『バカみたい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
〖バカみたい〗
今日は久しぶりに彼に会った。
毎日電話はしていたけれど、彼に会えていないことがとても寂しかった。
だから、彼が明日会う?と言ってくれたときは、嬉しくて言葉が出なかった。
いつものカラオケを予約して、3時間2人で歌いまくった。そのあとはお散歩をした。また、私の行きたい場所に着いてきてくれて、帰りは家まで送ってくれた。
「今日も夜電話しよーね」
「うん!」
いつも大体0時を過ぎた頃に、どちらかが誘いのメッセージを送る。
0時20分、私は最初のメッセージを送った。
〈お電話しませんかー?〉
返事がなく、10分後とそれから20分後くらいにメッセージを送るが既読すらつかない。
これは完全に寝ている。
〈いっぱい歩いたから疲れちゃったよね!ゆっくり寝てね!おやすみ!〉
というようなメッセージを送った。
だけど、もしかしたら彼が起きるかもしれない。
何かの拍子にメッセージに気づいて、返事が返ってきて、声が聞けるかもしれない。
と、諦めきれずに私はスマホを眺めて待っている。
寝るのが好きな彼が起きるはずなんてないのに、バカだな私、笑
「バカみたい」
僕は君の言葉や表情、仕草に一喜一憂してしまう。
まるでバカみたいだな。
あの子、ほんと馬鹿みたい。
人が傷つくような事いっぱい話すの。
でもさ、私も馬鹿らしいの。
人の悪いところしか見れないの。
実際には言わないけど、人が傷つくような事たくさん考えてるの。
あの男の子も、女の子も馬鹿みたい。沢山の人が馬鹿に見えるの。欠点しか見ないからね。
そんな私はそのまま成長したの。
少しずつ。少しずつ。難しい言葉も使うようになって。
あの子もそうかなぁ?私みたいなろくでなし?
分からないなぁ。「私は馬鹿だから」
その言葉を免罪符に、今日も人の悪い所を見ながらしっかり少しずつ成長していく。
バカみたいと部屋の有り様を見る。
ちょっと可愛い洋服がかえて、ちょっと美味しいお菓子も買えて、ちょっといいカップも買ってしまったのがいけなかった。
急に模様替えをしようと思い立った。
テーブルを片つけてクッションを出して。
そんなことをしていればこんな時間である。
我ながらバカみたい。いやバカでしかない。
バカみたい
バカみたい
『また来たの?懲りないね〜お前は』
「██、元気か?」
『あったりまえよ〜元気いっぱい☆』
幼なじみの○○。よく俺に会いに来る
『ってか○○身長伸びたくね?ふざけんな?』
「お前はいつも呑気なこと言ってさ〜大変だったんだぜ?」
〇〇は笑う
『それはすまん』
_____なんで俺なんかを助けたんだよ…
2年前のあの日██は病気にかかった。そこを世話焼きの〇〇がドナーとなって…_____
本当にバカみたいだよ
バカみたい
僕は人が怖い。
歩いて2分もかからない、大通りに面したコンビニがある。でも僕は人が怖い。
わざわざ歩いて15分のコンビニへ行く。バカみたい。
僕は学校に行かない。
最後の日に一人だけ誰もいない教室に行った。
虚しくてバカみたい。
僕は決して叶う筈のないことを願い続ける。
死んだ人が帰ってくるはずがない。
生き遅れて、過去にばかり執着して、みんなが当たり前にわかることがわからない。本当にバカみたい。
バカみたい
自身をそう思う自分も
バカみたいな自分も
どっちも賛成してみる
このくらいの矛盾がちょうどいいんだ
「バカみたい」
あれほど泣いて傷ついたのに、
思い出すのは、ひだまりみたいな笑顔だけ。
僕だけが二人ぼっちと思ってた。必死に君を追いかけていた。
2024/03/22分題目「二人ぼっち」
私はバカじゃない
私は小学校に上がる前からサンタさんが居ないことに気がついた。
私は賢い
私はテストで90点以下を取ったことがない。
私は感がいい
頭の中がボヤけた時、必ず嫌なことが起きる。
そして今も、私の頭の中はボヤけている。
だから、今私の目の前に転がっているこの赤くて鉄くさい置物が私の友人の忘れ物だと分かってしまった。
私の制服は友人の忘れ物によって所々赤く染まってしまっている。
ボヤけている頭の中に音が響く。
人の喋る声、踏切の音、鳥が羽ばたく音
その音を聞きながら、私はこの忘れ物をどうやって友人に届けるかを考えた。
まったく友人には困ったものだ。
こんなに大きな忘れ物、どうやって届けろというのか。
いっその事燃やしてしまおう。
その方がきっと友人も喜ぶだろう。
しかし、昔からどこか抜けているとはおもっていたがまさかここまでとは思いもしなかった。
いつも成績優秀な友人は、どうやら私より頭が悪かったようだ。
「バカみたい。」
私はそう言って、重たい瞼を閉じた。
痛いんだろ、苦しいんだろ。
なのに、どうして、なんでそんな、
「みんなが嬉しいならそれでいいよ」
俺は良くないよ、馬鹿
何時間もかけて頑張って書いて。
やりたいことが出来ないのは本末転倒だ。
そう思うので1回休み。
【バカみたい】
友達と旅行の計画の通話をしていた。
一人は5年ぐらいの付き合いのある子で
2.3年前に1度だけあった子。
もう一人は3ヶ月ぐらいの付き合いで初めて会う子。
ねぇ、私ばっか盛り上がって計画立ててバカみたいね。
今日の通話だってそう。
私ばかり行きたいところ話して。
挙げ句の果てに全く旅行と関係ない話を二人で
30分ぐらい話して私のけものじゃん。
ねぇ、こんなんで当日楽しめるのか
私不安でしょうがないんだけど。
まぁ会うのが最後になったとしても
一期一会を大切にしていきたいですね。
当日も二人ばっか話して一人になるんだろうなー。
会うことってよりかは美味しいものを食べて
観光をすることを楽しみに行こう!
と心構えで傷は浅めになるようにしとこう。
老いた姿になった兄は魔物と出会しても
身体能力の衰えを一切見せない
少女も戦えないわけではない
しかし、生まれつき使うことの出来る魔術はまだ未熟
兄の背に守られ
サポートするにしても不発に終わることもあった
「…………」
依頼に出かけた兄の帰りを待っている中
誰の邪魔にならない森の中で
切り株に座り、魔術書を真剣な面持ちでそれを読んでいる
ずっと悩んでいるのだ
1人でも戦えるような、兄をちゃんと守れるような―
そうなりたい。そうならなければ…
幾度となく兄の背を見ている内に
その気持ちはどんどん大きくなっていた
実践もしているが
どうも安定しない
「はぁ…今日はもう止めよう」
地面を見つめて軽く目を伏せる
陽も傾いていたため、今回泊まる宿屋へと戻って行った
―――――
「あぁ、帰ってきたか。おかえり」
「―…ただいま」
依頼から帰ってきていた兄が少女の姿を見て
皺のある目を細めて笑った
依頼達成料として受け取ったお金で調達したのか
ハーブティーを入れている兄
空いている椅子に腰を下ろすと
ほどよく蒸らされた
ハーブティーの入ったカップを差し出してくる
「……ありがと」
普段通りの兄
少女が1人で魔術の特訓をしていることを
きっと知っているはずだ
だが、励ます言葉も心配する言葉も口にしない
―本当にいつも通り―
ハーブティーを口に含むと懐かしく思う
国王であった父とお菓子をいつも焼いてくれた母
2人の笑顔を思い出す
(焦ってたのかな、私…)
鼻の奥がツンとするような感覚を覚え
それを振り払うように一気にハーブティーを流し込み
兄の方に顔を向けて一言告げる
「クッキーもある?あるなら、ちょうだい」
妹の言葉に優しく微笑む
小さな紙の袋を取り出して
台に置き広げれば、2人でクッキーを食べたのだった
[バカみたい] ― 「2人きりの旅」妹視点より―
気にしないふりしながらめちゃくちゃ気にしてたり、
怒ってへんと言いながら怒ってたり、
もうええよって言いながら許せなかったり、
すまんって言いながら悪いなんて微塵も思ってなかったり、
お前なんて好かん、とかも。
本音と真逆の言葉が口から出るたびにバカみたいやなって思う。
やって結局、お前にはいつだって全部本音が伝わってるんやもん。
【お題:バカみたい】
早起きして
わくわくしながら
今日 出かける準備をする
寝癖を直して
化粧をして
鏡の前でにっこり笑顔
待ち合わせ時間の30分前に到着
ドキドキ ドキドキ
待ち合わせ時間15分前
ドキドキ ドキドキ
待ち合わせ時間5分前
ドキドキ ドキドキ
待ち合わせ時間5分経過
待ち合わせ時間15分経過
待ち合わせ時間30分経過
あなたは来ない
寝坊かな
スマホからメッセージをいれる
待ち合わせ時間1時間経過
2時間 2時間半 3時間……
今日行けなくなった
そんなメッセージが届いたスマホ
私の時間返して
あんなに楽しみにしてたのに
準備だって頑張ったのに
ドキドキして待ってたのに
なにしてんだろ、私
バカみたい
いっつもニコニコして
愛想を振りまいて
みんな平等に「大好き」で
あなたは…………
ばかみたい
あなたは
いっつもニコニコしてて
他の人には笑顔を見せないでほしくて
愛想を振りまいて
私以外に好かれないで
みんな平等に「大好き」で
私一人だけの特別な「好き」を頂戴
でもきっと
私にはあなたしかいないけど
あなたは私以外にいくらでもいるんだね
ほんとばかみたい
仕事終わりの駅構内。とぼとぼ帰っていると、
サラリーマン達の大きな会話が聞こえてくる。
「いやぁ〜どうもどうも、今日はありがとね!」
「いえいえこちらこそ!また飲みに行きましょう!」
ぱっと見ただけでわかる、酔っ払いだ。
(ああいうの、バカみたい…)
はぁ…
(そんなことより、早く帰って、今日こそはさっさと寝よう)
バカみたい…バカみたい…
何のために僕は働いているんだろう
バカみたい。
学年一のイケメンが。
進路を決めだした頃に"好きな子"が出来るなんて。
いつもその子の話しかしなくてさ。
似たような話されると飽きるんだよ。
授業中に見すぎて先生に怒られて。
いい所見せたいからってカッコつけて転んで。
必死になって話しかけに行ってさ。
私といる時にはそんな顔しないくせに。
そんなに顔が整ってる訳でも無いのにさ。
それに性格が良い訳でもないのに。
あいつは顔だけは良いからもっと他の女を選べたのに。
顔がいいばっかりにあいつを好きな子なんて沢山居たのに。
こんな大事な時期に"あの子“と付き合っちゃって。
テスト期間も彼女を優先するなんて。
優先したばっかりに単位が落ちて。
それでもバカみたいに笑っていて。
どうせ私の気持ちにも気づいて無かったんだろうな。
幸せそうな顔しちゃって。
ほんと、バカみたい。
さっさと諦めればいいのに。
もう"あいつ"は"あの子"のもの。
私に勝ち目なんてない。
そんな事分かりきってるのに。
ほんとバカだよね。
"私"って。
幸せになってね。
本当にバカみたい。
今時遺言なんて残して自殺するJKいないだろなんてそんなことを思いながら君の手にそっと僕の手を添えて問いかける。
「早く目覚めてよ。助けれなくてごめん。だから早く起きて」
何回、何十回と君に問いかけている。よくある小説みたいに目覚めてくれれば良いのに。そんな事を思っていても目覚めるわけも無く涙がボロボロ溢れてくる。
僕はずっと前から気づいてた。
家に帰るたびに君の綺麗な体には傷ができていきボロボロだった。
助けてあげたかった。でも怖くって何も出来なかった。友達として、男として女の君を助けることが出来なかった。悔しかった。
あのとき僕が助けてあげるたらこうはならなかったはずなのに。
守れたはずの君の体、そして心を守れなかった。本当にダサい男だ。バカな男だ。
謝るから、助けるから、守るから、隣にずっと居るから早く起きてよ。
まだごめんも言えてないよ…?