『ミッドナイト』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『ミッドナイト』
午前2時を過ぎると
眠れなくなる
神経は張りつめて
何でもできるような気がしてくる
ミッドナイト
ブレーキがきかない
アクセル踏み続け
危険!危険!
止まらない
眠れない夜は
もう寝ようとする事
諦めて
コートを着て外へ出る
みんな寝ているけど、
ほら、空はこんなにも賑やかだ
キラキラ
星達が歌っている。
お題
ミッドナイト
真夜中にイメージしても、向日葵は青空に咲いている。
実際の花が深夜、方位を定めきれずにそよそよと風に揺らいでいても、太陽がいるふりをして上を見上げていても、どちらでも構わなかった。
誰も思い及ばない。
そんな真夜中のひまわり畑に分け入った。
彼女は小さな青い紙袋をひとつ、地面に置いた。
#ミッドナイト
ずっと考えている
上から押しつぶされそうなほど
不安で孤独で
霧の中のような
真っ白で息苦しい
白い息が出る部屋の中で
真っ暗な布団の中で
朝が来るのに怯えながらずっと考えている
考えがまとまらない
考えがまとまらない
考えがまとまらない
私ってなに?
【ミッドナイト】
「ミッドナイト」
眠れない夜に抗うのをやめてベッドから這い出してベランダに出る。
皆の眠る夜がこんなにも静かで優しいなんて初めて知った
『ミッドナイト』
深い深い夜の淵
独り踊る月下の風花
あなたに触れて溶けたくて
真夜中、突然目を覚ます。
さっきまで見てた夢が何だったのかも忘れてぼーっと天井をみる。
真っ暗で見えないけれど、天井をみる。
同じ部屋で眠る家族の寝息だけが聞こえる。
静かな夜。また夢の中へ急ごう。
深夜は
朝方の私の最たる憧れでありながら、
未知の世界である
深夜の街に繰り出すとか
夢のような話だ
夜を知らないから何も書けない
裏返しになった手紙は
机の上で夜明けを迎え
朝の陽を反射している
見返しもせず丸めて捨てた
時計の針の音ばかりが
支配的な夜の部屋で
思いめぐらす
ろくでもないこと
堂々めぐりの脳内に
一抹の愛もない
どうしようもない重みで
送りつけられた言葉の
身にもなってみよ少しは
ペンを持つ
その手に指に
おまえという人間の闇を
になわせるというのだな
満足に吐き出した言葉が躍る
手紙は机の上に裏返され
深夜の濃密な気配が
紙に吸い込まれていく
#ミッドナイト
涙も笑顔も見えないから
お別れは真夜中で
#別れ#ミッドナイト
静かな夜 冷たい風
街灯のない道へ踏みこむと、
その暗闇の不気味さに不安を感じた。
お題「ミッドナイト」
真夜中という時間帯は不思議な出会いの時間である。
そもそも出歩いている生物が少ないため、変なものと遭遇する確率も必然的に高くなる。特に、今日のような金曜日ともなれば。
その理屈で言えば、この時間に出歩いてる私もその「変なもの」の仲間入りをしているかもしれないが、私は私を「変なもの」とは認識できないため棚に上げる。
仕事帰りで全身を疲労感に包まれてよろよろと歩いているので、はたから見たらまあ不審者かもしれないが。スーツを着ているのでまだマシだろう。
この時間帯に私がよく出会う変なものは、よたよたしながら酒を浴びている中年や、神待ちと呼ぶんだったか、スマホをいじりながら座り込んでいる女の子、そんな子たちを引っ掛けようとしている男、たまに全裸や半裸の男。
できれば視界に入れずに家に着きたい面々である。
いつもだと駅やコンビニにそれらの人がいることが多いが、今日は仕事の都合で勤務地が少し変わったため、駅もコンビニもないルートを通る。
だから、それらの人たちとは遭遇せずに済むのではなかろうかと淡い期待を持ちつつ、のそりのそりと家までの距離を縮めていく。
街灯は少ない。いや、実家の方と比べると断然多いが、街灯と街灯の間には闇が5メートルくらい挟まれている。
フクロウの鳴く声やカエルの声は聞こえる。
あと、どこかの家で爆音でテレビでもつけているのか、スピーカーを通したような喋り声が聞こえる。
人間の姿はない。
変なものに出会わずに済みそうだとホッとして歩みを進めてると、つま先に何かがぶつかった。
「うおっ!?」
思わず声をあげる。仕事で体力を使い果たしている私の体は、そのまま前のめりに倒れていき、顔面を地面に叩きつけた。
カエルの潰れたような声が出る。疲労と混乱と痛みで涙が出そうになった。
そのとき、体の下で何か音がした。
見下ろしてみると、私が躓いてしまったのは人間だった。真っ黒な服に身を包んでいる。なんならフードもかぶっている。
微かに手が動いているから、死んではいないようだ。
私は慌てて起き上がる。
「ごめんなさい、気づかなくて……大丈夫ですか?」
真っ黒な人に向き直って謝ると、その人もゆっくりと上体を起こした。見慣れない、赤色の瞳が私を捉える。
あ、日本の人じゃないのかな。
そう思って、頭の中で中学英語を思い出そうとしていると、澄んだ音が聞こえてきた。
まるで鈴のような安らかな心地にしてくれる音。真っ黒な人の声だった。
綺麗な声……。
思わずうっとりしてしまったが、それを音としてしか認識できなかった現実を考えると頭が痛かった。
英語かどうかも判別できないのは、明らかに学生時代の私の不勉強が影響している。
「えっと……あなたの言葉分からないんです。って……日本語分からないよね……」
くりくりとした目を向けるだけで、その人は何も言わない。
高くて澄んだ声の持ち主だから女性なのかもしれない。フードを被ったままなのではっきりは分からないが、顔も可愛らしいつくりをしている気がする。
さて、どうしたものか。
交番に連れていくのが一番良さそうだが、急に手を引いて連れていくのはきっと怖いだろう。
恐怖を取り除くにはどうしたらいいだろうか。
「あ、そうだ、一応顔見せてもらえます?」
フードを外す仕草をしながら言うと、その人は言う通りにフードを外してくれた。
柔らかそうな黒髪がフードから解放された。
化粧もしてないのに顔立ちは美しくて、一瞬見惚れる。
小さな口から、また鈴のような声が溢れた。
きっと私がじっと見つめてしまったせいだろう。
私は慌てて小さく両手を上げる。
「綺麗で思わず……って伝わらないか……えっと……どうしようかな……」
不思議そうな目が私に向けられている。
このままでは交番に連れていくのも難しい。かと言って、ここにこんな綺麗な子を放置していったら後が怖い。
悩んでいると、目の前の整った顔も少し曇った。
あ、警戒されてしまったか。
内心しょんぼりしかけると、彼女?は右手の手のひらを差し出した。
なんだろう、握手だろうか。と思っていると、小さな声が聞こえた。
その瞬間、ぽんっという効果音が似合いそうなほど突然、その手の上にノートとペンが現れた。
手元が暗いことに気づいたのか、その子は空いた手で上を指差すと、次は火の玉のような明かりが現れた。
手品か……?と困惑していると、相手はそのペンでノートに何か書き始め、ノートを私に差し出した。
書いてあったのはかわいいイラストだ。
見た目的に自分のことを描いたのだろう。真っ黒なコートの子がいる。目をバツにして口はへの字になっている。
そこから吹き出しがいくつかあり、ひとつは、見たことない文字列が書いてある。少なくとも英語圏ではないようだ。アルファベットでないことは確かだった。
次の吹き出しには、某ゲームのこんがり肉のようなイラストにキラキラがついている。
おなかが空いているということかもしれない。
最後の吹き出しには、家の前で手を広げる女の子のイラスト。髪型と服装から、もしかするとこれは私かもしれない。家に泊めろ、ということだろうか。
「んー……交番に連れてった方がいい気もするけど……」
どうするか悩んでいると、赤い瞳が少し潤んできていることに気づいた。
迷子だしそりゃ心細いか。
ひとつため息をついて、私はその子に手を差し伸べた。
世界地図を見せればこの子の出身もわかるだろう。学生時代の地理の教科書が残っていたはずだ。
あと、私も帰ってご飯食べたいし。交番は明日でいいだろう。
「今晩はうちにおいで。明日、交番連れてってあげるから」
相手はポカンとしている。言葉が通じていないのだから当たり前だ。
ノートとペンを受け取り、最後の吹き出しをぐるぐると丸で囲んだ。
それで伝わったようで、くりくりとした目がさらに丸くなる。
鈴のような音が聞こえて、その子は私の手を握って笑った。
……明日までだし、言葉が通じなくてもとりあえず大丈夫かな。
私はその子と手を繋いで、家に帰ることにした。
その子の故郷が世界地図にないと判明するのは、それから1時間くらいあとのこと。
おわり。
『ミッドナイト』
深夜のラジオ
貨物列車の音
布団の中でタバコを吸う父
2時半に市場の仕事へ出ていく叔母
逆光
うひゃ
スマホのカメラが
いきなり
逆になった
顔 つくってないし
****
安心と不安
=幻想
****
ミッドナイト
眠る時間
ミッドナイトというとメチャクチャかっこいいんだけれど、私にはミッドナイト=真夜中。
そして、必ずトイレに目覚める嫌〜な時間。
特に1時、2時だと
「草木も眠る丑三つ時」
という言葉を思い出して
自分ちなのに
後ろを振り向けない💀
ミッドナイト
近所にある工場は、真夜中も稼働している。
寝付けずにいると、静まり返った部屋に
一定の間隔で時を告げる音楽がうっすら
聞こえてくる。
真夜中に働いている人、早朝に働いている人。
ミッドナイトの時間、静寂のなか明かりを灯し
世の中は絶えず活きていることを実感する。
#ミッドナイト
青いバラ
ミッドナイトブルー
花屋さんの中で緊張しながら選んだ
初めて花屋で買ったのはこの花
あの人は喜んでくれるかな。
店を閉め、後片づけを終えた店の主たちはやっと家に帰れると店の灯りを落としだす。
ひとつ、またひとつ。建物が影をひそめていく。
街の灯りを消す音がここまで聞こえてきそう。あんなにきらびやかだった街が寝静まっていくこの瞬間が私は好き。
「最後の灯りが…」
ろうそくのように次第に灯りが小さくなり、やがて消えた。
「真っ暗だね」
目が慣れていたため彼の言う真っ暗という程でもなかった。なんとなく青が混ざっているような黒。街から遠くない海のさざ波が聞こえてきた、気がする。
「そろそろ寝ないと。おいで」
彼が言っていた「真っ暗」は街のことじゃなかった。
かなり遅い時間、『ミッドナイト』ブルーに染まった街を眺め終えた私は、声を頼りに部屋の中、彼を探すのだった。
今夜はどう過ごそうか、
夜通しゲーム?映画鑑賞?闇鍋?
思いっきり酒を飲んで暴れ散らかすのも楽しそうだ。
外に行って酔っ払い達と何が面白いか分からず
とりあえず盛り上がるのもいい。
車で行くあてもなくとりあえず
今夜行けるところまで飛ばすのもいい。
君と静かに過ごすもの、騒がしく暴れ散らかすのも
どっちも楽しい。
君は僕の知らない世界を見せてくれるから
僕の「ミッドナイト」
ミッドナイト
真夜中は好きなほうだと思う。
でもこの時間帯を楽しむことは難しい。
早朝からの活動を余儀なくされている僕は睡魔に勝つことができない。
僕の生活は実に『健康的』だろう。
こんな生活を長いこと続けていると夜更かしをしてみたくなる。
…なんて考えたけど、この正確すぎる体内時計は狂うことを知らない。
不健康で不健全な道をみてみたい。
僕は真夜中に憧れていた。