『バレンタイン』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
難解な乙女心とかけまして
初めて手作りしたチョコとときます
どちらも歯が立ちません
お題『バレンタイン』
バレンタインとご機嫌な君
お返しは、愛とクッキーでいいだろうか
数年前のバレンタイン。
心も身体もボロボロだったときに
突然家に届いたお花の乗ったマカロン。
頻繁に連絡を取っているわけでもないのに。
不思議としんどいときに、いつも声を掛けてくれる
大切な友人。
この先あなたがしんどい思いをしたときには、
必ず私が助けになる。
そう、自分の心に誓った日。
バレンタイン
「バレンタイン」 愛も恋もよくわからない自分は父にだけいつも通り渡した。
恋人がいないことを恥じらうことも悲しく思うことも特にない。
渡せる家族がいればそれで幸せだ。
バレンタイン
思い出ごと溶かして、冷やし固めた。
パキ、と音が鳴ったのはチョコか、心か。
甘いその味は舌に残って、べとつく。
ああ、確かに好きだったはずなのにな。
え? チョコの話だよ?
…待って。まだ帰らないで。
君の後ろ姿を私は懸命に追いかける。
入学してから今までずっと、
遠くから眺めるだけだった。
今までに2回あったバレンタインも、
渡せなくて。
…渡す勇気も無くて。
でも今年は、今日は、どうしても渡したいの。
3年生、卒業したらもう二度と会えなくなる。
絶対一生後悔しちゃうから、そんなのは嫌だから。
…だから。
「…あの!」
君はゆっくりと足を止め、こちらを振り返った。
自分の声が震えるのが分かる。
初めて君に話しかけるために使った声は、
情けないほど弱々しかった。
「あの、私…」
「君もなの?」
「え、?」
ようやく絞り出した声に被せるようにして君が言う。
「それ、俺にでしょ?…毎年うんざりしてるんだ。俺の方は好きでもないのに、渡されたって応えられないよ」
思い切り頬を叩かれたような気持ちがした。
走ったから火照っているはずの身体は妙に冷たくて、
冷水のように冷たいその言葉に目眩がした。
私はふらつく気がする足に力を入れて、涙を堪えて、
そして下手くそな笑顔を向けた。
「…そうです!もう卒業しちゃうから、せっかくだから渡そうと思って!」
頑張って私、最後まで、 明るく終わらせて。
そんな願いとは裏腹に、下手くそな笑顔は崩れて、
代わりに涙が頬を伝った。
「ちょ、」
君が目を見開いて、何か言おうとしているのが見えた。
これ以上何も聞きたくなくて、今度は私が被せるように話す。
「…でも、そうですよね。
好きでもない人に渡されたって困っちゃいますよね。私自分のことばっかりで!
……本当に、ごめんなさい…。」
泣き顔を見られたくなくて、
これ以上困らせたくなくて、
私は顔を伏せたまま、踵を返した。
来た時と同じように全速力で駆け出す。
違うのは、泣いていること。
…分かってた。
毎日女の子達に囲まれていること。
…知ってた。
毎年すごいくらいのチョコを貰っていたこと。
…気付いてた。
君はそんな日々に嫌気が差してたこと。
…察してた。
きっと女の子のことが好きじゃないってこと。
だって、ずっと、君を見てたから。
呆れるほど焦がれていたから。
走るうちにどんどん息が上がって苦しくなり、
ゆっくりとスピードを落として、そして足を止めた。
全部解ってたけど、でも、それでも。
「……せめて渡したかったなぁッ……」
初めて手作りしたチョコ
傷だらけの指先
寝不足な自分の身体
全部を抱き締めるようにして蹲り、私は泣きじゃくった。
…私の恋は始まらなかった。
#31 『バレンタイン』
ピッ!
「141円になります」
100円玉と50円玉がトレイにのる。
「ありがとうございます」
小さな手の平にお釣りを手渡す。
『パッパー!バレータイィ』
外で待っていた父親にピョコピョコと駆け寄っていく。
……あぁ、俺も結婚したいなぁ
バレンタイン
受験生で忙しいから気持ちは
伝えれないけど
卒業式の後に、気持ちを伝えれたらいいな
「バレンタイン」
本命貰えて良かったね
別に妬いてないし
受け取らなかった?
じゃ、許す
バレンタイン
とある街の奥に、願いが叶うショコラトリーがある。
お店で取り扱うショコラには、心をほぐしてくれる力が込められているそうだ。噂によるとバレンタインにしか食べられない幻のチョコレートも存在するようだ。
バレンタインシーズンにしか出さない赤いバラと白いバラのショコラは、店主の青年が1つひとつ丁寧に作っているのだ。
「赤いバラの花言葉と白いバラの花言葉には、愛の告白の意味が込められている。お客様と渡した人たちの絆が強くなりますようにって祈っているんだ」
青年は、一緒に作業する妹と弟にそう語った。
バラのショコラにかけた想いは、青年の両親からも伝えられていたのだ。
「ありがとうございました!頑張ります」
バレンタイン当日。ショコラを購入して、笑顔で帰っていくお客様たちは希望に満ちていた。
どうか、甘く幸せな1日になりますように。
ショコラトリーの青年たちの笑顔は、チョコレートよりも柔らかだった。
バレンタイン
好き、ありがとう
そんな気持ちを伝えられる日
いつもよりもちょっと特別だから伝えやすい日
一生懸命心を込めて用意したの
この想いとともに君に届けばいいな
『 』
ねぇ、届いた?
・バレンタイン
当然、
渡すはずもないわけで。
渡せる勇気がなくて。
という言い訳を
自分自身に言い聞かせる
これでいい。これでいいのだ!
―バレンタイン―
某声優さんのSNSに奥様が手作りしたチョコの写真がUPされていた。
とても可愛いし、愛情を感じる。
この夫婦好きだな~。
バレンタイン
チョコあげることもなく
友チョコを貰うこともない
ホワイトデーも返さなくて済む...
(貰ってみたい...切実)
とか言いつつもテストがある。
テストのタイミング、絶対違うよなぁ
テス勉、頑張ろ。
Byそこら辺の中学生
バレンタイン
恒例になってたケーキを渡して、
次の日
「腕上げたね!」
って言われたけど、
ごめん、それ100均のマフィンミックス。
「バレンタイン」
部屋の中がチョコの甘い匂いで包まれる
一年に一度のバレンタイン
私のとって特別な日
心を込めて美味しいと思えるお菓子をつくります
バレンタイン
ごめん
わからなかったんだ
チョコの意味が
ぼくは
春を告げに来た
春の妖精なんだよ
****
待ってて
あす
あの
楡の木の下で
って
****
伝えたい
おむすび
海苔つきで
お願い
****
この場で
うたたね
して
いたよ
ふわぁ~〜
****
誰もがみんな
開放される
だってさ
なるんだよね あれさ
2から5にさ
バレンタイン当日。私は胸をドキドキ鳴らしながらラッピングをする。
作ったのは塩キャラメル。君は甘すぎるのは苦手で、塩っぽいのが好きだって言ってたから、
何回か失敗しながらも私は何とか5個作ることが出来た。
君の好きな色のリボンを結んで、メッセージカードを添えたら、完成!
私はふうっと一息ついて、紙袋にそれを入れて、君の家に向かう。
今日は少し寒いから、マフラーを巻いて外に出る。
────────────────────────────────
私は少し震えながらインターホンを押した。
「はい」という声が聞こえ、ドアが開く。私はドアの前でちょこんと立っていた。
「どうしたの?あ、今日バレンタインデーだから、友チョコでもくれるんか?」
と君は言う。私は頬を膨らませ、
「むー、違うってばぁー!」と言って、紙袋を持っている手に少しだけ力をいれてしまう
「そうなんか、んでもここで立ち話っていうのもなんだからさ、家入ってけよ」
と言って君は私を家に入れてくれる。確かに、今日は寒いし、別に大丈夫なんだけど、
二人きりになったって事だよねぇ!あぁ…顔火照ってるよぉ〜…
「お前さ、顔赤いけど大丈夫か?」
と言って顔を覗き込んで来る。
「ひゃっ!?」私は意味不明の奇声を出して驚く。
私は心の中で深く深呼吸をし、少しキョドりながら
「うぇーっと、その…バレンタインだし、私これ作ってきたんだ。」
と言って、紙袋を手渡す。私はマフラーで顔を隠して、恥ずくて顔が赤いのがバレないようにしてた。
「おっ、塩キャラメルか、ありがと海暗」
と君は言う。私は笑いながら、
「どういたしまして」と言うと、
「それじゃ!おじゃましました!」といって君の家から出る。
私/俺の胸は君の/が家から出ていったあともずっとうるさく鳴り続けていた。
─バレンタイン─
①
誰に渡そうかな。
適当にチョコが沢山入ったやつを買って、
それを友達やらなんやらに渡そうと思ってたんだけど、
チョコ沢山余っちゃったんだ。
同じ班だったあの人に渡そうかな。
とっても優しいし、結構かっこいいんだ。
それとも大人しいあの人に渡そうかな。
普段は大人しいけど、話すと案外面白いんだ。
どっちにしろ、私が考えているのは、
どっちに渡せば話題になるか、それだけ。
チョコだって、沢山余るのなんて分かってた。
どっちが話にしやすいかな。
そんなもんだ。
「バレンタイン」
②
私はお菓子を作るタイプじゃない。
でも今年は作ったんだ。
今年も君にあげるために。
君も毎年くれるよね。
君はお菓子を作るのが上手で、
こんな日じゃなくてもクッキーとか作ってるんだって。
私はこんな日でも何も君に伝えられない。
友達と、性別の壁は越えられない。
毎日会っている君に、毎日話している君に、
愛をこめて、友達として、チョコを送ります。
「バレンタイン」
(この話を含めた、私の書く詩はほぼフィクションです。)
バレンタイン
あげちゃった
絶対あげないってあげたくないとか言ってたのに笑
友達にも見られてたしはっっっっずかしむり!!!!!笑
もういいやーーーたくさん思い出できたよ