『バレンタイン』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【バレンタイン】
後輩の社員に声をかけられた。
「バレンタインのチョコを受け取ってください」
「もちろん♡」
私がその声に反応して振り向こうとしたその時、体に鈍い痛みが走った。
ミシミシミシ。
肉がきしむ音がする。
「が、はぁ、」
どうやらチョコレートを全身に投げつけられた衝撃で体が悲鳴を上げているらしい。
私は倒れ込みしばらく痛みでのたうち回った。
このアマ。チョコを凶器に使うとは。期待だけさせといて許さん。
来月のホワイトデーで倍返しにしてやる。
私は強く決意した。
しかし世の中そんなに甘くなかった。
「これで終わりなわけないでしょう。まだまだチョコはありますよ」
「ぎぁァァァーーーーーーー」
その後もチョコを全身に受け続けた私は奇声を上げながら失神し、救急車で搬送された。
全治2ヶ月。
労災はおりなかった。
あと私が入院したことにより、後輩の子が精神的苦痛を負ったとして慰謝料も取られた。
【バレンタイン】
リボンの掛かった
お菓子の包みを手渡された
それでようやく
今日がその日だと気が付いた
忙しさの余り
頭も心も固く閉じていた
甘いチョコレートと一緒に
心が柔く溶けていく
「ありがとう」の言葉も
口元で溶けていった
元は男性から女性へ花を贈る催しが、
女性から男性へチョコレートを贈る催しに変わり、
本命だの義理だの友だの家族だの同僚だの自分用だの、
人間関係を網羅する如く種類が増え続け早幾年。
「で、今年は」
「美味しそうだったんだけど駄目だった」
「ふーん……おい内容読めって普通にシナモン入ってる」
「大々的に書いてなかったからつい……」
「難儀な好き嫌いだよな……」
3×3のケースから、白と黄の入り交じる立方体は一つ欠け。その隣を躊躇いなく取り上げる。
角切り林檎とホワイトチョコ、ふわり甘く香るスパイス。
毎年なんやかんやと理由を付けて差し出される、食べ掛けのチョコレート。
毎年必ず香る"独特"の"甘い"匂い。
口を閉ざす意味を、問い掛けない理由を、沈黙の内に共有して。
昨日も今日も明日も変わらない、この上なく素晴らしい日々を、今年もまた続けるのだ。
<バレンタイン>
このチョコは誰のだろう
差出人不在である。
靴箱の中に入った、見るからにも愛のこもったチョコである。
僕は今までチョコを貰ったことがない。義理でさえもない。
このチョコを手に取って、食べてみる
おいしい
このチョコの返事はどうしようか。僕の気持ちは誰に伝えれば良いのか…
テーマ「バレンタイン」
自分には彼氏は居ないけど、大親友や友達がいっぱいいる。そんな中、バレンタインの日が近づいて行く一方で友達は何を作るのだろうかと悩んでばっかりだった。自分は友達が食べれるものや好きなチョコを聞いてクッキーに色を付けるものを作った。
いざ、当日 教室に入ると友達は同じクラスの子にチョコを渡していた。自分も友達に作ったチョコをあげた。皆は上手に出来ているのに自分が作ったものだけ質素に見えた。自分はバレンタインは貰うのが嬉しいのは分かっている。だけど一生懸命友達が作ってくれたとしても自分が持つアレルギー関係で食べれないのもある。そんな自分が悔しい。なぜなら友達に迷惑をかけてしまうからである。だから今度はホワイトデーの時に一生懸命頑張って作って友達に渡そうと思っている。
愛を込めて、一生懸命作ったチョコレート
形は不格好かもだけれど、精一杯の気持ちを
君に、プレゼントするよ
---二作目---
例え、この気持ちが届かなくても
君がチョコレートを美味しそうに食べてる姿を見るだけで
心が満たされるんだ。
...だから、そんな
私から貰えたって、喜ばないで...
無駄な期待を、持ちたくないから
#バレンタイン
212作目
バレンタイン。気になるあの子に貰える自信は無いからと、男子である私が手作りのチョコレートを渡すと、彼女は意外にも喜んでくれた。こういうのを肉食系男子とでも言うのだろうか。いや、そんな訳無いか。それにしても、ホワイトデーにあの子からお返しを貰うのもどこか変かもしれないが楽しみではある。ただ、帰り道にその子が一学年上の先輩に本命のチョコレートを渡している所を目撃したのは無かった事にしておこう。たまには自分から行動を起こさねば恋は始まらない。まぁ今回は始まらずにして終わったが、それも無かった事にしておこう。
誰にあげても
何をあげても
いいじゃない
私は私の
「今日」を生きるわ
《バレンタイン》
「あ、これいる?余ったからさ」
「おおサンキュー!もらっとくわ!」
嘘
それ本当は本命チョコだからね
この世に一個しかないんだから
[バレンタイン]
【バレンタイン】
今日は旦那の為に
リクエストされたカレーを作り、
ピンク色の美味しい酒を用意し、
風呂を沸かしてピンク色にし、
メイクをし、セクシーな服をこっそり着て
旦那の帰りを待っている。
旦那の帰りはオレより遅い。
オレは楽しみにしながら待っている。
なぜなら付き合ってから
初めて旦那にバレンタインのチョコを渡すからだ。
遠距離恋愛で約5年間渡せなかったバレンタイン。
やっとこの時が来た。
おかえりなさい ダーリン
HappyValentine
私には同性で好きな人がいる
その人に本命として渡したいけれど
毎回友チョコとして渡してる、笑
なんか情けないな、
今年は渡せるかなって思ったけれど、
無理だった
でも、好きな人からチョコを貰った
これが、私に向けた本命なら、ね、
バレンタイン
バレンタインデー
先輩、今日、バレンタインデーっすね。
え?何です?その顔は。
あれスか。
義理以外もらったことのないクチですか。
寂しいッスね。でも、そういう人は珍しくないから、あまり気にしすぎないほうが良いッスよ。
え?バレンタイン神父が処刑された日?あ、そうなんすか。
聞いたことがあるような、ないような。中々博識っスね。
じゃあ、バレットをインする日?バレットって何スか?え、ピストルの弾?
うわ、下ネタ反対!
バレンタインデーはチョコメーカーの陰謀?まあ、そうかもしれませんけど。
そういう日を、ありがたがる子もいるんですから。
きっかけッスよ、きっかけ。
そこは否定しないでほしーな―。
え?そんな話ばかりするなら帰る?
まあまあ、もう少し暇つぶししましょうよ。
ほらほら、食べるものもありますし。
え?
なんすか?その顔。
ほら、バレンタインデー、嫌いじゃなくなったでしょ?
……。
先輩、やっぱり、ここまで女の子に言わせないといけないあたり、チョコもらえないのは、自然の摂理ッスね。
座って口開けてるだけでは、欲しいものは手に入らないんですよ?
さ、何か言うことがあるんじゃないんですか?
忌々しい思い出がある日がきた。
私は、自分用のマカロンを買い、女の子たちからチョコレートをもらう。
3月になったら、お返しをしよう。
とか、考えていたら、見慣れた背の高い少年と出くわす。
「よう。モテモテじゃねーの」
「まあね」
今でも、新鮮に呪えるくらい嫌な日だけど。
津田は、仕方なく、インスタントコーヒーを淹れるために、ヤカンを火をかける。
今日は、バレンタインだなぁと思い、まっ関係無いかと思った。
洋子は、バレンタインデーの用意していた。
と言っても、チョコをあげるのは、義理チョコ。
会社の人数が16人。しかも4人は女性などだ。
まっ、義理チョコだし。
津田は、まあ格好いいけど・・・。
「まあ、義理チョコか本当の・・・」
と、悩んでいた。
会社に行く傍ら、津田が目に止まった。
洋子は走って、津田に、
「はい、わたしの気持ち」
と言ってあげた。
「えっ?俺に?」
俺はビックリした。
しかも、こんなに美人に。
「えっ?俺に?」
と、多田野さんにもらうなんて。
会社で働いていて、先輩に多田野さんがいた。
美人であった。しかも仕事が出来る。
「そんな人、無理だわ」
と、思ってたのに。
「おっ、俺になんて、ありがとうございます」
と、言い、
多田野のは、
「じゃね、また、帰りに」
と、言うと、足取りも軽く、ハイヒールの音を立てて、会社へと行った。
今日、恋が実る人
今日、恋を終わらせる人
色んな「愛」が
色んな「恋」が
今日、動き出す
2月14日
今日は、バレンタインだ
俺は今日、女子から初めてのバレンタインを貰う。
1週間前にクラスの女子からクッキーは嫌いかと聞かれた
それだけで?と思うかもしれないが、
俺にとっては一大事だ。
今まで女子と話したことすら数えるぐらいしかないこの
俺がバレンタインを貰える。
靴箱に入っているのか、それとも机の中か、もしかした
ら直接渡してくれるのかもしれない。
胸をときめかせながら学校へ行くと、話しかけられた女
の子が少し赤い顔をして俺の所へ来た。
やっとだ。
俺に春が来た。
そう思った、、、
「あの!!これ、バレンタイン用に練習して失敗したやつなんだ。捨てちゃうのは勿体ないし、友達には上げられないから、貰ってくれて嬉しい!!」
笑顔でそう言われた。
どうやら俺は勘違いをしていたらしい。
物語とか、登場人物とか抜きに。
渡したい人に渡せない。
渡したいってLINEを、途中まで打って放置。
今見てる人、どうか応援してくださいませんか。
【バレンタイン】
#18
どーせ渡す相手もいないし
女子校だし
みんながくれるやつ食べてお返しすればいっか!
そんなことを考えていた矢先だった
わたしの人生は小説みたいってよく言われる
だって、彼女がいたんだ
自分はどうしたって女なのに
去年ひどい言葉を浴びせて一方的に別れた
本当の理由は全部隠して
絶対傷つけた。
だって、別れた直後学校に来なくなったから。
まあすぐ戻ってきて、新しい友達作ってたけど…
それなのに、きみは今年チョコをくれた
わけがわからない。
二年間付き合ってたのに一回もくれなかったくせに
突然わたしがご飯食べてるとこに来て
しかもなんで
なんで
食べさせてくれたの??
なんで「あーん」って言ったの???
そんなのまるで前みたいじゃん。
わたしまだきみのこと好きなんだよ
席が隣で、それだけで苦しいのに。
ずるい人
バレンタインなんて だいすきだ。
「ふふん♪」
私はご機嫌でスキップしている。
私のカバンの中にはバレンタインの手作りチョコ。
彼氏に向けて頑張って昨日作ったものだ。
今日は放課後デートだから、そこで、彼氏に渡す予定だった。
「おはよっ」
登校途中の友達の真奈に声をかけられる。
「おはよー。真奈もチョコ手作りしたんでしょ?」
私が笑顔で質問すると、真奈が頷く。
真奈も彼氏がいて、家でチョコを作るって張り切っていた。
「そうだよ。昨日は大変だった、温度計とお湯と用意してさぁ〜お母さんに手伝ってもらったよ」
「温度計?なんで?」
「なんで?って、テンパリングしないと、滑らかな口当たりにならないでしょ?温度調節して固めるんだよ」
「え?そーなの?そのまま溶かして入れちゃったよ」
私はさぁぁっと青くなる。
「まぁ、でも、チョコはチョコだしさ、気にしないで」
ポンッと慰めるように肩を叩く真奈の声も耳に入ってこない。
「・・・どうしよう」
妙案も浮かばずに放課後になってしまった。
彼氏が校門で待ってる。
「よっ、行こうぜ」
「あ、うん・・・」
途中で店で買う?でも間に合うかな・・・
私があれこれと思案してると、彼氏が私の顔を覗き込む。
「どーした?」
「あ、うん・・・」
「それ、くれるんじゃないの?」
彼氏は私が手に持っているチョコが入った紙袋を指差す。
「えっ、うん・・・」
「・・・もしかして俺にじゃないの?」
彼氏が疑うような口調で言う。
「もちろんあなたにだよっ・・・でも、友達に作り方違うって言われて・・・美味しくないかも・・・」
私が口ごもると、彼氏はヒョイッと私の持っている紙袋をかすめ取った。
「あっ!」
私が取り返そうと手を伸ばすと、その手首を優しく掴まれる。
「俺にだろ?もうこれは俺のものだ。お前が作ったチョコなら、何だって食べるよ」
にこっと笑顔で笑いかける彼氏に、見とれてしまう。
心臓のドキドキが止まらない。
「来年は・・・もっと頑張って作るから」
「無理するなよ」
優しく頭に手を置かれて、私の中の心のもやもやも晴れていく。
「うん、期待していてね」
私が彼氏に向けて笑顔で返事をすると、
「やっぱり、お前は笑顔の時が一番可愛い」
と彼氏は殺し文句を私に放つ。その後しばらくの間、私の顔の熱は下がることがなかったんだ。
僕はおかしだとチョコしか食べれないような人間だからこの時期はチョコレートの限定商品がおおくてテンションあがる
渡さなくても伝わってくれるはず。
先輩の受験、いい結果でありますように