『プレゼント』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
掟はひとつ、見つかってはいけない。
そう教え込まれ、何度も何度も仕事を遂行して来た。何度も何度も成功していた。
が、今日今までの成功もスコアも終わってしまった。
プレゼントを置きに忍び込んでベッドの横の靴下に入れた所までは良かった。部屋から出る際にその親と鉢合わせた。見つかってしまった。
親の方も驚いて腰を抜かしている。手にはプレゼント用の箱が抱えられている。この親もプレゼントを置きに来た所だったのだ。
人差し指を立て口に当て、シーっと全世界共通であろう仕草をし、親の横を通り静かに玄関から出ていく。
外に出て、ふぅと一息ついてソリを飛ばす。
チラッと窓から見えた今プレゼントを届けた子の部屋に親もプレゼントを置いている。あの子は2つのプレゼントを見て喜ぶだろう。
見つかってしまった事の始末書を書かなくてはなぁ。
(プレゼント)
サンタクロースの皆様、プレゼント設置ミッション時は親の動きにも注意しましょう。
プレゼント
自分へのは特になし
渡す相手も同じく
探せば夜景とかあるかもね
ケーキとお酒にツマミくらいは買うかも
ケーキは滅多にないけど
お酒やツマミくらいは普段からある
特別にはないけど
特別ではないからの嬉しさ
嬉しさみたいなモノはたまに貰うかな
相手には渡してるつもりはないかもしれんが
日々、続けてると
ある日に成せて
だから続けられている
その成果はある種のプレゼント
『プレゼント』
願い事 紙に書いて 伝えたが
遺憾千万 後悔噬臍
楽しみにしてたのに
思ってたのと違った
『サンタさんが持ってくるの違う』
『欲しかったのじゃない』
『他のが良かったなぁ』
だが
後になって気づくものだ
それをそのままにして
『ありがとう』も『ごめんなさい』も
言えないままに時はすぎた
今さら言ってもどうしようもない
後戻りできない後悔の前に
伝えるべきことを
伝え損ねた思いを
【サンタさん】へ
プレゼント
今宵のプレゼントを考える大事な日
いつも当たり前のように行われていた事に感謝を込めて今一度考える
あなたがここまでこれたのは決して自分一人だけの力ではない
そばで、近くで力を貸してくれた人が必ずいるバズ
普段は当たり前と思っているかも知れないが、それは当たり前ではない
もし考える時間があるのであれば今日一日だけは感謝を込めてありがとうを伝えよう
それはとくべつな今日という日のプレゼントになるのだから
1日だけでも、嫌なことをされていたとしても感謝を思うだけで特別な日になる
今日という日にプレゼントを
「おかーさん、クリスマスプレゼント何がいいー?」
「お母さんはね、○○が生まれてきてくれたことがプレゼントだから何も要らないよ。」
「えー、そんなのつまんないー!!!」
数年前に母と話した話の内容は、幼い頃の私にはつまらないものだったけれど、今となっては私の中で最高のプレゼントとなっている。
プレゼント、クリスマス2日前なのですけど、
ついに!明日買いに行けるんですよ!
欲しいものが!まじて?!
嬉しすぎて身体が跳び跳ねそうですね!
皆さんは、何かクリスマスに決まってます?
買うものなのですけどね…。
実はね…。助けてよって思ってたらオンライン、
売ってるだと?!それも、店舗受けとりOK?!
幸せすぎないかしら?!最高なんですけど!
そして、現在。長いな…。配送までが…。
楽しみが増えるのは嬉しいですけどそわそわ、
そんな日々が楽しくも感じてしまう私がいる。
だから、みなさんも、イブ、当日を、
楽しんでくださいね。
久し振りの雑談に付き合ってくださり
ありがとうございました……!!
特別は嫌いと豪語した君が僕だけにくれた桃の飴玉
題-プレゼント
「プレゼント」
今年は何が届くかな...
今年は何をあげようかな...
彼からもらうプレゼント、
彼にあげるプレゼント、
今年で最後...
もう
彼からのプレゼントをもらうことも、
彼にプレゼントをあげることも
きっとない...
最後には、
今までで、一番
彼が喜ぶプレゼントをあげたいなぁ...
東と西の潮流に産まれた私は、
塩竈の不二子ばあちゃんからは
藻塩の如き色白の肌を、
福岡の恵美子さんからは
東風吹く丹青の薔薇の着物をいただいた。
二人の祖母からの天上の贈り物を
赤し白し青し黒しと羽織ってみたら、
私自身が古今東西のたましいに祝福される
プレゼントになっていた。
(241223 プレゼント)
きのしたにおかれた
りぼんでぐるぐるまきに
つつまれたひとつのつづら
なかにはいっているのは
こどもたちのねがいか
おとなたちのよくぼうか
とおいみらいのゆめか
せいやにあたえられた
たったひとつのプレゼント
こどもたちにとっては
これいじょうにうれしいことはない
だがおとなたちにとって
それはときにきょうふをあたえる
あのころのむじゃきさなんか
とうにわすれて
クリスマスのひに
あさからばんまではたらく
こどもたちはそんなおとなたちを
うるんだひとみで
まっているのだ
学校の帰りに本屋に寄ってみた。
ラッピングやクリスマスカードを選ぶサンタたちで溢れていた。
いつか私もサンタになる日が来るのだろうか。
「プレゼント」
君に渡すつもりだったプレゼント
形にならなかった気持ち
伝えたかった言葉も
胸の中で詰まったままで
選んだのは、君が喜んでくれるもの
でもその瞬間が来る前に
私はその贈り物を
手のひらからこぼしてしまった
本当は、その中にある全てを
君に届けたかったのに
だけど、君には届かない
その想いが、切なくて仕方がない
“プレゼント”自体の質ももちろん大切だけれど、そのプレゼントを選ぶのにかけた時間や、想いは「お金では買えない」です。口先ばかりの警句を弄しているわけではありません。
良いですか?文面ではいくらでも言えます。「プレゼントよりもプレゼントの質」だと。かつての私もそう言っていました。しかし、こういうことはふと言葉の重さ、時間の重さに気づくものです。私は、ネットで出会った恋人にプレゼントを渡す機会がありました。大凡、プレゼントを選ぶ時間はたったの10分足らずでで終わったと思います。当時の私には、あまりにも長すぎる迷走の時間でした。「喜んでくれたらいい」その一心でした。
私は次のクリスマスで、同じ高校の異性と出かけます。彼にはクリスマスプレゼントを渡します。彼に捧げたプレゼントの時間は、丸2日間でした。プレゼントを包み終わった時にふと、「彼も私と同じように、私について悩んだ時間があったなら、どれだけ感謝してもしたりないな」と、思いました。そして、「喜んでくれたら嬉しいな、私を少しでも想って欲しいな」と思っていました。
10分の人間と丸2日の人間。いくら愛をかけた時間が長くとも、10分の人間は、丸2日の人間に勝つことはできません。なぜなら?そうです、お分かりいただけましたか?彼について悩んだ時間は愛そのもの。そしてその全ては、「お金では買えない」です。
プレゼントは貰うのもあげるのもどっちも好き。
だって、みんな笑顔になるから。
もうすぐ友達の誕生日。
何をあげようかな。
そんなことを考えながらプレゼントを選ぶのも楽しい。
「メリークリスマス。」
俺がその声に顔を上げると、俺の隣に、彼女がプレゼントを持って立っていた。
「…え?」
「クリスマス。もうすぐでしょ。当日は仕事って言ってたから。」
「…いや、そうだけど。」
俺はパソコンから手を離して、彼女の差し出すプレゼントを受け取った。
「何か恨み言あるなら言えよ。」
プレゼントをしばらく見つめたあと、俺がぽつりとそう言うと、彼女はその言葉を笑い飛ばした。
「嫌だなぁ。私をなんだと思ってるのよ。和くんは、私にとって、ずっと大好きな和くんだったよ。」
彼女はそう言って、優しく微笑んだ。俺は自分の声が震えるのが分かった。
「でも、でも俺…。」
俺の言葉を制するように、彼女は俺の頭をはたいた。
「いつまで引き摺ってるのよ。もういいんだよ。和くん。怒ってないよ、私。」
俺は咄嗟に彼女に手を伸ばした。でも、掴めたのは空気で、気がつけば彼女は居なくなっていた。
「…ごめん。」
彼女が死んでからおよそ2年。彼女は俺の目の前でトラックにはねられた。俺が、俺がもっと気をつけていたら。2年間ずっと自責の念に駆られていた。その中での、彼女との再会だった。彼女は、ずっと変わっていなかった。あの頃から、ずっと。
「…。」
プレゼントのリボンをほどいて開けてみる。すると、水色の箱が入っていた。
「俺の好きな色だ。」
フタを開けると、もう年季が入ってくたくたになった手袋が入っていた。
「おれが、あげたやつだ。」
視界がぼやけた。淡いピンク色の手袋が、白く滲む。目の前の雫が弾けたあと、手袋の横にメッセージカードがあるのを見つけた。涙を拭ってそれを手に取る。
『ありがとう。 志織』
当分、忘れられない日になりそうだった。
【完】
私が初めてもらったプレゼントは「姫星(きてぃ)」だった。
幼稚園や小学校低学年の時は全然気にならなかったが小学校高学年くらいからプレゼントが嫌いになった。
私の両親は一生懸命考えて私にプレゼントしてくれたのかもしれないが私からすると最悪だ。
こんなプレゼントなんかいらなかった。
もっと一般的なプレゼントがほしかった。
このプレゼントのせいで学校では名前でいじられるし病院などでは恥ずかしい思いをさせられる。
両親のことがきらいってわけじゃないけどこのプレゼントは大嫌いだ。
こんなプレゼントをもらうくらいなら産まれたくなかった。
'24年12月23日 プレゼント
今年も一年、もらったりあげたり嬉しかったな。
何をプレゼントしようか考えたり、調べたり、探しに行ったりするのが好き。
プレゼントを買うまでが一番楽しくて、いざ渡す時は少し緊張する。
喜んでもらえるかな、気に入ってもらえるかな。
無事に渡せて笑顔で受け取ってくれたらサイコー。
それが私にとってのプレゼント。
プレゼントもらったら嬉しいね
なんだロう
一番覚えているのはじいぢやんから貰ったテレビゲーム!
プレイステーション!
サッカー、車
もう最高だったなぁ!
明日は甥の誕生日。16歳になる。
いつもは図書カードなのだけど、今年は雑貨にしてみた。
無印を見てたら、ここで選ぶのも良いかと思って。手袋やくつ下を買った。
去年もこのテーマで書いたけれど、毎年誕生日プレゼントとクリスマスプレゼントを兼ねている。
あと、甥の家族に、ちょっとしたお菓子の詰め合わせを。(小さなトートバッグに入っている)
喜んでくれたら嬉しいな。
「プレゼント」
【プレゼント】
裕福な家庭ではなかった
子どもの頃
クリスマスは
年に一度のビッグイベントだった
望んだ物は来なくとも
何かしらのプレゼントが貰えるのだ
しかも
普段はまず買ってもらえない
オモチャの可能性が高い
サンタさんへの
手紙に差入れ
靴下の配置
準備する時間も楽しい
その年届いたのは
見たことの無い作品のプラモデル
見たことは無いが
パッケージの絵から量産タイプの機体
ガンダムで言うザクみたいな役どころだと
すぐに理解出来た
もっと言えば
戦闘用ではなく作業用みたいだ
兎にも角にも組み立てみる
特に説明書はなく
箱の裏に組み立て手順が書いてある
瞬く間に出来上がった
翌日
ヒデノリくんの所に届いた
Zガンダムと対決させた
相手は変形して空中を旋回
目立った装備もないこちらは手も足も出ない
しかし作業用
装甲は丈夫なはずだ
ひとしきり飛び回ったZガンダムは
決戦の終止符を打つため
変形し地上に降り立った
手にしたビームサーベルから強い意志を感じる
対するこちらもクレーンゲームのような手を構える
今しかない
遠距離で戦えない作業用マシンは
意を決して飛び出した
その頑丈さだけを武器に
決死の体当たりだ
ピカピカのZが砕け散る様を見て
少し涙ぐむヒデノリくんの姿が目に浮かんだ
ガシャン
クレーンハンドが飛ぶ
三角の頭も飛ぶ
足も1つしか残ってない
完敗だった
ビームサーベルは
振るう事無く元の位置に収められた
バラバラになった機体は
はめ込む部品が破損しており
子供の俺には
もう元に戻す事は出来なかった
サンタさんズルいぜ
敗北感と共に新しい年を迎えた
その年の夏
お祭りのくじで
ヤツと再会した
さすが量産タイプ