を続ける。
「本当にその仲間といて楽しいの?君を置いて逃げてしまったあの子たちは本当に友達?」
「うぜえ!」
怒鳴ったものの、彼女の視線は下へ向く。
「高橋さんは、逃げる時にぶつかったおばあさんを気にして、一人だけ捕まってしまったんだよね」
「う、ぜ……」
高橋さんの声は小さくなる。
「あのおばあさん、少し腰を痛めてしまったみたいだよ」
「…………」
固く結ばれた高橋さんの唇が震えている。
「でも助け起こしてくれた君のことを気にかけていたって」
「…………」
俯きかげんの彼女の頬に、一筋、光が流れたように見えた。それは彼女の拳ですぐに拭われてしまって確かめることはできなかった。
「明日、そのおばあさんの様子を見に行くんだけど、一緒に行かないか?」
「う……」
私は彼女の横顔をじっと見つめた。
「……ん」
小さな声で言い、小さく頷いた。
私の中に温かい気持ちが膨らんでくる。だめだと思うのに自然と顔が綻んでしまった。そんな顔を見て、やっぱり彼女は言う。
「うっぜぇ」
顔を赤らめて照れたようにちょっとだけ笑った。
#4 2023/11/5 『一筋の光』
「一筋の光」
あなたに出会うまでは真っ暗だった。
【一筋の光】一筋の光が見えたかもしれない。
もしかしたら、それはとてつもなく険しい道のりかも
しれないけれど、可能性がゼロでは無いということが
わかった以上いくしかない。研究するしかない。
光よ、私をあの人へと導いて!お願い!!
3年後のpure