バレンタイン当日。私は胸をドキドキ鳴らしながらラッピングをする。
作ったのは塩キャラメル。君は甘すぎるのは苦手で、塩っぽいのが好きだって言ってたから、
何回か失敗しながらも私は何とか5個作ることが出来た。
君の好きな色のリボンを結んで、メッセージカードを添えたら、完成!
私はふうっと一息ついて、紙袋にそれを入れて、君の家に向かう。
今日は少し寒いから、マフラーを巻いて外に出る。
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私は少し震えながらインターホンを押した。
「はい」という声が聞こえ、ドアが開く。私はドアの前でちょこんと立っていた。
「どうしたの?あ、今日バレンタインデーだから、友チョコでもくれるんか?」
と君は言う。私は頬を膨らませ、
「むー、違うってばぁー!」と言って、紙袋を持っている手に少しだけ力をいれてしまう
「そうなんか、んでもここで立ち話っていうのもなんだからさ、家入ってけよ」
と言って君は私を家に入れてくれる。確かに、今日は寒いし、別に大丈夫なんだけど、
二人きりになったって事だよねぇ!あぁ…顔火照ってるよぉ〜…
「お前さ、顔赤いけど大丈夫か?」
と言って顔を覗き込んで来る。
「ひゃっ!?」私は意味不明の奇声を出して驚く。
私は心の中で深く深呼吸をし、少しキョドりながら
「うぇーっと、その…バレンタインだし、私これ作ってきたんだ。」
と言って、紙袋を手渡す。私はマフラーで顔を隠して、恥ずくて顔が赤いのがバレないようにしてた。
「おっ、塩キャラメルか、ありがと海暗」
と君は言う。私は笑いながら、
「どういたしまして」と言うと、
「それじゃ!おじゃましました!」といって君の家から出る。
私/俺の胸は君の/が家から出ていったあともずっとうるさく鳴り続けていた。
─バレンタイン─
2/14/2023, 1:16:02 PM